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プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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361.  ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録 《ネタバレ》 ヘンリーというアメリカの実在の殺人鬼を元に、彼の日常を淡々と描写した「擬似ドキュメンタリー」。まるでちょっと食事にでも出かけるような気軽さで人を殺していくヘンリー。そこには道徳や倫理、相手に対する同情や後悔など微塵も存在しない。その感覚はもはや「異常」とか「正常」と言う常識的な二元論では語れない境地ですらある。 過激な殺害シーンや、ミステリー的な謎解きが出て来る作品ではない。しかし、見るものにこれだけのインパクトを与える作品はめったにないだろう。マイナー作品ながら、「連続殺人鬼もの」としては、色々な意味で群を抜いていて、下手なホラーやサスペンスなど、まるで太刀打ちできない衝撃に満ちている。あまりにヘンリーのキャラクターが強烈過ぎて、私の中ではマイケル・ルーカーと言えば、この作品を思い出すほど。 ベッキーという彼に好意を寄せる女性が現れ、心の渇望を癒すような展開に持って行きつつ、そんな「一般人の希望的観測」や「常識」を突き飛ばす衝撃のラスト。何者の理解をも拒み、そんな期待すらも持っていないであろうヘンリーの心の闇の深さに、ただ慄然とするしかない。 9点(2004-10-11 01:05:48)(良:1票) 《改行有》

362.  ラビナス 《ネタバレ》 作品として何が見せたいのかイマイチ分からない内容。 「人でなくなる事の苦悩」がテーマなら、人肉を喰わなくてはならない人間の「葛藤」や「極限状況」がまったく描けていないし、人肉を喰うだけで不死っぽくなるという設定もこれまた無意味。 おまけに、あの時代設定にもほとんど必然性が感じられないしで、終始、作品としての方向性がはっきりしない「思い切りのなさ」が見て取れる。 別に「人喰い」でなくても、「吸血鬼」とかでも成立してしまう、この状況や設定を活かし切れていない中途半端なシナリオに疑問。 ラストあたりの展開も唐突。人間性を捨てるくらいなら、お前ら共々死ぬって事だと思うけど、これまた悲壮さや凄絶さに欠ける。とにかく全体的に中途半端。 独特な音楽の使い方は良い。[ビデオ(字幕)] 4点(2004-10-10 12:45:15)《改行有》

363.  失踪(1993) 《ネタバレ》 「失踪ネタ」は大好きなので期待したけど…、犯人そのままやん! 序盤におけるネタばらし気味の展開に、「フッ、これはミスディレクションというヤツで、この『いかにも怪しげで、犯人以外に見えないオッサン』はフェイクだな。まったく、露骨過ぎるんだよ。さ~て、本当の真犯人は誰かな~」と思いながら見てたら、何と驚愕の肩透かしが!!! まさに「妄想は危険な凶器」。サスペンスやミステリーに慣れている人ほどダメージがデカい。これもある意味どんでん返し。勝手に一週回ってスタート地点に戻ってるのは自分だけど。[ビデオ(字幕)] 3点(2004-10-10 12:33:40)(良:1票) 《改行有》

364.  アンスピーカブル 《ネタバレ》 また自分で登録しておいて言うのも何ですが、色々な意味で微妙な作品。 犯罪者のデータを収集しようとする女性犯罪研究家と連続殺人鬼の心の交流を描く、ほのぼのサスペンスドラマ(笑)。 「ブレインスキャン」という、人間の脳内の記憶を映像化するというSF並のハイテク装置が出てきますが、これがまったくストーリーとの繋がりに欠ける設定。またサスペンスとしては、「連続殺人鬼の動機」という点が見所のひとつでしょうが、結局、宗教色の強い抽象的な動機へとスライドしていってしまいます。 全体的に作品としての方向性が定まっていないというか、オカルト要素と科学捜査による論理性との整合性が取れていない内容。 PS.ちなみに私が間違えてこの作品をレンタル屋で2回借りてしまったことはアンスピーカブルです。4点(2004-10-08 02:28:01)(笑:1票) 《改行有》

365.  乱気流/タービュランス 《ネタバレ》 退屈なので本読みながら見てたら、いつの間にか終わってた(笑)。 ま、その程度の内容。作りとしてはパニック系映画の王道ではあるものの、あまりにも演出等が安易。「パニックのためのパニック」の典型。 よくあるホラー映画のように、せっかく犯人を殺したり、自由を奪えるチャンスを得たのにそれを有効に活用しない女の行動には呆れるばかり。ふた昔前のホラー映画ならそれでも許されるが、いい加減、この手の非現実的な行動によるアラを見せないような脚本を作りましょうよ。頼むから。2点(2004-10-07 23:07:29)《改行有》

366.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 「ここから飛び出して何かをしたいんだ」。 このトラビスの言葉こそが、現代人に共通している、豊かでありながら何かを渇望している心の叫びを集約したものだろう。作品内で描かれる、早くも70年代において経済大国アメリカが陥った「心の空洞化」という病に冒された姿は、まさに彼の大国に追随して経済発展を遂げた現在の日本の姿でもある。 トラビスの周りには誰もいない。家族も登場せず、友達も恋人もいない。タクシーの中だけが、彼の世界のすべてである。その孤独感は自己の立脚点を見失わせるに十分なものだ。トラビスも、オウム真理教の信者がそうであるように、社会の自分に対する不当な評価を何とかごまかそうと、社会問題などと繋がる事で辛うじてアイデンティティやプライドを保とうとする。自分すら救えない人間が、他人を救うことを「目的化」することで、自分の存在価値を得ようとする虚しさにも気付かないまま。 しかし、「何かを変えたい」とか、「役に立つ人間でありたい」とする気持ちは誰の中にもあるだろう。それを実現できている人や、平凡でいることを受け入れていられる人はいい。だが、自分の存在意義を確立できない人の代替行為を否定することは、その人間の存在をも否定することに繋がってしまう。誰でも漠然とした心の空虚感から逃れることは難しい。トラビスを犯罪者であると安易に断罪することは、社会の病理だけでなく、自らの心の闇から目を逸らす行為でもあるだろう。 ただラストはちょっと疑問。動機はどうあれ、さすがに三人も殺しておいて、数ヵ月後にあっさりと職場復帰しているのは無理があるだろう。自らの罪と共に心の空白にも向き会うという描写が欲しい。8点(2004-10-07 22:49:06)(良:1票) 《改行有》

367.  DEAD END デッドエンド<TVM>(2003) 私の経験上、「序盤の15分間」がダラダラしている作品は、たいてい駄作だったが、まさに悪い予感が的中した作品。今後のストーリー展開や人物設定の説明を兼ねつつ、観客を魅了し、物語世界に没入させるべき、最も大事な導入部分で気を使えないような監督の作品が後半面白くなるはずがない事を証明している。 四人の女優も中途半端なキャラで、言動に個性が無く、見た目の魅力にも乏しい。ストーリー自体あって無いようなもので、古臭いとか凡庸とか言う以前の問題。いちいちオムニバスっぽく撮っている必然性も感じないし、展開がぶつ切りなのでテンポが悪くなっているだけ。カメラアングルやカット割にも工夫が無く、見ていてイライラするほど退屈。 監督さん、映画を撮る前に、もっと「観客を魅了する演出とは何か」という事を勉強しなさい。もっともセンスさえあれば、経験の有無に関わらず、嫌でもこんなヘタクソな作品にはならないので、もともとこの程度の才能しか無いってことでしょうけど。 それにしても、新企画の第一弾にこんな駄作を平気で持ってくるとは…。これでは今後に期待したくても無理な話。[ビデオ(字幕)] 0点(2004-10-02 19:55:09)《改行有》

368.  ダイ・ハード 「孤軍奮闘」もの(?)のアクション映画としての完成度は高い。 ビルと言う閉鎖空間である分、隠れ潜んでテロリストを1人づつ倒していく展開にあまり無理が無く、多少のご都合主義にも目を瞑れる。 ただ、中盤までの展開が少し悠長すぎる事と、そのため全体的に時間が長めになっているのがマイナス。展開もオチも決まりきってる娯楽アクション映画なんだから、もっと時間を削ってテンポアップして欲しい。 6点(2004-10-02 19:31:19)《改行有》

369.  11人いる! 《ネタバレ》 やはり原作が古いだけに、「何故11人いるのか」、という点でのストーリー展開やオチはありがち。「閉鎖空間でのテスト」となれば、突発的なトラブルに対する柔軟性や、他人との協調性を見るための「仕込み」であることなんて、あれだけ優秀な人間の集団なら誰かしら気付くと思うけどなあ(笑)。そこら辺での意外性に欠けていたのが残念。 原作自体は未読なので、キャラに対する違和感は特に無かったが、問題は肝心の人間描写がかなり大雑把なところ。特に王様やその腰巾着などが典型で、「人間関係や状況を悪化させるためだけ」の存在にしかなっておらず、あまりにもキャラ設定として安易過ぎる。 また、他のキャラもちょっとした事ですぐタダを疑ったり、王様のアジテーションに簡単に惑わされてパニックになったりと、これまた「煽動されるだけのバカ」にしかなっていない。あまりにバカ過ぎて見ていてイライラさせられる。いくら何でもフロルも日和見過ぎるだろ。温度調節バー(?)の件も、状況を見ていたんだから、ワザとか偶然かなんて分かるだろ。と言うか、信じてやれよ! ラストにしても、あれだけタダの事を疑って、罵詈雑言、誹謗中傷してた連中が、合格したとたんに長年の親友のように振舞うところもシラける。  ただ、最近のアニメには無い個性的なキャラデザ自体は魅力的だし、あまり他に見ないアニメによる「SFサスペンス」をやってくれた事自体は評価したい。もう少しひとり一人のキャラ描写や心理描写、謎の提示などがしっかりしていたら傑作になった可能性があっただけに残念。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-10-01 16:00:52)《改行有》

370.  陰陽師Ⅱ <前作未見> 怪しい色気のある野村萬斎はイイ。安倍清明のキャラクターイメージとも相俟ってカリスマ性すら感じる。このシリーズは、ほとんど彼の魅力だけで持っているようなもの。 しかし見所は彼のみ。日本神話を題材にしたやたら大仰なストーリー展開にまったく見合わない、悲しくなるくらいチープな特撮とセンスの無い演出にはシラけるばかり。潤沢に資金を使えないのなら、始めから金のかかる事が分かりきっている作品を選択しちゃいかんよ。 また、野村萬斎以外の登場人物がほとんどミスキャスト。中井貴一の緊張感の無い顔立ちはまるで悪役が似合わないし、はっきり言って演技も上手いとは思えない。伊武雅刀の一辺倒なテンションも癇に障るし、何よりあの「声」は聞き飽きた。 そんな中、深田恭子と市原隼人の演技は群を抜いて見るに堪えない。学芸会レベルと言うと学芸会にすら失礼なほど。映画に出られるような実力も経験も無い人間を話題性優先で採用してしまう悪習をどうにかしてもらいたい。[ビデオ(字幕)] 1点(2004-10-01 01:34:54)《改行有》

371.  ラッシュアワー アクションとしてもコメディとしても中途半端。娯楽作品とは思えないほどのテンポの悪さ。早送りしながら見てもまったく問題ないほどの薄っぺらいシナリオ。 ジャッキーのカンフーアクションを楽しもうにも、さすがに食傷気味。動きに昔のようなキレも無いし、露骨に笑わせようとするコントっぽいアクションが狙いすぎで見ていて白ける(私も壷のシーンには苦笑した)。 クリス・タッカーとのかけ合いも、ただ罵り合っているだけで面白くないし、お互いの存在を際立たせるような脚本構成になっていない。クリス・タッカーのハイテンションなだけの演技に緩急が無いから、見ていて疲れる。 PS.相変わらず彼の目玉が「ぶりんっ」と飛び出そうで、そっちの方が本編よりもハラハラする。[ビデオ(字幕)] 3点(2004-10-01 01:03:54)《改行有》

372.  レナードの朝 《ネタバレ》 人間にとって「自分」という意識は、何によって齎されるものなのか。脳科学では、「魂の座」とはイコール「脳」であり、意識は脳内神経細胞の電気信号の総括でしかないとされています。また、脳内ホルモンのバランスによって、感情も左右されてしまいます。人間の「心」すら、薬や何かで調整ができるのなら、人間の意識の存在理由なんてあるのでしょうか。 私の祖母が痴呆になった時、特にそんなことを考えました。痴呆特有の症状として、お金や物が盗まれたと騒ぐ事がありますが、祖母もまさにそうなって、ずっと可愛がってくれた孫の私を泥棒扱いした事がありました。その時はもちろん悲しかったんですが、それ以上に心を失う事に対する哀れみや滑稽感、恐怖感、憤り、不快感などを強く感じました。まるで自分すら否定されたような気になって。 もし、肉体の状態に左右されない、不変不滅の「魂」があれば、痴呆を始めとする、「人間性そのものを侵食する病気」はたぶん存在しないのではないでしょうか。 この作品を見て、そんな色々な事を考えました。ただ、言えることは、魂すら不滅のものではないからこそ、人間は「現在」を大切にしようとするのであって、魂の輪廻転生や死後の世界が確実に存在すると、多分、生きている事にも意味が無くなってしまうのではないでしょうか。 ちょっと大げさになってしまいましたが、人間性や命の意味を考えるのにこれほど適した作品もないでしょう。9点(2004-09-27 23:27:34)(良:1票) 《改行有》

373.  トランスポーター 《ネタバレ》 導入は良い。でもそれだけ。 序盤以外、「運び屋」の設定がまったく無関係。いかにしてプロの運び屋として難しい依頼をこなしていくかと言う、アクションよりも頭を使う知的なストーリーだと思っていたので、中盤以降の内容の幼稚さには期待を裏切られた気分。 それでもアクションとして面白ければ文句も無いが、如何せんカーチェイスもカンフーアクションもキャラクターも、すべてが中途半端でどうしようもない。 この手の「ありがちアクション映画」の典型として、主人公にはどんな近距離でも絶対に弾丸が当たらないとか、そのくせ主人公の攻撃は百発百中とか、何度も銃を突きつけられていながら、いつまでたっても悪役は引き金を引かないとか、どんなに不利な状況でもテキトーになんとかなってしまうご都合主義的展開の連続にはもうウンザリ。 導入に1点。[ビデオ(字幕)] 1点(2004-09-27 22:36:36)《改行有》

374.  冷たい月を抱く女 《ネタバレ》 悪意や女の恐ろしさはひしひしと伝わるけど、サスペンスとしては平凡。中盤までの「連続レイプ殺人事件」の謎が、単に「無精子性」の証明のため「だけ」の設定と知って、違う意味でびっくり。ここが一番のどんでん返し(笑)。 中盤以降のテンポの良さにごまかされがちだけど、作品としてかなりご都合主義的な展開が多いと思う。金に不自由していないはずの一流の外科医が、社会的信用と地位を失う危険を犯してまで詐偽に加担するのかとか、救急車で運ばれるのに必ず計画した病院の外科医のところに連れてってくれるものなのかとか(それより前に彼が別の急患を担当させられていたらどうするんだろう?可能性としてはかなり高いと思うんだけど)。 また、致命的な証拠になるような注射器を中に液体が入ったまま残してあったり、全額寄越せと言われている訳でもないのに(半分でも1000万ドルもあるんだから、そこで妥協しとかないか?)、頑なに要求を拒んで分かりやすい罠に引っかかったりと、ちょっと黙っては見ていられない部分が多い。 邦題もセンスは良いものの、やはり「女」って言っちゃダメでしょ(笑)。怪しい女なんて彼女しかいないんだもん。 PS.自分の趣味は手品ですが、あのお婆さんの手際がなかなか良かったのに感心しました。「空中でのリフルシャッフルは難しいんだよな~」とか、「パームがうまいな~」とか、ストーリーより、そっちばかり見てました(笑)。4点(2004-09-25 15:24:46)《改行有》

375.  最後通告 《ネタバレ》 現代の「神隠し」として、十二人の子供が行方不明になるという話。概して「神隠し」とは、子供が自分の「存在理由」を見失っていることに起因するらしいが、そういう意味で、「何か」の問題提起を促すための作品のようだが、なんとなく思わせぶりな雰囲気作りに終始していて、結局、作中では具体的な解決は何もされないまま。「行方不明の謎」で引っ張っておきながら、「解決無し」という終わり方には、途中経過がダラダラしているだけに余計に腹立たしく感じる。 出来るだけ好意的に解釈しても、「子供がいなくなると困るでしょ」、「だから大人がガンバってもっと良い世界を作ろうよ」というような、抽象的な理想論の押し付けにしか思えない。「具体的代案」無くして、そんな事わざわざ言われても、「だからどうした」としか言い様がない。 こんな監督の独りよがりで自己完結的な内容では、伝えたいものも伝わらないのでは?[ビデオ(字幕)] 0点(2004-09-25 14:45:57)《改行有》

376.  ドラキュリア 《ネタバレ》 予想的中の中途半端さ。特に「現代に蘇った吸血鬼もの」って駄作が多いよなあ。何がダメって、どの作品も、吸血鬼の「恐ろしいんだけど、抗い難い強烈な魅力を備えた危険な魔物」っていう基本的な描写がぜんぜん出来てないんだ、これが。 最近では「アンダーワールド」や「ブレイド」なんかもそう。こういう作品に限って吸血鬼と言えば、「ちょっと力が強くて、ピョンピョン跳ねる」という程度の描写で、それ以外は牙を剥いて「シャー」とか「ハー」とか言ってるだけで、「闇と血に生きる者」としての凄絶さや悲壮さ、それでいて気品に満ち溢れた「貴族」のような華麗さを併せ持つ「不死の魔物」という凄味をまったく感じない。この作品も同じ轍を踏んでいて、吸血鬼がただの「陰気な兄ちゃん」や「ポルノな姉ちゃん」にしか見えないw 「実はユダだった」というオチも「だから何なの?」といった程度で面白くない。 アクションも実に中途半端で安っぽい。できないならやるな。やるなら徹底しろ。つまらない作品に共通しているのは、とにかくやることが「中途半端」という点に尽きる。 こういう作品を見ると、同じ「吸血鬼」を題材にしていても、やはり日本の漫画や小説は、ストーリー性や吸血鬼のキャラクター性、アクションの演出にも独自の工夫とセンスがあり(「ジョジョの奇妙な冒険」の1~2部や、「吸血鬼ハンターD」等)、レベルの高い世界観やキャラクターを確立しているが、海外の作品にはいつまで経ってもそういう発展性が見られない。 「ゴシックホラー」として作っているならともかく、アクション要素も加えた「娯楽映画」として撮っているにも関わらず、いつまでも原作のイメージを引き摺っているから、ちょっと解釈を変えただけのような中途半端なものしか作れないんだろう。今や「吸血鬼=ヴァンパイア」と言えば「妖艶な魅力」と「危険な不死の魔物」という二面性を兼ね備えつつ、「滅びの悲哀」をも持っているイメージが基本。[ビデオ(字幕)] 1点(2004-09-25 14:11:50)(良:1票) 《改行有》

377.  ビロウ 《ネタバレ》 「ゴーストシップ」みたいな駄作に比べたら数段マシ。 ただ、サスペンスやホラーとして見ると、あまりにも展開や演出に工夫が無く凡庸。驚かせ方も、一端ほっとさせておいて、次の瞬間「バーン!」と大きな音を立てるという安易なパターンが多い。「潜水艦」という舞台のおかげで、何もしなくても閉塞感はあるが、その分、展開の予想もついてしまう(空気が無くなる、浮上できない、電気が切れる、乗員の心理的疲弊や暴走など)。 また、「亡霊による精神的な恐怖」と「敵艦の攻撃という物理的な恐怖」が混在してしまっていて、どっちつかずで中途半端。艦長の過去に纏わる秘密という謎解き要素もあって無いようなもの。この中途半端さが最大の難点。舞台が潜水艦じゃなかったら脚本の稚拙さが目立っただろう。 ラストに至るまでの展開も平凡で、特にこれと言って見所も無いまま終了といった感じ。起承転結の持って行き方が型にはまり過ぎていてつまらない。もう少し作品としての工夫や冒険が見たいところ。[ビデオ(字幕)] 5点(2004-09-24 20:13:07)《改行有》

378.  アレクサンダー戦記 劇場版 自分で登録しておいて何ですが、これまたチン妙な作品(笑)。一時期、テレビでCMもしてたけど、何故か日本以外にアメリカと韓国との共同制作らしく、おかげでストーリーやキャラクターデザインが突拍子もないことになってる。 内容的には史実に沿っている部分はあるものの、紀元前の話なのにエレベーターやら動く歩道やらが出てきたり、空を飛んでヘンな三角のビームを出す暗殺者が出てきたりと、ほとんどトンデモファンタジー。大王と賢者のやりとりなど、見所が無いわけではないものの、その面妖なキャラデザと不可解な世界観のおかげで、歴史ものを見ている気にはなれない。 プラトン立体とかの存在もワケ分からんし、終わり方も尻切れ。さっぱり話題にならなかったのも頷ける。何で日本人だけで作らないのかなあ?資金不足?この辺の製作事情は分からないけど、何にしても、文化(特に漫画やアニメに対する感性)の違う国民同士が合作してまで無理に作っても、中途半端なものにしかならないという見本。他ならぬ、この作品が証明してる。[ビデオ(字幕)] 3点(2004-09-22 14:57:54)《改行有》

379.  茄子 アンダルシアの夏 《ネタバレ》 <原作未読・映画版のみの評価> 作品として唐突と言うか、いきなり舞台が「アンダルシア」で、いきなり「自転車レース」の途中で、いきなり「兄貴の結婚式の日」で、いきなり「茄子がうまいんだ!」とか言われてもなあ…。 テーマと言うか、伝えたい事は分かるんだけど、観客を作品に引き込む下準備も無いままに、無理矢理に話を聞かされているような違和感がある。そう言う意味では、時間的に短いのも良し悪しだね。短時間のせいで、キャラや舞台設定の丁寧な描き込みもされないまま話が進むため、登場人物の心情に感情移入ができない。かと言って、これ以上長くされると今度はレースのテンポが悪くなるし…。 また、その自転車レースもリアルではあるものの、その分、アクション性は低く、これと言って盛り上がる部分が無い。疾走感もいまいち。スポンサーとの関係やライバルとの心的な駆け引きなども中途半端。 まあ、あまり大げさでドラマチックな展開を求めるような作品ではない事も分かるし、全体的にはよく短編にまとめたなあと思うけど、それで作品として面白くなっているかと言えば、正直、微妙なところ。 設定が中途半端にリアルな分、キャラクターやストーリー展開に魅力が無いのが致命的。そういう意味でも、アニメのメリットを活かしていないのが残念。[DVD(字幕)] 5点(2004-09-21 11:00:09)《改行有》

380.  悪霊喰 「罪喰い」としなかったのは、日本人にはピンと来ないイメージになってしまうからでしょうか。ジャンル的にもホラーとは言えませんね。もう少し、主人公の「罪喰い」として生きていかなければならない葛藤や苦悩を中心に描いて欲しかった。いまひとつ「凄絶さ」に欠けてます。「罪喰い」の作り方(?)や存在理由に関わる部分に、人間の弱さや欲望を肯定するような必然性が弱いです。「人間でありながら人間を超越した者」としての凄味も感じられません。その辺の演出がイマイチ。「ベルセルク」でも読んで勉強しましょう、監督さん。二時間無いのに、それ以上に感じてしまうテンポの悪さと、中途半端な安っぽいCG演出もマイナス。4点(2004-09-20 09:41:37)

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