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プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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21.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 いまどきめずらしい骨太の西部劇で、ガチで面白い傑作映画。 1957年のリメイク版なわけですが、このリメイクで追加された要素が息子との関係性。 これが完全に成功していて、オリジナルをしのぐ面白さだと思います。 つかオリジナルを観たのは大昔なので細部は全然覚えてないんですが、この映画から息子との関係性をはずしたら、すごいありふれた話になると思うんですよね。 主人公の動機付け的な意味でも「父ちゃんがんばって列車に乗せたね」のラストまで含めて、この息子との関係性は映画の中で非常に重要な意味があります。 正義の味方として頑張る父ちゃんが実は結構底の浅い小市民で、護送される悪人が人間的な面でも大物であるというのはありがちなパターンなんですが、護送する道すがら、そんな2人がお互いに影響しあっていくのは一種のバディ物のよう。 最後、味方が誰もいなくなった街。 あそこでベンがダンとともに助け合いながら列車に走るシーン。 あそこマジかっこよすぎ。 これぞ西部劇。 あそこで手に汗握らずにこの映画を観てる人がいたら、たぶんちょっと仲良くなれそうにありません。 そして最後の馬。 あぁもうかっこいい!![CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-15 16:11:13)《改行有》

22.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 さて、このハッピーフライトという映画。 個人的には「この程度の映画」「テレビの2時間ドラマの延長」というレベルの軽い映画だと思います。 そもそもフライトとかいいながら、そんなに飛ばずにわりとすぐ帰ってきちゃうわけで、全然ハッピーフライトじゃありません。 タイトルからして偽りありです。 しかし、この映画、航空産業に係る人を誠実に描きだしています。 もともとはもっと空を飛んでる内容だったらしいのですが、スタッフが航空産業で働く人たちを取材してるうちに関わっている人達の仕事に魅せられてその人たちを描きたいと思うようになり、こういう内容の映画になったんだとか。 それが見事に成功してると思うのです。 田辺誠一や田畑智子、岸部一徳等、それぞれのキャラが非常にたっていて好印象なのもポイントが高いところです。 もう一つ、自分がなぜこの映画が好きなのかを考えるに、たぶん個人的な事情で日本の航空機会社にいい印象を持っている事が大きいと思うのです。 はるか昔のバブル期の事ですが、自慢ではないですが(自慢ですがw)私、ハワイから日本までJALのファーストクラスに乗った事がありました。 そのときに飲み物を聞かれシェリー酒を頼んだんですが、出された機内用のグラスが非常におしゃれだったのです。 「うわ、かっこいいグラスだ、欲しい」と思った私は「これ、どこで売ってるんですか?購入したいんですが」とパーサーの人に尋ねました。 するとパーサーの人が言いました。 「残念ながら機内用のものはお売りしてないんです。でも…」 「でも、差し上げる事ならできるのでどうぞお持ち帰りになってください」 パーサーの人はそう言うと、白いナプキンでそのグラスを包んでプレゼントしてくれたのです。 「JALのパーサー、超かっけー!!」 そのとき感動した私が日本の航空会社の人を扱った映画を嫌いになるわけがありません。 映画には良し悪しとは別に「好きか嫌いか」という要素が必ずついて回ります。 「いい映画だとは思うけど好きじゃない」という映画は当然あるし、「くだらない映画だと思うけど好き」なんて映画もあります。 この映画は映画として評価するなら、そこまで絶賛するような名画ではないと思いますが、個人的にはかなり好きな映画で、たとえばテレビで放送されれば、何度目かわからないけれどやっぱり観てしまう。そんな映画です。 そんな映画は誰にでもあると思うのです。[地上波(邦画)] 8点(2016-11-15 01:28:05)(良:1票) 《改行有》

23.  ソウ 《ネタバレ》 あえて野暮な事を言うならば、人間があれだけ長い時間死体のフリをするのは絶対に無理です。 二人が極限状態に置かれていたとはいえ、死体のフリをしている人かどうかはいくらなんでもわかります。気づかれます。 そういう意味では「それはいくらなんでも無理筋だよ」というオチなのですが、それはやっぱり野暮天というもの。 まったく予備知識がない状態からこの映画を観たときのインパクトは、やはり映画史に残るものだったと言えるでしょう。 この映画についてはあまりにもいろいろ語られすぎてて何を書いてもいまさら感が強すぎますよねw[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-06 23:14:37)《改行有》

24.  28週後... 《ネタバレ》 あぁ、この映画のレビューを書いていませんでした。 いいと思っててもレビュー書いてない映画はたくさんあるよな、と思いつつ…とりあえず書きます。 前作の「28日後」(これもレビュー書いてませんがw)は個人的にがっかりの映画でした。 前半はなかなかいいんですが、後半の「ほんとに怖いのはおかしくなった人間だ」の展開を面白いとは思えなくて、正直がっかりしたのを覚えています。 点数をつければ6点というところでしょうか。 その続編と言う事で実はあまり期待してなかったのですが、その期待はいい意味で裏切られました。 まず冒頭のスピーディで絶望的な展開がイイ! 状況がわからないままグイグイ引き込まれるあの導入部は傑作だと思います。 冒頭で妻を裏切って逃げた男が、懺悔のために立場を利用して拘束されている妻に立場を利用して再会。 そして謝罪しながら妻とキスするわけですが…あの状況で自分を見捨てた旦那のキスを妻が受け入れるのか?と疑問に持つ人も多いんじゃないでしょうか。 で、妻は自分がキャリアだという事は知ってるわけで、その事実を告げずにキスを受け入れたのは旦那への一種の復讐なんでしょうね。そう考えれば納得できるシーンです。 まぁ結果として酷い殺されかたをするわけですが。 そして一家族の身勝手な行動から始まるロンドン大崩壊の連鎖。 いやぁこれですよ、これ。 こういう映画はこれくらい派手でないと。 軍の対応ですが、あの状況じゃ皆殺しするしかなくなりますよね。あの判断はしょうがないと思います。 そしてそこに(ありがちですが)現れる「俺には殺せない」的デルタフォースの男。 どっかで見た顔だな、と思ったら「ヘンゼル&グレーテル」の主演の方でした。 その彼が英雄的行動で皆を助け続け、最後は、いかにも英雄にふさわしいフラグな展開で火炎放射器で焼かれてしまうシーンは、ポセイドンアドベンチャーのジーンハックマン並みに印象深いシーンでした。 そして凡百のB級ホラーであれば「ありがちありがち」くらいにしか思わないそのシーンで、僕は文字通り手に汗握って魅入ってしまっていたわけです。これをビバ!と呼ばずになんとしましょう。 さて、このシーンもそうですし冒頭や途中の派手な銃撃シーンもそうですが、全体に活気に欠けカタルシスも乏しかった前作と比べて、今作は随所に派手で印象的な殺戮シーンが見られます。 たとえばヘリのローターでゾンビをぶしゃぶしゃやっつけるシーン。 ローターってそんな丈夫なのか?と思わなくもないですが、ああいう印象的なシーンが映画のあちこちに見られるんですよね。 まさに正しい娯楽映画です。 そして個人的にフアンだった素敵な少佐まで殴り殺されてしまい(しょうがないとはいえ個人的には彼女は助かってほしいところでした)、最後はあんな展開に。 皮肉な事に、映画中の英雄的な行動や優しさや善意は、結果として人類を滅亡方向に大きく転がしてしまっているという事実。 よかれと思って命がけで行動した英雄的な人たちがいなければ災厄はイギリスに封じ込められていただろうに…という自身の映画の内容を全否定する実に皮肉なラストなんですが、しかしこのシニカルさこそがこの映画の真の魅力でもあるわけです。 次回作の「28月後」が楽しみです。(残念ながらいつのまにか噂を聞かなくなりましたが…)[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-13 22:40:36)(良:1票) 《改行有》

25.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 5章に分割して、章毎に描き方(雰囲気)を変えて飽きさせずに最後まで魅せてくれるのはまさにフランス料理のコースのよう。 とはいえ、全体にゲスいタランティーノ感満載なので、コースと言っても高級フレンチではなくわかりやすいビストロのそれ。 で、この映画の主役ってハンスランダ大佐ですよね、1章から5章まで大活躍で、キャラ立ちすぎ。 と思ったら、これでアカデミーとか取ってるんですってね、奥様。なんか納得ですわ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-21 18:48:44)《改行有》

26.  ミスト 《ネタバレ》 スティーブンキングの原作は2バージョンありますが、キングフアンの自分は事前に2バージョンとも読んだ事があり、ストーリーを把握した上での鑑賞でした。 そしてストーリーをあらあら知っていたからこそ、映画用に改変された最後のくだりは本当にすごいな、と感心してしまったわけです。 それなりに希望を感じる原作のラストを、よくまぁこんなひどい(残酷な、シニカルな)ラストに変更したものです。 好き嫌いは別れるでしょうが、少なくともこの映画を観たすべての人の印象に残る事は間違いないでしょう。 しかし、劇中で老人が言っていたように、最大限の努力を行いやるだけやった結果としてのあの選択ですから、それが「結果的に裏目に出た」だけであって、あの選択を行った事自体は絶対に間違っていないのです。 人間、生きていく上で常に大なり小なりの選択をしながら毎日を生きているわけで、誰しも「あのときこうしていれば」と思った事は1度や2度じゃないでしょう。 でも自分なりに最善を尽くして選択したものであれば、それが結果として悪手となったとしても、それは決して間違った選択ではないのです。 たとえそれがこの映画のように残酷な結果であったとしても。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-06 17:09:22)(良:2票) 《改行有》

27.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 予備知識無しで見始めると掛け値無しに面白い映画だと思うんですが、意外に世間の評価低い気がします。内容がやや難しい(流して観てしまうと内容がよくわからない)事が原因だとは思いますが…勿体ない話です。なにしろこの映画の本質はそのSF的なストーリーにあるのではなく、一見、理知的で頭が切れるクールガイな主人公が死体として会った美女に一目惚れしちゃって彼女のためなら命がけ!というラブストーリーにあるわけです。 そしてそんな主人公の動機が実は自分のせいだという。「俺がラリーにメモを送っちゃったから新しい車が必要になっちゃって彼女は事件に巻き込まれたっぽいぞ」。実際、台詞でそう言ってますしね。 いや、まさか自分がほれた女を殺す原因が自分だとは…それはもう命がけで過去に戻るしかありません。世界を動かすのは愛の力なのです。てか主人公、行動がマッチポンプです。 そして過去を見ていた彼は気づきます。「どうやら俺はすでに過去に戻っていろいろ行動してるっぽいぞ」 この過去の伏線を「話の矛盾」と捉えてる方がいるあたりこの映画の評価が低い一因なのかな、と思いつつ、それはさておき、過去に戻れるなら戻ってしまえ、と、彼は過去に戻り(実際は別の新しい時間軸に出現し)遂に彼女を救うことに成功。その時間軸の彼とヒロインが出会ってハッピーエンド。まぁどうやっても過去に戻った彼は消えるしかないのでこれしかない終わり方です。 で、よくよく考えてみれば、実は彼が過去に戻ったのは一回だけではなくその前に何回も過去に戻って失敗してる主人公がいるかもしれないのです。それを確認する方法はなくあくまで可能性ですが。この映画中では過去に2回戻ってるように描かれてる主人公ですが、実は彼女を助けるために何十回も過去に戻ってるかもしれないわけですよ。てかそうしてない可能性の方が低いわけです。 死体に惚れて何十回も命がけでタイムトラベルするデンゼルの愛の力、それがこの映画の真骨頂。そしてデンゼルの愛の力は「死体が美女」だったからこそ発揮されたもの。 その最たるものが、主人公のせいで死んだラリーの扱い。美女の命は必死で救う主人公も、ラリーの死については、自分のせいなのにほとんど「助けよう」的行動が見られないからです。男のために命なんかは張れないぜ!自分のせいだけどな!!なんて選択をしてしまう主人公の行動原理は嫌いじゃありません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-06 00:20:24)《改行有》

28.  劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~ 人気が出たテレビアニメを劇場版に..というアニメは1977年の宇宙戦艦ヤマト(劇場版)が最初だったと思います。 中1のときにそれをリアルタイムで観て以来実に32年。数え切れないほど製作されてきた「テレビで人気が出たから作ってみた劇場版」アニメの中に正直「コレ!」というものは一本もなかったと思っています。別の言い方をするならすべてが「テレビでいいじゃん」レベル。あるいは「劇場版でぶち壊し」。 そんなひたすら無駄な32年に及ぶ「テレビを劇場化しましたアニメ」史の中でついに出会った「テレビで好きだった人があらためて観る価値のある劇場版」。それがこれじゃないかと(主観) 出会うまで32年もかかってしまった僕は今や加齢臭がぷんぷん。32年..長いっす。でも死ぬ前に出会えてよかった。 テレビの単純な再編集や安直なダイジェストではなく、かといってまるで違うものをつくるものでもなく、映画という枠を考えた上でキャラクター、ストーリーの再構成をきっちりと行ない、テレビを観ていた人があらためてwktkしながら2時間の長尺を楽しめるようにするというのは相当に難しい事なんだな、と、32年目にしてついに出会った成功例(つまりこれ)を観て思いました。今回は、薄幸の銀河の妖精その人を明確に主演に据えたのも成功した理由の一つでしょう。 ちなみに「テレ(中略)劇場版」で中途半端に「映画として完結したものを作ろう」なんて考えても失敗するのは過去の例を見てもあきらか。この映画は「ここでライオンktkr!!」と思える人でないと楽しめないモノになっていますが、逆に言うと「ここでライオンktkr!」な人には猛烈に楽しめるモノになってるわけで「テレビ版フアンへのサービス版」的側面の強い「劇場版」としてこれは全くもって正しい方向性でしょう、うん。 この映画で、唯一残念なのは「作画」。破綻してるわけではないですが「テレビ後半で作画がマシな回」レベルの作画を劇場のスクリーンで見せられるのは正直厳しいです。時間や予算はそれなりにあったと思うのですが..そこは本当に残念。が、逆に言うと文句をつけるのはそこくらい。それくらい見事な「劇場版」だったって事ですね。 そうそう(アニメフアンという特殊な客層だというところもあるんでしょうが)エンドクレジットになっても帰ろうとする客が一切いない映画は久しぶりでした。[映画館(邦画)] 8点(2009-12-09 19:33:13)《改行有》

29.  時をかける少女(2006) 小品だからできること、ジャパニメーションだからできること、今の日本の風景だからできること.... この作品はそういった要素の積み重ねが偶然作用してできた小さな奇跡だと思います。 それを象徴するのが真琴の「わーーーーん!!(泣)」(←「わ」と「ん」には要濁点)という豪快なまでの漫画泣き。 あんな絵に描いたような見事な漫画泣きはここ20年見たことがありません。 そしてこの作品はそのヒロインのストレートで豪快な漫画泣きが本当によく似合うど真ん中速球一本勝負な青春漫画映画です。   ケレンに満ちた大作を見慣れている中、これだけシンプルに、それはもう気恥ずかしいまでにまっすぐに、豪速球ど真ん中ストレート勝負な映画を見る快感といったら、もう、ねぇ。[映画館(邦画)] 8点(2006-08-13 21:59:20)《改行有》

30.  カーズ 「車」というまさにアメリカを代表するテーマで、ある角度から切り取った古典的なくらいにベタベタなアメリカを描いたまさに「ザ・アメリカ映画」で、ピクサー&ディズニーってことで小さい子供を連れて見に行ったりしたら子供は退屈して偉い事になりそう。  この映画、出てくる車がほとんどすべて実在の車で、その車種で人種や人格まで表現されてるので車の事が少しわかった方が楽しめると思います。たとえば、タイヤ店のオーナーはフィアット500なわけですが(そうカリオストロの城に出ていたあの車です。)で、イタリア訛丸出しなイタリア系移民の店でフェラーリ信者という設定なわけですよね。古いイタリア車(しかもしょぼい大衆車)である事実で彼のキャラ設定を説明しています。  ちなみにヒロインは966型ポルシェ911。ゲルマン系に美女なし..と思ってる僕にとって不満が残る設定なわけですがw車だからいいや。ポルシェ好きだし。  惜しむらくはベタでお約束が得意のピクサーのわりに、マックィーンが街になじむ過程も恋に落ちる過程も描き方に少しづつ何かが足りない事。そこが不足してるだけにカタルシスの爆発が少し弱いんだなぁ...という惜しさがあるので7点....のはずだったんだけど、試写会後、SHOWBIZ でのカーズ特集を真剣にドキドキして見てる自分に気付き、どうやらこの映画がかなり好きらしい自分を発見したので8点。何かを発見するって大事だね。 [試写会(字幕)] 8点(2006-06-25 08:44:53)《改行有》

31.  ドーン・オブ・ザ・デッド アマプラで配信されていたので久しぶりに再見したのですが、当時無料で公開されていた冒頭10分部分、今観てもとんでもなく面白いんですよね。 娯楽映画の鑑。 結局のところザックスナイダーの最高傑作ってこれのような気がします。最初にして最高、ですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-02 16:11:53)《改行有》

32.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 パズルのような展開の歴史改変サイエンスファンタジー。無線機を使うバックトゥザフューチャー。   中学生の頃アマチュア無線の免許をとった元SF少年の僕にはなかなかツボの映画でありました。   こういう歴史改変ものは因果関係が複雑に絡み合うのが常で、観客は劇中の歴史変化を楽しむものであるが、 逆に漫然と見ていて(あるいは伏線を拾い損ねて)話についていけない観客も往々にしていたりするもの。      この映画も御多分にもれず劇中に多数の伏線が登場してくるのだが、その伏線はまるでアンダーラインを引いているかのようにわかりやすく提示されるため、 かなり鈍い人でもない限り、話の展開は読めるだろうし話を見失うこともないだろう。      逆に「映画を2回見て小ネタを再発見して感心」というような奥の深さはない。 (for ex:バックトウザフューチャーの「二本松モール」→「一本松モール」のような奴ね) このわかりやすさはこれはこれでありかな、と。      それから、この映画「何がなんでもハッピーエンドにするぞ」という製作者の強い意図でもあるのか、後半20分程の展開はこれでもかとばかりの力技で、「いや、何もそこまで必要以上に幸せにしなくてもいいだろう」と思わせるような強引な展開。「ハッピーエンド過剰」とでも言いますか。 もう笑うしかないというか、実際笑ってしまったわけだが、ここまで開き直った力技でのハッピーエンドを見せられると 大笑いしながらも「いやもうそれでオッケー!」と納得してしまうしかないのである。 8点(2004-06-21 11:54:51)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

33.  ムーラン・ルージュ(2001) シンプルな純愛を軸に、ゴテゴテに作りこまれたテーマパークのような映像とあざといまでにツボをついた選曲の数々で128分をパワフルに走りきる傑作。   これはミュージカルではなく「大人向け東京ディズニーランド」というようなジャンルで括るべき映画でしょうね。  ..ところでニコール・キッドマン、僕には中島みゆきにしか見えない事をここに宣言しておきます。(って誰に?) 8点(2004-05-10 00:18:32)《改行有》

34.  シカゴ(2002) 久しぶりに素敵なミュージカル映画を見ますた!  僕の中でミュージカル映画ってのは70年代までの傑作の数々で止まっていたんです。  なんつーか、「かつての名作をしのぐものなし」というかそんなイメージ。 ミュージカル映画というジャンルを「古き良き時代の映画」と無意識にカテゴライズ していたのかもしれません。  でも、映画の発展とともにミュージカル映画もちゃんと発展してたんですね。  そもそもミュージカルという物自体、普通の人々が劇中でいきなり歌い踊り出すという点で相当に胡散臭い空気をかもし出すものであるわけですが、 この映画「シカゴ」に関しては、胡散臭いキャスティング、胡散臭いストーリー、胡散臭い時代背景、等々が、 その胡散臭い「ミュージカル映画」という枠組みに見事にマッチングして、大変すんばらしいものになっております。この映画には私からこの言葉を捧げます。→   *ビバ!* 8点(2004-04-26 10:27:43)(良:1票) 《改行有》

35.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 キリ番(100番)もいいけど99番目レビューもいいかなと思いレビューを.. (あれ、さっき書いたとき99番目だったんだけど..) 前作(オトナ帝国)に引き続き、たいへん良い映画でございます。   ただ、そうとうアクが強く破天荒な出来の前作と違い、 普遍的な良作と言った趣の映画で、このあたり監督の間口の広さを感じさせます。  この映画、実に手堅くまとまった佳作といいますか、一本の映画として見たときに 最後の、個人的には出色の出来だと思うラスト 「おい青空侍」までふくめて、完璧で非のうちどころのない出来なんですが ちょっとこじんまりまとまりすぎって印象....なんですよね。    あらゆる意味でよく出来すぎていて、突出したものを感じなかったというか、 自信をもって誰にでもお奨めできる映画だけど、マイフェバリットワンにはなれない..って感じの映画です。はい。      じゃぁどうすればよかったのか、と聞かれても正直わからんのですが。.... 廉ちゃんの「もう2度と誰かをこんなに好きになることはないと思う」と「おい青空侍」は淡々としてる分だけツボ。 8点(2004-03-16 17:48:18)《改行有》

36.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 そう、たしかにそう。子供の頃の絵本や雑誌で描かれた21世紀の未来都市、 「道路にはエアカー、街を走るチューブ列車、テレビ電話でルンルン」は どこへ行ってしまったんだろうか?確かにそうなんだよねぇ。 実際の21世紀になってみると、子供の頃(高度成長期)に夢見た未来がなんだか失われてしまってるんだよ。 未来へ向けての「ドキドキワクワク」「センスオブワンダー」はどこへいってしまったのか。 日本の子供の理系離れが著しいってのも、そういうのが原因なんだろう。     でもさ、でもでも思うんだけど、そういうのひっくるめてみんな自分の人生じゃん。 いま自分といっしょにいる人とこれからもずっと一緒に前に歩いていく、 それは確かに絵本に描かれるような大きなドキドキワクワクじゃないけれど、 等身大の一人一人の本当に大事なドキドキワクワク。それを捨てちゃう回顧主義なんて 燃えないゴミの日にでも捨てちまえ。(燃えないかどうか知りませんが) .......と、そういう映画。高原の小枝を大切に。 8点(2004-02-16 16:21:17)(良:1票) 《改行有》

37.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 「全編が愛に満ちた最高にキュートな映画」というキャッチコピーがもしこの映画についていても、 間違ってもJAROに訴えられることはないだろう、ということは自信をもって断言できる映画。 多人数の恋愛模様をオムニバスに描いていく映画なんで、映画を見る前には、個々のエピソードが 最後には一本の大きな流れに集約して感動的エンディングを迎えるんだろうなぁ、と思っていたんだけど、 そういうことは全然なく、それぞれの物語の糸はときどき微妙に交錯しつつも基本的には相互に 影響を及ぼさない個別の恋愛模様のまま描かれている。 そのバラバラの物語を散漫にならずしかも多数の登場人物を明確に描きわけている点が この映画のすごいところ。 実は、当初点数は8点だと思っていたのだけど「一年で一番の映画」が9点の基準だとすると9点だよなぁと思い直しました。 2時間超の映画で、上映中に時計を一度も見なかった映画は実にひさしぶりだから。  ... やっぱり愛だよね。..ってそうそう問題点を一つ。これクリスマス映画じゃん!公開時期びみょーじゃん! [試写会(字幕)] 8点(2004-01-29 10:46:30)(良:3票) 《改行有》

38.  クライム&ダイヤモンド この映画のラストシーン、毒舌ジム(殺し屋)が街を歩きだし、電柱の傍でふと動きをとめたときに 、僕はピン!ときました。「この映像、この動き、これは間違いなくあれだ!あれに違いない!」 そして流れてきたのは当然あの名曲。ビンゴ!ビンゴだ俺! 「あぁ僕もこの映画に参加できた気がする....」とめっちゃ嬉しかった瞬間でした。そんな映画。 ところで、この映画の中で毒舌ジムが、「名作と呼べる映画は昔のものばかりだ」と語っていますが、このサイトでのランキング上位の映画の製作年代を見てると「なるほどそうなのかなぁ..」と思っちゃいますね。 8点(2004-01-12 11:25:11)(良:2票) 《改行有》

39.  ワルキューレ 非常に地味に丁寧に史実のヒトラー暗殺映画を描いた映画です。 この手の「実話映画」で問題になるのは最初から結果がわかっていることです。 戦争中に何度も計画されたヒトラー暗殺計画が成功していないのは誰しも知っている事なので、この映画の結末も誰でも想像できます。 結果が分かったストーリーを2時間見せられるのってどうよ?という事です。 この手の実話物の最高傑作は「ユナイテッド93」だと思いますが、あれは映画的な脚色を極力減らしたからこその緊張感がありました。 この映画の場合、娯楽映画としてのスタイルをとりつつ実話を描く、そういう意味では非常に上手に映画として作られているとは思いますが、結果としてやや中途半端になってるな、と、そう感じました。 また映画のあとにwikiを確認してトム・クルーズ演じる伯爵大佐が、実際にどういう人でどういう評価を受けているかを勉強できた事は収穫かなと思っています。 映画用の脚色したスタイルかと思いきやリアルにあの姿だったんですね。なるほど~[インターネット(吹替)] 7点(2023-10-09 13:36:05)《改行有》

40.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 某映画批評(伏字になってない)で「ずいぶん人を選ぶ」とか書かれてて「はぁ?」 考えてもみてください。 彼女と初デートで映画を観に行く事になり、行った映画館ではなぜかコーエン兄弟フェス 「ノーカントリー」と「ファーゴ」と「バーンアフターリーディング」が上映されてました。 さぁ何を選ぶ? こうなったとき選べるのは「バーンアフターリーディング」だけです。 他の2本を初デートで観ても暗い気分になるだけ。 てか「ノーカントリー」を初めて観て「かっこよかったね!」と目をキラキラさせる女とかちょっと怖いです。 バーンアウトリーディングなら安心。 「ブラピが横山尚隆に見えてきたね」なんて会話を楽しめるし、あの椅子をうれしそうに紹介するジョージクルーニーを観て笑いながら顔を赤らめる彼女の横顔も楽しめます。 初デートで選べない時点で「ファーゴ」や「ノーカントリー」の方がよほど人を選ぶといえるじゃないですか。 だから某映画批評は間違ってるし、この映画を人を選ぶとか言ってる人はちょっと間違ってると思うのです。 さて少し真面目な事を書くと、勘違いやちょっとした運でトラブルが拡大していくのは彼らの映画の定番。 そういう意味ではまさにコーエン兄弟らしい映画だと思うし、変に雰囲気重視の過去作品よりよほど面白いと個人的には思います。何しろ話題が身近で地に足がついてるとこがいいです。いやCIAは身近じゃないけど、男女関係とかリアルでみんななにがしかの経験がある事ばかり笑 少なくとも僕個人は途中でダレるしなんかスノッブで楽しい気分にもならない「ファーゴ」や「ノーカントリー」より、あの椅子で爆笑できるこの映画の方が面白いし、好きです、ええ。 てか今自分のファーゴのレビューを読んだら「いい映画だろ感がハナにつく」と書かれてました。さすが自分、筋が通ってます笑[インターネット(吹替)] 7点(2023-08-24 11:31:43)《改行有》

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