みんなのシネマレビュー |
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21. 長江哀歌 まず目がいくのは映像の美しさ。ほとんどのシーンが曇り又は雨で、全体的に青白く霞がかかったような感じで非常に美しく、マイナスイオン大放出の癒し系映像となっております。ドラマは前半後半でふたつに別れていますが、殆ど接点もなくただ二本立てといった印象。しかしどちらも描き切ったという印象はなく、何のためにこういう構成にしたのかちょっとよく分かりませんでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-26 17:14:57) 22. デス・プルーフ in グラインドハウス 前半は最高に退屈で(しかもちょいグロ)、ようやくエンジンがかかってくるのが後半の後半。なんか21世紀版『激突!』って感じでそこだけは面白かった。ラストの呆気なさもいいです。あの「THE END」が出るタイミングが最高![CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-26 17:09:16) 23. プラネット・テラー in グラインドハウス こういうグロ系&ゾンビ系は大嫌いなんですけど、『デス・プルーフ』を観た以上これだけ観ないわけにもいかず渋々鑑賞。結果、やはりグロ&ゾンビは駄目でした。もう生理的に駄目。とりあえずフェイク予告編とフィルム傷とフィルム焼失&お詫びテロップのくだらなさに1点ずつ。[CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-26 17:06:44) 24. 007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 冒頭と空港での意味なくド派手な追いかけっこでまず興ざめ。諜報員があんなテロまがいの騒動起こしてどうする! 9.11以降、どうしてもこういうシーンは(アクションなどに)リアリティを持たせようとすればするほど逆にウソ臭く見えます。しかしそれ以上にウソ臭いのがポーカー勝負(毒盛られるのはギャグかと思った)。しかもてっきり一夜限りの大勝負だと思っていたのにけっこうダラダラと続く展開でこれまた興ざめ。観ている間は文句をいいながらもそれなりに楽しめましたけど、終わってしまえば特に印象に残るようなものではありませんでした。昔の007も観てみるか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-26 16:52:00)(良:1票) 25. 風の前奏曲 まずは迫力満点のラナートの演奏シーンに拍手。終盤のリベンジ戦はあまりに凄過ぎてギャグにさえ思えましたが、それでもとんでもなく凄いことに変わりはない。これが観られただけでももう大満足。ストーリーは、主人公がラナートに「出会う時代」「分かれる時代」の2つを交互に描写する『ゴッドファーザーPARTII』方式ですが、その効果はやや微妙で、不用意に話を複雑にしただけのような気もします。非常にいい映画だとは思いますが。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-10-22 22:45:21) 26. 出口のない海 わざわざ「回天を後世に伝えるために…」ってセリフを言わせている割にはイマイチそれが伝わってこなかったです。実際の回天も故障が多かったらしいですが、だからといってあんなに頻繁に出撃を失敗していると逆に緊張感が削がれ、本来伝えるべき回天という非人道的兵器の残酷性が十分伝わってきません。これって致命的。また、俳優がみんなモロに現代風でとてもあの頃の軍人に見えないのも致命的(まだ『硫黄島からの手紙』の方が遥かにそれらしく見える)。あと蛇足ですが、『ローレライ』でも思ったんですけど、なんで潜水艦に野球ボール持ち込むかなぁ? 転がって危ないやん。[CS・衛星(邦画)] 3点(2008-10-22 22:33:13) 27. 半落ち だからいい加減、難病とか身内の死とかで無理やり泣かせようとする映画やめましょうって。こんなの、全国のアルツハイマーの患者&介護人や白血病患者にケンカ売ってるようなもんじゃないですか。あと、冒頭の立てこもりは本編と全く関係ないし、警察と検察の対立もまた然り。話のピントが定まらないままダラダラと続き、最後になっていきなりお涙頂戴のエピソードをねじ込んでハイおしまいってそんな…。ある意味、日本アカデミー賞の作品賞受賞も納得のトンデモ映画でした。[地上波(邦画)] 3点(2008-10-22 22:25:24)(良:1票) 28. コキーユ ~貝殻~ まぁごく普通の不倫映画です(そういや『失楽園』とかもこの頃じゃなかったっけ?)。登場人物もストーリーも映像もまさに「可もなく不可もなく」。決定的な失点もなければ胸に残るものもない極めてオーソドックスなつくり、ただ、一応伏線はあったとはいえあの強引なオチはいかがなものかと。まるで昨今の「泣ける映画」そのまんま。[CS・衛星(邦画)] 5点(2008-10-22 22:14:32) 29. フェイク ラストに限らず、史実と異なる部分が多々あることに目を瞑ればそこそこ楽しめる作品。ただそれでも、ラストの表彰シーンはいらなかったです。レフティが部屋を出て行った時点で話はオチてるわけだし。というかそもそも、「潜入捜査官による非合法活動」ってOKなんですかね? 組織でそれなりの地位に立つためにはそれだけ色々と悪事を働かなければならないわけで…。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-22 22:09:08) 30. クール・ランニング 《ネタバレ》 「ド素人が集まって絶対不可能な勝利を目指す」「色々衝突しながらも一応団結」「最後の大舞台の前にメンバーのひとりの親が連れ戻しにくる…」といったふうに、ストーリー自体はスポ根モノの基本要素をすべて兼ね備えた鉄板コース。基本的にこの手のドラマは嫌いなんですが、ラストで見事に裏切られました。勿論いい意味で。あれがなければあと-4点でした。[CS・衛星(吹替)] 7点(2008-10-22 22:00:36) 31. グレムリン まさかこんなにグロイ映画だとは想像してませんでした(どう考えてもファミリー層狙いのクリスマス映画なのに)。ま、こういうファンタジーに難クセ付けるのもどうかとは思いますが、あれだけの騒動を引き起こして死人まで出たのに、主人公の周辺では特に被害もなく、何事もなかったかのようにメデタシメデタシってのもどうなんでしょうね。[CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-22 21:53:49) 32. 犬神家の一族(1976) 推理サスペンスとしてみた場合、あまりに偶然的な要素が多過ぎて連続殺人として成り立っていないし、犯行時刻のアリバイ検証とか指紋採取などといった基本的なこともあまり徹底されておらず、ちょっと消化不良。そのうえ金田一耕助が割と何もしてない(爆)。すべての殺人が終わった段階で急に真相を語られてもどうやってその結論に至ったのか分からず、つい「ホンマか?」って思ってしまったぐらい。原作未読なので何ともいえませんが、ややイマイチでした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-10-22 21:49:16) 33. ひまわり(1970) 《ネタバレ》 戦争によって引き裂かれた男女の物語…のように見えますが、あくまで二人がいったん別れるきっかけが戦争なだけで、お話としてはよくあるモノ。というかその戦争絡みの描写にリアリティがなく(あんな状態でアントニオが生きているわけないだろうとか、あんなに簡単に見つからないだろうとか…)、これで戦争の虚しさだとか残酷さだとかを感じろといわれてもちょっと無理。よって、一面のひまわり畑のインパクトと泣きの音楽以外は特に印象に残らなかったです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-22 21:40:57)(良:1票) 34. 8 1/2 順番が逆ですが、「これはフェリーニ版『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』なんだ」と思えばだいたい納得。現実と妄想がだんだんグチャグチャになっていく様子は『TAKESHIS'』、映画監督としての苦悩と狂気が『監督・ばんざい!』をイヤでも彷彿とさせます。ラストの大団円ならぬ大破壊などまさに『監督・ばんざい!』…というか、たけしが『8 1/2』をやっただけというか。なかなかこういう映画にはお目にかかれないので観ておいてよかったとは思いますが、分かりにくいのに変わりはなく、手放しで面白いと思えるような作品ではなかったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-22 21:36:16) 35. 灰とダイヤモンド 『世代』『地下水道』を観た上で数年ぶりに再鑑賞してみたらガラッと印象が変わっていました。正確にはこの三本は独立した映画で続編モノではないですが、観ているうちに何となく主人公マチェックが、『世代』『地下水道』での戦いの生き残りのように思えてきます(サングラスの件は明らかに『地下水道』と結びつけようとしています)。それだけに、恋人ともに生きるごく普通の市民生活への憧れと、骨の髄まで染み付いた抵抗運動への執念との狭間で葛藤するマチェックの姿が実に痛々しく、ラストもまた残酷極まりない。ということで、新時代を生きられなかった無数の灰とダイヤモンドのために評点アップの9点贈呈。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-09-25 14:42:08) 36. 地下水道 地下「水道」なんて言えば聞こえがいいですが、実際のところはヘドロと汚物にまみれながら彷徨い歩く出口のない迷路。この汚らしさが異常なまでにリアルで、この「汚さ」だけでもこの映画は一見の価値とさえ思えるぐらいです(これに比べたら『第三の男』の地下水道はキレイ過ぎる!)。『世代』『灰とダイヤモンド』と同様、抵抗運動に関わる人々の悲哀という面においても勿論素晴らしい作品ですが、閉ざされた空間の中で徐々に追い詰められ狂っていく人間を描いたサイコホラーとしても十分堪能できました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-09-25 14:24:42) 37. 世代 ずっと前に観た『灰とダイヤモンド』に連なるレジスタンス映画の一発目ということで初めて観ましたが、コレもなかなか強烈な作品。ラストの素晴らしさもさることながら、一見するとごく普通の一般市民に見えるあの人やこの人までもが実は抵抗組織の一員だったという事実が非常に衝撃的でした。国家の正規軍ではなく地下組織として他国と戦う(これが一般的な戦争映画との根本的な差異)ということがどういうことか、ほんの少しだけですが垣間見えたような気がします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-25 14:17:35) 38. 地下室のメロディー 泥棒映画としてみた場合、計画の壮大さの割には肝心の金庫破りがちょっと安易だったり、そして何といってもラストのプール(このシーン、主人公二人の台詞が一切ないのがまたいい)がちょっとあり得ないぐらいにお粗末に思えます。あのオチをやりたいがための強引な展開だとは思いますが、もうちょっと自然にあそこまで持っていってほしかった。でもジャン・ギャバンとアラン・ドロンの存在感が抜群なので退屈はしなかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-09-15 09:55:26) 39. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942) ダメ男とダメ女の意地の張り合いと誤解がどんどん悪い方向へと転がっていく後半はそれなりに楽しいものの、肝心の主人公二人がダメ人間過ぎて面白みに欠けました。とりあえず教訓としては「故障車の真後ろに張り付いて走るな」ということで(?)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-15 09:47:28) 40. 冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 主人公三人組がそれぞれ夢に破れる前半と、後半の宝探しの展開に連続性がなくてまず混乱。船上でのプチバカンスは楽しかったけど、その後二転三転するストーリーにまたまた混乱。あの葬り方も絵としては美しくていいですけど、その後の相続とかのことを考えるとあれはダメじゃないでしょうか? というか犯罪だし。宝探しを持ちかけた連中の存在感も後半ではかなり適当になってしまいちょっと残念。映像の美しさとストーリーの面白さのバランスが最後まで不安定だったように思えました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-09-15 09:38:18)
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