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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  幸せへのまわり道(2019) 《ネタバレ》 不意打ちを喰らった気分です。 物凄く良い映画だと思います。 トム・ハンクスが本作での演技でアカデミー賞にノミネートされていた事は何となく覚えていましたが、 この手の作品は日本市場ではまず当たらないと思われるので、トム・ハンクスの他出演作品と比較して目立たなかったのは仕方が無いかと。 公私ともに気持ちが荒みがちな昨今、私は本作冒頭のトム・ハンクス自ら優しく歌い上げる"A Beautiful Day in the Neighborhood"の歌詞を見て、早くも涙腺が緩んでしまいました。 そこから先はトム・ハンクスに負けずとも劣らない確かな演技を見せてくれる共演陣(特にクリス・クーパー!)の方々も観ながら、私は何だかんだウルウルしっぱなしでした。 私は本作で取り上げられたフレッド・ロジャース氏の事は全く存じ上げませんでしたが、日本に「お母さんといっしょ」「できるかな?(追悼、のっぽさん泣)」「みんなのうた」等の素晴らしい子供向けの情操教育番組が有る様に、アメリカにも同じくらい幅広い層から支持されたTV番組が有ったのだなと思い、もう朧げな記憶しかないものの、自分自身が母親と一緒に「できるかな?」を観ていた時の事を思い出しておりました。 中盤の朝食を執るシーンの「一分間の沈黙」のシーンや、地下鉄で移動する際に乗り合わせた観客皆が楽しそうに"A Beautiful Day in the Neighborhood"を歌い出す様は、本作制作陣のロジャース氏へのリスペクトに溢れた素晴らしいシーンでした。 とどめはエンドクレジットです。 フレッド・ロジャース氏本人の優しい歌声で"A Beautiful Day in the Neighborhood"を聞いた後、ほんの数秒ですが優しさに満ち溢れたご本人の顔が映し出されます。 この瞬間に私、号泣です。 今もこうしてレビューを書きながらウルウルしています。 良い映画に巡り合えました。感謝。[CS・衛星(字幕)] 9点(2023-07-27 09:24:55)《改行有》

22.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 久々に感じた「何か凄い映画観ちゃったぞ」感。 (「ターミネーター」を初めて観た感覚に近い) ほぼ一人でこれだけの作品を作り上げた熱意に感服致します。 3部作との事で正直、本作は尻切れトンボ的に終わりますが逆に次回作に期待が持てます。 コロナ禍の日曜午後、日比谷の映画館はほぼ満員でした。 これだけの手応えが有るならば、それが劇場公開でもWEB公開でも次回作は必ず観られる筈。 期待してます。[映画館(邦画)] 9点(2021-04-20 15:54:16)《改行有》

23.  異端の鳥 《ネタバレ》 【前置き】 重く・苦しい映画ながら、鑑賞しながら頭の中に何故か本作の副題が浮かんできた。 「世界チョイ住み!(かなり悲惨な状況付き)」・・・某国営放送の番組から拝借 「名も無き少年 ~一期一会じゃなきゃやってらんない~」・・・某有名な映画から拝借 とか・・・ 冒頭からふざけてしまい、すみません。   【本題】 本作鑑賞のきっかけは、滅多に5点満点を出さない日経紙金曜夕刊の文化欄で本作が満点評価されていたから。 また、全編がモノクロで陰影に富んだ自然の描写が荘厳で素晴らしいとの評もあった為。 金曜朝9時、私も含めて観客は5人と言う環境で鑑賞した次第。 凄まじい映画だった。 私は開始数分で、本作がモノクロで有る事に感謝した。 カラーだったらとてもではないが正視に堪えない場面の連打。 物語の構成は、ナチスドイツの迫害から逃れるべく両親と離れ叔母の下に疎開してきた主人公の少年(役名は無い)の 様々な体験を短編形式で綴っている。 心温まるエピソードはほぼ無く、人間の持つ業や悪しき部分を寓話の形を借りて極めて冷めた視点で描いている。 主人公の少年の描き方が興味深い。 物語当初は、酷い方法で殺されたペットの小動物の亡骸を泣きながら埋葬してあげる優しい面を持っていたのに、 エピソードが進むに従いどんどん無表情になり言葉を発しなくなり、しまいには自らの手で人を殺めてしまうまでになる。 小鳥屋の老人の最期に少年が取った行動の意味。 若い女性に対し抱いた思春期らしい思いと、嫉妬から取った過激な行動の意味。 色々と考えさせられた。 観ている私も少年の体験に併せて各エピソードで綴られる描写に耐性が付いてしまうのか、酷い事の数々が描かれているにも関わらず、 終盤はいたって冷静にスクリーンを見つめている自分に驚いてしまった。 人間と言う物はこの私も含めてつくづく罪な存在だと思いつつ、何故かこの手の作品にありがちな鑑賞後に重たい思いを引き摺る事も無く 私は家路に付いた次第。 【終わりに】 本作にとっての一服の清涼剤とも言える3人に付いて書いておかなければならない。 ハーベイ・カイテル、ステラン・スカルスガルド、そしてバリー・ペッパーの登場は予期していなかっただけに驚いた。 そしてその役回りも心に残るものだった。 それにしても、バリー・ペッパーに狙撃銃を持たせるとは制作陣の皆さん判っていらっしゃる。このシーンは思わずニヤリとしてしまった。[映画館(字幕)] 9点(2020-10-19 11:55:49)《改行有》

24.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 意識して映画館に通う映画ファンに向けた、映画愛溢れる宝物の様な作品。 満点では無いのは唯一の欠点、伝えたい事が山ほど有るのは心の底から判るけど上映時間が少々長い為。 映画好きなら、皆それぞれの心の琴線に触れた名場面が有り、 それらの所謂「名シーン」にどの様な人達がどれだけ情熱を注いでいたのかが判り、 取り上げられた作品達を纏めて再鑑賞したくなる。 特筆すべき事は沢山有るが、厳選すると以下の3点だろうか。 ・ハリウッドでバーブラ・ストライザントが何故あれ程迄にリスペクトされているのか、 本作を観て漸く理解出来た。 「スター誕生」位しか観た事は無いのだが、自らの感性を信じて観客に最上の作品を 届ける事に最大限の情熱を注いで来た事が良く判った。 当時既に大スターだったとは言え、女性差別は沢山あった筈なのにそれに挫けず自らの意志を通す姿勢。ただ尊敬のみ。 ・ハリウッドに於ける技術の伝承が数多のクリエイター達の明確な意志を持って 綿々と受け継がれている事に驚嘆。 これ即ち映画音響技術が今や確固足る文化の一つとして地位を築いているから故。 比較する土壌は違うが、伝承者不足に悩み衰退している日本の伝統工芸や、 それこそ日本で今も汗水垂らして映画音響を作成している現場の方々の事が頭に浮かび、 なんともやるせ無い気持ちになった。 ・登場する女性達が皆活力に満ちている。 自分の仕事に誇りを持ち、活き活きと自らの仕事の素晴らしさを語る様、 本当に素晴らしいと思った。 最後に、エンドロール終了後に粋なメッセージを投影してくれた劇場の皆さんに感謝。 (立川シネマシティにて鑑賞)[映画館(字幕)] 9点(2020-10-10 08:40:21)(良:1票) 《改行有》

25.  ジョーカー 《ネタバレ》 ひたすら重く、切なく、悲しく、救い様の無い物語。 充分以上に見応えが有り、アッと言う間に終わってしまった。 そして、とても疲れている自分に気が付いた。 本作は心身が少しでもネガティブな状態の時に観るべきでは無く、観賞する事に覚悟を伴う映画だ。 今の世の中、一人ひとりの境遇は違えど自分の置かれている状況に不満をもっていない人など、 古今東西老若男女を問わずこの世には一人もいないだろう。 彼=ジョーカーはそんな私達のある意味「代弁者」なのだ。 なので、物語が進むに連れて彼が否応無く八方塞りの状態に陥る様や、 普通ならば目を背けてしまう様な凄惨な暴力描写にも、何とも表現の仕様が無い嫌なカタルシスを感じてしまうのだ。 物語終盤、暴徒と化した自らの信奉者達を前に車の上に立ち上がる彼の姿は、 例えるならば新たな神が降臨したかの様な錯覚さえ覚えてしまうのだ。 私も含めた世界中の市井の人々は皆、彼が行ってしまった『あちら側』に自分も行ってしまいそうな気持ちを、 皆理性を持って必死に・懸命に『こちら側』に留まっている。 本作が世界中でヒットしているのは、ある意味その証明とは言えないだろうか。   最後に、ジョーカーを演じるホアキン・フェニックスは事前の役作り・没入度合い含めて神がかり的な演技をしている。 彼の姿を観るだけでも劇場に足を運ぶ価値は絶対に有る。 敢えて「傑作」と表現させて頂く。[映画館(字幕)] 9点(2019-10-30 16:34:35)《改行有》

26.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 良作。 クリント・イーストウッドの作品には外れが無い。 テロを阻止するクライマックスに至るまでの描写が淡々とし過ぎているかの様に思えるが、 本作を鑑賞する人は皆、これから彼らに何が起こるかを知っている訳で、 それが故に各シーンに巧みに散りばめられた伏線が最後に最大限の効果を発揮するのだと思う。 (落ちこぼれだった事、身体を鍛えた事、色々と努力した事、信仰が主人公の価値観に大きく影響を与えた事 等々) 本作最大の複線は、今更説明不要だが主人公含め主要登場人物を本人が演じている事だろう。 私は事前に予備知識として知っていたが、皆中々の演技をしていたと思うし、 フランス大統領から叙勲されるシーンや故郷でのパレードのシーンは、逆に本人が演じている事を 知っているが故に感動が増した様に思う。 本人を使うのは大英断だと思うし、彼らを被写体として最大限活用した監督の手腕にも脱帽する。 劇場で観るべき作品だった。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-07-23 18:05:20)(良:1票) 《改行有》

27.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 若干の不満はあれど、キャップの穏やかなあの表情と、 幸せそうなラストシーンを観て全て帳消しにする事にした。 関係された皆様、本当にご苦労様でした。 最後に一言、本作で見られた様々な気配り、 これが本当の「忖度」じゃないかと思う。 (褒めてます)[映画館(字幕)] 9点(2019-04-30 20:57:10)(良:1票) 《改行有》

28.  ファースト・マン 《ネタバレ》 「人類初の月面着陸を成し遂げた男の英雄譚」を期待して観ると肩透かしを喰らう。 そう言った点では、日本に於ける本作の宣伝の仕方には大いに疑問を感じている。 描かれているのは旦那さんがテストパイロットをしている一組の市井の夫婦の物語だ。 その描き方は多分に第一人称の視点が多く、この手の映画(ライトスタッフやアポロ13等)に有りがちな勇壮な音楽と共に主人公の様子を描写する、 劇映画らしい高揚感を誘うシーンは殆ど観られない。 恐らく監督さんは過去一連の宇宙開発物の映画を研究し新しい視点を盛り込みたかったのかと思うし、 本作に関してはその試みは充分以上に成功していると言えるだろう。 圧巻はアポロ計画の前に実施されたジェミニ計画の中で、本作の主人公であるニール・アームストロングが搭乗したジェミニ8号の描写。 それは記録映画として残されている「栄光に満ちた宇宙旅行」とは程遠いものだった。 空中分解しそうな位に手作り感満載の狭くて汚い宇宙船に乗り(乗ると言うよりは無理やり押し込められるに近い)、 宇宙船の内部は狭くて視界も限られ、華やかな宇宙開発での仕事場とはとても思えないものだった。 ましてや自分の尻の下では膨大な量のロケット燃料が炸裂している正に死と隣り合わせの環境。 発射時の振動や騒音は一般人の想像を遥かに越えており、そんな現場の状況を知ってか知らずか徹頭徹尾冷静に交信してくる地上管制官の声とのギャップがすさまじい。 アポロ計画に移行してからも派手な演出は一切無く、唯一カタルシスを感じるのは月面到達のシーン位だろうか。 それも殆どが無音であり、テルミンで奏でられる音楽も勇壮なものでは無く寂寥感を感じさせるもの。 慣れないと息が詰まりそうになる様な描き方だ。 亡くなった娘の形見を月面のクレーターに遺し一筋の涙を流すライアン・ゴズリングの描写が史実に沿ったものなのか真偽は判らないが、 ここに至るまで彼の寡黙な佇まいが徹底して描かれていたが故に、私に取っては十分有りな印象的なシーンだった。 極め付きは地球に帰還してからの描写。 着水シーンも、大統領と握手をするシーンも、パレードのシーンも何も無く、有るのは検疫所で黙って見つめ合う夫婦の姿のみ。 私には極めて感動的だった。 惜しむらくは、月面着陸前に当時の大統領が発した「米国の代表」と言う言葉を否定し、「我々は人類の代表」と正すシーンが無かった事。 これがあれば完璧だった。 余談 アポロ11号搭乗員で指令船に残るマイケル・コリンズを演じていた役者さん、「何処かで観た事あるな・・・」と思っていたら、 なんと「刑事ジョン・ブック 目撃者」で印象的な演技をしていた子役:ルーカス・ハースだった事が判り驚いた。 時間は皆に平等だ。[映画館(字幕)] 9点(2019-02-11 13:15:04)《改行有》

29.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 巷の評判が悪い理由は明白。 「短いインターバルで作品を作り過ぎ」だから。 初期3部作(4-6)のインターバルは3年、この位の間隔で本作が公開されていたら皆さん大喜びだったんじゃないかと。 そう、悪いのは全部ディズニーであり作品には何の罪も無い。 本作の評価を受けて製作方針を変えたとの話も聞くので、エピソード9や次のスピンオフ(オビワン主役!拍手!!)はもっと期待出来るかと。 いっその事、エピソード9はエピソード8の内容も勘案して2025年位の公開で丁度良いのでは? (そうすれば反乱軍が人員増強してても納得) 翻って本作、盗賊団のボスの馬を盗むかの如く、ランドスピーダーを盗む冒頭の描写から始って拳銃よろしくブラスターで結着を付ける決闘シーン等々、 西部劇臭がプンプンで私は終始ニヤニヤしてました。 各キャラも雰囲気が合っていてすんなり受け止められたし、夏休みに観る娯楽作としては充分以上に面白いと思いますよ。  [映画館(字幕)] 9点(2018-07-05 13:08:43)《改行有》

30.  追憶(2017) 《ネタバレ》 2019/5/30追記 追悼、降旗康男監督。 「良い映画」との前評判から劇場鑑賞したかったが都合が合わず、WOWOW放送を録画してようやく鑑賞。 予備知識皆無で臨んだ事も功を奏し、充実した時間を過ごす事が出来た。 噂に違わぬ良作。 邦画としてあるべき姿を提示された様に思う。 書きたい事は沢山有るが、以下列記させて頂く。 1.柄本祐の演技をまともに観るのは今回が初めて。今は「只の七光り俳優」だと認識していた自分を恥じている。 他二人に比べ出番は少ないが、どちらかと言うと無表情な演技の中で時折見せる表情の変化や所作が強烈な印象を残す。 「剣岳・点の記」で香川照之を見直した時の様な感覚を覚えた。 今後に期待したい俳優さんだ。 2.長澤まさみのファンになった。本作は彼女の出演作としてはおそらく相当地味な部類だろう。 人生に疲れ、寂しさを感じている一人の女性を上手く演じていたと思う。 岡田準一の母親が自殺未遂を起こした後、病院の廊下で二人で話すシーンのしみじみとした良さは特筆ものと言える。 3.木村大作の撮影。 もはや鉄板とも言える存在の日本映画界での重鎮らしく、随所で素晴らしい仕事をしている。 4.岡田準一と小栗旬 柄本祐ほどではないにしても、中々上手い役者さんだと思う。 特に岡田準一の本業は(本人は嫌がると思うが)アイドルタレントの筈。 上付いた所もなくしっかりと重厚に過去に暗い闇を抱えた男を演じていたと思う。 5.物語の構成 柄本祐が殺される件はあくまでも本作を構成する幹に生えている一本の太い枝に過ぎない。 他レビュアー諸氏もご記載の通り、本作の根幹は「過去との対峙と、それを乗り越えての再出発」に有る。 こういった意味では、ラストの小栗旬の告白(内容は伏せる)と、それを経て思い出の喫茶店を自ら解体する時の何とも言えない表情は観ていて泣けてきた。 今後も繰り返し観る事になるであろう、良作とまた出逢う事が出来た。。[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-05-31 14:51:21)(良:1票) 《改行有》

31.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 爆音上映で待望の初鑑賞! 予備知識無しで臨んで本当に良かった。 「傑作」との評判に偽りが無い事を実体験。 冒頭から文字通りドライブの掛かったセンス冴え渡る編集にハート鷲掴み。 少し前のアベンジャーズの映画で「日本よ、これが映画だ」と言う大それた宣伝文句を目にした事が有るが、 私に取っては正に、「これが映画だ!!」 かつて無い程の悪役キャラを演じたジェイミー・フォックス、その極悪非道なキャラに相応しい痛快な死に方! 意外な展開を見せるジョン・ハムとケヴィン・スペイシー(いい役者さんなんですが・・・)との関係、 そして何より、ヒロインを演じたリリー・ジェームズ!! 正に旬の女優さんと言う感じで私には終始キラキラ輝いて見えてました(笑)。 クライム・アクションものとしては少々軽すぎるのが減点要因ながら、またもや面白い作品にめぐり合えました。 勢いでBDとサントラ買っちゃいましたよ・・・ 通勤途上で意味も無く暴走しそうになりそうです。[映画館(字幕)] 9点(2018-05-14 13:21:34)(良:1票) 《改行有》

32.  マンチェスター・バイ・ザ・シー 《ネタバレ》 (なんと一番乗りですか・・・ 責任重大ですね) 太鼓持ちでも何でも無く、アカデミー賞主演男優賞・脚本賞獲得も納得の素晴らしい作品。 時系列を巧みに入れ替え、ケイシー・アフレック演じる主人公リーの人となり・心情、そして心の傷を、台詞による説明を多用せず細やかに描いていく過程が素晴らしい。 主人公リーの抱える心の傷は余りにも深く、恐らく一生癒える事は無いだろう。 でも、図らずも後見人となった甥っ子との束の間の共同生活と不器用なぶつかり合い、そして郷里の人々とのふれあいを経て、 ほんの僅かではあるけれど主人公の心に光が差し始める過程は感動的だ。 何故、兄は自分の息子の後見人に弟を指名したのか。 映画冒頭の船の上でまだ幼い甥っ子と楽しげに釣りをするシーンと、 ラストのお互いに余計な事は喋らず、ただ黙って互いに釣り糸を垂れる描写がその回答ではなかろうか。 出番は少ないながらも、傷ついた弟と身寄りを無くした息子の行く末を案じた兄を筆頭に、主人公以外の他キャストも皆素晴らしい演技を魅せてくれる。 アメリカ映画は潤沢な予算に物を言わせたCGテンコ盛りの大作が殆どと誤解されがちだが、 本作の様な巧みな脚本・カメラワーク・素晴らしい音楽・素晴らしい演技で緻密な心理描写を紡ぎ出す事が出来る事に、 改めてアメリカ映画の懐の深さ・拡さを思い知らされた次第。[映画館(字幕)] 9点(2017-05-15 13:03:01)(良:1票) 《改行有》

33.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 2017/5/20再鑑賞 冒頭のバーカウンターで会話する二人の間に必ずと言って良いほど、”LADIES”の文字が。 上手い!! -------------------------------------------- 鑑賞する前は半ば馬鹿にするつもりだった。 無駄に出演者が豪華なB級SF作品にありがちな感想、 "ちゃんと仕事選べや、イーサン・ホーク…" 程度の印象しか持たないのだろうなと考えていたが、 良い意味で見事に裏切られた。 タイムパラドックス物で良くある、拡げた風呂敷を後半無理やり収束させる展開では有るものの、 映画で無ければ表現出来ないエンタテイメント性を上手く活かした傑作だと思う。 前半で魅せるイーサン・ホークの胡散臭さは流石芸達者。 そして、数奇な運命(私だったら精神崩壊必至)を辿る主人公を巧みに演じた サラ・スヌーク! お世辞抜きで本当に良い演技をしている。 本作でこの女優さんの事を初めて知ったが、 海外俳優陣の層の厚さに改めて感服させられた次第。 鑑賞した後の "なんか凄い作品観ちゃったぞ" 感や、 観た後で作品についてじっくり考えてしまう反芻度合いからしても、 現時点では2017年度個人的No.1。 私は傑作だと思います。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-03-19 08:31:44)(良:1票) 《改行有》

34.  彼らが本気で編むときは、 《ネタバレ》 荻上監督作品の持ち味であるのんびりとした雰囲気が、どうしても暗くなりがちな作品のテーマを上手く中和している。 マキオ(桐谷健太)が、リンコ(生田斗真)に惚れたきっかけを語るシーン、 私はリンコが凛とした横顔のサユリ(リリィ)の背中を優しく拭いてあげる描写に何故だか涙が出てきて仕方が無かった。 何と言う優しさ・慈愛に溢れたシーンなのだろうか。 他にも名シーン(例えば、児童相談所の調査員がリンコが優しくトモを慰めるシーンを見て通報が誤報だった事を理解し、表情を和らげる描写)は多々有れど、このシーンだけでも私は劇場に足を運んだ価値が有ると私は思った。 トモ役の柿原りんかは逸材。将来が楽しみだ。[映画館(邦画)] 9点(2017-03-01 13:35:04)《改行有》

35.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 正統派の続編である「Forceの覚醒」が一般的なSWファンへの贈り物だとしたら、 本作はこれまでに何百回も全Episodeを観てきたコアなファン達への贈り物だと思う。 後者の私にとっては、本作の方がForceの覚醒より何倍も面白く観応えがあった。 鑑賞するならEpisodeⅣ~Ⅶの再鑑賞は必須、これを実行するかしないかで本作への評価はがらりと変わる事間違い無し。 その方が所々に数多く散りばめられた後のエピソードに繋がる小ネタがより判るし楽しめる。 それにしても、これら小ネタの出し方が心憎い。 まさか御大マックス・フォン・シドーの姿を観られるとは全く予想していなかったし、 Red Leader とGold Leaderが登場した時には思わず拍手しちゃいましたよ、私は。 しかも、しっかりRed5の欠員が出るシーンも盛り込まれると言う念の入れ様、感服致しました。 減点要因は物語の性質上、人が死に過ぎな事。でもこれは仕方が無いでしょう。 最後に、CG技術の進歩に感謝。 これが無ければ本作は有り得なかった。[映画館(字幕)] 9点(2016-12-20 13:03:39)《改行有》

36.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 熱い映画だ! これは、庵野秀明氏で無ければ絶対に撮れない作品だ。 もし今後、本作を発端に相次ぐゴジラの来襲により日本のみならず世界が崩壊、その対抗策としてエヴァンゲリヲン製造に繋がる物語が作られたとしても、私は何も違和感を感じないだろう。 劇場で販売していたパンフレットにも記載されているが、この作品を世に出す事が庵野秀明氏に取りエヴァンゲリヲン作製で疲弊しきった心身をリハビリする事に繋がっている事を切に願うばかりだ。 作品の中身に関しては他レビュアー諸氏の熱い記述が既に沢山有るので重複は避けたいのだが、心の琴線に触れる部分は皆さん同じ様でありご容赦願いたい。 ①オープニング CGなど使わないオリジナルに沿ったもの。予想通りでスクリーンを観ながらニヤニヤ。 ②音楽 伊福部昭氏の音楽は偉大で有る事を強く再認識した。 余計な新曲を使わない製作陣の姿勢にも拍手。 ③構成 エヴァと同じ! 嫌味では無く褒めている。東日本大震災で露呈した政治経済の拙さが否応無く反映されている。余分な虚飾を配した分リアリティが感じられた。総理大臣、ご苦労様です。 ④ゴジラ 水生生物からの進化型としての設定は面白い着眼点。いきなりあの様な巨大な生物が二本足でノッシノッシと歩いてきたらやはり興ざめだったろう。 口・尻尾だけ出なく背びれからも攻撃を仕掛けてくるとは・・・ これは庵野秀明氏で無ければ出てこない発想。ゴジラ=使徒、これは確信犯だ。  ⑤放射能への畏怖 オリジナルもそうだったが、東日本大震災を経てゴジラ=放射能に対する日本人の畏怖の念はより強まった筈で、それが作品に色濃く反映されている。 と同時に、人知を結集すれば道は開ける事も描写してくれており、鑑賞していて一筋の光明を見るかの様だった。 ⑥兵器 自衛隊の通常兵器が悉く歯が立たない描写はショックだった。 これで本当の脅威に対抗出来るのか少々心配になった。その一方、電車の活用には新鮮味を感じた。 ゴジラが線路の上に居なければ成り立たない話だが、そこを突っ込むのは野暮だろう。 好き勝手にだらだら書いたが、久々に面白い日本映画を観させて貰ったと思う。 最後に、私は庵野秀明氏のエヴァンゲリヲンは「序」「破」は素直に面白いと思ったが「Q」は大嫌いだ。  冒頭に述べた様に、本作の作成が庵野氏に取ってポジティブなリハビリとなる事により、今後控えているエヴァンゲリヲン次作が、観客に妙な謎掛けをしたり、「判る人にだけ判れば良い」的な作品にならず、「Q」で投げ掛けた巨大な『?』を見事に収拾してくれる作品になる事を心の底から強く願うばかりだ。[映画館(邦画)] 9点(2016-08-22 13:19:19)(良:1票) 《改行有》

37.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 主役二人の演技がとにかく素晴らしい。 敵国スパイ:アベル役のマーク・ライアンズは他レビュアー諸氏が書かれている通り、過剰な台詞や演技は一切排除し、空気感や雰囲気でその人となりを観客に判らせる素晴らしいもの。これを映画に於ける名演技と言わずして何と呼ぶのか。 ドノバンを演じるトム・ハンクスも鉄板の名演技。自らの信念に基きアベルを「敵国のスパイ」では無く「一人の人間」として接する様は、恐らくご本人もこんな人なんだろうなと思わせる程に素晴らしいものだった。 私は冷戦時代まだ10歳にも満たない子供だった。なので想像しか出来ないが、米国内のソ連に対する恐怖は相当なものだった筈で、その中で敵国スパイの弁護を引き受けるなど、一般の我々には到底考えも付かない程の壮絶な覚悟があった筈だ。つくづく、モデルとなった方は凄い人だと思う。 物語途中からこの二人はしばらく顔を合わせる事無く、絶妙な緩急を付けた物語を経て終盤の捕虜交換シーンに繋がる。 二人が裁判で死刑を回避するまでの描写が緻密だったからこそ、橋のたもとで車を降り、ドノバンの姿を見つけた時のアベルの一連の描写が静かでは有るが分厚い感動を呼ぶのだと思う。(あの目の光の変化と、静かに橋を渡っていく時の演技!) 本作は公開から月日がある程度経過していて近所の映画館ではもう1回/日の上映しかしていない状態だったが、8割以上の観客で席は埋まっていた。 アカデミー賞候補になった事が影響しているのだとは思うけれど、こういう素晴らしい作品を観た時ほど、同好の士が多く居る事を改めて嬉しく・心強く思った次第。[映画館(字幕)] 9点(2016-02-15 13:22:14)(良:2票) 《改行有》

38.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 作品そのものについては、既に多くのレビュアー諸氏が投稿されているので敢えて多くは触れない。 本作に興味をお持ちの方は、是非ともIMAX3D限定にて劇場で観賞頂きたい。 敢えてここで私が書くとすれば、それはサンドラ・ブロックへの賛辞。 演技は勿論だが、鍛えすぎでは無いシェイプアップされた身体のカッコ良さに痺れた。 まさに「サンドラ、大地に立つ!」と表現すべきラストシーンの力強さ! それにしても、「パシフィック・リム」しかり、本作しかり、IMAXは映画館復権の寵児的存在だ。 他レビュアー諸氏も書いておられるが、本作の様にIMAX(3D)で観賞出来ないならばむしろ観ない方が良いと言える作品がこれからも増えるだろうけれど、個人的には歓迎したい事だ。 [映画館(字幕)] 9点(2013-12-23 09:27:26)《改行有》

39.  永遠の僕たち 《ネタバレ》 若者の死を題材にした映画ながら、過度に悲しみをあおらない淡々とした描写が逆に深く心に染み入る。 キャスティングも絶妙。主人公二人は勿論、彼らを取り巻く人々も皆自然な良い演技をしている。加瀬亮も印象的な役を好演。私は彼の人となりを詳しくは知らないが、あの肩の力が抜けた自然な英語の発音は大したもの。あれは実際に英語を日常的に操っている人でなければ出来ないレベルであり、それを嫌味無く駆使した演技も素晴らしい。 加瀬亮が正装して彼女を迎えに来るシーンは、若者の病による死を描写する手法として映像的に画期的なものだと思う。 良作だと思います。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-24 09:13:21)

40.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 参りました。 感服致します。 ここまで鮮やかに締め括られてしまうと、実現の可能性は皆無と判っていても最後に叫ばずには居られません。 「頼むから続編を作ってくれ~!」     いずれにしても、皆さん本当にお疲れ様でした。[映画館(字幕)] 9点(2012-08-07 13:26:33)《改行有》

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