みんなのシネマレビュー
にしきのさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 311
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順12345678910111213141516
投稿日付順12345678910111213141516
変更日付順12345678910111213141516

21.  天気の子 《ネタバレ》 傑作ではないが佳作。 ストーリー構成は前作「君の名は。」と同じである。少年少女が出会い恋し、カタストロフィによって少女を失った少年が奪還に奮闘し、再会のハッピーエンド。 では何が違うのか。もちろんスケールの縮小感は否めない。前作はまず敵が「隕石」そして「時間」。男女の体が頻繁に入れ替わるというエロチックさに加え、時間を飛び越えて入れ替わるという新鮮なSF設定が作品の強烈な個性となった。一方、本作は敵が「雨」そして「警察」である。さらに言うと「世知辛い東京」そのものが敵として主人公達に立ちはだかる。 不条理な暴力、少女売春斡旋、門前払い、各所で冷たくあしらわれる場面がこれでもかと繰り返される。前作は「田舎から見た都会の華やかさ」、そして「都会から見た田舎の美しさ」が緻密に計算され画面構成に活かされており、日本中どこに住んでいる観客にも心地良さをもたらす様に作られていた。それが本作はどうだ。東京というコンクリートジャングルにて物語は進行、半地下の様な事務所が拠点となる。新海監督はアニメを作る動機として「自然の美しさを描きたい」と語っていたが、本作にはそれが全く無い。画面構成的にも悪天候で暗さが目立ち、明るい気分にさせられるシーンが少ない。 さらに前作は隕石という天災に巻き込まれる形で大勢の人達と共に命を落とす事になるが、本作は単に晴れを望んだだけでただ一人の人柱にされるという、完全に不条理な犠牲者。これがまたやるせない。さらにそれを助けてしまうと東京全体が犠牲になるという駆け引きが生じ、その選択に異を唱える観客も出て来るであろう。本人達にしてみればたまったものではない。致し方のない事では流せない問題である。もっと言うと、生活に困窮する彼女のために良かれと思って100%晴れ女を商売にしようというアイデアを発案した主人公に重く責任がのしかかる事になる。酷すぎる。いくら何でも色々と不条理を背負わせ過ぎである。 要するに前作に比べ本作が最も強調されている点は、作品全体を纏う「陰鬱」さにあると言える。そこが本作のイメージをワンランクダウンさせている要因ではないか。 本作と似た様な構成の映画が量産された時代があった。地方出身者が東京に出て来て世知辛い思いをする、不条理な動機でお尋ね者となり警察に追われる、隠れ場所を探しながら転々とし、暴力、拳銃…これは日本映画が斜陽となり、暴力とエロスに染まった70年代初頭の作りそのものである。余程強く意識しなければ、これほど極端に70年代のオマージュ作品になろうはずがない。その意図する所はどこにあるのか…なぜか2度も拳銃を拾い2度発砲するなど偶然では有り得ない。このピストル発砲という描写は何かの隠喩か伏線なのだろうかと思ったが、最後まで分からなかった。のちにインタビュー記事を拝読すると「家出をすることで社会から逸脱し、結果として社会と対立することになっていきます。その行き着く先に銃がでてくると物語が明快になる」と仰っておられるが、自分は頭が悪いのか理解出来ませんでした。 「秒速5センチメートル」が悲しい終わり方をしたのは、決して狙って行った構成ではないそうだ。色んなショートストーリーを一本に繋げたらああなっただけだという。どうやら新海監督は油断すると陰鬱なストーリーを作り上げてしまう人の様だ。前作「君の名は。」が軽快で楽しい構成になったのは、氏の成長によるものだと自分は解釈していた。娯楽作品を意識して作ったのだろうと。別に陰鬱な作品が駄目とは言わないが、それに付随するプラス要素が少ない。構成が前作そのままで、スケールを縮小し、新鮮さと引き換えに陰鬱さを前面に押し出したのが本作であるという結論に至ってしまう。その意図が分からないので多少困惑している。主人公達を苦しめた東京をあたかも浄化するかの様に水没させ、果たしてその浄化後の東京に舞い戻り感動の再会を果たす二人。これがあなたが望んだ東京そのものよと綾波レイの声でナレーションを入れたくなる様な皮肉たっぷりのラストであった。一体東京で何があったのだ新海君…。 前作同様ちゃんと泣けたし、ハッピーエンドと言っていい。爽快だった。異常気象など天の気まぐれであり、地球にいる限りこの異常気象と付き合っていくしかないというメッセージも伝わってきた。同感である。終始辛い映画ではあったが、ラストで救われたので加点。 余談だが、有能で可愛い弟というのは「聲の形」を想起させる。女じゃないのが残念だが良いキャラだと思う。なので凪君にも加点しておこう。7点。[地上波(邦画)] 7点(2021-01-11 23:45:45)《改行有》

22.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 サムライミの3部作が傑作過ぎて絶対比較になってしまうだろうしそれは失礼だしで今回はレビューしないでおこうと思ったが、一言だけ言いたかったので来ました。ゼンデイヤ演じるミシェルがヒロインであるべきだ。とてもイカしてる。やたらミシェルをチラチラとクローズアップしていたので何かの伏線かと思ってたら特に何も無いとはどういう事だ。傷心のピーターを励ますくらいの活躍はするのではと期待したのに肩透かしだった。 うん、まあ、前述の通りサムライミのと比較しちゃいけないと思ったのだが、せっかく来たので幾つか思った事を。 ピーターが最後に「ご近所も誰かが守らないと」と庶民派でいる事を宣言したのは良かった。人類の命運を左右する様なスケールの大きい戦いを繰り広げてきた他のMCU作品と比べ、本作は盗みの阻止という少々スケールの小さめなお仕事。それは個性として良いと思う。ただ、幾つか物足りなさがある。 その1。なぜピーターがこの様な能力を持ち得たのか、ちゃんと説明して欲しい。どうせ連作にするつもりなのだろうから、それくらいの手間暇はかけて欲しい。なんだか「どうせみんなサムライミのを見てるんだろうし説明なんか必要ないだろう」と上から目線で言われてる様で気に入らない。いやいや別人ですって。こっちはこっち。初登場となったシビル・ウォーでも唐突に出て来て唐突に参戦し、誰?である。なので力の根源もよく分からず、ピーターの出してる糸が何なのか、なぜか驚異的な身体能力を持ち得たのか、なんでこんなに丈夫なのか、全く分からないまま物語は進行する。ついには瓦礫を持ち上げ脱出し、今回のスパイダーマンはパワーにも特化している事が分かる。なぜ彼がこれだけの超人になったのか気にならないはずがない。コスチュームや糸の使い方は当然原作通りでないといけないだろうから、サムライミとの差別化を図るのであればむしろこの「力の発現」の部分に個性を持たせて描くべきでは。 その2。もっと明確に成長して欲しかった。序盤のピーターはイラつくくらい子供である。という事はきっと、新たな力を得てはしゃぎ、取り返しのつかない様な大失敗をやらかし、学び、成長を遂げ、そして到底敵わないであろうと思われた強大な敵を倒してくれるのだろう…そう想像して見ていた。しかし取り返しのつかないレベルの失敗もせず、やらかしかけてもアイアンマンに助けられ、敵も案外普通のおっちゃんだった。トニーに見捨てられ孤独になったけど一人の力で乗り越えたぞ!は分かる。憧れてたアベンジャーズ入りの申し出を涼しげに断るという心の成長も見せてくれた。でもやはり…なのである。 やはりサムライミ版の「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という名文句がチラついてしまう。これはアメリカのヒーロー物に不可欠且つ永遠のテーマとも言える。とんでもなく強いが、その分大きなものを背負わされ、とんでもない悲劇に見舞われるのである。 庶民派と言えどスパイダーマンも等しく超人である。なぜこの様なとんでもない力を手に入れ、いかにして成長し正しく力を使える様になっていくのかが見たかった。そこが希薄なのでイマイチ共感出来ず残念。 そんな訳でプラスマイナス相殺で真ん中の5点。[インターネット(吹替)] 5点(2020-12-03 03:28:40)(良:1票) 《改行有》

23.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 前作を見た感想として、他のMCU作品と比べ①コメディ色が強い②主人公がさほど超人ではない③その分銀河狭しと大暴れします、といった点が個性であった。今作は若干毛色を変え、主人公が神にも等しいとんでもない存在である事が発覚。大暴れは仲間達に任せ、主人公のアクションは少なめ。もちろん今回もコメディタッチではあるが、どちらかというと比重はヒューマンドラマに置かれている。とても美しいストーリー。ウォーキング・デッドのメルルがさらにメルルです。泣きました。[インターネット(吹替)] 8点(2020-12-01 03:47:39)

24.  ルパン三世 THE FIRST 《ネタバレ》 …今回もイマイチでした。こちらの平均点が高めなので、今度こそはと期待したのですが…。 自分にとって面白いルパンは緑ジャケの第一期&カリオストロ、その次に赤ジャケの第二期です。それ以外のルパンはどれも楽しめないのです。一つ一つツッコミを入れてったらキリがないので出来ませんが、それら「駄目なルパン」と第一期の違いは何だろうと考えました。 もちろん第一期とカリ城には、かの天才・宮崎駿氏が関わっています。でもそれだけではないのです。宮さんが関わり出したのは第一期7話目からですが、自分は大隅正秋氏が手掛けた開始当初のハードボイルドなルパンも本当に好きなんです。むしろあの頃が一番と言っていいくらいです。 なぜなのか必死に考えました。これが正解かは分かりませんが、これかなというのが。それは「間の取り方」です。 緑ジャケのルパンは結構繊細なのです。失敗して凹んだりします。うるせーちきしょーとヤケになったり。あっさり人を、特に女を信じます。そしてあっさり裏切られます。そして時たまとても寂しそうな顔をします。そのまましばらく静止します。そこに山下毅雄のバラード曲。哀愁があるのです。 常にポジティブで元気でコミカルで、超人的な身体能力と天才的な頭脳を駆使し数々のピンチを切り抜けるのがルパンですが、同時に初期のルパンは拗ねたり感傷に耽ったりしていたのです。超人にも苦悩がある事を垣間見せてくれていました。 以降のルパンは考えてみるとこの「間」がありません。終始ドタバタしっぱなしで哀愁が感じられない。ルパンの苦悩が描かれず、超人そのものです。我々凡人は、超人には感情移入出来ないのです。ヒットメーカーCLAMPさんも万能キャラは作ってはいけないというポリシーを持っておられます。 もちろんそれ以外にも足りないものは幾多あります。今回の「THE FIRST」も、残念ながらキャラの魅力が足りません。今回のメインゲストである少女・レティシアをお嫁さんにしたいと思った人はどれくらいおられるでしょう。敵であるランベールやゲラルトの真似をしてみたいと思う人は。斬鉄剣が訳の分からない使われ方をしておたおたする五ェ門をカッコいいと思った人は。不二子みたいになりたいと憧れる女の子は…銭形のとっつぁんが味方になってくれた!いい味出してる!とっつぁんなくしてこの映画は有り得ない!と思った人は…。 ストーリーに関しても特筆すべき所はありません。むしろツッコミ所の方が多い。とっとと殺せばいいのにいつまでも銃爪を引かない大ボスのゲラルトさん、なんか知らんけど錯乱しっぱなしで落ち着けと言いたくなる安っぽい博士・ランベールさん、ラストの別れにしてもなんでレティシアはルパンになびいてついて来ようとしたのでしょう。ちょっと強引じゃありません?あなたの夢は考古学の道に進む事なのでしょう??クラリスのオマージュなんでしょうけど、クラリスは大半の視聴者がお嫁さんにしたいと思う程魅力的に描く事に成功したヒロインであり、そんな子が(我々が感情移入する側のキャラである)ルパンについて来ようとしたら、そら男のロマンってもんでしょう。やったぜです。ガッツポーズです。もう脳内でクラリスと世界を飛び回りいちゃついてベッドインしてと一瞬妄想してしまうのが普通の感覚です。さらにそんなお嫁さん候補の行く末を案じ必死に我慢して身を引くルパンがまた粋であり哀愁なのです。ルパンには哀愁が似合うのです。よくよく考えればそれが正しい選択であり、妄想に浸る我々も目を覚まします。ルパンは正しい。そんなルパンが魅力的であり、感情移入出来るのです。残念ながらレティシアは、そんなロマンを感じさせるキャラクターに育てる事に成功していない気がします。 長文失礼致しました。今回は真ん中の5点です。見ててもう本当に何も無くて、このままだとかなり低い点数つけちゃいそうだったのですが…ランベールがレティシアの身代わりになった所。策略的な関係ではあったが長く共に暮らした家族への人情が垣間見えて嬉しかったのと…ルパンのお爺ちゃんの帽子のとこですね。祖父がこう切り抜けたのだろうと発想し、突破し、祖父の帽子を被り。お馴染みの曲のサビの部分にピッタリ合わせた演出は圧巻でした。痺れました。音楽ってすごく大事だと思います。上記2点のプラスが退屈さと物足りなさによるマイナスを押し上げて5点です。[地上波(邦画)] 5点(2020-11-28 03:43:57)(良:3票) 《改行有》

25.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 いやいやいやいや…全部トニーが悪いんじゃないか。せめて敵に操られていたという事にしてくれよ。しかもどうせみんなには反対されるからコッソリやってしまおうと画策し、ハルクまで巻き込む始末。完全に悪党のやり口である。さらに男っ気が無く高潔であったのが魅力の実質ヒロイン・ブラックウィドウさんがこのハルクに突然接近し始める。あなた達の頭の中はどうなってるんだ。僕達の夢を本作は破壊し過ぎである。 癖のある連中が仲違いしながらもいざとなったら力を合わせてSHIELD(盾)となる、といった点が魅力なのも分かる。いやいや、結構仲良くしてるじゃないか。パーティーやったりさ。かと思えばちょくちょく無駄にスティーブとトニーが衝突したりと、そこまで念入りに衝突と融和を繰り返さなくても良いのではないか。みんなが感じ悪い人に見えてしまうよ。いつまでもスティーブの「口が悪いぞ」をみんなで皮肉っぽく連呼し続けたり、それじゃエクスペンダブルズでジェット・リーに向かって低身長連呼したスタローンと変わらん。なんだろう、アメリカ人ってのはこうもあからさまに他人を揶揄するのが当たり前なのだろうか。 前作でもみんなで訳の分からない口喧嘩始めたし、でもその時は「その手に持った杖を置いてくれないか」と、敵に操られて仲違いしていたのでは?という解釈も出来たが、今回はトニー自身がそれを否定してしまっている。本当に自分の意思でアレを作り、人類にとって必要だと主張し続ける。果てにとんでもない驚異に発展してからも、その信念を変えた様には見えない。意図したものと違うヤバいのが出来上がってしまったから仕方なく始末しなきゃって乗りで皆の命を危険に晒す。素直に「俺が間違っていた。協力して欲しい」と言ってくれ早く。金で賠償出来ない物もあるぞ。 ついには人工知能ジャービスまでをも人型に作り変えようとし、「正しい心を持った」スティーブがそれを阻止しようとする。当たり前だよなあ。しかしなんか知らんけど成り行き上それを作らねば解決出来ないみたいな事になってソーまでもが協力して新生ジャービスを誕生させてしまう。いやいやそいつまで敵に回ったらどうするつもりだったのよ。スティーブが「正しい心を持った」者であるというのは、ソーのハンマー持ち上げごっこの時にひっそりと証明されている。よく見てないと分かりにくいシーンだが、誰もが持ち上げられないハンマーを、実はスティーブはちょっぴり動かしているのだ。ソーだけがそれに気付き驚くが、スティーブは持ち上げられなかったみんなを気遣ってか、自分にも無理だと言って握る手を離す。 これは伏線である。「スティーブは正しい」のだ。しかしやはり「正しい者」であるソーの決断でジャービス人型化が実現してしまうというのも皮肉な話だ。要するにトニーは正しくないのである。 本作は「力ある正義は人類にとって敵にもなり得る」という矛盾がテーマなのかも知れない。それはそれで結構だ。しかしそれによって大きな犠牲を払い、その犠牲に対する深い哀悼の意が感じられなければスッキリしない。超能力のお姉ちゃんなんか元々トニーを恨んでいた挙げ句、命にも等しい相方を失ったのだ。よくシラッと仲間になってくれたものだ。例えば続編で相方が生還し、トニーの翻意が表明され、命を救われ絆が生まれ、そこで初めて味方になる…みたいな展開なら納得出来たかも知れない。続編まだ見てないからトニーと彼女の関係がどうなるか分からんけど。 これだけ厳しく書いてしまったのは、一連のMCUシリーズを気に入っているからである。今回だけはどうしても書き記しておきたかった。酷評ばかりになってしまったが、全体的に見れば不満ばかりだった訳でもない。映像でもキャラクターでも十分に楽しめる。なので真ん中よりちょっと上の6点。[インターネット(吹替)] 6点(2020-11-22 15:58:32)《改行有》

26.  蛇のひと 職場の螺旋階段といい、歩道橋のジグザグといい…狙って蛇を連想させる様なものを画面に織り交ぜてきてんのかなと考えると、永作が巻いてる長いマフラーもそう見えてきて面白い。今西とはドライな関係でありながら、三辺も既に蛇に絡め取られてるんだよという暗示なのかななんて。見終わった後に特に何も残らないが、もう一度見たら所々「ああそういう事だったのか」と違った見方になると思うんで、1度目は6点、2度目にプラス1。[インターネット(吹替)] 7点(2020-10-20 01:36:32)

27.  エクス・マキナ(2015) 思ってた以上にシンプルなストーリー。幾つか想像ついた中でも最悪のオチだった。で、何が言いたいの?AIは怖い?女は怖い?いや今更ですか。古いのよ。手塚治虫が何十年も前にやってた事を今更ですか。何度も言うけど映画は娯楽。後味が悪いだけの映画なんて特に見たいとは思いません。 てかね、2015年ってかなり近代の映画じゃないですか。今更AIすげえAI怖いも無いよ。その前からもうMr.都市伝説関暁夫がsiriだの人工知能だのネタにしてんですよ。新鮮さも何も無いし、そもそもあんな凄いもん作ってる施設でカード認証とかいつの時代の小説よ。当時はもうとっくに生体認証でしょ。2013年にはPhone5sが指紋認証導入してます。80年代に作られた映画バックトゥザフューチャーの生ゴミ燃料にしてる車の方がよっぽど新鮮で画期的ですよ。 何十年も前に描かれた手塚治虫の漫画はもちろん古い。古いのになぜ面白いかというとヒューマンドラマが優れているのと同時に「よくこの時代に思い付いたな」という感動もある。残念、この映画には無い。見終わって何も残らない上に、発想が何もかも古くて白けた。0点でもいいんだけど、CGよく作ったな+ヌードごちそうさん=2点くらい献上してあげる。[インターネット(吹替)] 2点(2020-10-16 04:53:43)《改行有》

28.  ザ・ギフト ネタバレ抜きで見て欲しいので、ネタバレを避けて感想を書きます。 痛快で面白い。7点と言いたい所だが、もっと思いっきりやっちゃっても良かったんじゃないかなぁって感じで6点。…にしようと思ったんだが、ゴード役のジョエル・エドガートンが監督やってると知ってやはり7点。良作の自作自演。低予算でそこそこヒットさせる映画作りには個人的に好感。[インターネット(吹替)] 7点(2020-10-14 23:42:37)《改行有》

29.  ライト/オフ 《ネタバレ》 まあ幽霊だし怖いんですが、自分的にはこれクリーチャー物。敵の特徴が分かってきていかにして倒すかといった化け物退治の様相に。暗闇にしか存在出来ないお化けという一種独特の個性があり、でも見終わった後に「ひえ~暗闇怖ぇ~トイレ行けねぇ~」ってなるかというとそうでもない。こいつがこの世に存在出来る明確な要因があり、それを取り除く事で問題は解決する。悲しいけどスカッと終わる。これ警察には全部狂った母親の仕業という事で片付けられるんだろうけど、大殊勲の母親は大いに評価されるべき。そもそも被害者だからね。すっかり化け物に支配されてしまった母が最後に立ち上がるのは、愛する娘のためでしょう。序盤頼りなさげに見えた彼氏も協力してくれて、お前が頼りだ頑張れと応援したくなる。化け物は家族をバラバラにする事によって自分の存在を維持しようとする大悪党であり、そんな絆を失いかけていた人達が絆を取り戻して共に立ち向かうという、実はなかなかの人情ドラマです。 エンドロールやらを省くと本編75分といった所。短くてサクッと見れます。レベッカのテリーサ・パーマーが美人だったので気持ち加点。[インターネット(吹替)] 7点(2020-10-09 22:48:44)《改行有》

30.  来る コンセプトが分からない。なにを言いたくて、なにで感動させたかったの?序盤の陽キャタイムが長過ぎてひたすら不快、やっと本題に入るや呪い的な曖昧な何かが人を殺しまくり頭がはてなマークのまま話は進み、最終決戦祭が始まるや残念ながらどう見ても上手くいってる様には見えず…あそこまで人類を追い詰めたのなら最後は大ボスを倒すという爽快感でしか2時間分の鬱憤を晴らせないよ。何だその曖昧なオチは。何万回と言わせてもらうが、日本人は勧善懲悪が好きなんだ。そろそろ理解しろ。「不快」と「怖い」を混同するクリエイターがかように多いのか俺には未だに理解出来ない。 感情移入出来る人もいないし、映画を楽しむために必要な「シンボル」もいない。エクソシストならリンダ・ブレア、ターミネーターならT-800、13日の金曜日ならジェイソン、リングの貞子や呪怨の伽椰子…この映画にはそれが無い。で、ネタバレ読んで分かった。なるほど、本来は「ぼぎわんが、来る」という作品なのね。その肝心のぼぎわん君をきちんと描かなかった訳だ。それは駄目だね。意味が分からない。キャラクターって大事だよ。ヒットする作品には必ず魅力的なキャラクターがいる事を念頭に置いて欲しい。そこを軸にコンパスはぐるぐる回るのだ。 豪華キャストでやたら金かけて作った映画なのは見て分かる。見終わって頭を過ったのは、その額を回収出来たのかなって心配くらい。岡田准一が出てなきゃ多分見なかった。小松菜奈もエロくて良かった。妻夫木君が不快キャラ上手すぎて本当に不快で辛かったが、豪華キャスト&頑張って作った感に3点くらい付けておく。 あと黒木華みたいな地味美人にああいういやらしい事させないで欲しい。なんか違うと思った。[インターネット(邦画)] 3点(2020-08-18 03:58:56)《改行有》

31.  鬼談百景 特にオチはありません。現象が怖い、そんなオムニバス。結構ぞわっとします。自分はこういうの好きです。 それと女子の生足多め。これが加点ポイント。[インターネット(邦画)] 7点(2020-06-17 02:49:26)《改行有》

32.  ボディ・ハント なんでこんな邦題なのか、終わってからちょっと考えてやっと分かった。なるほど。そんなにエロい意味ではないです。まあよくあるどんでん返し系なんでネタバレ抜きで見た方が良いかと存じます。話的にそんなに深いもんはありませんが、一応ホラーしてます。22歳のジェニファー・ローレンスが体のラインぴっちりの服装でちょいエロなんでファンの方はぜひ見ておきましょう。[インターネット(吹替)] 6点(2020-06-05 22:21:23)

33.  IT イット “それ”が見えたら、終わり。 言うなれば勧善懲悪青春グラフィティホラーという類を見ないジャンル。友情物語です。とてもいい映画。なぜか続編の方が評価高くてこっちが低めなのが不思議。なのでこっちにレビューする事にしました。純然たる続き物なので両方込みの点数ですが、少年期を描いた前編のこちらの方が個人的には好きです。ベバリー役ソフィア・リリスがとても魅力的。 三角関係の演出も上手い。ビルとベバリーが接近しかけてる向こうでベンが複雑な表情をしていたり、でもそれは決して怒りや嫉妬という攻撃的な感情ではなく、理解と落胆の入り混じった複雑な心境の表現。青春してる。彼は知的だが決して出しゃばらない。そんな慎ましやかな彼を我々はいつしか応援しているのだ。[インターネット(吹替)] 8点(2020-03-22 21:19:22)《改行有》

34.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 なかなか手を出せずにいた。何十年も前に他県に移住したとは言え、やはり出身県がディスられるのは気分が宜しくない。たまたまテレビでやる事を知ってしまい、何となく見てしまったのである。見て正解であった。良い映画だった。抑圧された者同士で手を組み支配者に立ち向かうという感動の肝を抑えている。序盤はまさしく埼玉をディスりまくっていて大変不愉快であったが、これも予想通り一旦思い切り落としてから持ち上げるという創作の基本を抑えている。むしろ見ているうちに周辺都県の方が余程ディスられている事に気付く。東京は巨悪、千葉はやたら自尊心が強く、茨城は納豆臭いで終わらされ、栃木に至っては名前が出て来るだけ。群馬はネットでネタにされている様な秘境。空を舞うプテラノドンには笑ってしまった。秘境の振りをするにも理由があり、まだ救われる。神奈川など悪の手先である。好物である崎陽軒のシウマイがこんな使われ方をしていると軽く悲しくなる。そして東京がいかに尊大、傲慢であるかがクローズアップされていく始末。埼玉人を演じるGACKT京本政樹両氏の毅然としてカッコいい事。同郷の者に埼玉人としての誇りは無いのかと叱りつけ、ださいたまなどと言われて悔しくないのかと決起を促す。タモリなる福岡人が生み出した差別用語を逆に利用するのである。ここまで来るともう埼玉に生まれて良かったと思わされて来る。主役のGACKT二階堂ふみ両氏は沖縄の人だが、沖縄もまた色々複雑な所で、東京神奈川大阪など恵まれた都会出身の人が演じるよりは良かったんじゃないかなと。他県の人には分かりにくいだろうが、埼玉人は長く差別されて生きてきた被差別民族なのである。何も悪い事などしてないのにネットで謂れなき見下し攻撃に晒されてきた。この映画を見て救われた気がした。都道府県別観客動員では埼玉がダントツだったらしいが納得である。 自分がいた頃は森と畑ばかりだったが、今は住宅だらけだ。何も無かった駅前の荒野は店舗で埋め尽くされ、バスターミナルまで出来ている。やれ平均世帯所得が何位だの、随分と華やかになったものだ。こうした余裕が生まれたからネタに出来るし、ネタにされても県民は笑いで済ませる事が出来るのかも知れない。原作が描かれた当時では映像化など不可能だったろう。 監督は千葉人との事で、なるほど千葉をも上手く料理しているなと思う。それにしても一体誰が埼玉と千葉の対立煽りを図ったのだろう。千葉出身の親しい人間は大勢いるが、埼玉をディスる人になど会った事がない。さんまの番組で千葉人の小島瑠璃子が埼玉をディスっているのを見た時、正直げんなりした。知名度で売ってるタレントにテレビ制作者が対立煽りを指示するとはいかがなものか。テレビが差別を助長し、映画が和を取り持つ事になるとは。どこ出身だからと語る事自体が愚かしいと、この映画に学ばされた気もした。 感動したし救われもしたが、かなり笑えたのも加点要素。冒頭いきなり産みたて卵のピタゴラスイッチで爆笑してしまった。こんな埼玉も有りかも知れない。踏み絵ならぬ踏み煎餅に使われたしらこばとが可愛くて、踏まないでくれたGACKTさんに感謝。[地上波(邦画)] 8点(2020-02-09 06:47:09)(良:3票) 《改行有》

35.  サンズ・オブ・ザ・デッド いい意味で裏切られる映画。序盤はもうとにかく主人公がアホで突っ込み所満載。とにかく下品だしwこんな感じで砂漠をうろついて終わりなのかなとげんなりしていると、ちょっといい話になっていく。主人公も長旅の間に色々思う所あって人の心を取り戻し立ち上がりますので、頑張って最後まで見てみましょう。お目当てのゾンビ映画は一通り見てしまってあと何か無いかなぁとゾンビ難民と化してしまった方、ぜひ御覧下さい。こういうのも有りかと存じます。[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-08 20:09:43)

36.  ザ・ボーイ ~人形少年の館~ 《ネタバレ》 心霊現象にビクビクしながら見ていると後半は一転パワー系のドタバタ猟奇映画に。ホラーとしては普通だけどやはりウォーキングデッドのマギーことローレン・コーハンが目当てで見たので彼女の美貌に加点。着替えたりシャワーしたりと大変ありがたく拝見させていただきました。[インターネット(字幕)] 6点(2020-01-08 20:02:13)

37.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 自分は割と白黒はっきりついてないと納得いかないタチで、「なんでこんな現象が起こるのか分からないけどとにかく怖い」では楽しめないのです。アメリカの映画に大変ありがちな「心霊現象なのかと思ったら悪魔の仕業だった」は特にご勘弁で、悪魔の怖さが分からない人生を送っているものですから尚更。この映画も誰がどうやってこんな現象を起こしているのか大変曖昧。カルト集団の中に超能力を持った人がいて、そいつが起こしてる現象なのか?それとも悪魔崇拝すればこのような現象を起こせる特殊な仕組みが存在するのか、はたまた悪魔そのものの仕業なのか…分からないんです。現象だけがそこにある。そこに釈然としないのがマイナスポイント第1点。 第2点は、とにかく長い。個人的には「間」が冗長で、1時間半あれば十分な話を2時間強に引き伸ばしてる感が否めない。ストーリーは薄い。説明が必要な手の込んだ部分は、祖母と母の両方をそそのかしにかかる女性の存在くらいか。あとはただひたすら訳の分からない現象に一家が巻き込まれていくのみで、起きる現象に目的や一貫性が見出だせない。教団が彼らの命を欲しているなら物理的にとっとと殺してしまえばいいだけなのだが、とりあえず見る観客を楽しませようと手を変え品を変え思い付くまま恐怖のバリエーションを盛り込みまくった、とまで言ったら映画なんだし身も蓋もないだろって感じですがそういう感想を抱いてしまった。長すぎて。 第3点、残念ながら魅力的なキャラクターがいない。襲われる側、襲う側、どちらでもいいのでやはり思い入れ出来る何かが欲しい。題材がSFでもアクションでもホラーでも、ここは自分にとって凄く重要な部分なのです。エロいねえちゃんもいない、和む美少女もいない、ピンチを乗り越えんと立ち上がる英雄もいない、造形を飾っておきたくなる強烈なモンスターもいないしシンボルも存在しない。エクソシストにおいてリンダブレアの存在がいかに重要だったか、これは力説しておきたいのです。 所々怖かったし驚いたのですが、上記3点がどうしても加点を阻む。起点を真ん中の5として怖さにプラス1、上記3をマイナスして3点です。世界中で絶賛されているらしいので自分だけこんな低評価をつけてしまうのは甚だ申し訳ないのですが、これが自分なりのストレートな評価。こんな奴もいるという事でお許しの程。[DVD(吹替)] 3点(2019-12-25 12:48:59)(良:3票) 《改行有》

38.  パニック・マーケット3D CGがチープに見えるのは3Dを2Dに変換した画面特有のものなんだろうなと思う事にして、セットには結構お金と手間をかけたなと感心。サメ映画と言えば低予算と相場が決まっているが20億円は結構頑張った方だと思うし見応えもある。興行収入は残念ながら振るわず評価もイマイチだったらしいが、このサイトでは平均点高いので見てみた。感傷的なシナリオが日本人向きなのかなぁなどと思ってみたり。自分的にもサメ映画の中ではかなり面白い方だと思いますよ。津波で海水に浸ったスーパーでサメからのサバイバルとかなかなかにして斬新だし、生き残るために凝らされる工夫も新鮮だった。オススメ出来るサメ映画というとジョーズかディープブルーくらいだったが、これを加える事にする。 水に落ちてブラジャー丸見えの一番いけてるお姉ちゃん、誰だっけ?と思って冒頭確認してみたら一瞬映っただけの従業員だった。いやいや従業員が強盗と仲良くなっちゃうのはどうなのよ。腑に落ちないのはそのくらいで、あとは良い〆だったと思う。[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-17 11:46:15)(良:1票) 《改行有》

39.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 CGの技術はここまで進歩したのかとびっくりだ。一瞬だが久々に若き頃のエドワード・ファーロングやシュワちゃんに会わせてくれた。それだけでプラス1点差し上げる事が出来るのだ。 今回シュワちゃんは脇役。主役の二人を助けるために参戦する。もちろんT-800は大暴れしてくれるが、ストーリーはグレースとダニ―という二人の女性の物語がメインとなる。 2以来の復帰となるサラ・コナーことリンダ・ハミルトンだが、彼女もそんなに重要なポジションではない。しかし彼女がその存在を無かった事にしたスカイネットと、それに変わる別の「人類の間違い」が発生した事を観客に説明するための狂言回し的な存在としてそこそこ印象的な役割を果たす。 要するにこれまでT-800、ジョン・コナー、サラ・コナーが担った役割をグレースとダニ―に引き継いだ事になる。 こう言っちゃ何だがそんな目新しい凄い何かが用意されてるという訳でもない。新しい所と言えば、主役を守るのはロボットではなく強化人間であるという事くらいか。しかし制作費200億円かけただけあってかなりド派手。良質なアクション映画として楽しめる。今回は飛行機の中でも組んず解れつ、すげーあの爺さん落ちながら戦ってるって感じで見応えは十分。CGの巧みさも相まってシュワちゃんの活躍が見れて、エドワード・ファーロングが見れて、アクションも楽しめたので気持ち高めに評価したい。主役の二人も美人。 敢えて言うならT-800にとどめを刺すのは出来ればリンダ・ハミルトンにやって欲しかった。1も2もそうだったから、今回そのために復帰してくれたのかなと思って観ていたので。実際サラは作中でT-800にとどめを刺す予告してたからなぁ…それを果たさなかったのはどんな意味があったのか考えてみるのも面白いかも。[映画館(吹替)] 8点(2019-11-08 14:29:29)《改行有》

40.  ハウンター 《ネタバレ》 枠はホラー、中身はサスペンス、筋は脱出劇、向かうは勧善懲悪。そういうのが好きな人は見て損はしないと思う。俺は好き。[インターネット(吹替)] 6点(2019-08-19 02:34:09)

010.32%
130.96%
292.89%
3123.86%
4144.50%
54915.76%
67624.44%
78828.30%
84113.18%
9154.82%
1030.96%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS