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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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461.  レオン(1994) やっぱりジャン・レノはカッコいいですね。持ってる雰囲気もいいし、「レオン」の時の殺し屋のクールな部分と、マチルダに対する時の優しい表情との対照にグッときます(顔も素敵ですが)。前に来日した時に浴衣姿で寿司を食べてほろ酔いの表情も素敵だったように、渋いけどスキがある感じがいいのです。あの男くささや雰囲気は作ろうと思って出せるものではないですね。 「レオン」を観ているといつも親と論争が起きます。母親はゲイリー・オールドマンの大ファンで「ステートオブグレース」「デリアのどんづまり」「不滅の恋ベートーベン」とかなり観ているので思い入れが強いらしいのです。だから私が「レオンのジャン・レノは文句のつけようのない主役だ」というと「悪役がいたからこそ彼が光った」と言われます。確かにそうなんですけどね。でも主役3人は全員素晴らしい演技でしたが、1番自然に感じたのはジャン・レノの演技、ゆえに彼が凄いと思ったのです。 今日映画を見返して、改めて作品の完成度の高さを感じました。リュック・ベッソンの初期の作品に比べかなり「ドライ」な作品ですが、私はどちらも楽しく拝見しています。完全版よりレオンとマチルダの距離感に対して、観客に想像をさせる部分も強く、名作だと思います。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-08 12:38:31)《改行有》

462.  身代金 《ネタバレ》 ゲイリー・シニーズの凄い所は「スネーク・アイズ」でもそうでしたが、犯行を犯す上で、余裕が無い犯人役、追い詰められている感じを全面に醸し出している雰囲気作りにあると思います。メル・ギブソン演じる父親をあらゆる形で追い詰めても、全く自分の思う通りに行動してくれない苛立ちを「地で演じてるの?」って程自然に表現しています。あと皆さん比較されておりますが、同じ二部構成でも「天国と地獄」は前半は犯人対三船のやりとりと葛藤、身代金を渡した後の後半は犯人対警察の捜査でしたが、「身代金」は展開が進むにつれ、本来は弱い立場にあるはずの誘拐された側が、メディアを通じて懸賞金という賭けに出るという点で、徐々に犯人を追い詰めてゆく父親の姿を全編通して描いているので、容易に比較するのはちょっと難しいかなと思っております。でも双方共に緊張感のある良作だと思っております。一番凄みを感じたのは、犯人が懸賞金を受け取りに来た時に、声を聞いて失禁する息子、その様子を横目で見て異常を感じ取る父親、そしてその様子を窺う誘拐犯の三者の演技です。何度観てもドキドキハラハラさせられます。音楽の使い方も緊張感を盛り上げていて素晴らしいです。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-08 11:52:13)

463.  ボーン・コレクター デンゼルは寝たきりの役なのにさすがに存在感を感じます。アンジーも無難に役をこなしていて、この2人のおかげで随分と映画が引き締まった気がしました。でもあの犯人登場シーン、キムタクが観てたらきっとボソリこう言いますよ⇒「・・・てゆうかお前誰だよ。」[ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-08 11:35:32)(笑:1票) (良:1票)

464.  ジェットローラー・バス<TVM> ジャケが面白そうなので借りてみました。アル●トロス発ドイツ映画という事で期待しないで観たら意外にも結構面白かったです。バスが地中に陥没したってだけでよく90分も引っ張れるもんだと思いましたが、人間ドラマはさほどではなく、むしろ無能なレスキューの人間が時間を稼いでいます。ただやはり低予算は否めないですね、バリバリ合成の画が続きます。あと驚いたのは、ドイツ映画なのに英語に吹き替えられています。それを日本語字幕で観るというなんとも複雑な心境。それなら直で日本語吹き替えにしてもらった方がまだいいのでは?英語吹き替えにより、緊張感が薄れてしまいました。でもアル●トロス配給の中では親子揃って楽しめる作品になっていました。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-08-08 11:28:03)

465.  アサシン(1993) 「ニキータ」あっての「アサシン」ゆえ内容で比べるのは無意味ですよね。展開もほとんどそのまんまですし。でも監督の色、フランス映画とハリウッド映画の違いがはっきりと比較できる作品であり、どちらも面白いです。「ニキータ」はスタイリッシュなベッソン色に染まった人間ドラマ。対して「アサシン」はジョン・バダムらしいアクション映画。つまりこれは「ニキータ」をなぞったアクション映画であり、それ以上でも以下でもないんですよね。映画全体の雰囲気は「ニキータ」が上。なんせヤク中仲間が夜の町を並列に歩く冒頭シーンから既に色になっていますし。ただ「アサシン」の方が娯楽作としては上で気楽に楽しめると思います。主演のB・フォンダ可愛いし。G・バーンもカッチョいいし。西岡徳馬顔のハーベイ・カイテルも確かに上手いんだけど、さすがにこれはJ・レノの当たり役である掃除屋ヴィクトル・レオンと比べるとちょっと見劣りします。終盤、アサシンを愛した二人が語り合うシーンが何とも切なくて好きです。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-08 11:08:35)(良:1票)

466.  燃える昆虫軍団 チョイスを間違えました…。いい映画を観ると鳥肌が立ちますが、生理的にニガテな物を観ても違う意味で鳥肌が立つんですね…。ゴキブリも昆虫なのか、、、。「燃える昆虫軍団」じゃなく「本当の意味で燃える害虫軍団」て感じだった。2度と観ません。[ビデオ(字幕)] 1点(2006-08-07 14:30:27)

467.  ショウタイム エディ・マーフィの出る映画はこのノリでいいでしょう。マジメにレビュー点を付けるのも難しいような気がしますが、視聴率低迷のテレビ局が私生活まで密着するなんて、まるで「電波少年」ですよね。わざと映画の中のTVショーをに安っぽさを加えた「ショーターイム!」といちいち叫ばせるチンケさもこの軽いノリの作品の魅力になっています。「何故デ・ニーロが出てるの?」という感じもしますが、彼ほどの人がこういう軽い作品に出る事によって、堅物刑事が嫌々TVショーに出されながらも、徐々に打ち解けていく過程の面白さを演出するために必要だったキャスティングだと思います。でも実際の事件の捜査の後ろを、大きな2人の顔写真とその下に「SHOWTIME」と書いてある看板が密着している様はまるでピエロですね(笑)TVでやってたら気楽に観られて楽しめる娯楽作だと思います。[地上波(吹替)] 6点(2006-08-07 11:07:58)

468.  静かなる決闘 《ネタバレ》 これは決闘というより心の葛藤ですね。皆さん仰るように終盤、看護婦に本音を吐く部分は見応えがありました。どれだけ美佐緒さんの事が今でも好きかが伝わってきましたし、他に許婚が出来れば自分の中でも吹っ切れると思ったら、実際は苦しくなった様子がよく伝わってきました。お父さん役の志村さんもさすがの存在感でした(同じ医者でも酔いどれ天使とはまるで違う落ち着き 笑)。もう思い切って彼女に梅毒の事や、それで距離を置いた旨、全て告白して奪って欲しかったですけどね。二十代の三船先生も抜群にカッコいい!野戦病院で手術前にタバコ吸ってるカッコとかちょっと反則です。個人的には醜聞と言い回しがまるで同じな千石さんより、おしとやかな三條さんのキャラの方が好きです。ドラマ「羅刹の家」で苛められてたお婆ちゃんの時とはまるで違う!時代を感じました・・・。[DVD(邦画)] 8点(2006-08-07 10:58:52)

469.  隠し砦の三悪人 《ネタバレ》 いやーこれは面白いですよ!群集にCGを使っていない本物の迫力も感じましたし、早川領に辿り着くまでの苦難の連続を、ハラハラしながら楽しめる娯楽活劇です。でもこれ「スターウォーズ」に影響を与えたとされてますが、C-3POとR2D2はあの百姓二人のようには足引っ張ってないよと叫びたかったです(あまりにダメな人たちなんでええ加減にせよと突っ込んでしまいました)。女郎として囚われてた秋月方の女性を馬にすっと乗せる六郎太のサマ、山名方の侍二人を馬で追ってしとめる六郎太、というよりむしろ三船先生の姿にも惚れ惚れですwでも笑えたのは火祭りで踊る三船先生の姿!晩年「全員集合」でヒゲダンスのジェスチャーをした彼の姿を思い出してしまいました(^^;あと突っ込まざるを得ないのは雪姫どの!あなた快活で健康的な太ももが何とも魅力的ですが、終始声張りすぎですから![DVD(邦画)] 8点(2006-08-06 16:47:32)(良:1票)

470.  サスペクト・ゼロ 猟奇殺人とかの重々しいサスペンスの中に「透視」とか「超能力」というジャンルが絡んでくると、どことなく「ずるい展開だなあ」とか思ってしまいます。ベン・キングスレー程の大物を使った割にはサスペンスとしてもあっけないし(犯人風に見せて展開した序盤はともかく)、「セブン」的なものを期待すると物足りないかもしれません・・・。「サスペクト・ゼロ」なんて仰々しいタイトルをつけるから深い深い謎解き系かと思いきや・・・、期待はずれで薄い作品だと思います、2度は観ませんね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-06 16:28:13)

471.  野良犬(1949) 《ネタバレ》 「羅生門」以前の黒澤監督の作品は基本的にワンカットが長く説明が丁寧ですね。観ていて「果たしていつになったら核心に迫るんだろう?」とか思い、少し中だるみを感じてしまいました。志村喬演じる刑事が犯人に撃たれたあたりからはさすがに緊張感が増し、駅のシーンで向かい合った犯人と三船先生演じる村上刑事の2人が目の合うシーン等の雰囲気は最高ですが、いかんせんそれまでが長い・・・。同じく犯人を追う「天国と地獄」の終盤の張り込みのシーン程の緊張感が保てなかったのは、変に多くの周りのキャラの描写を細かくしすぎたからなのかなと思いました(その割りに犯人の描写は薄い)。若い熱血刑事と、ベテラン刑事の組み合わせというと「踊る大捜査線」「セブン」と重なる方も多いみたいですが、私も志村喬が時折モーガン・フリーマンに見えてしまいました(笑)[DVD(邦画)] 7点(2006-08-05 11:48:23)

472.  チャップリンの勇敢 《ネタバレ》 チャップリン映画には珍しく、正義感溢れる彼が拝めます(笑)冒頭のミサのシーンで、預かった赤ちゃんがオシッコ漏らしてるのかと思わせておいて、実は哺乳瓶を逆さまに持っていたというオチは笑ってしまいました。治安の悪い街で悪党共に勇敢に立ち向かうチャップリンもいいですよ!でもアルバイト募集みたいな張り紙で採用された新人を、いきなり荒れてる街に独り繰り出させるなんて、チャップリン的世界でも公務員は辛い仕事なんですねえ・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:55:07)

473.  チャップリンの霊泉 《ネタバレ》 へべれけチャップリンが療養の為に訪れる施設にある不思議なお水の話ですが、後半ボーイが投げ捨てた酒が泉に入っちゃって全員酔っ払いまくりというコントの王道みたいな画が展開されます(笑)見せ場は序盤、回転ドアのグルグルグルグル追いかけっこから始まり、通風の大男とのいつものケンカ、かなり手荒なマッサージ師の登場から、案内係のぐうたらぶりと出演者も非常に濃いです。ドタバタぶりはいつもと変わりませんが酔った時の千鳥足のチャップリンの動きはいつもながら感心しますよ![CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:51:30)

474.  チャップリンの移民 《ネタバレ》 船が揺れて揺れて皿がいったりきたりしたり、チャップリンが片足上げておっとっととやるシーン等、笑いにする要素タップリで序盤から楽しめました!レストランのシーンでもお金が無くてどうするんだろうと思ったら芸術家のおじさんに救われて!お金も無いのにカッコつけて同じ移民船に乗ってた女性との偶然の再会に喜んでディナーご馳走しちゃうあたりもチャップリンの優しさかな?って思いました。まさかまさか結婚までいっちゃうとは!ハッピーエンドが多い短編の中でも極めつけでしたね。船の揺れのコント部分を観たら「黄金狂時代」の雪小屋を思い出してしまいました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:47:16)

475.  チャップリンの消防夫 蹴られて後ろ向きで敬礼、蹴られて後ろ向きで敬礼の繰り返しに笑ってしまいました。最後は体を張って女性を助けますが、あれスタントじゃなく本人が登ってるんですね!体を張って見せる所は見せるのも新鮮でステキでした☆しかしよくサボるなぁー。採用されたのが謎だけどそこもひっくるめてチャップリンの作品の魅力ですね![CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:42:50)

476.  チャップリンのスケート チャップリンは本当に器用ですね!スケートもかなり上手いですし。展開は他の短編同様、男爵風の大男をからかってその間にご婦人と仲良くなるパターンですが、前半のレストランのウェイターの所でもいい加減笑わせてもらいました。今となってはお約束の笑いがふんだんに散りばめられていますね!座ろうとした瞬間に椅子を移動させてこけさせたり、ディナーのフタを開けたらネコが出てきたり、厨房のドアの所の追いかけっこも面白い!でもやっぱり中盤からのリンクは圧巻です。早送りのチャップリンの映画においてスケートほど笑いに向いているフィールドはないなと思う位イキイキしてます。上体を後ろに反らしながら、こけないように必死に足を交差させたり、ウルトラCの起き上がり方など、笑いの王道を見せてもらいました。でもチャップリンって若い女性以外は皆敵みたいにどつきますよね(笑)[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-04 15:59:25)

477.  チャップリンの替玉 万引きに遭いまくって売上金が足りなく、責任回避から売上金を持って逃げようとするデパート店員の男と、放浪者のチャップリンが入れ替わってしまうという話です。でも1916年時点でアメリカにはエスカレーターもエレベーターも既にあったんですね、まずそこに驚いてしまいました。あと売場の真ん中に何故か水飲み場があるのもコント向きで分かりやすくて◎。根本的にこのチャップリンはデパートで一体何をしたいのか分からないんですが(靴屋の店員をやってみたり 笑)いつもの追いかけっこはエスカレーターも効果的に使い面白かったです。一緒にお金を持って逃げようとした男がカバンを必死に奪おうとする姿も良かったですが個人的に一番笑ったシーンは、エレベーターの所!降りようとした瞬間上がっちゃったり、乗ってドア付近に近付きすぎたチャップリンが下がる時にアゴを打ったり、そういう細かい笑いがかなりツボでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-04 11:03:23)

478.  ホワイト・オランダー 《ネタバレ》 あまりに母親が子にも完璧を求めてしまい、遂には娘が「それは違う」と気づいてくれましたね。母も自分が過去に過ちを犯した事を認め、完璧じゃない「母」を出してしまってから、言葉の説得力を一気になくしてしまったラストの方が印象的でした。そしてミシェル・ファイファー、ロビン・ライト・ペン、レニー・ゼルウィガーなどなど女優陣が豪華ですね。そして画面と音楽が実に美しい!音楽は「ショーシャンクの空に」も手がけたトーマス・ニューマンですが、この映画と相性ピッタリです。「ホワイトオランダー」とは白い夾竹桃の事で自らの美しさを保つために毒を発する花だそうですが、まさにこの映画の中のミシェル・ファイファーそのものですね。そして娘役のアリソン・ローマンが上手いです。見て損は決してありません。 全体的に刺はあるけど色々な意味で本当に「美しい」映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-03 11:17:39)

479.  醜聞(1950) 《ネタバレ》 今から56年も前から、プライバシーを侵害してメシを食うような下劣な雑誌があったんですねー。バイク好きの青年画家を演じたこの作品の三船先生もカッコいいです。うだつのあがらない弁護士役に志村喬。「酔いどれ天使」とは一転、原告の弁護士なのに雑誌社の社長に丸み込まれそうになったり、見ててもヒヤヒヤ。最後の最後で威信を取り戻すんですが、裁判の展開はかなり強引ですね。人権侵害、言論の自由の論争に映画としてメッセージを吹き込んだようなテーマですが、侵害された事についての裁判のやりとりが中心ではなく、むしろうだつのあがらない弁護士が、雑誌社側からの誘惑や、結核の娘の死を乗り越え、真の正義に目覚めるまでの過程が中心ですね。その展開を予め分かってて観たら良かったのでしょうが、もっと熱く原告側がプライバシーの侵害を告訴してゆく様子を観たかったかなあと思ってしまいました。あとこの頃の黒澤監督は1シーンをかなりじっくりゆっくり撮ってますね。全盛期のあのテンポの良さを期待するとちょっとかったるく感じる部分もあります。決して悪い映画ではありませんが「天国と地獄」の次に観たのは順番間違えたかな?と思いました。[DVD(邦画)] 6点(2006-08-03 10:57:38)

480.  天国と地獄 《ネタバレ》 本当に黒澤明って人は偉大なんだなと今更ながらに思います。144分という尺の長さを全く感じさせないし、一寸の無駄も感じませんでした。前半の誘拐犯との交渉、後半の神奈川県警の執拗な捜査、どちらも全く緊張感が途切れる事はありません。結局身代金はほとんど戻ってきたけど(ヘロインを買った2万円以外)、世論から同情を買うも権藤は会社を追われるという完全なハッピーエンドではない辺りもリアルで良かったです。印象的だったのは、自分の地位と全財産を投げ打ってまで身代金を払うか苦しむ権藤の葛藤、特急こだまの車内で身代金のカバンを投げ捨てるシーン、煙突からパートカラーのピンクの煙があがった決定的な場面、竹内をハメる為に執拗に足取りを追う街の場面、あらゆる側面から犯人を追う県警の捜査場面と、幾度のシーンでも鳥肌が立ち、「手に汗握る」とはこういう事かと感動しました。見せ場がこんなに多い刑事ドラマを観たのも初めてでした。また黒澤オールスターズとも言える超豪華キャストゆえ、「あ!あの人たったこれだけの役?」とかって楽しみ方も出来ました。また子役2人の演技力も忘れてはいけないと思います。不祥事を起こしてばかりいる警察に見てもらいたいですね。1人の金持ちにここまで同情的なのはドラマっぽい感じもしますが、この結束力と捜査への取り組み方は学ぶべき点も多いのではないでしょうか。[DVD(邦画)] 8点(2006-08-02 11:01:47)

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