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501.  双生児 《ネタバレ》 面白かったです。今まで日本映画バカにしていました。 世界観というか雰囲気というか、映画全体に流れている独特な感じが妙に綺麗で怖かったです。井戸に落とされるシーンで「りん か?」って言った瞬間いきなりワッ!と来たときは、かなりビビッた。ケツが1センチ浮きました(笑)。来るぞ来るぞ~って思わせといて、ワッ!とビックリさせられるのも怖いけど、ああいう驚かせ方もいいですね。 もっくんも良かったけど、それ以上にりょうの演技がとても魅力的で印象に残りました。※7点(2004-09-09 18:15:45)(良:1票) 《改行有》

502.  十二人の怒れる男(1957) この映画を見た後に思い出したのが、何故か「サイコ(60)」のマーティン・バルサム演じる私立探偵アーボガストの「我々の仕事は、世間で評判の善人を疑うこと。」というセリフ。この作品にも通じるところがあるなぁと余計なことを考えてしまいました。 それはこの映画で、誰が見ても明らかに有罪であるというこの事件を疑うことから出発した第8陪審員ヘンリー・フォンダの勇気ある態度からこのセリフを思い出すに至りました(笑)。そのマーティン・バルサムはこういう役(議長役)がすごく合ってると思う。「サイコ」の私立探偵役も良かったがこの作品でも見られるまじめな態度が好印象だった。 さて、肝腎のこのストーリーもなかなかのもの。すべての議論にこじつけがましい点も矛盾点も一切なく、見る側の人間のほとんどが完全に論破されたに違いない。やはり多くの方が仰る通り、それは脚本が優れているからなのだと思う。また、登場人物の一人一人においてもうまく個性が出されており、これもまた優れた脚本によるものである。 ひとつ不可解な点があるのだが、後半部分でエド・ベグリー演じる第10陪審員が議論を展開しているときにみんながそっぽを向いてしまったところがどうしても理解できない。リー・J・コッブだって有罪派のはずなのになんであのような態度をとったんだろうか。議長までもが無視してたのは過剰な演出では?それと、後ろに流れる音楽もいまいちだと思う。もっと重厚な音楽を使うべき。ラストシーンには合っているかもしれないが、2回目の投票のときにあの曲が流れたときは、ちょっとシラけた。 ヘンリー・フォンダは、自分は先に「未知への飛行」を先に見てしまったため、この映画でのヘンリーはこれ以降の作品よりも若いためか貫禄がなく、この映画の衣装も庶民的だったため今ひとつの印象を受けた。ヘンリー・フォンダのファンは「未知への飛行」を見るべし。7点(2004-09-06 19:19:07)《改行有》

503.  マッハ!!!!!!!! 《ネタバレ》 とにかく「凄い」の一言!「スゲ~」の連発ですよ。 個人的には、序盤の逃走シーンが一番好きですね。あれはもはや曲芸でしょう。アクションそのものもスゴイけど、それの見せ方がうまい。主人公の走る先に車を写しといて「もしかして飛び越えちゃうんじゃぁ・・・」って思ったら本当に飛び越えちゃったり、前方にガラスが立ててあるところを先に見せといて「もしやあの隙間を・・・」と思わせて本当に間をすり抜けちゃう!車の下の隙間が見えたときも「まさかこの下を・・・」と思ってると本当に下をくぐり抜けちゃう!!この見せ方、ある意味サーカスですよ。格闘シーンもまたスゴイ!もう、目つきからしてハリウッドの映画スターとは格が違う。真剣味が全然違う。頭蓋骨割れちゃうんじゃないかってくらいの肘鉄・膝蹴りのオンパレード!回転蹴りも普通より余計に廻っているような気がして迫力があった。スローでじっくり見せるリプレイも主人公の表情がよく見えてて気迫まで伝わってきました。鬼気迫るあの表情だけでもこの映画を見る価値はあります。 名台詞の投稿の所の「せめてエンジンくらいかけさせろ!」にはホント同感。あれには笑わせてもらいました。 キアヌ・リーヴスが1年間かけて特訓したというマトリックスとは違い、こちらは5年間かけて準備したというから頭が下がります。やっぱり、違いがよく出てますな。[映画館(字幕)] 7点(2004-09-02 12:43:06)《改行有》

504.  鏡の国の戦争 《ネタバレ》 戦争の非情さが痛いほど伝わってくる重い映画だった。 戦争の悲しさや無常感を描いた良作は他にも多々あると思うが、それらに決して劣ることのない出来だと思う。エイブリー演じるアンソニー・ホプキンスの言葉一つ一つが痛切で心に重く焼きついてしまった。本作のタイトル通り、国境を境にしてそれを鏡に見立てたサブプロットも興味深い。 途中で出てきた自転車の集団や羊の群れは一体何を意味していたんだろう・・・。 ちなみに、原題The Looking Glass Warの“looking-glass”は鏡という意味で、mirrorよりも上品な言い回しだそうだ。※ 7点(2004-08-31 17:51:06)《改行有》

505.  8人の女たち 《ネタバレ》 「スイミング・プール」が良かったので、観てみることにしました。 自分は、“●●が出てるから・・・”といった理由で映画を見ることはない為、この映画が豪華キャストの競演であることは知らずにこの映画に入り込んだのですが(けど、カトリーヌ・ドヌーヴの大物ぶりはすぐにわかった)、なかなかどうして良く出来たキャスティングではありませんか。 全体を通じてミュージカル仕立てであるところが豪華な衣装やセット(ピンクの小銃もオシャレ!)、そして、なんと言ってもこの安っぽい(←誉め言葉)ストーリーに非常に合っていると思います。しかも、みんな歌が大変お上手ときた。 肝腎のストーリーはというと、これも自分にとってはとても楽しんで見れるストーリーで、真面目に見るといい加減に作ったサスペンスのようにも見えてしまいそうですが、そもそもサスペンスをミュージカル調で作る事自体観客に真剣に謎解きをさせる事を拒否しているわけなので、メインの殺人劇の方は多少の安っぽさがあった方がかえっていいのでは、と思います。 最後の締め方も実にうまく、みんなで手を取り合って“FIN”の文字が出た時は本当にミュージカルを観ているようでした。 DVDの特典映像にあるポスター集も、全てにおいてフランスならではのセンスの良さが出ていて思わず見とれてしまい、しかも、そのポスター集の後ろで流れるBGMも綺麗だったのがまた良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2004-08-30 18:07:58)《改行有》

506.  アルカトラズからの脱出 よく「大脱走」と比較されるこの作品。私はどちらかと言えば「大脱走」のほうが好きだ。 以前、テレビのドキュメンタリー番組で刑務所から囚人が脱走した時の再現をやっていて、全員が外に出されてバスケをしている最中に看守が牢屋の中をくまなくチェックする、といったことをやっていたので本作品の牢屋の管理の仕方がどうしてもヌルく思えてしまい、素直に楽しめなかった。また、本も読めるし楽器も弾ける、さらには、牢屋の中も完全にマイルームと化してフカフカの布団で寝ているのを見ればこれはもう面白いと思える訳がない(マッチを使っていたのにはビックリ!)。 この映画では脱走の過程を描くことに重点をおいているが、その割には肝腎な場面での緊張感が感じられず、映画としての評価となればどうしても低くなってしまう。これを見るくらいなら上記の「●●アンビリーバボー!」などのドキュメンタリーを見た方がまだマシであろう。 最後のエンドクレジットで出る転がった人形の首のカットは“脱獄は悪”というこの監督の考えが出ているような気がする。つまり、この主人公を悪役として見せたかったのではないか。だとすると、この映画の人物描写を徹底的に排除した淡々としたつくりは間違いであるとは言えず、見る者の主人公への感情移入を拒んだこの監督のやり方は評価に値するかもしれない。 けど、せめて、主人公の投獄理由くらいは出して欲しかったけどなぁ・・・5点(2004-08-27 14:44:34)(良:1票) 《改行有》

507.  愛人関係 ストーリー・演出ともに良かった。この監督(ジョルジュ・ロートネル)が無名のままでいた(いる?)のが本当に惜しい。ミレイユ・ダルクが実に味のあるいい雰囲気を出していたと思う。まさに掘り出し物を探し当てた気分。前にBSでやってたのを偶然見たのがきっかけでそれ以来気になっていた映画だったけど、やっぱりNHKでやる映画はハズレが少ない。最後はやや尻切れトンボだったところは自分の好みの終わり方ではないが、あのラストシーンでは、生まれてきた子供が難病を患っていて殺してしまう人がいたり、いろいろな事情で自殺をしたり心中したりする人、安楽死の問題が議論されている現代社会にも何か通じるところがあるような気がして色々と考えさせられてしまった。最後のペギイのあの笑顔がとても印象的で、やっと本当に心から笑ってくれたんだなあって思う。マルクに感情移入すると、彼女を憂う気持ちや慕う気持ち、自分の無力さに対する歯痒さが相まってとても切なくなってくる。フィリップ・サルドの音楽もすごく綺麗だった。8点(2004-08-23 15:28:43)

508.  ビルマの竪琴(1956) いやぁ、音楽でこれほどまでに泣かされた映画が他にあるでしょうか。「仰げば尊し」には本当にグッときました。あの歌が理解できるのはやはり日本人だけなんだろうな~。子供の頃に見た記憶が微かに残るリメイク版も見てみようと思います。8点(2004-08-15 18:41:21)

509.  火垂るの墓(1988) 二度と見たくない映画ナンバーワンですね。うん、本当に救いようがない。決して好きな映画ではないけれど低い点はつけられないなぁ。 あの主人公がとった行動は確かに疑問が残りますが、リスクを犯してまで義母の家を出る理由がただ単に意地を張っていたという以外に何かちゃんとあって、それについて多くを語らないところがいいのかもしれませんね。やはり、言葉に出して表すべきではなかったからではないでしょうか。清太のとった行動を悪く言うのはやや軽率だと思います。まぁ、自分にもあの行動の意図が解り兼ねますが。 しかし、自分のことをああやって美化して描くのはどうなのかな~って思いますよ。実話を謳うのはともかくとして主人公が自身の実体験っていうのがどうもいやらしさが残る。それに、戦争の虚しさや悲しさを訴えた映画を見たいのなら、なにもこの映画じゃなくても・・・と思いますが。[映画館(邦画)] 6点(2004-08-15 18:20:37)《改行有》

510.  波止場(1954) 《ネタバレ》 明らかに色褪せていますね。アメリカ人によるアメリカ人のための映画。当時のアカデミー賞の選考委員は全員アメリカ人だったんじゃないか?って思ったほど。 最後、テリーとジョニーの喧嘩の場面でみんなが集まってきたところなんかは凄く不自然。ちょっと前まではテリーのことを白い目で見て疎外していた癖に、ジョニーが海に落ちるとみんなで手のひらを返したように拍手喝采する変貌ぶり。「テリーが仕事に戻って来ないと・・・」にはいいかげん呆れた。 あの神父も正義感にあふれる役というのはいいが、随所においてタバコをふかしたりするところが気に入らん。デューガンが殺された後にクレーンで上にあがるときも呑気にタバコに火をつけたし、そのちょっと前もデューガンにタバコを貰うシーンがあったり、テリーがジョニーの写真に銃を投げたあとにも「ビールをくれ!」とか言って飲んでるしさぁ・・・。明らかに無駄なアクションじゃないの? 音楽も駄目。音楽に頼って雰囲気を盛り上げようとしているところが多々あったような気がします。音楽のチョイスも流すタイミングもいまいちだった。※5点(2004-08-07 18:00:56)《改行有》

511.  鳥(1963) 《ネタバレ》 好みの問題もありますので点数は低いですが、鳥の恐怖感はすごい出てたと思います。おかげで、この映画を見終わって街を歩いてたら鳩が何羽か道端でたむろしてて思わず身構えてしまいましたよ。煙突からスズメがどっさり入ってきたところとか、最後の方で家に篭城しているところなんかは音だけで恐怖感を煽ってるから余計に恐怖感が増してきます。ジャングルジムのシーンも必見。メラニーがベンチに座ったときの写し方、ジャングルジムを背景にしたあの構図がイイ。「サイコ」のシャワーシーンみたいに主人公を画面の中心よりもややずらして、反対側の空いたスペースに何かが起こることを暗示させるショット。メラニーが学校の方ばかりを気にして後ろのカラスの集団に気づいていないところなんかは見る側をじらすのが実にうまい。バックで流れる童謡もそれとは全く対照的な平和な感じだから、それをあのカラスの大群が襲うことを想像するとゾクゾクしてきます。ところで、メラニーがイヤ~な感じの女との意見がありますが、どうもそれには共感できませんね。むしろミッチがメラニーを挑発する態度の方が目に付きます。レディに失礼なことするな!ってな感じで。リディアのような息子を溺愛する母親も凄く厭だ。「お父様がいてくれたら!」なんて最悪。けど、これらのことが最後の方になるとみんな解決してしまっているのがこの映画のいいところなんでしょうね。メラニーの勝手に人の家に上がり込むような悪戯心やミッチのメラニーを挑発する態度やリディアの嫉妬心などがだんだんと消えていって、しまいにはお互いを信頼し合うまでに発展するわけですよ。マイナス点を少々。メラニーがボートに乗ってるシーンとか車を運転しているシーンとか合成しているのがみえみえだったところ。「北北西~」もそうだけど、光の当て方に原因があるのかな?あと、エンディングがどうも納得いかない。解決しないで終わるからという意味ではなく、画面がいきなりフッと暗くなるのが絶対変。まだフィルムが残ってるみたい・・・って、そう思わせるのが狙いか?それと、ティッピー・ヘドレンがこの映画にしか出ていないのが凄く残念。いい女優だと思うんだけどなぁ。DVDのメイキング集で当時を回想しながら語っているティッピーもとても綺麗です。ところで、この映画でバーナード・ハーマンはいくら貰ってるんだ?6点(2004-07-27 17:17:42)

512.  大脱走 「アルカトラズ~」を見てから再びレビュー変更します。 2つを比べると映画としての面白さでは本作品のほうが明らかに上をいっていると思う。看守の監視レベルはどちらも甘く問題外ですが、脱走までの過程や緊張感もこっちの方が上だし、登場人物にも魅力を感じることができるのがこの映画の良いところ。エンターテイメント性を重視した本作品だからこそあのテーマ曲も生きてくるわけで、これもなかなか魅力的。 個人的には、独立記念日のパレードみたいな“アメリカ万歳”的な雰囲気が大嫌いなので、それさえなければそれなりに秀作と言えると思います。[映画館(字幕)] 6点(2004-07-17 18:54:01)《改行有》

513.  アグネス 《ネタバレ》 サイコ2のメグ・ティリーのキュートさにすっかり惚れてしまい本作品にたどり着きました(笑)。サイコ2のノーマンをかばおうとする行動派のメグ・ティリーもとても良かったのですが、こういった純真無垢な役を演じるのも合ってますよね。 さて、この映画ですが、実は監督が言いたかったのは、この世の中が如何に汚れているかという事だったのかもしれませんね。修道院の中では神に仕える無知で純潔な人間が、一歩外に出るとそんな人間も精神異常の悪者扱いをされてしまう・・・ってすごく悲しい事ですよ。 映画の途中で、男が出てきたらどうしようどうしよう・・・出てきたらやだな~って祈るように見てましたよ。結局出てこなかったので、あの子は神からの授かり物だと自分の中でそう信じる事にしました。しかし、最後のアグネスのあの歌には本当にぞっとした。度肝を抜かれましたよ。 ところで、この映画の不満なところは、最初にキャストの名前を順番に出していくところで、メグ・ティリーが3番目に出てきたところがどうも納得いかないんですよね~。ジェーン・フォンダが最初に出るのはしょうがないとして、アン・バンクロフトの後にメグ・ティリーの名前が出るのがちょっと気に入らないかな~。見かたによっちゃあこの映画、メグ・ティリーが最初に出てきても決しておかしくはないはず。最後の鳩を放つシーンなんか本当にいい顔をしていてとてもよかったのに・・・。主演女優賞と助演女優賞とでは全然違いますしね。ちなみに、このサイトには出てないですが、メグ・ティリーはこの映画でゴールデングローブ賞の助演女優賞を取ったそうです。7点(2004-07-15 12:59:43)《改行有》

514.  駆逐艦ベッドフォード作戦 《ネタバレ》 序盤のフィンランダー艦長の振る舞いは実に軍人らしく、見ていて気持ちがいいくらいだった。ただ闇雲に頭ごなしに命令するのではなく、部下に「もし君が艦長だったらどうする?」と意見を述べさせるところなどは人を育てるのがとても上手で感心してしまった。それにちゃんと答えた部下も立派だったと思う。軍隊なんだから、別に厳しくもないし、あのくらいで普通ではないだろうか。しかし、私が好印象を持って見ることができたのもこの辺くらいまでである。最後の艦長のとったあの態度はいただけない。責任者としてあれはないだろう。まぁ、気持ちもわからなくはないが・・・。 この作品で決定的にダメなところが3つ。1つ目はエンディング。かなりダメな終わり方だと思う。あのような終わり方では訴えるものがあったとしても伝わってくるわけがない。あの後に両国間の軍事会議でも展開したら面白いのに、と思うが。そこで、艦長だけが偶然生き残っていても面白い。2つ目は、この作品の主人公がはっきりしないところ。写真家の登場シーンが少ないから艦長が主人公かと途中までは思ったが、最後に写真家が艦長を追いかけてきたところを見ると、実はあの写真家が主人公なのかな?などと考えてしまったりもする。3つ目はこの作品がモノクロであるということ。私はモノクロ映画の独特の雰囲気が好きでよく見ているが、この映画はモノクロである必要が全くないと言ってもいいのではないだろうか。1965年と言えば既にカラーが主流となっている筈なのにあえてモノクロで撮った理由がわからない。モノクロだと、凍てつくような外の空気の冷たさも巨大な氷山の存在感さえも消してしまっているように見える。ただ単に予算の問題か?潜水艦も上の部分しか見えなかったし。下の部分を見えなくするためにモノクロで撮って誤魔化したのかも・・・。 5点(2004-07-10 15:26:09)《改行有》

515.  欲望(1966) 《ネタバレ》 私もあのジャケットの表紙の絵に惹かれて見た人間の一人です。しかし、自分には合わなかった。そこにあるものが本当に実在するのかということを訴えかけているということはわかるような気がします。それを表現する為に写真という媒体を使ったのはナイス。評価できるところは、写真を引き伸ばしていくところ。しばし無音の状態が続き、ここが見せ場だという感じは伝わってきて私の目も覚めてきたが(笑)、それほどの緊張感はなかったと思う。それに、あの写真を見て死体の存在に気づくことも不自然・・・。いや、やっぱりあれでいいのかも。我々には見えなくとも主人公には見えていたのかもしれません、そこにある何かが。なるほど、確かにあのシーンに集約されていますね。さらに突き詰めていくと、盗み撮りされた女の人も本当に実在しているのか怪しいですよね。電話をかけても繋がらなかったし。あのライブのシーンにも特に意味は無いように見えるかもしれませんが、やはり、何か訴えるものがあるように思えます。あのライヴハウスの観客たちは異様なまでに見入っていましたけど、それは観客が聴いてる筈の音の存在、そしてアーティストの存在までも現実にそこには本当に存在しているのかを言い表したかったのかもしれません。また、ギターの一部が観客に投げ込まれても平然とした様子で、さらに言えば観客が存在していないかのように淡々と歌いつづけるヴォーカル。では、プロペラは?家に帰ってきて足で触った。動いた。間違いなく、確かにそこに存在している。プロペラはこの世で確実に存在しているものの象徴なんでしょうか? ラストは【月子】さんのご指摘で初めて気がついたのですが、音が出てたんですね。もっとはっきり聴かせてくれればよかったのに。 まぁ、いずれにしろこの悠長なストーリーは私には合わないですね。【STING大好き】さんのおっしゃる通り、起承転結映画に慣れた人間がいきなりこの映画を見るとどうしてもこんな点数になってしまいます(笑)。中途半端に明るい音楽もいいと思わないし。 今になってふと思ったんですけど、実はこの悠長なストーリー、それさえも存在していないかのように見せたかったのかもしれませんね。ストーリーの進みが異常なまでに遅く、進んでいるのかもハッキリしない。無駄な部分がやたらと多く組み込まれているのは、飲み物に水を入れて薄めるかの如く・・・って考えすぎかな?7点(2004-07-03 21:41:50)(良:1票) 《改行有》

516.  マトリックス ストーリーがダメだなぁ~。ありきたり。一昔前のRPGみたい。高校の頃とかによくドラクエやFFをやっていたせいか、ストーリーに面白味が全くない。アメリカじゃ斬新なストーリーとして認められるかもしれないが、日本でこのストーリーが受け入れられるのは理解に苦しむ。まぁ、一応ストーリーはうまく繋がっていたから合格点あげます。 エントランスホールの銃撃戦は良かった。コンクリートの破片が飛び散るところとか、スローモーションで見せたのは正解ですね。音楽もハマってたし。ただ、最後の1人を蹴散らす時、蹴りがまともにヒットしてないように見えます。 このレビューを更新する前はカンフーシーンとかをボロクソに貶していたんですが、DVDのメイキング集でキアヌ・リーヴスらが1年以上も前から特訓を重ねていたという逸話を聞いてなんだか親しみを感じてしまいました(笑)。6点(2004-07-01 20:44:08)《改行有》

517.  スイミング・プール 《ネタバレ》 終始、南仏の美しさ、プールの美しさ、に見とれてしまいました。 あのミステリアスな音楽も大好きです。サラとジュリーの肢体を足先から舐めるように撮って2人を比較したような絵はお世辞にもセンスがいいとは言えませんけど・・・。私がこの映画で好きなところは、初めはプールも葉っぱだらけであまり綺麗ではなかったのが、だんだんと綺麗になって水が澄んでいくところでしょうか。以前から当たり前のようにわかっていたことですが、男女間で相手に好意を持つのはやっぱり自分に年齢が近い人に対してなんだな~、と改めて感じました(笑)。オゾン監督は、歳とってもまだまだイケるぞってことをこの映画を見た人に言いたかったのかもしれませんね。 そして、普通は映画というのは終盤にかけて盛り上がりを増していくものですが、この映画ももちろんその例に外れずにエンディングに向かっていくわけです。この映画のすごいところは、なんと言っても、その盛り上げどころにシャーロット・ランプリングのヌードをもってくるところなんです。それまでにちらほら出てきたサニエのヌードは、まさにラストを引き立てるお膳立てに過ぎないのです。この緩やかな終盤を考えた監督も凄いですが、体一つでクライマックスを作ることのできる彼女のボディはもっと凄いですよ。やっぱり、ランプリングが脱ぐのとサニエの世代の女優が脱ぐのとでは重みが全然違います。彼女が大女優だからというわけではなく、あの裸体には何か言葉にできないような物凄い説得力があります。[映画館(字幕)] 8点(2004-06-29 17:03:50)(良:1票) 《改行有》

518.  泳ぐひと 《ネタバレ》 ビデオ屋であの裏表紙のあらすじを頭っから信じ込んでしまった。確かにあの裏表紙の解説通りに見ると、ネッドの周りの友人たちが時の流れとともに変わってしまったことに絶句し、家に着いたらそこはもう寒々とした廃墟で、時代の流れの悲しさをこのシーンで一気に押し出したといった感じの、時の流れの虚しさを訴えた映画として見ることが出来るかもしれない。ただ、この見かただと結末が凄く悪いと言うか、不条理極まりないと言う感じに見えてしまう。 次のような見かたも出来る。この映画、悲しむべきはネッドの周囲の人間達の変貌ぶりではなく、むしろネッド本人の境遇なのではないかと。ネッドは既に破産しておりネッド本人がその事実と向き合えずにいるが、すでに廃墟化した自宅に着いてようやく現実に戻され号泣する。この後者の見かたの方がつじつまが合っていると私は思う。この見かたで面白いのは、自己の破産を隠し通そうと躍起になっているのではなく完全に以前の上流階級のままであると思いこんでいる所、少しづつネッドの正体が知れてくる所、そして、ネッドが最初のダンの家のプールにどこからともなく現れたことであると思う。結末がわかってからオープニングのシーンを思い出すと非常に面白い。 〔追記〕この映画は、ある意味、自分を映画の世界に入り込ませたきっかけとなった映画かもしれない。 というのは、この映画を自分が初めて観たときの解釈(上記前半)と他のサイトでのこの映画の解説(上記後半)とが大きく食い違っていたから。自分の余りの理解力のなさに愕然としてしまい、その悔しさがそれ以来映画を観続ける原動力になっているような気がするのです。 戒めの意味も込めて、ちゃんと残しておきます(笑)[ビデオ(字幕)] 7点(2004-06-27 00:25:39)(良:1票) 《改行有》

519.  ハリーの災難 《ネタバレ》 全体でコメディ映画として成り立っていて、さらに細かな部分でも笑いを誘うところが多々あったので楽しんで見れたと思います。こういう穏やかなほのぼのとした笑いもなかなかいいですね。ワイル船長の、船の中で石の柱に頭をぶつけた男の話や、ミス・グレイヴリーのためにハリーを再び掘り起こすシーンで木陰で休んでいたのがワイル船長だったのがウケた。アーニーもとてもかわいかったし。マーロウの服が芸術家らしくないところがやや減点。恋愛シーンと絵の値段交渉のところがちょっとクサい感じがしてあまり好きではなかったけど、後から考えるとこの物語にとてもマッチしているような気がするのでよしとしましょう。あと、紅葉って外国にもあったのね。日本だけのものかと思ってた・・・ 7点(2004-06-25 16:53:46)《改行有》

520.  倦怠 《ネタバレ》 こういう女っていますよ実際。男がいくら真剣になっても女の方はそんなことお構いなしに別の男と寝たりする・・・。日本にもいますね、いくらでも、マジで。「二人が友達になってくれればいいのになぁ・・・」ってこれは極めつけのセリフですよ! この映画は、男の嫉妬心と女のしたたかさやそっけなさを描いた映画なんだと思いました。 一作品としての完成度の面から採点すると、この映画は電話をかけるシーンが何回も出てきますが携帯電話でもないのに電話に出るのがイヤに早かったのが不自然で気になってしまいました。最初のパーティ会場の中での音楽も必要ないのでは。キャバクラに入ったときも同様。セシリアが歳を訊かれて答える時セシリアの顔を映さないのは絶対おかしい。椅子の話も意味わかんなかったし。プロポーズするのもどうかと思いますね。一番不可解だったのはやはり、父親の存在でしょうか。あの父親が登場しなければならない意義がわからないですね。結局セシリアは、父親を心配することやマルタンの愛以上に一番モモが大事だったということでしょうか?(←たぶん、違うような気がする) あと、最後に手紙を読むソフィの手も。なんで怪我してたんだろ? しかし、フランス人はスゴイですねえ。一日何回やれば気が済むんだろ。 あと、フランスにはトイレットペーパーがないのかな?この映画98年だよね?5点(2004-06-21 22:15:30)《改行有》

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