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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. ゲド戦記 《ネタバレ》 充分面白かったです。最近の宮崎駿の数本に比べたら、はるかによかったです。ラストの解決の仕方がご都合主義で唐突で「千と千尋」みたいだなと思いましたが、前半から中盤にかけては、かなりいい線いってました。[地上波(邦画)] 7点(2011-08-29 11:18:36) 42. 母べえ とても良かった!!じわじわ泣けてきました。絵の撮り方にも厚みがあって、ここち良かったです。戦争がどうとか思想の自由がどうとか、そういうメッセージ性は、僕はあまり感じませんでした。「人が生きていく」ということをちゃんと描いた作品だと思います。母べえの気の強いキャラクターに深みがあり、成功していました。他の役者陣もほんとうに良かったのですが、山ちゃん役の浅野忠信だけは、いただけません。重要な役だけに残念です。[地上波(邦画)] 8点(2011-08-18 23:30:29) 43. 悪夢のエレベーター 《ネタバレ》 なかなかトリッキーで、面白い映画でした。中盤までは「ああ、そういうストーリーね」と、あえて観客にタカをくくらせておいて、後半で怒涛の展開。ちょっとオープンっぽいエンディングも余韻があってよかったです。序盤のエレベーターシーンのやりとりは、もうちょっと自然に抑え気味にしたほうが、もっと面白くなった気がします。[DVD(邦画)] 8点(2011-07-26 07:50:36) 44. ブタがいた教室 《ネタバレ》 テーマはとてもよかった。 生き物は皆、他の生き物を殺して生きている。それは人間だけに限らない。 でも、おそらく「殺すことはいけないこと」「殺すのはかわいそう」という発想は、人間だけのものだろう。 「殺す」という必然の行為と、「殺したくない」という感情。その葛藤にむき合わせることは、本当に重要な教育だと思う。 様々な意見が出てくること、そしてそれを1つにまとめないところは、素晴らしい。だからもちろん映画として「これが正しい答えです」なんてものは、なくて正解。 ただ、この映画は後半、物足りなかったのも事実。同じことの繰り返しになってしまって時間がもったいなかった。せっかくなら、もうちょっと掘り下げてほしかったな。[地上波(邦画)] 6点(2011-06-26 09:06:47)《改行有》 45. ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ これは面白いです。 テレビシリーズも全部見ていましたが、その完結編にふさわしい素晴らしい出来だったと思います。 とにかくよく練られている。これだけの事を考えるのはすごい!! どんでん返しに次ぐどんでん返しですが、本当に計算されつくしているので、くどく感じません。 3回見ましたが、初見の時に「あれ?おかしくない?」と思ったところも、3回目には納得。自分の考えが足りなかったのだと気づきます。見れば見るほど筋が通っていることがわかってくる。ただ、ひとつだけ、今でもおかしいと思っていることがあるんですが・・・。これも、もっと考えれば納得できるかな?? とにかくワクワクドキドキで、最後まで引き込まれます。理屈好きな人には特にオススメ!![DVD(邦画)] 8点(2011-03-31 00:18:38)《改行有》 46. 崖の上のポニョ ストーリーは、まったく練られてなくてメチャクチャですね。「千と千尋」や「ハウル」 同様、「世界のルール」が唐突でご都合主義で必然性がありません。しかし特に前半、登場人物たちのふれあいにはリアリティと感動があり、人間が生きていました。「ハウル」に比べればはるかにいい映画です。[地上波(邦画)] 6点(2010-02-11 23:02:19)《改行有》 47. 落語娘 ミムラがとてもとても魅力的。津川雅彦も「こんなにいい役者だったのか」とビックリ。益岡徹も深みのある芝居をしていて、とてもよかった。ストーリーもトリッキーで、よい。登場人物たちのやりとりに心を奪われ、落語家たちの世界に入り込んで見ているうちに、いつのまにか、思いもしなかった場所に連れて行かれる。そんな感じ。「緋扇長屋」の内容にも厚みがあって、劇中劇の部分だけでも感動できた。映画の結びもきれいだったと思う。気に入った![地上波(邦画)] 7点(2010-02-07 01:26:47) 48. 罪とか罰とか 同監督の「おいしい殺し方」に比べると、笑えるところが少ないし、悪趣味で下品なネタが多いのが、ちょっと気になりましたが、それでもケラリーノ独特のセンスが光るところも多く、全体的には楽しめました。成海璃子演じる主人公「円城寺アヤメ」のキャラに深みがあり、荒唐無稽なストーリーにリアリティを与えています。また、奥菜恵とケラリーノ演出の相性の良さは、「おいしい殺し方」同様、ここでも存分に楽しめます。一方、犬山イヌコの持ち味は、ちょっと死んでいた感じですね。ところで、麻生久美子のくだりは必要だったのでしょうか??[DVD(邦画)] 7点(2009-10-12 00:03:06) 49. 容疑者Xの献身 《ネタバレ》 面白かったです。オチもよかったし、堤や松雪など、配役もよかった。ただ、本当に「献身」を実現するのなら、靖子に送る封筒は脅迫状のみにするべきでしたね。「僕のことは忘れて幸せになってください」なんて書かれて、忘れられるわけないんですから。まあ、なんだかんだ言っても内心では感謝されたかった石神の「本音」を表現したんでしょうけど、「徹底した献身」という展開もアリだと思うんだけどなー。石神が逮捕されて、靖子がホッとするというラストだったら、8点か9点あげられたかも。[DVD(邦画)] 7点(2009-10-06 22:18:44) 50. おくりびと 思っていたのと、全然違いました。もっとかったるい、説教臭い映画か、お芸術映画を想像していました。でもこれは、テンポの良い、ある種テレビドラマ的なわかりやすさを持った、人間ドラマ。配役も良かったと思います。普通に面白いです。映画のイメージから敬遠している人にも、オススメです。[地上波(邦画)] 7点(2009-10-06 18:38:30) 51. ノロイ 《ネタバレ》 映画の作りはなかなかよかったです、ストーリーはつまらなかったけど。ひとつひとつの場面は印象に残るものが多かったので、話にもう一ひねりあると、いい映画になっていたでしょう。最後のほうで少年の顔が一瞬だけかぐたばの顔になるところとかはとても気に入りました。センスがいい。あと、潤子さんの「言い方! なんでそんな言い方が出来るのかって聞いてるんだよ!」という台詞は、良い! こういう理不尽さって、呪い以上に怖いです。[DVD(邦画)] 6点(2009-10-06 18:32:37)(笑:1票) 52. 歩いても 歩いても 《ネタバレ》 前半1時間は、正直言って退屈でしたが、よしお君が来るあたりから、ぐっと面白くなります。ひとつひとつの台詞に繊細に込められた各人の「思い」が物語をつむいでいく様は、胸に響きますね。ただ、どの登場人物も「見られていない時に本音を言う」という同じパターンを繰り返し、ちょっと一辺倒な感じはぬぐえません。また、同監督の「誰も知らない」のようなリアルさは、この作品には感じられませんでした。構造は良く出来ているのですが、人間そのものが生きているように思えません。監督も役者も「リアルに、リアルに」と意識して作っているのが見て取れるのですが、むしろそれが裏目に出ていたような。まあ、象徴的な台詞が多いので、仕方ないのかもしれません。見終わった時、途中で見るのをやめなくてよかった、と思えたので、まあまあいい作品だったと思います。[DVD(邦画)] 6点(2009-09-16 08:32:56)(良:1票) 53. 誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 面白かったです。長い間、なんとなく敬遠していた作品だったのですが、今回思い切って見て、本当によかった!と思えました。「実話をもとにしている」とか、「母親がひどい!」とか、そういうことよりも、とにかく子供たちのリアルな描かれ方に心を奪われます。YOUの演じた母親もよかったです。絵の撮り方も、とても丁寧でした。[DVD(邦画)] 8点(2009-09-14 16:53:59) 54. 仄暗い水の底から 《ネタバレ》 中田監督の作る絵が、僕は好きです。「リング」も最高に怖かったけど。これもいい。静かな恐怖と言うか、ジワジワ迫ってくる感じが。団地の建物とか、エレベーター、屋上などが、いい感じの質感で撮影されていて、独特の、ある世界観を作り出しています。ひとりひとりの人物も、とても丁寧に描かれており、団地の管理人以外は、とてもリアルでした。ただ、ラストの「10年後」のシーンだけはまったく余計でした。[地上波(邦画)] 8点(2009-09-13 12:10:50) 55. 運命じゃない人 《ネタバレ》 評判いいですねえ、この映画。うん、確かに面白かったですよ。でも、世間の評判はちょっと高すぎる気もしますが。ところで、 冒頭で宮田に部屋を貸すように頼んでいた上司が最後に出てきますが、どうも他の要素にくらべると、この上司には仕掛けがないなあ、と思っていました。でも、後から気づきました。あの上司、「デートの相手は24才看護婦だ」って言ってましたよね、探偵事務所で組長が見ていたあゆみの結婚詐欺の資料に「第一外科の看護師」というレパートリーがありましたね。と、言うことは…。[DVD(邦画)] 8点(2009-09-13 10:00:00) 56. キサラギ 《ネタバレ》 「なぜ物置きに?」のくだりではボロボロ泣いちゃいました。このシーン以降、いきなり感情移入しちゃって、エンドロールでミキが歌っているシーンでもウルウルしっぱなしでした。謎解きも、伏線の入れ方がうまくて楽しめました。面白い映画です。[地上波(邦画)] 8点(2009-09-13 09:59:33) 57. おろち 《ネタバレ》 ストーリー、オチは、なかなかよかった。しかし映画の出来はイマイチ。テンポは悪いし、絵の撮り方もありきたり。セリフも雑。きっと原作はおもしろいんだろうな。[DVD(邦画)] 4点(2009-09-04 19:56:37) 58. クライマーズ・ハイ(2008) これだけ数多い登場人物を、すべて活きた人間として描ききる手腕は、まったくもって見事というほかありません。また、映像のテンポ、台詞、絵の色合いなど、細部にまで神経が行き届いていて、一切穴のない、とてもよくできた映画です。最初から最後まで息もつかせぬ展開。一瞬たりとも飽きさせません。ずっと前のめりになって見てしまいました。おもしろかったー!!![地上波(邦画)] 8点(2009-08-16 23:35:31) 59. アキレスと亀 《ネタバレ》 なるほど。最近のたけし映画の中ではなかなか面白い作品だった。「芸術」「芸術家」を皮肉ったコンセプトは、非常にすばらしい。ただ、ラストで奥さんが帰ってきちゃうのは気に入らない。旧態依然とした男尊女卑の感じが丸出しで。あんなものを「愛」だとしてきた古い日本映画の気持ち悪いパターンから、結局抜け出せなかったのが、非常に残念。せっかくなら、そこも皮肉って欲しかった。[DVD(邦画)] 6点(2009-07-22 22:51:08) 60. 夕凪の街 桜の国 《ネタバレ》 ていねいに作られていて、絵の撮りかた、役者の芝居など、全体的にいい感じでした。ドラマのつむぎ方もよかったと思います。ただ、物語の結びに、もうひとつ何かが欲しかった感じがしました。映画が終わったとき「え? これで終わり?」とつぶやいてしましました。大仰なラストシーンが欲しいわけではありません。が、どうしても「何か」が足りない気がします。[DVD(邦画)] 6点(2009-07-20 00:44:52)
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