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プロフィール
コメント数 188
性別 男性
年齢 56歳
自己紹介 SF, アクション, ファンタジー, ホラーが好きです。
昔観た映画も必ず観直してからレビューしています。
また、TV放送のものは無用な編集が入ってしまうので、
レビュー対象にはしません。

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41.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 事件前後のわずか数十分間の短い時間に起きた出来事を複数の視点で構成し、だんだんと真実が明確になってくるという内容が、このストーリーに非常にマッチしており、話の展開も結構テンポがよく飽きずに観賞できた。ただ、悪役であるテロリスト側の目的が今ひとつ分からないところ(大統領を誘拐して何しようとしたの?身代金目的?)、テロリストのリーダーの非情さに一貫性がないところ(ラストの事故)、主人公のSPが異常にヒーロー的なところ(ちょっとした細かい異常すら簡単に発見してしまう、車の運転が異常にうまい)がおしかった。まあ、娯楽映画としては近年稀に見る面白さだと思うが。手に汗握りっぱなし。[映画館(字幕)] 8点(2008-03-17 00:09:08)

42.  28週後... 《ネタバレ》 前作も観たが、今作レイジウイルスの感染力がちょっと強力になってないか?血液でも唾液でも即効感染とは。あれじゃやっぱり感染者と渡り合うと、自分の感染の危険性が非常に高くなるよね。あと、あの姉弟は確かに無責任な行動をしているが、感染がピークだった時期には汚染地域にはいなかったから現実味がなかったのでは?実際に感染者に襲われ追われ命からがら生き延びていたら、あんなに間単に汚染地区には戻らなかったと思う?これは現在の戦争を知らない子供(大人)たちの暗喩かもしれない。ラストは例の塔が見えるので、そういうことなのだろうが、そうなると陸続きで・・・感染は終わらないですな。[映画館(字幕)] 8点(2008-01-22 00:21:59)(良:1票)

43.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 19世紀のロンドンはとにかく汚い。匂いすら感じられそう。映像的にそれが狙いなのかもしれないが。あと気になったのが、血の匂い。血の匂いって結構強烈で、あの理髪店に入ったら絶対血臭いとすぐに気づきそうなものだが・・・。ストーリーとしては、愛するもののために復讐しようとした男が、知らないうちに復讐のための復讐になっていってしまうという話か。あんなに写真を眺めて悲嘆にくれ、復讐を誓っていたのに、当の彼女を見てもまったく気づけないなんて。悲しい話でした。[映画館(字幕)] 8点(2008-01-21 23:59:01)

44.  鉄男 TETSUO モノクロの映像から溢れだす色彩!観客は、その映像が発する得体の知れないパワーに浸食される!平凡なサラリーマンである「男」。ある朝、出社の身支度を整える「男」は、自分の頬に金属のニキビが出来ていることに気付く。気にしつつも「男」は通勤の途に就く。だが通勤途中、突然、金属に浸食された「眼鏡の女」に襲われる。「男」は何とか「眼鏡の女」を撃退し逃げ果せるが、その日から「男」の日常は奪われることになる。「男」の身体は凄まじい痛みを伴いながら、徐々に金属に浸食されてゆく。恋人との情事。巨大なドリルへと変貌した股間が彼女の肉体を引き裂く。何故こんなことに...。金属による肉体改造に失敗した「やつ」。それは「やつ」を轢き逃げして山に捨てた「男」の末路だった。「男」と「やつ」は金属に蝕まれた身体同士を融合させる。巨大化。「こうなったら世界中を鋼鉄化し、錆び腐らせてやろう」。金属に蝕まれながら融合した「男」と「やつ」は、どことも知れぬ街を疾走して消えてゆく...。訳分からん!レビューが書けない!...だが、感じるパワーは兎に角<<凄い>>の一言。クレイアニメ調のストップモーションアニメによる身体の変化や、パンクロック調のBGMなどが程よく脳に突き刺さるその感覚!一見の価値あり。ハナマル!![試写会(邦画)] 7点(2017-06-14 23:56:31)

45.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー ウィンターソルジャー=帰還兵。前作ラストで現代に蘇ったキャプテン・アメリカの活躍を描く、シリーズ第二弾。あの『アベンジャーズ』の戦いから2年。スティーヴ・ロジャース(=キャプテン・アメリカ)は、慣れない現代生活に苦労しつつも、諜報機関「S.H.I.E.L.D」で世界の平和維持活動に従事していた。あの戦いでともに戦ったナターシャ・ロマノフ(=ブラック・ウィドウ)も同僚として共に活動している。そんな中、S.H.I.E.L.D長官ニック・フューリーが襲われ、匿ったキャップも同僚のはずの攻撃部隊によって襲われる。実はS.H.I.E.L.D高官であるピアース一派が指揮権を奪い、密かに世界を支配する計画を進行していたのだ。「インサイト計画」による恐怖支配。それは、空中空母ヘリキャリアとスパイ衛星を利用し、「平和維持」の名のもとに現在・未来に脅威となるテロリストを殲滅するというものだった。何とか難を逃れたキャップは、ブラック・ウィドウや新たに仲間となったファルコンと共に、暗号を解読して手に入れた資料を基に秘密基地を探し当てる。だが、そこで彼らを待っていたのは、予想だにしない人物だった...。世界平和を維持すべく組織されたはずのS.H.I.E.L.D。だがその内部は、かの「ヒュドラ」によって食い荒らされていた。この点は、テレビシリーズ『エージェント・シールド』ともリンクする内容となっている。そしてキャップと互角の戦闘力を持つ「ウィンター・ソルジャー」との熾烈な戦い。シリーズ屈指のアクションとして見事な内容になっていると思う。実はキャップとウィンターソルジャーは、コインの表裏のような関係であることが判明する。根源的な「正義とは何か」という問いを提起している内容は、単なるアクションものとして終わらせない深みを作品に与えている。"ファルコン"や"エージェント13"など、キャップに近しい魅力的な新キャラも登場し、シリーズ続編への期待も高まる。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-05-01 23:54:05)(良:1票)

46.  スタンド・バイ・ミー "ぼくのそばにいて欲しい..."「死体を見たくないか?」物語を作る才能がある内向的で真面目なゴーディ。家庭に問題があり将来を悲観しているが正義感に溢れるクリス。父親に虐待を受けているが父を愛する眼鏡のテディ。太めで臆病なうっかり者のバーン。本作は、この四人の少年たちによる、ひと夏の他愛もない冒険小旅行の物語だ。主題は「死体探しの旅」であるが、年上の不良グループとの諍いも適度に絡めつつ、それぞれ家庭に問題を抱えた彼らの身の上が分かり易く表現されており、誰もが通過するであろう「大人」への純粋な憧れが清々しく描かれている。その道中での多感な少年の行動や心理の細かな描写が素晴らしく、彼らの友情が心に沁みた。リバー・フェニックスを始めとする、子供たちの演技の新鮮さも見どころだ。特に焚き火のシーンで、クリスがゴーディに「大人の裏切り」について告白するシーンが素晴らしい。対比的に、大人になるために色々なものを失わざるを得なかった寂しさ、虚しさを感じさせるリチャード・ドレイファスの存在感も特筆ものだ。また、主題歌である"Stand by me"の素晴らしさも言わずもがなだろう。この映画のために創られたと思えるほど作品にマッチしており、エンドロールでこの歌が掛かると物語の感動も一入となる。作品としては小粒に映るが、誰もが懐かしさと清々しさを感じる内容は素晴らしい。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-04-16 21:31:55)(良:1票)

47.  エクス・マキナ(2015) "Deus ex machina"=「機械仕掛けの神」。人工知能とロボット技術の進化の先にあるものは?大手IT企業「ブルーブック」でプログラマーとして働くケイレブ。彼は抽選でその会社の社長ネイサンの自宅へと招かれる。そこは広大な森と山岳が広がる地にある、社会から隔離された巨大研究施設だった。ネイサンから開発中の人工知能に面談テストを依頼され、快諾するケイレブ。だが、その人工知能を搭載した女性型ロボット「エイヴァ」と出会ったことで、彼の人生の歯車は狂い始めるのだった...。本作は社会から隔離された研究施設で起きるサスペンスだ。施設からの逃亡を画策するエイヴァと、助けたいと思うようになったケイレブの秘密の会話を、ネイサンに聞かれるのではないとハラハラしながら観ていた。ブルーブックが開発した検索エンジンで全世界から収集した情報が、人工知能の思考アルゴリズムの中核を為しているという設定も、今までになく斬新だと思う。高度に進化した人工知能が暴走することの恐怖。『2001年宇宙の旅』『ターミネーター』『マトリックス』そして『ブレードランナー』など同じテーマを扱った作品は多いが、本作は加えて「性」という要素が大きなウェイトを占めるように感じた。始めのうちはスケルトンボディの見た目が、少しばかり違和感のあるエヴァだが、演じるアリシア・ヴィキャンデルの芯のある美しさもあり、適度なエロスを感じるようになる。また、物語中盤に突然現れるメイドのキョウコ。演じるソノヤ・ミズノが予想外の美しさで掘り出しモノ。今後の出演作に注目したい。現実の世界でも、更なる高みに向け進化を続ける人工知能とロボットの技術。それらのもたらす未来はどうなっていくのか。物語のラスト、神が無慈悲であるようにエイヴァもまた無慈悲であった。人間は「機械仕掛けの神」を制御する術を獲得できるのだろうか?ただ、それはどう転んでも人類の未来に大きな転機をもたらすのは間違いなさそうだ。ハナマル。[DVD(吹替)] 7点(2017-04-08 21:17:51)

48.  ロスト・バケーション 浅瀬の岩場での攻防。限られたアイテムの上手な使い方。主人公は医学生のナンシー。彼女は休暇を利用し、今は亡き母がかつて訪れたビーチに辿り着く。父と幼い妹の世話、勉強漬けの日々から解放され、サーフィンを楽しむ彼女。そんな彼女の足元には一匹の巨大な人喰いサメが潜んでいた...。突然の襲撃に足を負傷し大量に出血したナンシー。何とか近くの浅瀬の岩場に逃れた彼女は、恐怖に喘ぎながらも、医学の知識を頼りに生き残りを掛けた戦いを始める...。美しい海と砂浜、そしてサーフィン。水上では軽快に波乗りを楽しむ人間を描写し、水中ではそんな人間を見上げ近づく描写を挟むことで彼らを密かに狙う存在を示し、その流れ沿ってキーアイテムをチラ見させる。違う視点を挟むことで不安感を煽り、新たな展開へとつなぐ演出が上手い。冒頭、砂浜で遊ぶ子どもが発見するカメラ付きヘルメット。車で砂浜まで連れて来てくれた男性。地元のサーファー。酔っ払い。ナンシーのピアスとネックレス。潮の満ち引きが分かる時計。視界に残るブイ。傷つき消耗し、血色が悪くなって行く身体。満身創痍のナンシーの希望となるキーアイテムが密かに散りばめられ、物語の重要な要素となっている。また、そんな彼女に寄り添うように岩場に居ついたカモメは、まさに彼女の分身のように見えた。最後にボードの切れ端に乗せられ波に揺られる画は「助かる」暗喩なのだろう。蛇足だが、結構長いこと同居するカモメを観ていて、どことなくスティーヴン・キングの短編「生きのびるやつ」を思い出した。※興味がある人は読んでみて。「スケルトン・クルー-ミルクマン」。そして、ラストのサメとの対決の結末は、ちょっとご都合主義な感じがして不満。どちらかというと「サメ映画」というより「サバイバルホラー」といった感じが強く、少し物語が薄いが、十分楽しめた。[DVD(吹替)] 7点(2017-03-27 23:54:45)

49.  最強のふたり 触れ得ざるもの。障碍者と人種の壁。若いころの事故で首から下が麻痺した大富豪フィリップ。フィリップの介護人となったスラム街出身の黒人青年ドリス。そんな二人の友情を描く物語だ。「障碍者」「黒人」という「社会の枠組み」に押し込められて窮屈に暮らしていた二人が、交流することで様々な「壁」を、そして己が知らず知らずのうちに積み重ねてしまった「心の壁」をも乗り越えていく姿は、観ていて心地よく感動的だ。差別的なブラックジョークもバンバン交わされるが、何故だか嫌な気分にはならない。無知と包容力。彼らそれぞれの立場を思いやる「言葉」であることが伝わるからだろう。この物語は、どのような相手でも「触れ得ざるもの」としてではなく、対等の立場で関わって行こうと言っているかのようだ。観終えた後は爽快感に包まれること間違いなし。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-03-09 23:13:43)

50.  フィフス・エレメント 四元素の石柱と五番目の要素。「愛は地球を救う」数年に1回は観たくなる作品。過去の映画で観たことあるようなシーンばかりのいいとこ取り感はある。...だが面白い。物語は単純明快。未来世界で地球存亡の危機に立ち向かう男女の活躍を描く冒険活劇だ。カッコいいヒーローとヒロインが、カラフルな世界を縦横無尽に冒険するさまはドキドキ・ワクワクする。リュック・ベッソン監督のオタク気質がいい方向に向いており、楽しませ方がうまい。お約束の「マッチ箱に残った1本のマッチ」が大好き。それと、健康なお色気を振りまく、若きミラ・ジョヴォヴィッチ演じるリールーの一挙手一投足が、ホントに可愛らしく美しい。また、ゲイリー・オールドマンが間抜けな悪役を楽しんで演技しているのも良い。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-02-04 16:52:55)

51.  フラッシュダンス 夢を捨てることは死ぬことと同じ。ダンスと音楽と爽快感。昼は溶接工、夜はバーのダンサーとして働くアレックス。彼女にはプロのバレエダンサーになるという夢があった。恋愛と友情。様々な困難を乗り越え、夢に向かって走る女性姿を描く。シンプルな物語に迫力あるダンスと爽快な音楽を盛り込み、80年代に大ヒットした映画だ。子供のころ友人と劇場で鑑賞した際には、同じ日に3回連続で観てしまった。物語は本当にシンプルな展開で、大した山場も捻りもない。合間合間に挟まれるダンスと音楽のため、長尺のミュージックビデオ的な構成になっている。だが、何も考えずに物語に入り込める内容は好み。連続して再生される音楽と映像に包まれるような気分になり良い。悩んでいたり、落ち込んでいる時に観ると、気分をアゲてくれること間違いなし。たまにはこんな映画も観てみてはいかが?[DVD(字幕)] 7点(2017-01-22 21:59:55)(良:1票)

52.  パニック・フライト 深夜フライト[RED EYE]。緊張感と駆け引きと勇敢さ。マイアミの高級ホテルでマネージャーを務めるリサ。彼女は、郷里テキサスで祖母の葬式に参列し、その帰りで深夜フライトに乗り込む。機内には空港で知り合った男性ジャクソンがおり、偶然にも隣席。紳士的なジャクソンとのつかの間の同行をうれしく思ったリサであったが、実は彼は要人暗殺を企てるテロリストの一員だった。飛び立った飛行機の中で、彼は自宅にいるリサの父親を人質とし、ホテルに宿泊する要人の部屋を変えるように脅迫する。彼に従わなければリサの父親の命は無い。身動きの取れない機内で、リサの静かな闘いが始まった...。まず、有能なホテルマン、リサを演じるレイチェル・マクアダムスが非常に魅力的。いかにもキャリアウーマン然とした見た目と立ち居振る舞いでハマリ役。好感度抜群ですぐに応援したくなる。また、巧みにリサに近づくテロリストを演じるキリアン・マーフィーも適役。紳士然とした好青年から、いきなり無表情な卑劣漢に切り替わる不気味さが良い。父親を人質に取られ助けすら呼べない状況のリサは、思いつく限りの方法でただ一人、父親や暗殺対象の要人を助けるために奮闘する。いつの間にかリサに感情移入して一緒にテロリストと戦っている気分になっている。そしてリサの悲しい過去のことが語られ、何故こうも彼女が勇敢に苦難に立ち向かえるのかに説得力が与えられる。演出が非常に的確で見事だと思う。リサはテロリストから逃げ切ることができるのか?リサの父親と要人の運命は?それは観てのお楽しみ。ハナマル![ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-01-15 23:19:19)(良:1票)

53.  ボディ・ハント 通りのはずれの一軒家。殺人事件の真相とは。両親の離婚により、郊外に母と二人転居することなった女子高生エリッサ。転居先の貸家は格安で、隣家で殺人事件が起きた曰く付きの物件。その隣家には、事件唯一の生き残りの青年ライアンが、近所から忌み嫌われながらも生活していた。その事件とは、ライアンの妹キャリー・アンが両親を殺したと言われるものだった。ある雨の夜、エリッサが帰り道をライアンに車で送ってもらうことになる。ライアンが思わぬ好青年だったことから2人は急速に親しくなっていくが、彼には他人に話せない秘密があった。そして、その秘密がエリッサ母娘を戦慄の恐怖に引きずり込んで行く...。全体的なまったり感は否めないが、十分面白い内容だった。最初ホラーだと思って観始めたら、完全なサスペンスものだった。ライアンの境遇が非常に同情を誘うもので、見せ方が上手く、感情移入してしまう。伏線とミスリードを誘う描写が多く、謎が少しずつ明らかになるにつれ、どんでん返し。物語冒頭の殺人の真実が暴かれると、いい意味で裏切られること間違いなし。また、ジェニファー・ローレンス始め役者の演技も良く、小粒ではあるが、なかなかの良作だと思う。だが、一点腑に落ちないのは警官の挙動。警察なら犯人未検挙とはいえ、殺人事件の真相もある程度は分かっていて然るべきなのになぁ、と思う。若しくは全部知っていての態度なのか?詳細は観てのお楽しみ。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-01-14 13:25:46)(良:1票)

54.  ヘイトフル・エイト 斬新なマカロニウエスタン。ろくでなし8人。舞台は南北戦争後のアメリカ。駅馬車で雪道を街へと向かう賞金稼ぎと賞金首の女。その道すがら、別の賞金稼ぎと街の新保安官を拾う彼ら。吹雪に見舞われた4人は、山中にある行きつけの店に避難する。その店にはいつもの店主が居らず、同じく避難してきた4人の先客がいた。そして雪に閉ざされた密室で、それぞれの隠された思いがぶつかる夜が始まるのだった。全6章で構成されているが、前半は人物紹介が主で正直長い。だが彼らが行なう会話の中で、人物像が見えて来る演出が上手い。ちょっとダラダラ感があるが、そこを楽しんでこその物語だと思った。そして諍いが起き1人が射殺される。その最中、誰かがコーヒーに毒薬を入れたことで密室劇が始まる。目撃者もいるのだが、何故か黙っている。偶然居合わせたと思われた8人は、実は故あって集められていたのだ。最終章はバイオレンスの嵐。えっ、そんなところに...ってサプライズもあり、最後まで楽しめた。最後に生き残るのは誰か...?それは観てのお楽しみってことで。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2016-12-31 17:32:30)

55.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 雪と氷に閉ざされた南極大陸。ノルウェー観測隊が氷の中であるものを発見した。考古生物学者ケイトは、その太古の昔に死んだと思われる生命体の調査のため南極へ向かう。しかし、"それ"は死んではいなかった。調査中に解き放ってしまった"それ"は、他の生物の体内に侵入してその細胞と同化し、その生物に成りすます地球外生命体だった。ケイトとノルウェー観測隊隊員たちは、雪と氷に閉ざされた地で、音もなく侵略する"それ"との戦いに巻き込まれてゆく...。本作はジョン・カーペンター監督の1982年版の前日譚であり、前作同様、誰が"それ"なのか分からない疑心暗鬼を生む演出は、サスペンス感が堪らない。また、全編通して1982年版へのリスペクトが感じられ好感が持てる。1982年版では謎となっていた出来事「壊滅したノルウェー基地」「顔や身体が融合したような生命体の焼死体」「首を切って自殺したと思しき氷漬けの死体」「氷原で破壊された円盤状の物体」「壁にささった斧」などが発生した状況が浮き彫りとなる。そしてエンドロールでは、いよいよ脱走した犬とヘリで追いかける隊員のシーンが描写され、1982年版の冒頭に繋がる構成となっている。「あの人」が犬を追い駆けてたんだ...と、前作のファンには腑に落ちる構成となっており、その他もろもろ「ああそうか、ナルホドね」と思わせ上手い。また、最終的にケイトの行方が謎になっており、他の続編への広がりも見えて良い。クリーチャーの造形も進歩したCGのお蔭でリアルにグロな感じが良い。ただ「映像的に何かが足りない」と思ってよく考えてみると、それは「粘液・体液」の滴り感なのだろう。全体的に映像が「乾いている」のだ。ロブ・ボッティンとスタン・ウィンストンの手によるクリーチャーは、全体的に濡れていて気色悪かった。人間はネバネバぐちゃぐちゃしているものが本能的に嫌いなのかもしれない。そこが残念。ただ、作品としては独立して観れるし、十分見て損は無い作品に仕上がっている。ハナマル![DVD(字幕)] 7点(2016-12-25 23:19:15)(良:1票)

56.  テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 メキシコへの道のりは遠く、行きつく先は断崖絶壁。不条理な現実。不運の積み重ねで運命が一変してしまうことは、誰にでも起こりうる。冒頭の会話シーンだけで彼女たちの性格や親密さ、置かれた状況が自然に理解でき、これからの展開を期待させる導入部は見事。思わぬ殺人から逃亡劇は始まり、だんだんと引き返せなくなっていく展開も、人物描写が深く掘り下げてあるお蔭で、なぜ2人が犯罪を犯すことになったのか、なぜお互いがお互いに付き合うのか理解できる。当時の女性の立場や差別を適度に盛り込み、追われる身となって初めてテルマの心が解放されていく様子や、そんな彼女を手放しで喜ぶルイーズの優しさには感銘させられる。観客もこの時点は、2人の逃亡劇にすっかり魅了されているのだ。2人を追うこととなるハル警部は、最後まで本気で2人を救いたいと願い続けていた。彼女たちは本来は普通の女性だと彼には分かっていたのだろう。彼は観客の代表であるかのようだ。ラスト間際、2人の車を追いかける彼の後ろ姿は痛々しい。結末は衝撃的であるが、同時に心地よい開放感も感じさせるものであった。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2016-11-15 22:01:35)

57.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 「おれはもう死を恐れない。一度死んでいるからだ。」事実に基づく物語とのこと。舞台は開拓時代のアメリカ。罠猟師グラスは、息子を連れ、毛皮を求める仲間らとともに長期の狩猟に出る。先住民の襲撃を何とかやり過ごした彼らだが、グラスは森の中で母親熊に襲われ瀕死の重傷を負う。仲間とのちょっとした不和から置き去りにされ、その際、息子も殺されてしまう。何とか息を吹き返したグラスは、息子を殺したフィッツジェラルドに復讐するため、極寒の山中を這いつくばりながらも追跡し始める...。冒頭の襲撃シーンを始め、臨場感が物凄い。未開の地を舞台としたサバイバルは、熾烈を極める。立ち上がることすらままならない傷を負いながらも、口に入れられるものなら何でも食べ、彼はフィッツジェラルドを追い続ける。腐っていく身体と極寒の地。苛烈さを極める状況に陥りながらも彼は追い続ける。描写は痛いの一言。切り傷、打撲、擦過、凍傷、ありとあらゆる痛みが観客を襲う。どちらかというと、復讐劇より、サバイバルが主体な感じ。そして宿敵との対峙。まさに死力を尽くした戦いを繰り広げ...。また痛い。ラストは観客をまっすぐ見据えたグラスのアップで終わり。本作では、ディカプリオはまさにグラスそのものだった。寒さを凌ぐため潜り込んだ死んだ馬の体から這い出し、空を見上げるシーンは、この世に生れ落ちたかのよう。鑑賞後の気分があまり良くはないので、万人におススメできないが、一見の価値はある内容だと思う。[DVD(吹替)] 7点(2016-11-08 22:57:36)

58.  X-MEN:アポカリプス 《ネタバレ》 悪評も聞こえるが、丁寧な作りで非常に面白かった。ちょっと冗長で間延びした部分はあるが、全体を通してワクワク感があり、最後まで飽きずに楽しめた。ただ、シリーズを通して観ているファンでないと物語を追うのがキツイかな。ミュータントのキャラ多すぎで区別が付かない。絶対。あと、序盤の古代エジプトの件と、ラスト間際の世界崩壊の件は、なんだか観たことありな映像表現で残念。もっと大スペクタクルな演出も出来たと思うのだがね。これがシンガー節か。心に残ったキャラについて。チャールズ「プロフェッサーX」は、今回はちょっと災難続き。意識を乗っ取られたり、簡単に誘拐されたり、仲間に迷惑かけまくり。それでも泰然と出来るのが「プロフェッサーX」なんだけど。モイラとは、今後いい感じになっていきそうだね。エリック「マグニートー」は、やっぱりフラフラ。善玉、悪玉を行ったり来たりでいつも通りな感じ。彼は新旧シリーズ通して毎回同情する状況に襲われ、気の毒。でも、子供はほかにもいるみたいだよ。レイブン「ミスティーク」は、深く描かれていて大満足。指揮官としての才能も発揮しつつあり、いかにもメインキャラって感じだが、後の作品ではマグニートー一派「ブラザーフッド」に合流し、悪玉になってしまうんだよな。本作踏まえて過去作観ると違った観方が出来ると思う。エン・サバー・ヌール「アポカリプス」は、世界を裏から操った方が良い。確かに、転生・拡張・再生・転移・読心といった能力は強力だが、最後には倒されてしまったように、各能力単体での総合力は大味。『ファーストジェネレーション』のセハスチャン・ショウの方が偉大に感じるので、もうすこしラスボス感が欲しかったな。カート「ナイトクローラー」は、大活躍。登場してからラストまでテレポートしまくりで完全なキーマン。相手の攻撃を躱し、移動不可能な場所に移動し、仲間を救出し。本作では最強な能力なのだが、肝心なシーンでは気絶するか、まったく。ピエトロ「クイックシルバー」は、本作唯一の面白キャラ。学園の爆発時に皆を助ける高速移動シーンが大好きだが、ちょっと長すぎ。双子のお姉ちゃんは今後も出演ないのかな。ジーン「フェニックス」は、まさに最終兵器。最後までその能力の制御が難しいが、本当の意味でのリーサルウェポンとして覚醒する能力を垣間見る。そして『ファイナル・ディシジョン』へ。スコット「サイクロップス」は、やっと脱ヘタレ。以降のX-MENのリーダー的存在となる片鱗も見せ、やっと存在感が出てきた。今後に期待できるかな。「エンジェル」「ハボック」は、扱いが雑でちょっと不満。あと、ラストで出てきたロボットはセンチネルの試作機なのか?十分楽しめる内容なので、映画館で観ても損なし。[映画館(字幕)] 7点(2016-08-11 23:26:04)

59.  インターステラー 《ネタバレ》 時間の相対性と重要性を真正面から描いた映画って今まで無かったように思う。ブラックホールの重力による影響で1時間で地球の7年分が経過する水の惑星のエピソードなどの描写が光る。まさに「時は金なり」。静かな荒廃による滅亡を、ただ待つばかりとなった地球を救うために旅立つ者たちの英雄譚ではあるが、その献身的な英雄ですら耐えられず精神を蝕む「孤独」の厳しさ。この映画は「孤独」を包み込む人間だけが持つ「愛」の力強さを語っているのだと思う。あと、ロボットたちの異常なまでの斬新なデザインとその存在感に驚嘆すること間違いなし。複数の金属の直方体を、横並びに重ね合わせたような見た目のロボットの存在感は「凄い」の一言に尽きる。意外と動きが速いし、最後には情緒すら醸し出しているしね。ん~、尺が長い割には事象の説明が少なすぎ、イマイチ分かりにくい物語になっているが、観客を飽きさせずラストまで強引に引っ張っていける演出は流石のクリストファーノーラン節。十分及第点ってことで。[DVD(吹替)] 7点(2015-05-26 23:26:44)(良:2票)

60.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 前作『モンスターズ・インク』の主人公コンビ、マイクとサリーの大学生活を面白おかしく描く内容かと思いきや、予想外な展開を見せてくれた。どきどきアクションは軽めだが、キャラクターの深みを感じさせる内容になっている。何をしても怖くない(=才能が全くない)が「怖がらせ屋になる」という夢に向け、努力と情熱を傾けるマイク、怖がらせ屋として一流の家柄の出身で才能に恵まれているが、努力と情熱が感じられないサリー、という前作とは二人の雰囲気が逆転して登場する。順風満帆で一流の「怖がらせ屋」になったかと思われた二人だが、紆余曲折の末、並々ならぬ努力を経てあの地位を確立していたのかと思うと深い。本作の前半では、アメリカの大学の学生クラブ(サークルとか学生寮)の生活も描かれる。そこでも家柄と才能によるヒエラルキーが描かれており、底辺の者たちは努力と情熱に見合った結果が得られない。後半はマイクとサリーが所属する落ちこぼれチームが、怖がらせ大会での優勝を目指して奮闘する内容となっている。最後は落ちこぼれたちが逆転優勝するのがお約束だが、ハッピーエンドでは終わらない。仲間を信じられなかったサリーの不正が判明し、すべての栄誉を失うのだ。自暴自棄となり「人間界へのドア」を抜けたマイクと、彼を救おうと追いかけたサリーの二人が、自分たちの世界へ戻ろうと奮闘する件が非常に感動的。互いの得手不得手を補い合い、本当の意味でのコンビとなってゆくであろう片鱗を見せるのだ。最終的に二人は大学中退となるが、ポジティブで前向きなマイクは諦めない。そしてエンディングでは単なるメール係として「モンスターズ・インク」に就職した二人が「怖がらせ屋」への階段を上ってゆく過程が描かれる。憧れの会社に就職できたのだからと、悲観せず努力と情熱を傾ける彼らの姿には非常に暖かい気分にさせられる。本作を観てから前作『モンスターズ・インク』を見直すと、さらに灌漑深いだろう。十分、良作ってことで。[DVD(吹替)] 7点(2015-01-25 16:04:34)(良:2票)

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4126.38%
53015.96%
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