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41.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 「マイノリティー・リポート」もコレも、トム・クルーズがスピルバーグに持ち込んだんじゃなかったですかね。どちらもけっこう裏側にネット社会を意識したところを感じます。「マイノリティー・・」のクモ型ロボットも、一度疑心暗鬼になったら救いようがなくなる環境とかそうだし、本作はもちろんリアルなウィルスもあるけどネット上のウィルスとかハッカーとか非常に意識している気がする。で、本作の宇宙人は原作通り地球のウィルスにやられるんだけど、この宇宙人自体がウィルス的な体質なんですよね。発現するかなり前に既に潜伏していたりして・・・。地下室に侵入して興味津々で写真を手にとり嘲笑ぽい反応したり、これはもうハッキングの暗喩だろうと思う。でも、そういうスパイウェアやコンピュータウィルスを意識してみても、その撃退法がウィルスでは、メタファーとしてみてもオチはどうにも救いようがない。日本で宇宙人を撃退したのは大阪じゃなく秋葉原が良いと個人的に思ったり。原作発表当時には鋭い結末でも、この時代にウィルスに無知な宇宙人はいただけない。ウィルスの存在しない星に暮らしていたとしても、ポッドを凄い昔に潜伏させておいたり密かに監視していたなら、気づかなきゃバカでしょ。この時代に原作オチのままなら、時代設定も何もかも原作に忠実にやってくれた方が良かった。点数はトライポッドの登場の出来に対して献上。 【2011-6-11追記】娘のアレルギーを知らないほどの父親なら、もっとスゲー無責任で子供にこれっぽっちも感心ないと思うし、父にあそこまで冷たい子供もちっとも魅力がないし反抗動機も見えず共感し難い。単に血のつながりだけで愛情なんて持続できない僕の場合だと、いくら我が子でもあんな感じ悪いガキは「宇宙人に殺されちまいな」と思うし、必死で助けようとは思わないし、困ったことになればここぞとばかりに「ほらみろ」という態度を見せて傍観する気がします。【2016/2/19追記】レビューを読んでいて、H.G.ウェルズの有名な原作小説を知らない人たちが一杯いることにビックリ! 原作を知らない人にとってあのオチはまさに免疫なくて堪え難いでしょうね。原作小説は産業革命による搾取をモチーフにしていると聞いたことありますが、そういう背景知らない人はこの映画が911に対するどうたら言ってて面白い。で、僕はといえば原作に対して「産業革命がなんたらの以前にアメリカ大陸侵略の歴史があるじゃん。アメリカの原住民を大量に虐殺した上に、持ち込んだ病原菌で原住民が激減し、しかもインディアンに毛布を配って天然痘を流行らせるという卑怯な細菌戦までしたんでしょう?」と突っ込みたくなります。アメリカ大陸侵略をモチーフに考えたら、この物語で細菌によって滅びるのは人間の方だ。宇宙人は映画『アンドロメダ…』並みの未知の恐ろしい細菌をばら撒いて人間を絶滅させる話にできる。人間は自分勝手でワガママ放題だから生きる価値なし、広大な宇宙の自然が作り出した微生物によって、身勝手地球人は淘汰された…という話にできる。今回の映画化における家族の体たらくを描くなら、そうしてくれた方がスッキリする。でなければ、気分悪い兄妹をもっとまともなキャラにして欲しいし、かくまってくれた者を殺しちゃうというのもナシだよ。内容的にはほんとは0点にしたい。[映画館(字幕)] 2点(2016-02-19 11:09:27)(良:1票)

42.  死刑台のメロディ 《ネタバレ》 TSUTAYA発掘良品のおかげで観ることができました。感謝。 L・ジャフェ、L・サン=マルク 作の絵本(みたいなの)に『暴力から身をまもる本』というのがあるのですが、その中に「見たところ、そんなに暴力的に見えないが、生きていくのをさまたげるものがある(貧困、事故、病気など)」と書いてある部分があります。これを初めて読んだ時、目からウロコでした。このあたりの部分のことが、この映画のラストに力強く語られます。しかも、政治が死刑というシステムを利用して殺人という暴力を行使。冒頭から警察は制服を着た暴力組織。 1920〜1927年の出来事のようですが、観ていると今の日本を思わせる部分がけっこうあって怖くなります。もし社会的な状況にピンと来なくても、日本の映画『それでも僕はやってない』を観た人がそれを思い出すくらいの恐ろしさは理解できると思います。『それでも…』は痴漢冤罪の話で、その暴力を受けたのは一般市民という物語でしたが、日本の政治の裏側についてちょっとネットで調べると、政治に影響ある人物が痴漢冤罪で引きずり降ろされるというような話も出てきます。こちらの映画は政治的圧力として「死刑にして殺す」というもの。本当かどうかは別として、日本でも「あの死刑囚は実は冤罪で、その政治的裏背景は…」なんて噂もあったりします。この映画でロックフェラーの名が出てきたのにも「うひゃー!」と思いました。 僕は「アナーキスト(無政府主義)」というものには興味ないし、それで本当に人間社会がもっと良くなるのか疑問なので、死刑になった二人の主義にはさほど感じるものはないのですが、暴力的政治に殺されるにあたって、それでも未来に夢を託し続ける強い意思を描いた点を評価したく思いました。 アメリカの人種問題って『黒人差別』だけじゃなく、イタリア人もこんな酷い思いをしていたんだなと思いました。で、そういう人種問題のことを思うと、現在の日本に暮らす⚪︎⚪︎人たちのことも考えてしまうわけですが、そこは『宇宙人ワンさんとの遭遇』(こちらも同じイタリア産ながら人種や国家の問題へのベクトルは別方向)に見るような問題も含めて考えなきゃならないので、ホントに面倒です。 今の日本が置かれている状況を考えると、この映画を今見直す価値は大きいかと思います。たとえば人間を商材として扱う派遣の問題、それによって生じるワーキングプアと言われる人々、その一方でネットを使って詐欺まがいのことをしながら大きな不労所得をもぎ取っていく人たちがいたり、そんなあんまりな差異のなか「格差はあって当然」という理屈だけを植え付けるテレビ番組(それも日本人じゃない人々の息がかかってる)が飄々と存在していたりする事実について、考えてみるきっかけにはできるんじゃないでしょうか。 最近観た『瞳の奥の秘密』も加えて僕が考えたこと。死刑は廃止。死刑に値する重罪犯は一生「生き地獄」(殺人を抑止できる怖いリスクになるようなものを法で定める)。「生き地獄」は被害者または被害者遺族が与えても良い(どんな相手を怒らせたか、それも犯罪者のとった行動の責任)。冤罪であった場合は、誤判決に導いた者たちが一生をかけて冤罪者の幸福な生活を補償する(冤罪者のその後の人生、天国に出来るくらい目一杯)。冤罪者に自らの手で生き地獄を与えた被害者又は被害者遺族も罪に問われ冤罪者の人生を補償すると共に等価の生き地獄を受けなければならない(恨みで殺されるかも。だから復讐するなら慎重に考えて)。誤判決を下した最高責任者は冤罪者が刑を受けた期間「生き地獄」の刑、あるいは職務を継続して、その収入全てを冤罪者に支払う(自殺されたら国が冤罪者を補償)。…こんなリスク背負って他人の揉め事を裁いてくれる人いないですよね。でも人の生死や人生の質を決める責任者って、それくらいのリスク意識は持って確信の根拠をシッカリさせて責任持ってもらいたなぁ。少なくとも自らその職業を選んだ以上は! しかしこの映画や『ニューオーリンズ・トライアル』で描かれるように、証言者や陪審員の言を様々な形の暴力で変えさせる問題もあれば、幼児虐待のように言葉や記憶に正確性が欠ける者が巻き込まれるケースもあるし、痴漢冤罪などでたまにある嘘つき女や勘違い女の歪んだ暴力もあるし、証拠捏造する人間(それも警察だったり)もいるし、言葉で人が死ぬことだってあるわけだし、そもそも戦争が地球から消えてないし、暴力という問題はまだまだ今もなお複雑に課題が山積みだと思います。それに気づかせてくれた映画でした。[DVD(字幕)] 9点(2016-02-19 01:51:56)《改行有》

43.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 冒頭は非常に良かったと思います。何よりキャメロン作の「1」「2」を大事にしてるのが有難いです。カイルが転送される前にジョンが母への伝言を託すところなんて、本当に嬉しい。懐かしいシーンに新たなエレメントが加わるという展開は『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』のような面白さ。ただ、やっぱりタイムトラベルものの因果関係の物語はグダグダ感を避けられず「もう飽きた」という感じ。サラを殺しゃあジョンは生まれないって、そんな追っかけっこなら、サラの親殺せや…て思ってしまう。けれど、「3」「4」で「2」のシュワちゃんさえ否定してしまったジョンに代わり、サラが幼少よりシュワちゃんに守護されてたという設定は好感もてます。だいたい大人になったジョンの機械嫌いはタチが悪いので、ジョンは今作の扱いで良し。「2」で本当は計画されながら1人2役の大変さから断念された『悪玉シュワちゃんvs善玉シュワちゃん』が今作で描かれたのも良かったです。ただ、本当にタイムトラベルの因果を巡ったグダグダは、あんまり続けても飽きるー。まだ続けるつもりなんて…。どうせならサラの親殺しに行って、それに成功してみたら、サイバーダインの運命がバタフライエフェクト的に変わっちゃったという話でも観てみたい。それとか思い切ってどこかの時点で共産主義が支配してる世界を見せるとか、イルミナティがサイバーダインを裏で仕切ってるとか、思い切った新しさを見せてくれたらいいのに。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-18 01:38:02)

44.  回転 《ネタバレ》 公開当時、物議を醸すことにならなかったのか、当時の人々の反応を知りたくなりました。オカルト版「名探偵コナン」て感じがしました。イノセントがなんで回転てタイトルになっちゃうんだろう? 意味がわからない。無邪気な者たちという原タイトルはピッタリ不気味なのに。子供をこんな不気味に思えた映画は初めてです。どうやら子供二人には、当時の世相としてはアブノーマルで常軌を逸した性愛に飲み込まれた大人二人が取り憑いている模様で、しかも具体的に描写されないけれど子供が口にするものではないようなスンゴイ卑猥な言葉が発せられたりしているらしい。取り憑かれる以前は、生きていたその大人のすることを目の当たりにしながら生活していたらしい子供たち。男の子は脚本をどこまで理解できていたか知らないけど、あの年であの「中身大人」演技は上手い。「おやすみのキス」と無邪気を装いながらのキスも印象的に不気味。現代となっては映画そのもののつかみやテンポやノリはいまいちなんだけれど、気味悪さは充分味わえました。ラスト、デボラ・カーの責任どうなっちゃうんでしょう? そこもコワイ。デボラ・カーの独り妄想という解釈の方もいるようですが、その場合、彼女が妄想して叱責したら死んじゃったって話? デボラの殺傷能力すご過ぎ。あっ、子供をぐるぐる振り回して殺したのか? だから『回転』なのか?[DVD(字幕)] 7点(2016-02-16 00:59:14)

45.  瞳の奥の秘密 《ネタバレ》 この映画が他の犯罪モノと大きく異なる点は、「人殺しは死刑にしろ」とか「死刑って正義なの? 冤罪だったら?」とかいったグダグダ論を全く突き抜けていて『他と取り替えようのない唯一無二の大事なものを不当に奪われた者の人生について真剣に考えたことがあるか?!』というような、ものすごく見落としてはならないのに蚊帳の外になりがちな『遺族のその後の人生の質』にシッカリと焦点を合わせているところだと思います。その価値は物凄く大きいと思います。 昔は復讐ものの映画は多かったけれど、それはわりと現実味に欠けたアクション系であることがほとんどだったし、最近は『暴力に暴力で返すなんて不毛』とか『どんな犯罪者にも一定の人権は保証されています』とか『殺しても、死んだ人はそれを望んでいないし帰って来ない』とか『過去に囚われて人生を無駄にせず、忘れて前に進みましょう』とか、一見ご立派でお行儀良く善良に見えながら、実際は物凄く冷徹としか言いようのない論理が大手を振っている感じがして窮屈に思っていました。そこに「おいおいおい、お前なに寝ぼけたこと言ってんの!」と、現代の似非人権論に物申してくれたこの作品は胸がスカッとしました。 ご都合のいい犯人捕獲劇も、空撮からスタジアムの縦横無尽なワンカットの素晴らしい出来で許せましたし、「この自白誘導、正当?」と思える場面も、この映画が描くテーマは全く別のところにあると思えば目をつぶれました。結局うまくいかなかったし、直後、もっと目を潰れない行政の歪みが描かれるし、主人公が別件で自白強要を訴えたことが、同じ理屈をもってしっぺ返しされたと考えてもいい部分。もちろん、その何百倍もロマーノは汚いし、エレベーターのシーンで容疑者が人権保護に値しないのはハッキリします。 この作品の視点は「殺したから、殺してやる」ではなく、「殺された人は怖かったでしょうね、苦しかったでしょうね。だから、殺したあなたも同じ思いを」でもなく、「掛け替えのない最愛のものを失った私のこれからの人生は虚無です。だから、あなたにも虚無の人生の苦しみを味わってもらいたい」という視点なのです。ここが、これまでの映画で見なかった新しい点。 実際アメリカの死刑現場において、薬の注入で眠りイビキをかきながら静かに死んでいく死刑囚の姿を見た被害者遺族の腑に落ちない思いなんてのも、何かで読んだことがあり「ただ殺しても等価交換じゃないよねー」という思いがありました。なので、この作品での被害者遺族が死刑に反対する意図も納得。 それで、飲み助の相棒が「犯人は顔 住所 家族 恋人 宗教 神を変えたとしても、変えられないものがある」と気づきを語るシーンは大きな意味を放ちます。『情熱(パッション)』という言葉で表されるけど、それって結局「他では取り替えのきかない大好きなもの」ということだと思います。その対象は人それぞれに違うわけで、飲み助相棒は酒場であり、主人公には上司の女性であり、犯人にはサッカーであり、被害者遺族には被害者だったということ。ここはこの映画の一本軸をシッカリ提示している部分。 そして、情熱の向け場を不当に残虐に奪われた被害者遺族と、情熱の向け場に自ら手を伸ばす勇気のない主人公が対比されます。 「怖い」のメモを彼女に見られた後「意気地なし」と言われるシーンと、あの事件当時から喪失したままのタイプライターのA一文字がドッキングするのも、表面的にはありがちでクサイものだけれど、実はものすごく意味が深いのを感じました。それは「欠けてしまってはいけないものがある」というメッセージで、それを奪われた男の存在を伴って力強く訴えかけてくれました。 この映画は「好き(情熱・パッション)」をテーマにした作品。「好き」な人を亡くした男がいて、「好き」な女性に勇気が出きらない男が事件を追い、酒「好き」な相棒が犯人の「好き」を暴き、変態野郎の「好き」方に制裁が下り、人生から「好き」を奪われた男の背中を見て、主人公が「好き」に対してきちんと向き合う決心をしたお話しです。 題名も、観終わった後には意味深く、それぞれの登場人物の瞳の奥にある秘密は、変態猟奇的「好き」や、臆病な純愛の「好き」なども含みながら、腐敗した男の人懐こそうな笑顔の奥のドス黒さや、想像の域を出ないけれど相棒の死の裏にある秘密や、ある男の「優しい嘘」があったり、「秘密を共有」する正義と解放があったり、味わい深いです。 ちょっと待って ちょっと待って お姉さーん 旦那と子供はどうなるの? と思わなくもなかったですが、簡単じゃないことは二人とも百も承知のようで、ちゃんとしっかり筋を通した選択をしていくんだと思います。[DVD(字幕)] 10点(2016-02-15 01:02:31)(良:1票) 《改行有》

46.  未知への飛行 《ネタバレ》 「ちょっと眠たいけど、見ちゃおう」と鑑賞し始め、最初のうちはうとうとしてたんですが、そのうち目がパッチリ! そんなに興味なさそうだった妻が「特撮もなくて安上がりな作り方してるのに、凄い緊張感ね!」と興奮し始め、夫婦でごろりと横になって観ていたのが、中盤からは二人とも起き上がって鑑賞。途中でまた妻が「白黒なのを全然感じさせないわ!」と感心。下手な最近の映画より、インパクト強かったです。ウォルター・マッソーをモノクロ映画で見るのは初めてだったけど、「サブウェイ・パニック」よりコメディ離れした固い演技で、しかもおいしい役でした。どでかいパネルに戦況が図で表示されるのにハラハラした最初の映画は10代後半に観た「ウォー・ゲーム」だったけど、そのずっと前、自分が生まれた年に既にこういう映画があったのかと感動しました。核が落とされる恐怖を基本リアルに扱った映画は「ザ・デイ・アフター」他いくつか観てきたけれど、が~~~~んとショックを受けてベソかきそうになったのは、この映画が初めてです。あの電話のシーン、原爆そのものの映像を出さずに、こんな安上がりでこんな緊張を作り出すアイディアって、ホント凄いなと脱帽です!! 久々の大当たりで、見終わった後しばらく放心状態でした。 【2016/2/14 追記】戦争を扱う話には史実を扱う物と架空の話があります。それで、最近思うことなのですが、史実を扱った作品て要注意だなーと。その時その場のリアルを生きてこなかった人間にとって、史実を扱った物語は、無思考に「これは実際にあった出来事」と信じてしまいがちで、そこにもし現実にはなかった尾ヒレが描かれていたり、どちらかに偏ったプロパガンダや捏造が含まれていた場合にも、それ込みで『事実の重み』を感じてしまう危険があると思うのです。そういうマインド・コントロールを受けてしまうと、何を言ったところで「でも、こういう歴史的事実があるのだから」で思考停止してしまう人間もたくさんいるわけで、その逆に「あれは実は捏造でした」なんてことが明らかになった時の真実に対する混乱も。そういう害を思うと、本作のように架空の物語として現実の問題提起をする作品というのは、純粋に一思考一意見としてフラットに接することができるので、その意味でも価値が高いと思います。[DVD(吹替)] 10点(2016-02-14 14:05:02)(良:2票) 《改行有》

47.  幸せの教室 《ネタバレ》 とってつけたようなバイク仲間と女のコとその彼氏。主人公を引き立てていくのに都合よくストーリーのガイド役となってもらい、要らなくなったら学校やめさせてそのまんま。なんじゃ、それ。トムもジュリアもなんだかえらく歳を感じるし、この映画のジュリアはほとんど可愛げがない。あの女とキスしてそんなにはしゃぎたくなるか? ラストのスピーチだけ良かった。TVシリーズの『スタートレック』でお馴染みジョー・タケイの教授役と、スピーチ授業のトレッキー話がちょっとウケた。脚本も主演も監督も全部自分でやるほどの何ですかねぇ?[DVD(吹替)] 2点(2016-02-14 03:08:00)

48.  見えない恐怖 《ネタバレ》 『暗くなるまで待って』くらいの面白さはあるのかなと期待し過ぎました。のっけから映画のノリがなーんか変です。音楽そのものの出来はいいけれど、めっちゃくちゃ浮きまくってます。浮きまくった音楽の中で妙なオーラを放つブーツ足だけの移動映像。 家屋内での攻防が繰り広げられることを勝手に想像していたら、さっさと外に逃げ出す。で、ジプシーに妙なところに監禁されて、もうこれでは彼氏も見つけられまいと思っていたら、なんということでしょう…。安易な脚本に一気にテンション落ちました。おまけに、犯人いつの間にこっち来たんだ状態。 でも、この映画で描かれるジプシー、なんだかコワイよぉ〜。『悪魔のいけにえ』を思い出す何かがある(こっちの方が3年先)。理解しようのないヤバさみたいな妙な空気を持ってる。実際にはどんな人たちなんだろう?[DVD(字幕)] 5点(2016-02-11 21:29:29)(良:1票) 《改行有》

49.  プロミスト・ランド(2012) 《ネタバレ》 パッケージ裏に書いてある解説から想像したものとはなんか違うなーと感じた作品でした。環境保護派の感じ良さそうな兄ちゃんとの展開はすごく面白かったです! そこだけは10点満点‼︎ ここがすご過ぎて、後の展開は弱いです。 「農業を教えてるの?」「家庭菜園を教えてるの?」からくるくだりは、あとで再度出てくる言葉になるのが見えてしまって、大事なシーンで感動できず「やっぱり」としか感じられませんでした。 自分があの街にいたら、どうなんだろうなぁ〜? 僕はわりと金になびくかも。汚染や環境破壊の側面が描かれてはいたけれども、イマイチ悪事であるとか人を不幸にすることであるとかが、ピンときてないのかなー、自分…。酷い部分をクローズアップしすぎると主人公に気持ちが入らなくなるから、裏側の描きは弱めになってるのかな? この映画で描かれた企業のやり口にはビックリでしたが、これきっと政治でも同じカラクリあるんでしょうねぇ! 争わせたり、嫌わせたり、そういうので人は熱くなっちゃうということなんでしょう。 騙されないようにしなきゃとは思うけど、もう何を信じていいか… そういうことを考えられたという点では満点ですが、映画としてはしりすぼみでしたのでこの点です。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-11 18:15:20)《改行有》

50.  10番街の殺人 《ネタバレ》 突然に思いもよらない悲劇が訪れた時、普通の人でも冷静でしっかりした判断をテキパキ行うのは難しいのではないかと思ったりします。きっと「自分がもっとしっかりしてれば妻は死ななかった」と思うところもあったかもしれないところに、さらにいいように騙されて、子供まで殺されたことがわかった時の、衝撃や悲しみや自分のひどい扱われ方に気付いた怒りなどがグルグルと頭の中で渦巻いて、きっと彼は自分の不甲斐なさを自分で責めたのかなぁ…。その死に「責任がある」と答えてしまう。 頭は良くないかもしれないけど、自分に厳しく他人に優しいと言えなくもない(妻やその友人への当たり方とかヒドイのですが…協力者であったはずの隣人に迷惑をかけたくないという感情はあった)。彼が嘘をつく理由は様々にあるけれども、少なくとも誰かをかばうための嘘であっても、それが自分を殺すことになるのかと思うと、よほど大事な人(それこそ自分の命と引き換えても構わないくらいの人)のためじゃなきゃ、人をかばう嘘もつきたくないなぁと思う映画でした。 4件の犯罪歴が明らかになっている殺人者と、虚言癖があるちょっと頭の弱い男の、命の価値の対比が恐ろしく感じました。 たった一度(一度じゃないかもしれないけど)の快楽のために簡単に人の命を奪ってしまうことを繰り返す真犯人をさておいて、被害者家族の生き残りが法の現場で「死んで当然」みたいに命を軽く扱われるという異常さ。一つの家族が快楽殺人者と法の人によって全滅。法の人「人殺し」と変わらない。あんな簡単に無実の人殺しても、法の人は法で殺されないんですよね。全然正義じゃないなぁ。 真犯人がちゃんと分かって処罰されるけど、それで全てOKとはとても思えない。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-06 19:11:02)《改行有》

51.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 全て思った通りの展開過ぎて逆にビックリでした。T2のファーロングやジョディ・フォスターに見えてくるバーの客は最初っからバレバレなんだけど、そこはわりと早めに種明かししてくれるので許容範囲でした。その彼の過去の姿はちょっとシャーロット・ランプリング入ってる感じ。「自分を好きになる」のは大事なことらしいけど、あんな風に自分を好きになるのはなんか気色悪いかなー。しかも「自分×自分」で子供ができるとか、なんかヤダ。でもって、このお話の場合、自分を好きになったばっかりに、人を愛することよりも憎むことへ傾いていくという、世間一般で言われていることの逆へ進行して行くという点が面白かったです。しかも、それが辛いから選択のチャンスをやるのに変わらない。そして未来の自分は今の自分に「俺を愛せ」というけれど、それを拒否。過去の自分が愛おしくて、未来の自分を否定…やるせない。ストーリーは予想通りだったけれども、それでも人物の心理を描く場面がとっても良くて、楽しんで鑑賞し続けられました。(種明かし部分が全て想定内過ぎたので6点ですが) 疑問に思った点 1. 過去語りを聞く限り納得してなさそうなんだけど、ではなぜ「女のままでいます」という選択をしなかったのか?(それじゃ、この話は成立しなくなるけど) 2. 同一人物が格闘したら実力互角なので、勝率はどちらも1/2のはずなのに、常に勝敗の結果が同じなのは結局「宿命」ということ? 3. 「自分×自分」で生まれた子供は完全に100%自分のコピー? 4. タイムマシンのエラーは事故か?、それとも上層の故意? あるいはもう一人の(バレないためには当然未来側の)自分の仕業? 5. ずっと追い続けた爆破犯と決着つけるのは何度目? 6. 過去の主人公は爆破犯を「救世主かも」と言っていたけど、現在の主人公は爆破犯の話に聞く耳なく嫌悪のみ。この差は男性ホルモンの影響? 7・たとえば「2人の死で100人の死が食い止められる」というような場合、それでも2人殺したことばかり責めたいのなら、なぜ誰も殺さずに全員を救う方法を協力しあって探さないのか? (結局、大勢を殺させないために1人を殺す…ということがこの時点で始まっていて、嫌悪した自分になってしまっているというオチなわけですが) また見直してみようかな。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-06 15:45:16)《改行有》

52.  6才のボクが、大人になるまで。 《ネタバレ》 後半、ライブハウスで振られた息子にあれこれ話をする父に「要点は?」と聞くけれど、この映画がまさにそういう感じ。何についての映画かと聞かれたら、僕はうまく答えようがない。けれど、表情や仕草を楽しく見られる映画でした。息子が巣立っていく時、母が泣いて語ったことも、人生の中に特に大きなイベントなんてそうそうなくって、自分の葬式までを言葉で要約するのに数十秒。息子は「あと40年はある」と言ったけど、それだってあっという間なんだろうなぁと…。ラストに女の子と語り合う「一瞬を逃すな」の話で終わるのがとっても心地よかったです。FaceBookについて「結局は何もしてない」「どうでもいいこと」みたいな話も出てくるけれど、そんな他愛ない一瞬一瞬を味わうのが人生なのかなぁというような…ただ、その他愛なさも携帯画面やモニタ越しでなく、ラストシーンのようにリアルに一緒の場所にいて、ちゃんと声で会話して、他愛なくても笑顔がすぐそばで生で動いていて、視線がすれ違ったり、視線が合ったり…そういうのが大事なんだって感じられました。暗室で写真科の教授が語ったり課題を与えたエピソードと、配管工のエピソードが好きでした。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-05 01:30:06)

53.  オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 《ネタバレ》 パッケージやショップの売り文句に騙されました。あまりにもつまらない。時間泥棒すぎる映画でした。ほんっとに観た時間返して欲しい! 0点にしたかったけど、子どもの健気なメッセージに免じて1点だけ献上します。主人公、何考えてんだ? バカかお前は?[DVD(字幕)] 1点(2016-01-30 22:46:47)

54.  博士と彼女のセオリー 《ネタバレ》 数学や物理学って、厳密には現実の世界をうまく表せない部分もあって、解に虚数が出てくるのなんて現実世界では展開できないこともあるし、単純なことを言えば「ここからマイナス3メートル移動して」と言われたら、この命に従える人はいないし、数学のある視点だけに偏ると『きっと、星のせいじゃない』で出てくるような亀に追いつくことは不可能というパラドックスも生じるし…僕は現代の数学や物理学を手放しには信じていない。宇宙の始まりはビッグバンだとか言われた頃は「じゃあ、その前は?」とずっと思ってきたし、宇宙は膨張していると言われても「その外側どうなってるの? どこまで傍聴できるの?」とか疑問は尽きない。なので、ホーキングの科学的価値というのは僕は全く信用していない。だからそういう科学的視点ではこの映画はちっとも価値を感じない。間違いを頑なに認めない科学者は問題外だけど、持論を「あれは間違いだった」と言っても名声や価値が下がっていかない科学者って珍しいなとも思う。そこは別として、一人のただの人間として観た時、牧師さんの存在に対して奥さんの気持ちにも気づいてたはずのホーキングのベッドでの姿がちょっと痛々しかったし、牧師さんも可哀想だった。と、思うと、新しく現れた女性のことでもまた無問題というわけにはいかず、人間ていろいろややこしいなと思う。奥さんいなかったら、本当に2年とか短命で終わってるかもしれないなと思う反面、みなさんまだご存命で生活があるわけで、多分映画化においてはかなり美化されてるんじゃないかな〜? と思ったりもします。ビッグバンとシンクロさせて、出来事を巻き戻しにする映像は安直で好きになれない。「だからなに?」状態でした。僕が一番疑問に思っていることは「ホーキングは死にたいと思ったことはないのだろうか?」ということだったけれど、そういうものは一切描かれてなかった。彼はそんなに強くて前向きなの? 本当にそういう人なら秘訣を知りたい。[DVD(吹替)] 3点(2016-01-30 01:29:53)

55.  ビッグ・アイズ 《ネタバレ》 話の中心になってる絵そのものに全く価値を感じないし、最初から酷評している評論家や画商たちと同じ気持ちなので「だから?」という感じしかしなかった。「これは私が描いた」と言えないことの苦悩ってどれほどのものかよく伝わってこない映画の出来だし、そもそも夫無しにあのくだらない絵は最初から売れなかったのではと思えるし、売れたおかげでいい思いもしたんでしょうに。本当に才能あるなら、ビッグアイから離れて違う作品描いて認められればいいじゃないですか。自分は、絵ではないけれど、自分一人で作ったものが全国の店に並んだことが何度かあるし、人気も得たけれど、それを作ったのが自分だと誰も知らないことをとくに何とも思わない。むしろ、誰も知らないでいる方が気が楽。ただし、自分の作った物を他の人間が「俺が作ったんだ」といい気に自慢してるのを見てたら、それが売れてようが売れていまいが嫌で嫌でたまらないだろうなとは思う。もっと、本来自分が得られたであろう幸福を横取りされて酷い思いをしたことや、自分のアイデンティティーを酷く踏みにじられたことが心の底まで共感できるような出来だったら、感想は随分変わると思うが、DVも大したことない生ぬるい表現だったし、あまり内容のない映画だった。だいたい真面目に作ってないよね。コミカルな裁判にそう思う。[ビデオ(吹替)] 3点(2016-01-29 21:52:09)

56.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 「月に帰る」とは「自殺」の暗喩なのか? と、この作品を観てはじめて考えました。この世界にいたくない=この世を去る。あの世には思い出も持って行けないでしょうしね。日本最古の物語で、しかも日本最古のSFで、もし本当に自殺の物語だったら、その比喩表現の感性があの時代にあったというのは凄いことだなと思う。考えてみればオチは『コクーン』に近いのかも。[DVD(邦画)] 8点(2016-01-29 17:21:55)(良:1票)

57.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 ホフマンの役は、実際の心境はどんなもんなんですかね? 自分の雇っているシェフが酷評されても、酷評された定番メニューだけを頑なにやらせる? 自分の店の味が酷評されてるのに。このキャラクターが僕にはとても不自然で、シェフが辞めていく過程がついていけなかった。息子とレグイザモがとっても映画の雰囲気を良くしていたと思います。今時、レグイザモみたいな人生選択をする人いるのかなか? 主人公が辞めて後任に就いた男がバーで「ゴミは捨てたか?」と言うシーンがあるが、あの辺りから察するに主人公が辞めたあとの職場は雰囲気悪くなったのかもしれないし、気持ち良い自由を求めたってことなんですかね…。1秒の動画を繋いだものが出てきて「もしかして『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいに終わらせる気か?」と不安がよぎったけれども、そうならずに後の展開が続いたのでホッとした。酷評した評論家がただの悪者で終わらないのはピクサーのアニメ『レミーのおいしいレストラン』的ではあるが、好きです。腕の立つイタリアンシェフだった人がサンドイッチ作りで満足できるのか疑問もあるけれど、「人間、失敗してもやり直しはできるよ」というような前向きで優しい視点には好感が持てました。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-29 15:20:45)(良:1票)

58.  はじまりのうた 《ネタバレ》 あまりにも話の展開が都合よすぎる。各地の屋外で音楽を収録したからと言って、それほど音楽の価値が高まるとはとても思えない。最初、彼女がクラブでギター一本で歌った時、あまり相手にされてない感じだったけど、ラファロはその歌に頭の中でピアノやストリングスやドラムのアレンジを加えながら聞いていた。あそこまでの、視点を切り替えた繰り返し語りは面白かったんだけど、屋外収録からだんだんついていけなくなった。邪魔な音を立てる子供をバックコーラスに巻き込むシーンは面白かったけど、静かな夜を邪魔された住人に「うるさいぞ!」と怒鳴られながらの収録ってどうなんだろう? ホントに迷惑な気がする。現実には作品として成り立たないような雑音アクシデントが連続して、録音やり直しを何度もする羽目になるはず。有名になって別れた彼氏に怒りを込めて歌を送るけど、彼が心を痛めながらその歌を聴くってのも、話が出来過ぎ。そもそもそんな人なら彼女を捨てないよ。あんな歌一つでゆらゆら動くのも軽過ぎ。クビだと言われる最期も後味悪い。周囲を振り回し過ぎて自分勝手。ちっとも心地よくない。[DVD(字幕)] 4点(2016-01-29 14:46:07)

59.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 すごく良かったです! コンピューターのハシリとなる物の、丸いパーツがズラリと並んでガシャガシャ動いてるレトロで重厚な感じと、無くした友の魂とそのマシンがリンクしていく展開に、ありがちな人工知能と友愛を描いたSFとは全く異なる品格を感じました。 イイ刑事さんとの間でやり取りされる話が、そこをうまく補強していて印象的。なんでか分からないけど、刑事さんとの尋問シーンは『アマデウス』のサリエリと牧師のシーンを思い出しました。 少年時代の描写で「あれ〜???」と思ってたら、やっぱりそうだったという、あの少年の演技は分かりやすくて良かったです。しかし、同性愛が犯罪だという現実が存在していたことには少し驚いた。 組織の中での命令系統に従えと言われて、その言葉を逆に利用しちゃう反撃ぷりや、今ならGoogleあたりがもっと進化した手口でやりそうな人材発掘の仕方、総スカンくらいそうな危うい状況を紅一点が救ったり、通信係の女性のお喋りが重要なヒントになったり、面白いエピソードがいっぱい詰まって話が進み、暗号解けた後にも次々とドラマは新たな展開。 組織の解散シーンも、なんだか007を観てるような気分がして、正体を知られずに世界を救うヒーローというものが、マーヴェルコミックの世界とかじゃなく、現実にあるということに、言葉にできない感情を抱きました。 主人公アランの報われなさは、単に彼がゲイだったからとか、そんな単純なものではないし、暗号が解読されたことを秘密にするという戦略も彼自身には損なことのはずだし、現在では「実は彼のおかげで命拾いできた人が沢山いるのです」ということは分かっても、では彼がいなかったら死んでいたであろう人は誰なのか、助かった誰もがそれを自覚できず、シンドラーみたいに直接感謝されたりはないわけですよねー、きっと… で、結局は自作コンピュータに亡き友の面影を重ねながら「独りにはなりたくない」と言い、犯罪者扱いの中で薬漬けにされ最期は自殺。なんて可哀想なんだ。[DVD(吹替)] 9点(2016-01-24 22:46:41)《改行有》

60.  チャッピー 《ネタバレ》 『第9地区』の既視感が強いロケーションだけで飽きる感じ。そのうえに昔の『ロボコップ』に出てたようなズングリ体型ロボットも。ロボットを使って「心」を問うことや、人工知能の学習を描いて子供のような純粋さを演出するのも、もういろんなとこで使い古されてきて、チャッピーのかわい子ぶりっ子、健気ぶりっ子、かわいそぶりっ子に、ちょっとやな感じ。ヒュー・ジャックマンが正義側でないのが唯一印象的でした。で、人間誰しも「100%善人」とか「100%悪人」とかいないのは分かっちゃいるけど、ギャングのカップルを「なんだかんだあっても、けっこうイイ奴らなんじゃね?」みたいに見せるのは、なんか受け入れ難いなー。ヒュー・ジャックマンを完全悪者に描いておいて、ギャングの方がまだマシってですか? 「必ずどちらかと交流しろ」て言われたら、自分はギャングカップルは絶対お断りだな〜。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-24 18:54:25)(良:1票)

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