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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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701.  ブリット=マリーの幸せなひとりだち 《ネタバレ》 ごくシンプルながら本質的には「手堅い」お話ではあるのですよ。主人公は63歳ですが、今作のテーマはある種の自分探し、或いは自らの人生・存在の意義を再発見する、というトコロにあります。その部分に限ったお話の流れや導き出される結論とゆーのは、別に決して悪い内容ではないとも思うのですよね。 ただ、その「再発見」とゆーのは、家を飛び出した主人公が悪戦苦闘しながら人と出会い、そして端的には少年サッカーのコーチとして試合に臨む中に見い出されてゆきます。映画の大半を占めるこれらの部分の展開運びとゆーのは、まず率直にあまり巧くなかったと感じます。例えば、どー見ても冴えないオバハンな主人公にあの警官が言い寄ってくるのも単純に理由がイマイチ分かりませんでしたし、最初はサッカーのことが何も分からなかった主人公は、どのように練習を指導し、如何にして子供たちとの絆を深めていったのか、という部分の描写も非常にテキトーな様に思います(取り分け、サッカーの技術的な側面の話がまるで皆無、という部分において)。 根本的な話として主人公のキャラ自体、特にその魅力・ポジティブな側面とゆーのを殆ど描き込めていないというコトにも思うのですよ。北欧的と言えるのかも知れませんが、非常に寡黙で表情・感情表現も限定的な少しぶっきらぼうな人物に見えるので、だから尚更その辺が分かり難かったというコトにも思えます。主人公からポジティブさを汲み取れないが故に、終盤は色々なコトが(予定調和的に)ウマく回り始める、そこに必然性を感じないとゆーか、少し違和感が残るとゆーか。本質的にはキライな系統の作品では決してないのですが、結論的には私にはハマりませんでした。[インターネット(字幕)] 4点(2021-11-05 18:57:04)《改行有》

702.  ティエリー・トグルドーの憂鬱 《ネタバレ》 最近の「カンヌで話題に!」なんて社会派ドラマ、しかもご当地フランス産ともなると、ま~どれもエグい!の極み、なのですわね。『パパは奮闘中!』なんてヤツは酷くて(主にポップなタイトルの所為ですケド)ポジティブになろうと映画館に行った挙句に疲れ果てて週末一回無駄にしてしまったホドでしたし、『レ・ミゼラブル(2019)』なんてのもかなりHPを消耗したモンですわ。今作も(タイトルで「警告」してくれてるだけまだマシかも知れませんケド)ハッキリ言って激「鬱」映画の類です。これまた実に隙が無いとゆーか、ほぼ居心地の悪いシーンだけを繋げてるとゆーか、私も一度に観切るのはまたちょっと無理だった…という代物でしたすね。 だからまあ、そもそも娯楽用に使おうという映画では決してないのですし、その意味では私の評価軸はただ一つ、そんな残虐な世界の中になにかしら美しいモノ・人間性がチャンと描き込まれているか、というトコロではあるのです。その観点からすると残念ながら、その部分の描き込みは(ラストに在るには在るのですが)非常にささやかな・朧げな、というレベルに留まっており…という感じですね。完全にコレは好み・ポリシーの問題であって、映画としての出来(或いは製作者の「意図」のレベルの高低)とは全然別の話、というコトだと思ってくださいませ。 ただ、ヴァンサン・ランドンの仕事自体は(そのラストのささやかな人間性の発露も含めて)かなり高度だったとは思いますし、ソコは率直に評価すべきだとは思っています。疲れ果て、自信を失い…こーいう「カッコ悪い」演技を見事にこなせる俳優さんって、カッコ好いですよね。[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-05 17:54:47)《改行有》

703.  ハロウィン KILLS 《ネタバレ》 ヴァイオレンス描写の豊富さやキレの好さなんかは全然悪くないのだケド、お話としては結論的にはブギーマンが(また)住宅街で暴れ回ってます!なダケのひたすらなモノになってしまっており、流石に今更ソレは工夫が無さすぎる…とも思われるのですね。いちおう、中盤には若干の捻りも入っているのですが、コレが妙にクオリティ低くてその辺が異常にダルい…とゆーのもかなり頭の痛いトコロであります。 なんとなく、好くある三部作の中弛み、というヤツにも思えますね。やりたいコトがねーんだったら二作で完結させーよ!とも思いますケドね。[映画館(字幕)] 4点(2021-11-04 20:39:12)《改行有》

704.  そして、バトンは渡された 《ネタバレ》 早瀬が優子の境遇を知って漏らした一言「(親と血が繋がっていないのが)羨ましい。人として尊重し合えるから」とゆーのには少しだけ考えさせられましたね。今作に登場する「親たち」とゆーのは、確かにどこか非常に「遠慮深い」とも思うのですよ。その一方で彼らは優子ちゃんへの愛情とゆーのもまた確かに持ち合わせてはいて、そして確実にそのお蔭で優子ちゃんもその境遇の「見かけ」の悲惨さに比してはワリと平穏に育ってこれた、というコトにも思えるのですね。でもソコでふと、そもそも親ってナニか?て考えたときに、そーいう遠慮を抜きで何でも言い合える・ぶつけ合える、とか、つまり損得勘定とかを無しに100%自分の為に身を投げ出してくれる、とか、親ってやっぱそーいうモノじゃないかな、ともまた思うのですよ。その意味では、やはり今作では田中圭こそが最もそーいう役割を果たしていたという意味で優子の「親」に一番相応しいと思いますし、最終的に彼の元に辿り着いたからこそ今作はハッピーエンドを迎えられた、とも思うのですね。 事前に予想したよりは暗い・辛いシーンのずっと少ない映画でした。それでいてハートフルにグッとくるシーンは非常に豊富で、週末用「泣き」映画とかには持って来いだと思います。少しだけそこら辺がクドいかな?という箇所もありましたが、多少甘く付けてこの評点としておきます。追加で一つ、子役の稲垣来泉ちゃんは中々頑張りの感じられる好演技で印象に残りましたね。[映画館(邦画)] 8点(2021-11-03 16:01:37)《改行有》

705.  ブラック・サバス/恐怖!三つの顔 《ネタバレ》 全体的には時代相応に非常に古典的なホラー・スリラーではあるのですが、まず第一に相当にチャンとつくられたホラーであるのでして、セット・美術面の重厚さは率直に中々素晴らしいです(何かの流用なのでしょーかね?)。怖がらせ方(=怪異の本質的な部分)もまたシンプルで古風なのですがソコは流石のマリオ・バーヴァ、コレも率直にどれもそこそこ以上に怖いです(私はともかく、子どもとかが観たら今でも結構怖いと思いますね)。キャストの女性陣も揃って品好く美形で、その意味でも中々グッドな雰囲気が醸されていました。オーラス、ボリス・カーロフが少しコミカルに締めくくってくれるのも、コレも実はワリと適切だと思いましたね(公開当時なら尚更そう感じられたでしょう)。 1.電話(25分) 極めてシンプルな話だが、静かにそこそこ迫力は出せているかと。主人公の恐怖の演技もまずまず+前述どおりかなりの美形なので引きつった顔がまた美しくて好い雰囲気。ラストの刃傷沙汰なども含めて諸々やりすぎない、とゆーのもまた古風だが、コレも今作では逆に好い様に作用している様にも感じられる。一つだけ、流石に内容に比して尺が少し長い様な気もする(掴みとしては全然悪くないケド)。 2.吸血鬼ブルダラック(41分) 短編とは言えコレも非常に重厚なつくり。ヴルダラックとゆーのはスラブ系の神話的概念で、人狼あるいは吸血鬼というトコロを意味するらしい(原作はトルストイの中編)。吸血鬼ものとしても確かにオーソドックスかつ古典的ながら本質的にとても恐ろしい話ではあるし、ヴルダラックは愛する者の血を好んで吸う、というのも中々悍ましくも興味深いお話のポイントになっている。ホラーとしても要点はごく重厚で陰鬱な雰囲気+ボリス・カーロフの見た目(特に異常なまでに悪い顔色)、という意味で重ねて非常に古典的な作品ではあるものの、その2つの面のクオリティは全く悪くなく、やっぱり子供が観たら夜寝られなくなるんじゃね?というレベルで怖いという様にも思われる。3作品の中では一番好き。 3.一滴の水(22分) ラストも比較的シンプルな幽霊もの。タイトルにもある通り、水滴を使った怖がらせ方がこれまた古風だが今観ると逆に少し新鮮で、エッセンシャルな怖さとゆーのを十分に堪能できたと思う。一点、技術的な問題ではあるのだが、蝋人形的なお化けがフツーに(=特に特殊効果無しで)出まくるのにはあまり超常現象感が感じられない、ソコは少しだけイマイチかも。ただ、コレも決して出来は悪くないかと。[インターネット(字幕)] 6点(2021-11-02 22:10:23)《改行有》

706.  水を抱く女 《ネタバレ》 主人公の女性の名前そのまんまに、ヨーロッパに於ける普遍的な神話的概念「水の精(ウンディーネ)」をモチーフにした現代ファンタジー、という感じの作品。オペラだったら例えばドヴォルザークの『ルサルカ』なんて作品も存在するが、ウンディーネは総じて悲恋の物語の主人公となる、その部分を投影した現代版で、ただしウンディーネの伝承の細かい設定までを忠実に反映・再現しているモノでもないし、そもそも映画としてその真相が隅々まで明示されて終わる、という訳でもない。端的に言えばごく不可思議なおはなし(部分的には少しだけ不可解)として観るべき様なモノだ、と言ってまた好いであろうと思う。 その意味では、多分に雰囲気映画の類いとも言って好いかも知れない。そしてその雰囲気の面については、出来はまたかなり上質というレベルだったかと思います。まずはまたバッハの音楽が抜群にハマってましたね(協奏曲ニ短調)。なんとゆーか、水って実は哀しいモノなのかなあ、と感じさせられたとでもゆーか。水が奥底に秘める静けさ・暗さ・冷たさそのものこそ、ウンディーネの悲劇的な運命のある種の根源・理由なのではないか、と(その部分のイメージとゆーのは比較的温暖なアジア=東洋とそーではない西洋との文化的差異、とでも言って好いものなのかも…とも)。 前述どおりやや曖昧な雰囲気映画とは言え、ラスト付近はごく手堅いまずまずの分かり易さで、また小物も使ってお洒落に演出されるので結構気持ち好く観終われたと思います。また、ギリ90分という尺も(この内容でこれ以上の長さは確実に冗長になる、という意味で)非常に適切だったかと。偶には気楽に小品でも観るか~て観たのがこれホドのクオリティだと、なんとゆーかお得感がハンパ無いですね!実はかなりオススメです。[DVD(字幕)] 7点(2021-11-01 21:58:43)《改行有》

707.  キャッシュトラック 《ネタバレ》 序盤はいつものステイサム無双!に見えなくもねーのですケド、作品自体は全体的にはもう少しシリアス・シビアとゆーか、特に中盤が結構深刻で陰惨でかなり重めなのですよね(テンポ的にもお話的にも)。ただただ痛快・爽快に娯楽120%!という感じでもない作品だとまずは思いました(ソコは多少好みがあるトコロかと→特にステイサムものとしては)。 しかし、終盤のアクションはシンプルにメッチャ面白かったす。結局はほぼ全員悪人!というお話なのですが、悪人であると同時に全員かなりの手練れ!でもあって、ラストのアクションはなんかかなり高度だと感じましたね。現金輸送の会社が舞台ですが、実際のその業種の方面にチャンと取材でもしてるのか設備や運用にもリアリティが有る様に感じましたし、元軍人の襲撃犯と訓練を積んだ警備会社メンバの戦闘は(特にステイサム一人で何とかなるワケでもない、という意味で)前述どおり相当に高度で諸々見応えが凄かったですね(どちらの陣営も誰しも一筋縄では殺られない様なしぶとさを備えてるとゆーか)。また、襲撃犯は完全防弾装備・警備会社スタッフも防弾チョッキ着用、で銃撃に対する防御力が皆かなり高いのもちょっとユニークだったと思います(ショットガンをブチかましてもまだ止まらないという)。一点指摘するなら、結局オーラスはやっぱステイサム最強!的に締めるのだったら、ソレはラストのアクションシークエンスの中でやり切るべき(いったん流れを切るのはチョイとだけ興ざめ)かとは思いましたかね。ただ、重ねてこのラストのアクションの出来に免じて、少し甘めですがこの評点としておきます。[映画館(字幕)] 7点(2021-11-01 21:57:24)《改行有》

708.  Daughters 《ネタバレ》 今作のふたりは27,8くらいで、まァ~20代なら…と思わんでもないケドも、私なんかやっぱ20後半~30半ばくらいのイイ大人が嬉々としてルームシェアなんかしてるのを見てると(最近芸人さんでそーいうの多い)かなり強烈な違和感(とゆーか不安)を覚えたりもするのですよね。どーしたってある程度の期間(2年とか4年とか)は一緒に住む前提があるハズで、その期間キミの人生には「展開」は無い予定なの?という意味でです(私も人のコトは言えたもんではねーのですケドさ)。今作だって結局「ホレ見たことか!」なおはなしになってゆくワケで、でしかもソコにシガラミが在って相手の男には打ち明けられない(=打ち明けないことを選択する)とゆーのを含め、本質的にはまず決して今まで観たコトが無いって話ではないし、言っちゃあそれこそだいぶ無責任な話(=特に生まれてくる子どもに対して)にも思われる、個人的にはやはりその辺には第一にかなり強い違和感が在ったと言って好いのですよね。 ただ、今作を観てまず思うのは、そーいうワリとよくあるお話を描いてゆきつつも、肝心の主人公の女性ふたりのキャラ・或いはその振舞いには、非常に現代的とゆーか「新しさ」とでも言うモノがあったか、というコトなのですね。先ほど無責任とかゆーてはみたものの、それは男女のやんごとなき事情…と捉えれば、それ以外の部分での阿部純子のキャラクターとゆーのはごく常識的・理知的でかつ進歩的な女性であるのですし(年相応以上にも見える)、三吉彩花なんて尚更そーだとも思えますし。そして彼女らは職場でもバリバリ活躍してキャリアを重ね、だから自分の人生を自分の力でチャンと切り開いてゆけるという人間に確実に見えるのですよ。そーいう彼女らがこーいう判断をして少し変わった「家族」の形を紡いでゆく…という部分には、今までのこの手の話ともやや異なる新鮮さを感じた、というコトですね(重ねて、保守的な私なんかは彼女らのその決断の「中身」自体には、やはりどーしても違和感が残ると言って過言ではないのですケドも)。 テーマ的な部分について言うなら、ズバリ「子どもを育てるコト」の新しいカタチ・新様態を描く、というコトかと思います(社会・コミュニティ全体で子どもを育てよう、とか、少なくとも「親」だけが育児に責任を持つべき、とゆーのとは異なる価値観)。今の社会状況を思えばソコには個人的には非常に共感できましたし、そしてその方面からの社会的な意義もまた十二分に備える映画だ、とも率直に思うのですね(その部分は大手を振ってごくポジティブに捉えたい=捉えるべきだ、とも思います)。一方で、ひとつだけテーマ的な部分・映画としての建付けに不満があるとしたら、今作は徹底的に「女性の映画」になっている様に見える、つまりその「新様態」における男性の位置づけ(或いは解釈)とゆーのはほぼ描き込めていない、という点ですかね(まあ鶴見辰吾のお父ちゃんだけは出てきましたケド)。十分に奥行きの在る映画だと重々感じてもいるものの、いま一歩ソコに切り込めていれば(→更に深いトコロまで行けたカモ…)とだけは思いましたかね。 他、映像自体もかなりハイセンス&音楽も同様にセンス好かった、とも感じました。個々のシーンでゆーと、主人公ふたりがそれぞれひとりで旅行をする2つのシーンが好みでしたね。一見は何の変哲も無いただ緩やかな時間にも見えるのですが、ソコに旅のもたらす癒しがチャンと在ったとゆーか、ふたりの感情・思考がリフレッシュ・アップデートされる様子が的確に伝わってきてこちらもかなり心地好くなれたとゆーか。なんつーか、より望ましい「旅行の効能」が描かれていた、とゆーコトでしょーかね。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-01 21:30:01)《改行有》

709.  ジェクシー!スマホを変えただけなのに 《ネタバレ》 例えば、やり方によってはもっと若者の成長物語とか、も少しチャンとしたラブストーリーとか、それこそSF系のホラーチックな話とかにも全然拡張できたと思うのですよ。ただ、今作はそーいう方面の「貪欲さ」とゆーのが殆ど見当たらなくって、ごくごく軽~いコメディとしてだけ何とかなればイイや!という少し「やっつけ」な感じも覚えるのですよね。よく見ると色々・諸々ディテール面は相当にテキトーだし、でもだから逆にあんまし細かいトコを気にせずにそれこそ軽~く観流せるとゆーのは確実にメリットでもある、とも思うものの…個人的には、演者の出来とかに比べるとチョイと雑すぎ・軽すぎで少~し勿体無いかな?とも感じられましたですね。 中でも一番雑なのは肝心のジェクシーのキャラでしょうね。そもそも最初から口汚くて口煩いだけでそんなにスゴい超機能がある様にも見えてないのですし、とは言え彼女?の御蔭で嫌々ながら「外」側に向かった主人公の人生が次第に好転してゆく辺りは感情移入もし易く、個人的にはソコら辺が確実に一番面白く観れてましたよ。でもジェクシーが次第にジェラシーに捉われ、ちょっと笑えない程度におイタを致し始め…るも、ラストはまたアッサリ心変わりしてなんかボンヤリ終わってゆく……コレもちょっと場当り的とゆーか、チョイ雑すぎやしませんかねェ? なんとなく根本的に、実は主役の俳優さんの年回り(ヤングアダルト)が対象世代とゆーよりもやや若年層向けな…という感じにも思われたのですね(子供騙しとまでは言わんですケド)。そーするとやはり主役もそのくらいのごく若い役者でやった方が好かったんチャウかね…とは、私はどーしたってシコシコ考え込んでしまうのであります。はい。[DVD(字幕)] 5点(2021-11-01 21:29:49)(良:1票) 《改行有》

710.  クリーピー 偽りの隣人 《ネタバレ》 テーマは洗脳・マインドコントロールなのでしょうが、その手段は単に薬物だった、というコトのようです(=そーいう様にしか見えません)。序盤からの香川照之の怪しげな挙動、特に高倉家に徐々に侵食してゆくコトの意図・意味とゆーのがまずボヤけてしまっている様に思いますし、そもそも結局、序盤~中盤の描写は(川口春奈の方の話も含めて)殆ど後半と繋がり・脈絡が無いという様にさえ見えます。そのワリに前半はタルい展開運びで尺も長いし、そんでもって肝心の後半がこんなファンタジックなオチになってるとゆーのは、結論、私にとっては完全に(サスペンスとしては)許容範囲の外ですね。 もう一点、いくら何でも警察がポンコツすぎてココにもリアリティの欠片も無い、という様に思われます。一家3人失踪してて、6年後に隣の空き家に実は死体が在りました!てアホなのですか?んで出てくる刑事はみんな単独行動して返り討ち、の繰り返しで…最初の野上は百歩譲ってまだしもとしても、その野上がこないだ殺られた現場に行く時にまた単独で行かせちゃう、て流石に在りえん!でしょ。だから結局、私には今作のサイコパスとゆーのは別になんにも恐ろしい人間には見えませんでした(不自然極まりない映画的御膳立てがそー見せようとしてるダケという上っ面)。 香川照之の演技を褒める向きもある様ですが、演技とゆーのは何らかのつくり込まれた内面的なクオリティの表出でしょ?ソレが伴わない演技とゆーのに評価もクソも無いですよ(無意味です)。まあ、香川照之が悪いワケでは全くないのですケド。[インターネット(邦画)] 3点(2021-10-31 22:32:17)《改行有》

711.  ハイサイゾンビ 《ネタバレ》 沖縄産・インディーズゾンビ映画というコトですが、全体としては多分にコメディホラー的でありつつ、何故か西村喜廣なんて呼んでしまったが為にグロい部分は矢鱈と気合が入ってる(血飛沫はもうスプラッシュ!な)ので、その面を一粒で二度美味しい!と見做すか、アンマッチ!無駄!と見做すか、そこら辺は個々人の感性に依るのかも知れない、と思う。 ただ、よ~く観てゆくと意外とコンテンツ的には結構独自性があった様にも思われるのだね。 ・冒頭はコメディチックな小芝居で始まり ・突如本物のゾンビが登場してその場でしっかりスプラッタ(とは言えコメディ色も残しつつなヤツ) ・続けてゆる~いコメディ展開(物真似ゾンビ) ・なんだか知らんケド、ゾンビ相手に格闘技カマすシーン(沖縄空手?) ・大量のゾンビが沖縄の商店街に出没!で手斧で闘いまくる(狭い路地で長回しハンディカム) ・沖縄民謡に乗せてちょいエロ女ゾンビが「舞う」ちょっとアートなシーン ・オーラスは皆ゾンビになっちゃった!(でも映画は撮るぜ!)なコメディで締め 特にゾンビと格闘ごっこだとか、地方の商店街を舞台にしたゾンビシーンとか、沖縄民謡のシーンとかもそれなりに面白み・ユニークさが有って決して悪くなかったと思うのです。しかしながら、やはりもう少しだけでも「沖縄っぽさ」を大々的に押し出すよーな工夫は盛り込めなかったものかな、と思いますね(地元の方だとロケ地が近所で盛り上がる!的なのが大いにあったのかも、とは思うのですが)。良い点の方を最大限重視して、評価は甘めのこの点数にしておきます。 余談ですが、ヒロイン役の女優さん(川満彩杏ちゃん)はスタイルもイイし結構美形なのだけど、どっかで見たな…と思ったらいま東京で落語家に弟子入りしてる人ですねコレ。前座のうちは他業種の活動はおろかSNSも出来ないかと思いますが、もう少ししたら表舞台での活動再開されると思いますので(2023年くらいかねえ)ちょっと期待しておきましょう。[インターネット(邦画)] 5点(2021-10-31 02:32:13)《改行有》

712.  Happy Hunting(2018) 《ネタバレ》 少人数の婚活パーティに集まった男女(男×3、女×1)とゆーのが、揃いも揃ってちょっとアレな…(加えて運営側もちょっとアレな…)というだけのお話。それ以上のアイデアが在るとも言い難いよーな有様なので(ちんまりと纏まってはいるものの)あまり面白みが感じられない。オチも決して悪くもないケドごく平凡で、これならそれこそこーいうシチュエーションのお笑いのコント(東京03とか絶対やってそう)でも観た方がよっぽど楽しく過ごせそう、てなモンで。 演技は全体的にそんなに悪くはなかったし、主演の奥咲姫ちゃんはそこそこ可愛かったりもするので、シチュエーション的にも最初ちょっとだけテンションは上がる(男性限定)かとも思う。このコ、あの『デスフォレスト』五部作に皆勤!とwikiで書かれてて、え、そんなキャラ居たっけ?と思ったら実は例の「顔」の役だったのだとさ(ヘンなトコロで出演本数稼いじゃいましたね)。あと、仁後亜由美さんという人もどっかで観た顔だなと思ったら、コッチは『時時巡りエブリデイ』で結構主要な役柄演ってたのでしたね。そこら辺、如何にもインディーズな感じでマニアが喜びそうな配役、とも言えるかと。[インターネット(邦画)] 4点(2021-10-31 00:21:48)《改行有》

713.  キョンシー 《ネタバレ》 いわゆるキョンシー映画を現代的に、かつリアリティも高めて描いちゃおう、とゆーのがコンセプトとのコト。しかし、正直あんましソレがウマくいってる様には見えない、つーかね。キョンシー映画だとやはり、キョンシーそのものやソレを創り出す or 制圧する存在としての「道士」とゆーのは、登場人物やそのコミュニティにおいては共通認識となっている必要がある、のだろうケド、その部分とリアルな現代社会との整合とゆーのが今作では非常に雑で、実際に起こり得るお話、とゆーのには残念ながら全くなってないのだよね(道士もキョンシーも、加えて双子の悪霊もなんとなく其処に居るよー!てなモンで)。中華系ホラーにはまたよくあるコトだけど、お話は(特に序盤)説明描写のつくり込みが浅いワリにはややっこしくて正直分かりにくい、だケドもそれより本当に手当てすべきは前述の設定面・世界観のつくり込みなのではないか(=話をややこしくする必要性が更に無用にも見える)、てのは確かに非常に大いなる疑問だと言って過言でないでしょう。。 とは言え今作、ホラーとしては相当に気合の入ってる作品なのも確かで、陰鬱で禍々しい画面の出来は総じてかなり高いし、雰囲気も決して悪くないと思う。そして紛うこと無き中華ホラーとしてその独特と言えるエキゾチックさも大いに感じられるので、偶にこーいう外国産ホラーを観るうえではごく物珍しく面白く観れるのもまた確かかと思う。随所に挿入される待ってました香港!的なアクションと、特に終盤にソレがもたらす派手さも加えて、あくまでホラー愛好者なら観て損をするというモノでもないか、とは思いますですね。死ぬホド暇なら是非。[インターネット(字幕)] 5点(2021-10-29 20:23:50)《改行有》

714.  キャンディマン(1992) 《ネタバレ》 30年越しの続編公開に併せて観直しましたが、思ったよりよく出来てる・アイデアの豊富な作品でしたね。惜しむらくはそのアイデアのポテンシャルを活かしきれてはいない、というトコロなのですが、ソレは続編の方で結構しっかりトライしてくれてますので、本作に関しては純粋なキャラものホラーとして楽しむ方が(今や)より適切かと思います。 その意味では、やはりトニー・トッドは存在感抜群ですね。力強く男性的でありながら、どこか中性的で実に「妖艶」な妖しい雰囲気を纏っています。ある種この頃が彼の全盛期とゆーか、この時期にXファイルとかでも面白いキャラを演ってるのを観てソレも印象に残ってますね。そして彼のキャラクターの魅力のみならず、今作では主役のヴァージニア・マドセンも結構頑張ってますし、残虐描写の方もそこそこチャンと仕上げていて量も少なくないのでフィジカルな意味でもまずまず楽しめるかと。結論、シリーズ化されたのも納得な良作かと思います。この機会に是非。[インターネット(字幕)] 6点(2021-10-29 18:41:36)《改行有》

715.  しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス 《ネタバレ》 ともすれば、非常に「前時代的」とも見えかねない夫婦・男女の在り方だとも思われるのですよ。いわゆる自由選択的な恋愛というモノではなくて、二人ともそうしなければ生きられなかった、という中で辿り着いたカタチなのは確かでしょうし。ただ、生きていくために二人連れ添う、というその関係が次第に真実味を帯びてゆくのも好く分かりましたし、ソレは(あくまで今作においては添え物として描かれる)モードの画家としての立居振舞いも同様に見えて、ただ「一緒に生きていきたいから一緒に居る」或いはただ「描きたいから描く」というどちらも非常に本質的なモノに感じられ、まただからこそ非常に尊いモノにも思われました。静かですが、実に芯を食った話だと思いましたね。良作以上かと。[インターネット(字幕)] 8点(2021-10-27 23:21:53)(良:1票)

716.  キャンディマン(2021) 《ネタバレ》 旧作は「1」だけ観ていたのですが、今作劇場鑑賞後に急いで観直しました。いや~チャンと旧作を再見してから観れば好かった…話もモロに繋がってますし、洒落たトコロでキャストも再出演してますし、何よりコンセプトの部分がかなり旧作に準拠したリスペクト溢れるつくりになってますのよね。こーいう続編はホラーファンとしては率直に非常に嬉しい・望ましいものかと思います。 旧作とゆーのは、一見はよくあるスラッシャー・ホラー風にして、色々と特徴的な要素を盛り込んだ(意外に)ポテンシャルの高いホラーだったと思います。今作ではソレを掬い上げて適切な今風の進化を加えている、とゆーか、例えば人種問題の部分をよりクローズアップしてみたり、ホラー的には「鏡」や「蜜蜂」といったモチーフをより効果的に使っていたり、そして全体の雰囲気も旧作準拠にややアーティスティックに仕上げていたり、そこら辺は重ねて比較的好い方の仕事だったかと思います。特に鏡を活用して視覚的な工夫を施したショックシーンは(そこまでオリジナリティ溢れるとも言わないですが)まずまず以上に面白かったと思いました。 ただ、諸手を挙げて大絶賛!とまでは言えない程度に残念な箇所も含まれます。まず感じたのが、実は旧作「1」てモブキャラがキャンディマンに襲われるシーンって少なくって、あくまで主人公のヘレンがキャンディマンの幻影に捉われているという一種のサイコ・ホラーだった…というトコロ、今作は名前を唱えた人間が襲われるシーンが結構バンバン入るのです。それ自体はシナリオとしては(ホラー的に)適切だと思いますが、とにかく唱えるとほぼ秒で襲ってくる、というシーンばっかなのですよね。コレって、ちょっと気味悪いケド呪文唱えてみて一瞬緊迫感走るケド何ともない…ケドなんか気分好くない…みたいな「余韻」がスゴく大事なヤツだと思うのですよ(ナンならその日の晩とかに来る方が適切かと)。蕎麦屋の出前じゃねーんだからちょっとは泳がせて楽しんだらどう?とキャンディマンには小一時間問い詰めたいです。全体の尺自体を必要以上にコンパクトに纏め過ぎている、という感じでもありますかね(少しアート系・雰囲気系なホラーだからこそ尚更そー思うすね)。 もう一つは、キャンディマン自身がしっかりとビジュアル的にキャラ付けされないまま話が終盤まで進んでいく、という点で彼の(ホラーモンスターとしての)魅力が旧作より半減してしまっている、というコトですね。これはオチがあーいうモノであるが故、とも思いますが、旧作のその部分はトニー・トッドという逸材が素晴らしい仕事をしていた、ソコとの対比としてはやや物足りなく思うのも事実です(主役の彼自体の出来は決して悪くなかったですケドね)。 重ねての結論、全体として決して悪くないクオリティを擁していますが、特にトニー・トッド好きな私としては旧作より評価するのは難しいという感じかと思いました。全然観る価値が無い作品、とかでは毛頭ないですケド。[映画館(字幕)] 5点(2021-10-25 00:10:42)《改行有》

717.  黒い司法 0%からの奇跡 《ネタバレ》 裁判もの・ヒューマンドラマ・人権もの、どのジャンルの作品としても非常に「手堅い」という印象。ややオーソドックス・一本調子すぎて少し捻りが欲しい、という気もするが、別に悪いコトでもないかと。つくりとしての特徴はその重厚さ。間合いが非常にゆったり取られていて、これは特に本事件の困難さ(無罪を勝ち取るまでの道のりの遠さ)を体現しているモノなのだろうと感じる。そして、そのローテンポをこれも静かで真摯な演技で繋いでゆく俳優陣の理知的な仕事も素晴らしかったと思う(マイケル・B・ジョーダンには惚れ惚れとしてしまいました)。諸々、間違いの無い良作だと言えるでしょう(青少年の教育向けとか特に)。かなりオススメ。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-24 14:41:58)

718.  哀愁の花びら 《ネタバレ》 芸能界を生き抜こうとする3人の女性の成功と挫折を描く…のですが、特に終盤は見せ場の連続で、その意味ではゴージャスとゆーかダイジェスト的とゆーか。個人的には、ちょっと感情の流れや人間関係の移り変わりの描写が足りないとゆーか雑に感じられ、非常にエモーショナルなシーンが続くワリにあまりコッチには伝わってこないとゆーか、やや上滑りなよーにも思いました。主役3人以外にも登場人物が多すぎる、というコトでもないですかね?(題材の若干ながらのチープさを含めて)確かに映画よりはドラマ向き、という話なのかとも大いに感じます。いっちゃん主役のバーバラ・パーキンスがまるで存在感が無い(他の2人に食われてる)つーのも、確実なマイナス要素であります。[DVD(字幕)] 5点(2021-10-24 02:25:45)

719.  CUBE 一度入ったら、最後 《ネタバレ》 特に前半1時間チョイはほぼ完ペキに、そして最後まで観てもそのCUBE自体の仕掛け・ギミックの側の展開運びは9割がたが元ネタの丸パクリなので、逆にその部分は全く詰まらないというモノでもないよーな気もしている(今更ソレでイイのか?とゆーのはまた置いとくとして)。しかし、残り3,40分くらいからおっ始まる人間ドラマ(人間同士の「対立」とか)の方については、このアレンジは個人的には完っ全に「違う」と思う。菅田将暉のトラウマにせよ、岡田将生の歪みに歪んだ人間性にせよ、何故「外の世界」から持ち込んだモノを梃子にCUBE内のドラマを描こうとするのだろう。それらとゆーのはCUBEの世界が描き出すべく物語とは本質的に全く関係が無いではないですか、と(何の為にこーいう「世界の全てから隔絶された」特殊な状況設定を持ち出しているのか=そーいうコトやりたいならソレ用に設定チャンとつくり込んだオリジナルの舞台上でやりなさいよ、と)。重ねて、今更こんなコトやっといてこのザマですか?とゆーのが私の結論です。こーいう作品をつくっちゃうから邦画をバカにする輩がまた蔓延るのだ、とすら思いますですね。[映画館(邦画)] 3点(2021-10-24 01:42:01)(良:1票)

720.  オテロ 《ネタバレ》 ゼフィレッリの『トラヴィアータ/椿姫(1982)』が今まで観た『椿姫』の公演映像全体の中でも実は最上位くらいに好きなのですが、ゼフィレッリは翌年にも再びプラシド・ドミンゴとテレサ・ストラータスを起用して『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』のオペラ映画を撮影しており、更に1986年に本作をまたもやドミンゴ主演で撮っている、というコトのようです。これはもはや、ドミンゴありきの題材選定というコトなのでしょう。しかし、流石に20世紀最高のオテロ歌いとも称されたドミンゴの出来自体は本作でも正に圧巻で、随所でエゲツない迫力を見せつけています(演技・演唱ともに)。加えて本作、その他キャストの出来も申し分無いですね。デズデーモナを演じるカティア・リッチャレリは歌唱も素晴らしいですが、映画女優にも引けを取らない品の在る美貌もオペラ映画としてのクオリティ向上に大いに貢献していると思いますし、本作でむしろオテロ以上に重要なキャラであるイアーゴを演じるフィスティノ・ディアスも、特にその狡猾で陰険な雰囲気・キャラづくりが実に的確でした。衣装等の美術面は流石のゼフィレッリ・クオリティでその面の出来も上々です。オペラ映画としては間違いの無い高品質かと。[DVD(字幕)] 8点(2021-10-23 23:55:54)

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