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741.  実録外伝 大阪電撃作戦 《ネタバレ》 実録で外伝、凄いタイトルだ。ヤクザ映画をマトモに観たのは初めてかもしれない。たまたま録画していたもので、俳優陣があまりに豪華なので鑑賞。 OPのモノクロ写真が雰囲気抜群。実際の抗争事件がモデルだそうで、まぁ~まヤクザ同士が喧嘩ばっかりしている。 神戸の老舗大組織と大阪の新興中小組織(連合?)の闘い。のようだが、組織が複雑でどの組織の誰が何をしてたか、正確に把握できてない。 安田と高山の友情をメインに、作戦とは言い難い場当たり的な大阪組の闘い方と、神戸組の軍隊のように統率の取れた組織的な作戦行動。俯瞰してみると勝敗は火を見るより明らかだ。 実話を元にした映画だから実録。負けた側から描いた映画だから“外伝”なんだろう。 他のヤクザ映画を見ていないから比較はできないが、やはり目玉は裏社会の仕組みと暴力とエロだろう。特にカーアクションはかなり力が入っている。 ボクシングジムでの高山の虎の入れ墨のイジり方は『さすが大阪人、上手いこと言うなぁ』と、ちょっとクスッときた。 1976年当時の大阪の商店街などの街並みが賑やかで懐かしく、抗争の中身よりそちらに目を奪われてしまう。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-30 22:48:55)《改行有》

742.  バックドラフト 《ネタバレ》 冒頭の1972年再現映像がすごい。制作年から約20年前なんだけど、やっぱりハリウッドはスケールがデカいと実感する。 そしてカート・ラッセルそっくりなお父さん役の俳優さんだなと思ったら、本人だった。 主人公の仕事を魅力的に描く映画の中で、消防士ものでは今でもこの作品が一番に思いつく。火災現場や交通事故の救助活動。出動シーンから訓練シーン。憧れの職業のコマーシャル映画として、消防士の格好良さを余すところ無く魅せるぜモンタージュ♪ 犯人が現役消防士なことより。消防車の上でイチャイチャなんて、よく消防局の許可が出たものだと思うけど、ホースの束が案外ふかふかしてそうだな。なんて観ないとわからないことを教えてくれる。 悲惨な火災現場でジョークや歓喜の声を飛ばすのは『あんな怖い現場にグイグイ入っていけるアメリカ人のメンタル、すげぇ』って思って観てた。今でこそ不謹慎かもだけど、当時は違和感とかは感じなかったな。 スティーブンは思いのほか優しく見えて、厳しさも常識の範疇に思える。むしろ初見時より弟への愛情が感じられる。確かにちょっと短腹だけど。むしろブライアンの言い分「ティムと同じに扱え」とか、そこは解ったうえで、飲み込んで頑張れよと思う。 CGが世に出だしたばかりの当時だけど、生き物のような炎の演出は今見ても見劣りがない。CGよりカメラワークが良くて、最近の『カメラの寄りすぎや斬新すぎる構図で、観てて何が起きてるか解らない。』と言うことがなく、水位が上がっているなぁ、床が抜けていくなぁ。など、何が起きているか解る演出が嬉しいのが、意外な発見だった。[ビデオ(字幕)] 6点(2021-03-28 15:11:51)《改行有》

743.  天気の子 《ネタバレ》 大好きな女の子一人のために国家権力や自然の神秘と戦う事を全肯定。新海監督版、天空の城ラピュタかな。 ラピュタが観てる自分をワクワクさせる冒険活劇だったのに対し、この作品はパズーみたいな行動力が無かった過去の自分を思い出させる。 バカみたいなオカルト話が信じられて、また会いたい気持ちだけで、常識的に万に一つの可能性もないことに突っ走れる帆高。 ファンタジックな現象は大抵科学的に説明がつくし、そもそもそんな話に真面目に耳を貸さず、ハナから信じない自分。 この映画を見る自分はもう若くなく、帆高ではなく圭介の気分。老刑事が言う「大丈夫ですか、あなた今、泣いてますよ」が刺さる。 女の子一人の為に東京が水没したのには驚いた。バルス!自己犠牲の真逆。でもこれが悪いとは思えない。 おととしまで、今の日本のほぼ全ての人が、24時間マスクをしないと外出できない世の中が来るなんて、誰が想像したろうか? こんなとんでもない世の中になっても、アッケラカンと映画見てるんだから、きっと東京が水没しても何とかなってるんだよきっと。 スマホで何でも解る時代、世界情勢とかリアルタイムに分かるようになってきたけど、 そんな世の中のこと心配するより、自分が大切に思う人をもっと大事にしよう。と思えたりしました。 はい、自分で書いていて全然作品レビューじゃないなと思います。[地上波(邦画)] 8点(2021-03-27 01:59:34)(良:1票) 《改行有》

744.  ダーティハリー3 《ネタバレ》 ~The Enforcer~法の強制執行者。 人事課に配置換えされたハリーの退屈そうな仕草が良い。 社会の女性ワク拡大のため、市からの要請に無理矢理応えるしかないSF市警。逮捕経験の一度もないムーアを刑事にする。 ムーアも刑事を希望したくらいだから頑張っているが、理想と現実は違っていて、印象的なのは警備員の解剖で、ジョークを飛ばす監察医。立ち会ったのが女性だからの嫌がらせとかでなく、普段からああいう職場なんだろう。環境・習慣・風土を変えてまで女性の社会進出をさせる今とは大違い。 3作目にしてアクションとコメディ色が強くなった。字幕で見てもハリーの「泣けるぜ…」が山田康雄声で再生される。 ムーアが雑に扱っていた鞄が爆弾だったと後から解って、トイレに引き篭もるのが可哀想と言うか可愛いと言うか。 頑張ってどこでもついてくる様子は、パートナーと言うより妹キャラ。女性というだけで何もしてないに表彰される時の苦笑いが印象的。本人も市長にそういう使われ方するの、薄々気がついていて、頑張り屋だけに嫌だったろうな。慣れた相手にはシモネタ連発するから、きっと男兄弟がいるんだろう。経験を積めば良い先輩刑事になれたと思う。 今回アルバート・ポップウェルは黒人過激派のリーダー。堂々と登場した時思わず吹き出した。 同じく皆勤賞の太っちょフランクは、今作でお亡くなりになる。 犯行グループの印象は薄い。過激派に扮した金目当ての強盗団なのはダイハードと一緒かもしれないが、素人感丸出し。こんな連中がどうやって観光地のアルカトラズ刑務所を占拠できたのか謎。 無理矢理使った感がある対戦車ロケット。今思うと無理に派手なシーンを入れなくてもと思うが、当時のニーズだったんだろう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-26 14:50:56)《改行有》

745.  禁断の惑星 《ネタバレ》 ~Forbidden Planet~邦題の通り。~Forbidden fruit~禁断の果実。手にすることが出来ないもの=クレル遺跡・性的な不道徳=アルタ。 ブリキのレトロ玩具とかで見たことあったロビー。スピード狂で車に乗った姿が可愛いすぎる。ポスターの美女を抱えた姿がちょっと怖そうだから、いつか人間を襲うと思ったが、最後まで良いやつ。 アクションでもコメディでもなく、結構真面目に作られた内容なのが意外だった。当時ロビー見たさに劇場に行った子供は退屈したかもしれない。渋々子どもたちを連れて行ったお父さんも、アン・フランシスの太ももがなければ危なかったに違いない。 足跡からイドの怪物の足を再現するくだりは、未知の怪物の見せ方として素晴らしい。怪物が実在のものか考察するくだりも説得力がある。 制御できないものは壊してしまえ!宇宙の叡智クレル遺跡を惑星ごと破壊するモービアス博士。でもクレルの技術で作られたロビーは制御できるから連れて行くアダムスたち。 人目もはばからずアルタとイチャイチャするアダムス。「お父さんは我々は神ではないと教えてくれた」光速で恒星間を移動できるこの時代の人は、自分たちが神になった気でいたんだな。ヨーロッパが新大陸に渡った時代から全く進化してない。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-26 09:29:44)(笑:1票) 《改行有》

746.  ダーティハリー2 《ネタバレ》 〜Magnum Force〜桁違いの力。ハリーのM29マグナムとデイビスの357マグナムの対決も表してそう。 完結したダーティハリーの人気に押されて作られたっぽい作品で、邦題のように正式タイトルに“ダーティハリー”は付かない。 前作の続きかって言うと繋がりは薄く、市川崑の金田一シリーズみたく、ハリー・キャラハンというキャラ設定だけを引き継いだ作品だと思っていた。 でも1の同僚チコの話(2週間組んで今は教師をしている)がチラッと出てたのに今回気が付いた。 そもそも1の銀行強盗(アルバート・ポップウェル)が、ポン引き役で出てくるからややこしいんだ。…同一人物役かもしれないけど。 ハリーは最初、職務に不満を見せる友人チャーリーの犯行と疑うが、真犯人は間違った思想を持った新人警官達だった。前作で法律で裁けない悪党を始末し、バッジを捨てたハリーはどう思ったろうか。 一連の犯行がチャーリーのものと思わせるミスリードが、上手く機能したとは思えない…というか、20年ぶりに今回見直すまでチャーリーの存在を忘れてた。 転倒した白バイ警官は自警団グループの誰かで、仲間割れか何かで殺されたんだと思ってたよ。 OPの44マグナムのアップや射撃場での弾丸の説明、スピードローダーを使った華麗なリロードシーンはガンマニア歓喜だが、最後の対決が射撃の名手同士のマグナム対決じゃないのは、リアルさを出す演出だろうか? あの空母から海面までは9mくらいらしく、デイビスがアッサリ転落死してしまうのは、何とも消化不良に思った。 昔テレビで観て大好きだったシリーズで、1〜4はみなクオリティが高いと思っていたけど、吹替と編集(程よいカット)が良かったのかなぁ?今見ても充分面白いんだけど、こんなんだったかなぁ?って。[地上波(吹替)] 6点(2021-03-24 21:34:25)《改行有》

747.  ダーティハリー 《ネタバレ》 どろんこハリー(Harry the Dirty Dog:1956年)って絵本があったけど、なんかそんな感じなタイトル。 アクション映画の中心が、西部劇から刑事ドラマに移る過渡期の、フラッグシップ的作品じゃないだろうか? ビルの屋上からの狙撃、ヘリを使った捜査と、空撮を多用したカメラワークが見せる3次元の空間は、平べったい町や荒野で戦う西部劇と、見た目にも大きな変化を持たせている。 悪党に立ち向かうヒーローの図は西部劇と一緒だが、犯行の異常性、残忍さから同情の余地がない“サソリ”。 カラッとした西部劇には出てこないタイプ。ジットリした陰湿さを見せる犯人像。 市民を守るための法律は、令状の無い捜査から犯人を守り、真実を伝える筈の報道は、自演の暴行被害を伝え捜査の手を止める。 過剰な犯行を止める一番の手段は、犯人を確実に殺すこと。 キャラハンが殺傷能力の高い44マグナムを持つのは、悪に対し改心や自首など求めない、徹底した姿勢の表れだろう。 サソリの最後は、キャラハンの挑発によるもの。正義のため法を逸脱した“私刑”と言える。バッジを投げ捨てるハリーから続編は考えていない単発作品だったんだと思うが。[地上波(吹替)] 9点(2021-03-22 21:29:08)《改行有》

748.  チャップリンの黄金狂時代 《ネタバレ》 現時点で私が見た一番古い映画作品。タイトルの『◯◯狂時代』って何だろう??当時の流行りかな。ゴールドラッシュのままか、訳すにしてもそのまま『一獲千金』でも良いような… 最初から最後までドタバタする作品で、内容の可笑しさは2021年の今でも通用する。 主人公に名前はないようだ。字幕では「小さな探検家」「小さな英雄」、ウィキの動画では「Stranger(よそ者)」、単に「小男」とか。何で名無しなんだろ?じゃあジョージア・ヘイルも名無しで、単に美女とか踊り子かと思えば、モトから“ジョージア”って役名のようだ。 この映画で一番驚いたのは雪山を沢山の人が登っていく最初のシーン。どうやったんだろう? ビッグ・ジムの飢えた表情が凄い。本当に人でも食べてしまいそうな顔。熊を仕留めたあとのチャップリン、皿を並べてナイフを研ぐ時の真剣な表情が素晴らしい。 パントマイムや特撮を使った山小屋の撮影が凄い。劇では出来ない、映画だから出来る技術をふんだんに取り入れている。 最後の船での再会~結末は、取って付けの感があるが、これくらいオーバーなハッピーエンドで気分良く終わったほうが正解だろう。 大金と美女(と友達も)を手に入れる“一獲千金”だけど、ジョージアが決して大金に目が眩んだ訳じゃないのが良い。 今と当時の違い、無理矢理ケチを付けるとしたなら、大人しい犬を蹴るところは、今だと入れられないかもしれない。逆に言えば、それくらいしかケチのつけようのない上品なドタバタコメディに仕上がっている。 …差別、蔑視、ハラスメントで大騒ぎのいま、映画という当時の文化を物語る貴重な財産が、あと付けのルールで汚されること無く、そのまま楽しめる世の中であってほしいと思う。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-21 15:44:15)《改行有》

749.  アバウト・ア・ボーイ 《ネタバレ》 ~About a Boy~少年について。気になる少年。フランス語のタイトルは“少年のため”とか。 母親にとって良い子であり続けることの難しさ、そこから生まれる世間とのズレが上手に表現されていた。 やはり母親のフィオナが問題だ。救いようがあるのかわからない。自分で勝手に落ち込んで自殺未遂したり、まだ子供のマーカスに依存している。 話はズレるが、自分はもう、サンタは居ないと解ったけど、親は未だに「今年はサンタさんに何お願いするの?」という。親のため対外的にもサンタを信じる子供を演じる自分。周りにも「アイツまだサンタ信じてるんだぜ(笑)」ってからかわれる。マーカスはそんな感じの少年だろう。 ウィル宅に何度もしつこく訪問したり、外観ちょい怖いエリーと堂々と話して握手を求める。頭の中で歌を歌ってるつもりが声に出てしまう問題があるが、大丈夫な子だ。 問題はフィオナ。彼女は子供が男の家に入り浸っているのを心配して怒鳴り込む…のは良いが、レストランという場所を選ばず問い詰める。 マーカスが虐められている現実を脇に置いて、ウィルならどうする?そんな自分勝手な…と呆れる。 それでいてSPATの集まりで「ここで話して」と言っておきながら、自殺の話をすると「個人的なことを何であそこで」と怒る。 ウィルをクリスマスの集まりに呼ぶが、スージーにも知らせず当日会わせる。 二人の対応が大人だったから丸く収まったが、やり方がエゲツない。絶縁されても仕方ないやり方だ。 マーカスは母を喜ばせるためのスクール・ロック参加。(…ちなみにそれを知らせる時のフィオナ、ソファーで電源入ってないTV見てて怖い。)これは親に自分が虐められてる現実を見せる意味もあるんだろう。 Killing Me Softlyは邦題『やさしく歌って』だけど、KILLが入っている通り、本来の意味は“ゆっくり(真綿で首を絞めるように)じわじわ殺される”になる。 殺されていくのはマーカス。殺すのは母親。だったが、ウィルの手助けで、何やかやでハッピーエンドになって、良かった良かった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-21 13:09:23)《改行有》

750.  Uターン 《ネタバレ》 ~U Turn~進行方向の完全な逆行…良かれと思ってやること成すこと、全部悪い方へ行ってしまう。そして“引き返”せない。って意味かな。 ペギー・リーの陽気な歌『イッツ・ア・グッド・デイ』で始まるが、すでに指がないボビー。盲目の男に呼び止められてソーダを買ってやったり、ダイナーで変な女の会話に付き合ってやるなど、案外人が良い。でも要領の悪い小悪人らしい。 ラジエータートラブルでスペリアの町(実在する)へ。ここがまた、いかにもって感じの田舎町。田舎のメインストリートの、らしさが丁寧に描かれていて、ジワジワとした暑さと居心地の悪さを感じる。 住人たちと絡むたびに体力や精神や財産を削られて弱っていくボビーが気の毒で笑える。 真面目な映画監督って印象のオリバー・ストーン。まさか彼の映画で吹き出してしまうなんて、思っても見なかった。 最後はちょい重たいけど、ラジエータートラブルでスペリアを抜けられなくなるのもシャレが効いてる。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-20 18:35:15)《改行有》

751.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 ~Rio Bravo~メキシコ国境の大河リオ・グランデ川を3つに分けた時の、中流部の別名。スペイン語で意味は怒りの川。テキサス州の漠然とした川沿いの町。 「西部劇全盛期のオススメ作品は?」と聞かれたら、この映画は入れたい。シンプルでテンポが良く、西部劇の魅力が詰まっている。 スーパーヒーローのジョン・ウェインが颯爽と登場して、すぐ一言もしゃべる事なく殴り倒されるのに驚いた。しかも助けた相手に。 チャンスの仲間3人(ホテルのカルロスも仲間か)が、それぞれ魅力的で見せ場があるのも良い。 特にスタンピーがいい味出していて、セリフの一言一言がなんかツボにはまった。あんなヨボヨボで足が悪いのに、機転も利くし頼りになるし、何より一緒に居て退屈しない。最後に助けに来てダイナマイトを華麗に投げるさまは『そうそう、こういうのでイイんだよ』って思ったわ。 デュードとコロラドが歌いながら、4人でくつろいでいる場面がなんかいい。 最後にチャンスがフェザーズに告白してストッキングを投げる。それを拾い上げるスタンピー。平和になった町の表現が、ベタだけど良い。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-20 17:30:53)《改行有》

752.  ギターを持った渡り鳥 《ネタバレ》 孤高のヒーロー、可愛いヒロイン、凄腕の悪党、見知らぬ街の旅情…当時の楽しい映画の要素がいっぱい詰まった娯楽映画。 滝は元刑事で、ギターも歌も射撃も上手いが、そんな経歴の割に随分と若い。 殺し屋ジョージの不気味な薄ら笑いがとても印象的。女性の扱いは酷いが、ズルさの無い悪役だから何か憎めない。 この映画ではピストルの扱いが軽いなぁと思った。簡単にポッケから出して簡単に撃つ。 これは日活無国籍アクション。固っ苦しい法律や貧乏くさい日常生活は描かない。架空の日本ってことだろう。 自然豊かな駒ケ岳の原野を背景に滝が現れる様は、日本を舞台にした西部劇然としている。 函館は北海道で南西の大都市。観光地も多いし、自然も豊かだ。まさに(サウス)ウエスト・ワールド。 駒ケ岳、金森倉庫、函館山…当時の函館の景色が綺麗。ロケ地で同じ角度から写真を撮った人のブログがあり、今と昔を見比べると楽しい。 肩の凝らない映画だったから、ぜひ他のシリーズ作品も見てみたい。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-15 23:17:41)《改行有》

753.  万引き家族 《ネタバレ》 掃除されてない汚い古民家を見て猫屋敷を連想した。無計画に何匹でも拾うだけ拾って、去勢も予防注射もせず放置のやつ。 貧しいながらも幸せな家族…のごっこ遊びをしているが、義務教育は受けさせない、食料や生活用品は半分自給自足(万引き)、最低限の生活の糧ではなく、高額の釣竿を盗んだり、車上荒らしまでする。 わざと捕まって家族ごっこを終わらせた祥太は、今の自堕落な生活に疑問を持ち、マトモな人間社会で生きることを決めた。その引き金になった駄菓子屋の店主の行動、観てるこちらまで何ともやりきれない気持ちになった。 追いかける治、振り向かない祥太。バスの別れは捨てられた猫と飼い主のようだ。 リンは猫屋敷から保護された飼い猫。一度自由を知ってからの檻の中。鉄柵の上から遠くを見つめる瞳から、子供だから何も出来ないもどかしさが伝わる。 信代のだらしない(ように映る撮り方の)裸体が自然でエロい。それに比べて信代の妹役の亜紀は、一時的に野良猫をしているだけの血統書付きだけに、肌ツヤも綺麗だ。 無計画な猫屋敷の猫は、家族のない野良猫や、世話されていない飼い猫より幸せだろうか? 世の中の多くの人は、辛くても社会生活を頑張っている。猫屋敷の猫みたくならないように。 樹木希林の初枝婆さんがとても役に馴染んでいて、本当にあの家に住んでそうだ。パチンコ玉を横取りした後の笑顔がお茶目で、砂浜で家族を見つめる姿は、近年の邦画史に残してほしい素敵な画だった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-15 22:48:38)《改行有》

754.  ドラゴン危機一発 《ネタバレ》 ~唐山大兄~中国から来た兄貴…みたいな意味。タイが舞台でリー=チョウアンは中国から出稼ぎに来た華僑のようだ。 今回観たのは広東語吹替版…らしい。口と声があっていない。リーの怪鳥声が上乗せ。名前読みが微妙に違う。 本作の主役チョウアンはちょっと頼りない。行方不明のホイ達を探して喧嘩までして、主任にしてもらってつい喜んでしまう。 「1.2.3.4!1.2.3.4!ハウムイ、君も来い!」いやそれどころじゃねぇ。 兄のホイを心配するハウムイは、全盛期の吉永小百合みたいに可愛い。涙をポロリと落とすなど中々の演技派だ。 工場長と警察に行く予定が、ホステスさん付きの食事会になり、ついつい流れで飲んでしまうチョウアン。そんなに一気飲み連発していたらそりゃ酔っ払う。そのままホステスさんと一晩過ごすチョウアン。 朝方、我に返って逃げ出すチョウアン、ラブホテルの入り口でハウムイとバッタリ…ここが邦題『ドラゴン危機一発』の所以だろう。 「俺ちょっと、奥から別な氷を取ってきま…ギャーーー!!」あんな所に切断死体が、いつ見つかっても不思議じゃない隠し方。 ヒトガタの壁もアレだが、寮に帰って仲間が全滅、ハウムイが居ない、罪のない子供まで…けどチョウアンが胸に抱くのはコンさん。 最後の死闘で影の活躍をする社長屋敷の女中。「社長は主任と戦っているわ」…春闘? 忘れてた~The Big Boss~偉い上司=頼れる主任。[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-03-15 00:01:38)《改行有》

755.  Fukushima 50 《ネタバレ》 ~Fukushima 50~海外メディアで報道された呼称で、ワイドショーでも紹介された。でも日本の報道では、当時彼らがこう呼ばれて応援された記憶はない。直近にチリ鉱山の33人全員生還があった。 当時の生々しい記憶が蘇る。今でも3月11日には、その時その時会っている人と「わたしあの時ちょうど〇〇をやっていて…」なんて話題になる。 これは「俺、あの時ちょうどフクイチで…」日本を命掛けで守った人々の物語だ。 俳優陣は豪華で原発の再現もお金も掛かっていて、内容も真面目に撮っている。けど、決して上手に出来た映画だとは思えない。こんな失礼な点数で良いのかもわからないが。 「2014年・春」の実際の映像でついに涙が溢れた。映画の内容ではなく自分の記憶に泣けた。 地震発生から多くの人が作業をしていて、命掛けの手動ベント、屋外作業、海水注入などは選抜50人が残る以前の出来事で、50人が残って以降、映画のタイトルになるような、彼らのドラマチックな(新たな)作業は描かれていない。 未曾有の危機に対応できない日本政府、現場に押し付けるだけの東電本店、邪魔しかしない菅直人首相。日本の対応に不満なアメリカ。2号炉の圧力が下がったのはパネル落下の偶然では… 日本がコロナに打ち勝ってオリンピックを開催しよう!って頑張っている今、災害に対応できない政府、現場任せの上層部、無能なリーダー、偶然の結果を映画で見せつける意味は何だろう。 原発以外の被害。10万人の自衛隊出動や多くのボランティアの救助作戦などをほとんど入れずに、トモダチ作戦だけ入れるのは、どうだろう? 海外の動きを入れるなら、地震から僅か一週間で多くの国から救援隊が来て活動していた。台湾からはとんでもない額の義援金を頂いた。規模の大小で言えばアメリカが一番かもしれないけど、東京オリンピックが復興五輪、世界の祭典と言うなら、あの時は世界中に助けてもらったって伝えたほうが… あの原発事故を映画というカタチで残すことは大変意味のあることだと思うし、まだ震災から9年で、色々な制限や描けない描写が沢山あることは十分理解しています。この映画以降、あの震災と正面から向き合う真面目な映画が出来ていくと思います。 そして残った50人の方に限らず、あの時世界で一番居たくない場所、福島第一原子力発電所で作業をしてくれた全ての方に、感謝の気持ちと敬意を表します。[地上波(邦画)] 3点(2021-03-14 12:00:05)(良:1票) 《改行有》

756.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 ~Rear Window~文字通り裏窓になるが、一般には使わない言葉だと思う。車用語しか出てこない。映画のために造られた言葉かもしれない。 数あるヒッチコック映画の中で、中学生当時観た中で一番好きだった作品。 自分とは直接関係を持たない人にも、それぞれ生活やドラマがあり、勝手に生きている。そんな当たり前の事実を切り取って(のぞき)見る事が出来る作品。 透明なゼリーでアリを飼う“アリの巣監察キット”や、街を作って発展を見るゲーム“シムシティ”を映画でやったやつ。 ジェフリーズのアパートと向かいのアパートの距離を考えると、随分とみんなオープンな生活をしている。当時は今ほど、そんなに隠すものもなかったろうし、ストーカーなんて言葉は無かったおおらかな時代。新婚カップルがいつもカーテンを閉めていて、逆にソッチの方が怪しい雰囲気。今ではそれが普通。 そんな裏窓観察の中、突然現れなくなる登場人物を、一方的な決めつけと妄想で殺人事件として観察する話。そもそも殺人か、単なる不在なのかがメインのため、ほぼジェフリーズの推理通りの殺人事件で、更なるドンデン返しなど無い。 殺人事件は重要だけど、裏窓から見える住人の日常だけでも充分に面白い映画になりそうだ。もっとも、下着姿で踊る娘ばっかり観てしまいそうだけど。 子犬が死んでから、暗がりでのタバコの灯りなんて、想像力を掻き立てられて素晴らしい。 そして手紙を届けるリザが小さく手を振るのが可愛い。さすが公妃。[地上波(吹替)] 8点(2021-03-13 22:23:50)(良:1票) 《改行有》

757.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 むかしTVで観て以来。CSで視聴。 脱獄映画の面白要素がほぼ全て詰まった作品。囚人をイジメるイヤな看守が出てこないくらい。 「あんなハリボテ人形で誤魔化し続けられるわけ無いだろう」「バッツが見張っているとはいえ、何度も穴に潜っていたら…」この娯楽映画が、フランク・モリスの実話を元にしていると言うから驚きだ。2年掛けてコンクリを砕き、鉄柵を外し、浮き輪を作ったんだ。凄い。 フランクの過去や脱獄後の夢を語らないのも良い。エピソードは面白いが、モトが実話だけに、罪を犯した囚人フランクに肩入れしすぎない絶妙なバランスだと思う。 穴を掘った部屋を移される直前の脱獄。バッツが最後の最後で逃げるのを躊躇するのも人間臭い。 実話同様、生き延びたか死んだかは語られない。菊の花は溺れたフランクたちの遺品の一つなのか、所長へのメッセージで置いたのか。恐らく後者。やっぱ脱獄映画って痛快じゃなきゃ。[地上波(吹替)] 7点(2021-03-13 22:09:30)《改行有》

758.  80日間世界一周 《ネタバレ》 制作された1956年でさえ、世界を一周できる人は限られた人だけだったろう。だけど決して実現不可能ではない時代。夢が広がる世界旅行。 気球に乗ってパリへ…テーマ音楽を聞くと幼少期の日曜の朝を思い出す。兼高かおる世界の旅…パンナムのジャンボジェット…は出てこない。そんなのがない時代、1872年(明治4年)の物語だと言うから驚きだ。 ロンドンから西欧、インド、香港と進むが、考えたらイギリス・ロンドンから、インド、東アジアの端っこ香港まで、大英帝国の領地だったのって凄いことだな。そして日本・横浜が当時ももちろん独立国家だったことも、当たり前だけど凄いことだ。 国によってちょっと冗長に思えるが、海外ロケの費用なんかを考えると、仕方ないかな。 全財産を湯水の如く使うのも豪快。特に最後の、燃料が切れるパドル船を解体しながら突き進む姿は熱く、冒険旅行のロマンに溢れている。 それゆえ、フィックス刑事にあのタイミングで逮捕される展開が、フォッグ達と一緒にがっかりできる。 日付変更線のくだりは、海外旅行が割と一般的な今だからこそ「え?それ計算してなかったの?」ってなるが、公開当時は「そうなんだ!」ってなったろうな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-13 11:39:00)《改行有》

759.  レベッカ(1940) 《ネタバレ》 タイトルにもなっていながら、回想でも一度も出てこないレベッカ。どんな人だったのか、想像を掻き立てる。 影のあるマキシムと私の、身分を超えた恋愛。「サテンと真珠は身につけるな。36歳にもなるな。」なんて名セリフ。 居心地の良いモンテカルロから息が詰まりそうなマンダレーへ。 闇深いマンダレーを象徴しているようなダンバース夫人の怖さ。癇癪が出るマキシム。孤立無援の私。 身分の違いを思い知らされての、自殺寸前まで追い込まれてからの、レベッカのヨット発見、マキシムの告白からの逆転劇が痛快。 オープニング、セルズニック・スタジオがバババーン!!と出てから、悲劇の舞台マンダレーの森。 荘厳な音楽のあと、タイトル登場。なぜかヒッチコックの名前と共に音楽は悲しいパートに… 可愛そうな主人公は名前がなく“私”…まぁ原作アリの作品だけど、ヒッチコックは、よっっっっっっぽど、セルズニックが嫌いだったんだろう。この作品が彼唯一のアカデミー作品賞を取ってしまう辺り、何とも皮肉な結果だけど、彼の才能の凄さでもある。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-13 10:35:54)《改行有》

760.  ウエストワールド 《ネタバレ》 実際には行けない世界を体験したい。人に銃を撃ちたい。綺麗な女を抱きたい。その世界のヒーローになり、しかも安全に楽しみたい。人間のワガママな欲求を満たす、大人のアミューズメントパークが舞台だ。保安官になる男が現代のメガネそのままとか、客側のルールは案外ゆるい。 ウエスタンでは本物の銃が使える。中世と古代ローマは本物の剣だけど、どんな安全装置だろう?第二次大戦などの戦場が無いのは、アメリカが戦争ばかりしてたからだろうか。 撃たれたロボットは血が流れて死ぬが、死んだロボットはデロスの係員が回収。西部の街にワゴン車が来て回収する姿は、リアルと言うかシュールと言うか。 ロボットはセンサーによる死んだフリではなく、本当に死ぬ=故障するんだろう、修理をするが騙し騙しの修理なのがリアルで、まるで赤字続きの鉄道会社のようだ。それが最近、中央ユニットの故障が連続発生するのは、新型コロナの感染のように未知で、人間が作ったものに関わらず、後手後手対応になるのがリアル。しかしヘビや馬やニワトリまでもロボットでは、コストが掛かりすぎるだろうとは思う。 ユル・ブリンナー扮するガンマンが三度も登場するのは、安全だから笑える展開だけど、故障中ならそりゃ怖い。自分の安全を保証する管理室が全滅している絶望感は見事。目が銀色に光るガンマンは追跡を楽しんでいるようにも思える。感熱センサーを使っての無言の追跡、しつこさは、後のターミネーターやプレデター他、多くの作品に影響を与えたんだろう。 エンドロールは緑文字で、当時のコンピューターっぽさを出したのか?陽気なウエスタンミュージックからの不気味なギターは、ピーターの悪夢を再現しているようで見事。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-13 09:33:30)(良:1票) 《改行有》

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