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61.  メランコリア 《ネタバレ》 舞台設定といい、画や音楽の使い方といい、明らかにタルコフスキーの再来の印象。 ■確かに非常に美しいのだが、特に前半部分が長いのが明らかにマイナスに出ている。「一般人の期待/鬱の主人公」の期待の対比はいいのだが、あれはダラダラしすぎ。スパッと印象的カットで決めてしまって、後半につないだ方がよかった。後半はいい展開と描写をしているだけに残念[DVD(字幕)] 7点(2012-11-02 00:53:01)《改行有》

62.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 圧倒的に不愉快な作品(褒めている)。精神に余裕のないときには見ない方がいい。相当に疲れ果てるし、人間の見たくない面をよく描いている。暴力描写も多いが、バイオレンス的な描き方ではないのでなおさら辛い。ただ精神衛生上あまりによくないのでこの点数 ■社本が散々うじうじしているのは、間違いなく観客に「しっかりしろよ」「やられっぱなしでなく少しはやり返せよ」と思わせるためであろう。そしてあの展開。見事なまでに観客の心を弄ぶ。[DVD(邦画)] 7点(2012-10-30 00:29:06)《改行有》

63.  CUT(2011) 《ネタバレ》 ここまで平均点9.00点ですか・・・うう~ん、メッセージは痛いほど分かるのだが、映画の商業化批判、本当の映画への回帰という文脈と、ひたすら殴られる部分とがメタファーレベルでしかつながっていないのは、物語としてどうかと思う。確かに最近の映画にはない味はあるけど、なんかこのベクトルは間違えている気が。 ■基本的には殴られているシーンばかりで構成されていて、心理や人間を描く云々という余地はあまりない。映画全体がメタファーであり、メッセージのために構成されている作品であるように思う。しかしそれだけのために2時間をかけるのはちょっとあれ。 ■「簡単に分かるのはダメだ。語らない分からなさこそが真の映画だ」という通の雰囲気のある主張なのかもしれないが、それに対しては、意図的に曖昧にした「分からなさ」によって内容の判断を留保させたままにして、そこから高尚性だけを出して煙に巻くのは、さまざまな領域において用いられている手法ではあるけど、それは本質的にはペテンに過ぎないと私は思っている。 ■映画の投影されている床の上に主人公が寝ているシーン、あれはうまい構図だなと率直に思った。ありそうでなかった手法。[DVD(邦画)] 3点(2012-10-25 00:11:38)《改行有》

64.  スーパー・チューズデー ~正義を売った日~ 《ネタバレ》 選挙参謀を主人公に描き出された「政治の裏側」を描くサスペンス。マイナーだけどとてもいい出来の作品。 ■理想主義に燃える主人公と、それでは動かない政治の世界の現実。周りから散々「お前は優秀だが政治の世界には向かない」と言われてきた主人公は、最後まさに政治の世界の手腕を獲得する。「一流になった」と元上司に言われ、勝利にこぎつける主人公の心境はいかなるものであろうか ■上司が「政治の世界で信じられるのは忠誠心」と述べていたのは印象的。そして、結果的に忠誠の獲得に失敗して、最後には力で追い出されてしまうのがもっと印象的[DVD(字幕)] 8点(2012-10-20 00:18:22)《改行有》

65.  キラー・エリート(2011) 《ネタバレ》 気軽に見られるサスペンス・アクション映画。展開の強引さは多少気になるが、無駄に派手な殺し合いはそこまで多くなく、地味だが堅実な展開が多いのはいい。 ■「実話」をやたら強調しているが、どう考えても実話じゃないシーン(特にアクション)は多々あるので、実話も多少参考にした、という程度でいいだろう。ちなみに原作の著者は最後に暗殺されかかって殺されなかったあのSASの本を書いてた人 ■デニーロはかつての重みはないが、それでも渋さは普通の人と比べれば十分か。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-17 00:56:03)《改行有》

66.  エリン・ブロコビッチ 《ネタバレ》 自分勝手で子供を抱えつつバツ2のダメな女性が、ひょんなことから弁護士事務所で働き始め、巨大企業相手に公害の賠償金を勝ち取るまでを描くサクセスストーリー。気軽に安心して見ていられるタイプの映画。 ■シングルマザーの子育ての問題と、公害訴訟の問題、二つを抱えて奔走していた姿は分かるが、全体が広く浅くなってしまっている印象。恐らく最も力を入れたのは「住民との親密なコミュニケーションにより、信頼を勝ち取ること」の部分なんだろうから、そこ(特に困難)をもっと描いた方がよかったように思う。 ■ラストも、もともとこの訴訟で重要だったのは「500万ドル」という金額じゃなくて、企業に非を認めさせてきっちりと責任を取らせることだったはずなんだから、あの終わり方は何かしっくりこない。 ■でものんびり見る分には楽しめると思います。ジュリア・ロバーツが鼻につく人もいるかもしれませんが・・・[DVD(吹替)] 8点(2012-10-04 23:12:23)(良:1票) 《改行有》

67.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 コーエン兄弟っぽくは全くないし、正統派西部劇でもない、コーエン兄弟による西部劇。 ■ストーリー自体は単純な復讐もので、気の強い女の子が頑張るというわりとあるタイプ。なので、見るべきはむしろ細かい画や描写の方。これは確かにきれいだし見てて飽きない。 ■ただし、逆に何か一歩足りないのも事実。いわゆる「正当な美しい映画」ではあった[DVD(吹替)] 6点(2012-10-01 00:13:56)《改行有》

68.  麒麟の翼~劇場版・新参者~ 《ネタバレ》 邦画の刑事ものの中ではわりと楽しめたが、しかし全体の構成に無理がある気がするのでこの点数、という感じ。 ■謎の刺殺事件が発生し、被疑者が交通事故であっけなく死んでしまう。早々に解決と見られたが・・・というありそうな話。結果的に犯人は別にいるのだが、かなり強引な展開。 ■一つ一つの物語は、青柳父子と過去の事件をめぐるそれも、中原・八島カップルも面白いし、あまり深められないが加賀の父子関係も気になるところではある。だが、それらがちょこっと接点があるだけで、あとは全部勝手に並走している感じなので、強引な謎解きにしないで、どれか一つに絞って深めた方がよかったように思う。 ■特に、「麒麟像にたどり着きたかった」が結局謎。父が本当に贖罪を考えたなら、自分はひとまずは救急車で運ばれて助かった上で、吉永君への償いをするべきであろう。麒麟像の前で倒れたらそれで贖罪というのはあまりに乱暴な発想。そして、かつての派遣社員がたまたま居合わせて盗みを働いて云々もこじつけに近い。 ■そして他の方も指摘しているが、みんな自分勝手に「贖罪した」と思い込んで、結局吉永母子には具体的に何もできていないところがあまりに残念な感じ。うむむ[DVD(邦画)] 5点(2012-09-30 23:46:18)《改行有》

69.  ペイド・バック 《ネタバレ》 渋いけれども非常によくできた映画。モサドによるナチハンターものなのだが、構成がうまくて派手なシーンはないものの最後まで引き付けられる。 ■3人の英雄たちの本を娘が書き、元隊員の一人が自殺するところから物語は始まる。過去を回想する前半シーン、フォーゲルを捕まえる前後の流れはなかなか凄まじい。そして脱出が失敗に終わった後の心理戦はかなりのもの。 ■そして現在に戻る。タイミングが相当強引な気もするが、流れがスムーズでそこまで気にはならない。最後に殺そうとする必要はあまりない気がするが。。。 ■裏メッセージとして「嘘の過去とどう向き合うか」という問題が投げかけられている。30年間英雄として扱われてきて、それが嘘だったと真実を明らかにできるか。「真実は豪華なものだ」という言はなかなか的を射ている。真実が必ずしも人を幸せにするものではないという難しい問題。しかし真実を明らかにするならせめて娘さんの本の出版前にしてあげればよかったのに・・・[DVD(字幕)] 8点(2012-09-08 23:36:57)《改行有》

70.  テイク・シェルター 《ネタバレ》 夫が繰り返し見る悪夢や幻覚から破滅の予兆を感じ取り、周りなど無関心にシェルター作りに奔走する。一方の妻と耳に障害を持つ娘は、精神を病んでしまった夫とどう接していくか・・・ ■この映画は、夫の幻覚がただ精神疾患なのかそれとも予知夢なのか、は実はほとんどどうでもいいのであろう。ここでの主題は、夫も妻もともに「家族のため」を思って最善と思う行動をとっており、しかしそれぞれの信じる世界の違いゆえに全然噛み合わない、という状況をどう乗り越えるか、というところ。 ■妻は本当に献身的で、夫に家計ギリギリのところの金を勝手に使われようと、好き勝手して会社をクビになろうと、必死に夫を支えてくれる。夫の方も家族のことは考えて入るのだが、それにしては家族に話さずにいすぎであろう。 ■しかしラスト、夫の方が正しいことを暗示させて終わる。あそこでいう「分かったわ」は「あなたの予知が正しい」ということではなく(なら嵐の段階で終わっている)、「あなたがどういうことを恐れ、そのために必死で行動していたかが分かった」ということであろう。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-14 00:34:56)(良:3票) 《改行有》

71.  ビー・デビル 《ネタバレ》 これは壮絶な作品。アングルは全く違うが「オールドボーイ」にもひけを取らない壮絶さがある。 ■舞台は島民が10人にも満たないような孤島。主人公ボンナムは生まれてこの方一度も島を出たことがない。島は徹底された家父長制、男尊女卑で、毎日こき使われ、殴られ、そして夜は島の男どもの慰めの道具にされるという、想像を絶する虐げられ方を生まれてからずっと受け続けている。 ■そんなときに、ソウルでの生活に嫌気がさして、一週間ほど島に幼馴染ヘギョンが避難してくる。喜ぶボンナムだが、ヘギョンはなるべく島の問題には触れないようにして助けてくれない。島からの脱出をヘギョンに懇願するも断られ、早朝に娘とともに脱出しようとするも見つかってしまい、娘は殺されてしまう。 ■最後の支えの娘が死んでしまい、ボンナムは「太陽を見ていたらわかった」と島民を皆殺しにしていく。 ■ラストは壮絶だが、しかしあれだけの怨念がたまるのは誰もが理解できるような構成で、むしろ今まで我慢していた方が信じがたいほどである。「発狂」というよりは、まさに「重しが外れた」という方が近い。 ■しかし一番つらかったのは、娘が殺されるのをヘギョンは見ていたにもかかわらず、それを取り調べて言ってくれなかったことであろう。こここそが「最後の綱が切れた」瞬間だ。 ■エンターテイメント性は全くない、見終わって疲れ果てるタイプの映画。でも一度は見ておきたい映画。一人で見ることをお勧めする。[DVD(字幕)] 9点(2012-07-27 23:55:15)《改行有》

72.  ラングーンを越えて 《ネタバレ》 実話を元にして書かれたミャンマーの現状。基本的には社会派だが、エンターテインメントとしても十分に楽しめるように出来上がっているのは素晴らしい。 ■主人公が政府に反対して英雄的行動をとるとかいう話ではなく、ただ単純に亡命するさまを追った話だが、こういう「何も抵抗できずただ翻弄される」人々の方が市民の圧倒的多数なのだし、実際もそういうものなんだろうなと思う。英語以外はあえて訳さないというやり方も、言語の分からない主人公に共感させる意味ではうまい手法。 ■ちなみに、アウン・コーは本人がこの役を演じている。実際に彼は弾圧経験を持っているのだとか。すごい。[DVD(字幕)] 9点(2012-07-15 00:31:56)(良:1票) 《改行有》

73.  灼熱の魂 《ネタバレ》 最初の方は筋道が見えず、バラバラの物語が投げ出されているように見える。だが、すべてのピースが組み上がると、その意味と悲劇が分かる。 ■最初は「なぜこんな謎ときみたいなのを死んだ後に子供たちにさせるのか?」と、これは映画を面白くするための設定なんじゃないか、と思って見ていたが、最後まで来て、なぜ母がそういう行動をとったか、がピシッとはまって、同時にその悲しさが見えてくる。 ■こんな悲劇に会い、しかもそれを誰にも言わずに半生を送ってきたというのは本当に想像を絶する。いささかやり過ぎな設定だが「報復に報復で応える無意味さ」を引っ張り出す設定ではある気がする。[DVD(字幕)] 9点(2012-07-11 00:58:25)《改行有》

74.  ザ・ペスト 《ネタバレ》 これはすごい。いかにもチープなタイトルだがここでの高評価を信じて鑑賞。期待を裏切らない高密度な内容で、3時間全く飽きなかった。 ■謎の伝染病による患者が運び込まれる。調べてみると、過去の病気だと思われていたペストである可能性が強まる。信じがたいが、二件目の患者が発生する。だがパニックや都市機能低下を恐れて政治の側では大胆な封鎖措置に踏み切れない。そうこうしているうちに感染は一気に広がる。 ■しかしやはりケルンの街が隔離政策によって死に絶えていく描写が一番すさまじい。逃げ出す人々は平然と軍隊が撃ち殺す。主要登場人物も容赦なくペストにかかって死んでいく。 ■劇的なドラマがあるという感じではない。淡々と病気が広がっていく。しかしそれはかなりリアルな感じであり、そこに強い緊迫感が生まれているのだろう。傑作[DVD(字幕)] 10点(2012-07-01 00:36:38)《改行有》

75.  ナイト・ウルフ 武装襲撃 《ネタバレ》 超マイナーな作品だがなかなかどうして拾いもの。適当なハリウッド映画なんかよりもよほどリアルでよくできている。 ■チェチェンのテロリストがテレビ局を占拠する、というありがちなテロリストものだが、ヒーローがいるというわけでもなく、警察の対応は後手後手で終始裏目に出る。でも実際の事件はこんななんだろうな、とは思うけど。 ■後半は怒涛の展開で、徹底して先回りしていく犯人、そしてどんでん返しに銃撃戦と急展開する。ものすごくコンパクトな映画。 ■しかしタイトルやパッケージの売り文句は全然違うよねえと思う。あれに惑わされないように[DVD(字幕)] 9点(2012-06-27 22:39:42)《改行有》

76.  サラの鍵 《ネタバレ》 1942年の、ナチスドイツに協力していたフランス政府によるユダヤ人強制収容と、2009年のジャーナリストとを行き来させながら悲劇性を浮き彫りにしていく作品。重い。 ■弟を納戸に閉じ込めて収容所に送り込まれたサラ。そこの謎もいろいろと残されたままの樹はするが(引っ越すまで、中に死体があって異臭を放っていても一度も開けずに放っておくか?何か知っていたのではないか等)そこへ深入りはしない。主眼はむしろ、サラの苦悩と悲劇、そしてそれがどう受け継がれていくか、であろう。 ■一度は過去を完全に消し、息子は50年後に初めてそれを知る。しかし悲劇はそれを消してしまえばいいというものではない。むしろ引き継いでいくことこそが悲劇の生き残りの意義を組みだしていく上で必要だともいえる。ラストで娘にサラと名付けたのは、そういう意志の表れではないだろうか[DVD(字幕)] 8点(2012-06-24 00:28:57)《改行有》

77.  別離(2011) 《ネタバレ》 決してどこかに「悪」がいるわけではない。一人一人のちょっとした巡り合わせや仕方がなさそうなことの積み重ねで事態が悪い方向へ向かう。このことは冒頭の離婚の話から暗示されていて、最後までずっとそれで進む。 ■一人一人それぞれ筋は相応に通っている。でもそれを全体として組み合わせようとするとうまくかみ合わない。そして、そういう翻弄の中で最も口実にされあおりを受けるのが子供や老人といった立場のものである。両親は「娘が・・・」と口々に言うが、本当のところは娘を口実に自分の思いを(悪意はないにせよ)すり合わせているところが多そうに思った。 ■ラスト。ずっと出てこないままエンドロールとなったが、そこで暗示されていることは、娘は「どちらにもついていかずに、自分は一人で生きる」ということなのではなかろうか。振り回されるのはもう嫌だ、自分で生きていけるだけの力はある、少なくとも映画ではそれだけの力があるように描かれていたが。[映画館(字幕)] 9点(2012-05-24 22:09:49)《改行有》

78.  ディア・ドクター 《ネタバレ》 「その嘘は、罪ですか。」が内容を言い表している。過疎地の無医村における偽医者、その嘘を皆で真実にしつつ、土壇場になったら手のひらを返す村人たち。偽物であり、自分とは関わりのないことだと言い張りつつも、全否定はせずにどこかでその意義を皆が認めている。そうしたギリギリの難しい問題をこの映画ではまさに投げかける。 ■なぜ釣瓶が偽医者になろうと思ったか。当人は「撃たれたから返し、を繰り返していただけ」と瑛太に語り、香川照之はわざと倒れそうになって警官が手を差し伸べたところに「なぜあなたは手を差し伸べたのか。自分を愛しているからではないですよね。それと同じだ」という。最初の動機は楽な金もうけも多少はあったのかもしれないが、来てみると全く違ったのであろう。そこは最終的には観る者に投げられたままだ。 ■八千代薫、井川遥母子の関係は非常にうまい。全体として皆素晴らしい中でこの二人の演技は際立っている。井川が泣くのをこらえるシーンは名演。[DVD(邦画)] 9点(2012-05-05 00:49:14)《改行有》

79.  トゥルース 闇の告発 《ネタバレ》 民間警備会社でボスニアに派遣された主人公が、そこで国連や政府によって少女の人身売買が行われていることを知り、告発する、という話。実話ベースだとか。 ■起きている事態は残酷だし、最後がそこまで救われないのも現実的。全体の雰囲気は重くていい感じ。事態の展開も主人公と一緒にイライラ出来る。 ■ただ全体として淡々としており、また話や人物がごちゃごちゃしているのは展開を分かりにくくしてしまったように思う。主人公の家庭事情や「身内を売る」話が本筋にうまくからんでこないのは頂けない。 ■また、主人公の行動が思ったより賢明でないのは、話に入り込みにくくしている要因の気がする。最初に「守る」と約束してそれが果たされなかったのは仕方がないとはいえ、二度目の家宅捜索でついてくるというはずがないことは明らかであろう。また、ラストの書類持ち出しも、あれが困難になったのは主人公が解雇されたからであって、その前ならやすやすと持ちだして内部告発できたはず。そう考えると主人公の行動は如何にも後手後手の印象。その辺がマイナスになってしまっているように思う。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 00:13:12)《改行有》

80.  スーパー! 《ネタバレ》 すでに書かれているが「キック・アス」と見せかけてその正反対を行く作品。徹底して通常描かれない「ヒーローとは何か?」「正義とは何か?」を問うていく。 ■主人公はダメな中年であり、ヒロインが暴力大好きな女の子。「凡人でも強くなる」には道具に頼るしかないわけで、そうやって武装した凡人が「正義を実行」し始めるとどうなるのかが本作。基本的にやり過ぎだが、「何か悪いことをした人」にしか暴力をふるっていないのはやはりポイント。 ■本作はゆえに暴力シーンも多いので注意が必要。ただ、この映画は「暴力礼賛」などでは全くない。むしろアメコミなどで平然と描かれるシーンが「実際にはどのようなものか」を明白に提示することで、そうした描写に一石を投じる意図であろう。それは「ファイト・クラブ」や「ファニー・ゲーム」がむごい描写は多くとも暴力批判なのと同じで。[DVD(字幕)] 8点(2012-03-07 00:34:06)(良:1票) 《改行有》

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