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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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61.  コーチ・カーター 《ネタバレ》  実話をベースにしたスポーツ系サクセスストーリー。好きなジャンルです。  バスケ部OBのケン・カーターという人物が、母校の落ちこぼれバスケットボールチームのコーチを引き受けます。この流れ。てっきりバスケット中心の物語かと思うじゃないですか。いえいえ。この作品はもっともっと意義のある作品でした。  『チームとしての成長』+『規律』『礼儀』『モラル』『学業』。この作品は教育の本質に迫るドラマです。  カーターは教育者ではありませんが、誰よりも教育者らしい教育者。彼が作ったルール、指導、契約はすべて選手達の未来を見据えたもの。それは一時の勝利の更に先にあるものでした。  『選手』『保護者』、更には味方であるはずの『校長』からさえも支持してもらえない四面楚歌。  それでもゆるがないカーターの信念。そのうちに、一人、また一人とカーターの信念を理解しはじめていく、その展開は本当に見る者の胸を熱くさせてくれます。  そして物語は最高のクライマックスを迎えます。  私にとってのクライマックスは『体育館』。皆が勉強しているときでした。そこからのクルーズの独白。あまりにも臭い演出なのに、もう聞き入っちゃいましたね。ここが最っ高に感動します。個人的にはここで映画が終わっても良かったくらいです。  人は自分が生まれる場所を選べない以上、大人たちが作る地域社会性というものがいかに重要か、この作品を見ると本当によくわかります。そしてそれ以上に、親の姿勢のあり方、これが重要なのだと思います。  貧富の差、境遇は、すぐには良くならないけれど、『考え方』『意識』、そして『生き方』はすぐにでも変えられる。  そう思わせてくれる映画です。実に良い。[DVD(字幕)] 9点(2017-05-29 02:37:15)(良:1票) 《改行有》

62.  テキサス・チェーンソー ビギニング 《ネタバレ》  もう最っ高ですね。前作とは比較にならんくらい攻めてます。ってゆーかここまで見せちゃうなんて頭おかしーんじゃないのってレベルです。悪趣味の総決算です。  『これはだれの舌だい?』『何のためにこんなことするんだい?』『バランスだよ。』セリフもクレイジーです。  前作では多少誤魔化しちゃった惨殺シーンも、今作では全くの躊躇なし。もうばっつんばっつんいってます。  『悪魔のいけにえ』と言えば、狂気の象徴とも言うべき『晩餐シーン』が個人的に好きなんですが、今作にはばっちり入っていますね。  両足を切断されるおじさんに、舌を切り取られちゃったもう一人のヒロインなど、狂気がもう止まらない。  サブ的に登場するアウトロー男女、これもストーリーに良い変化を与えています。  反吐が出るような残酷なシーンの連続のなか、時折はさまれる爽快なシーン。  これぞスプラッタムービーの最高峰。  窓から飛び出すシーンなんかは、初代『悪魔のいけにえ』へのオマージュも感じさせます。  『ビギニング』ですから、わかっちゃいたけど『目撃者0』。つまり『生存者0』ってことなんですよね。  クライマックスの、希望から絶望への切り返しは息を呑む完成度。  バッドエンディングは嫌いですが、これは完璧。  でも二度と見ないけどね![DVD(字幕)] 9点(2017-05-25 11:08:39)(良:1票) 《改行有》

63.  恋人はゴースト 《ネタバレ》  ベタの王道ラブコメながら、これは感動します。  アイデアそのものは使い古されたものですが、アイデア頼みになっていないのがこの作品の良いところ。  ファンタジーでも、ラブコメでも、細かい設定、エピソードがとても丁寧に作られていて、説得力があります。  『見える人』『見えない人』設定の使い分けは見事。しかも、上手くストーリーの中でその設定を機能させています。  よって見ているこっちは、もやもや、はらはら、どきどき、いろんな感情を織り交ぜながら楽しむことができます。  『同僚』『お姉さん』『友人』『霊能者?店員』『子供達』『嫌なやつ』誰一人として無意味なモブキャラは存在せず、必要な人員としてきれいに配置されているのが大変良いですね。  伏線の張り方も上手。その回収の仕方も鮮やか。『リジー』の呼び名がこんな形で活きるとは。ありきたりでも予測がつかず、どきどきします。  『悲しい話で泣ける話』はたくさんあれど、『ハッピーエンドで泣ける話』はめったにないので貴重かもです。  この作品の魅力はちょっとだけミステリー感があるところですが、その中でも主演二人の絆、これは気になるところです。  ところがその絆ってのがあまりに小さなもの。  これには拍子抜けしちゃいましたが、ラブコメとしては傑作といってよい作品です。  とてもピュアな作品なので、家族で見られるのも◎ですね。[DVD(字幕)] 9点(2017-04-10 15:17:48)(良:1票) 《改行有》

64.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》  今までのシリーズとは完全に別物。そもそも、登場人物の誰もがゴジラの存在すら知らないことが、かなり新鮮です。  ゴジラシリーズとしての側面を残しつつも、災害パニックものとしての特色が強く出ています。  言わば、『地震』や『津波』や『台風』が、『ゴジラ』に代わっただけとも言えます。  ただ災害ものと異なる点は、災害の元凶が『生物』であるため、駆逐可能、物理的な対処が可能という希望的観測があるところでしょう。また、それは映画としても、『自衛隊及び軍隊』VS『ゴジラ』という娯楽要素の強いバトルへ発展できるということです。  正直、自衛隊の演出には限界があると勝手に思っていて、全く期待していなかったのですが、これがもう凄い迫力です。この自衛隊の演出だけでも映画が一本撮れてしまうのではないかと思うほどの迫力。小規模の火器の使用から、次第にグレードを上げていく演出に、興奮が止まりません。  最大のハイライトは、米空軍の貫通型爆弾により負傷した直後のゴジラの反撃シーン。  ここで音楽が切り替わり、日本を絶望の底へ叩き落すゴジラの最終兵器がすべてを焼き尽くします。  まさに神の化身。この画作りはさすがエヴァの監督さんです。このシーンだけでも、この作品は見る価値があるでしょう。  なぜゴジラが現れたのか、なぜゴジラが東京を目指すのか。  その説明が無いのも良い。  なぜならゴジラは『災害』だから。『台風』や『地震』と同じだから。  ゴジラによる被害の合間に挿入される日常。ニュース。会議。ネット。  そのすべてが、嵐の前の静けさを感じさせるリアルな演出として成功しているように感じます。緩急の使い分けが見事です。  唯一違和感を感じたのは、やはり石原さとみでしょうか。大好きな女優さんなのですが・・・。  個人的には大杉漣の総理大臣もちょっと・・。コメディ色が強くなりすぎて・・・。[映画館(邦画)] 9点(2016-09-03 14:18:21)(良:2票) 《改行有》

65.  AIKI/アイキ 《ネタバレ》  脊椎損傷により、下半身麻痺になった青年が、合気道を通して人生を再スタートするサクセスストーリー。  人生の途中で、突然下半身麻痺になるのがどういうことか。それを延々と描写する前半。それは、排泄、性機能障害にまで話が及びます。  このディテールへのこだわりにより、この作品は一般的な青春スポーツドラマと一線を画しています。  突然の事故、怪我。それにより変化するのは、肉体的なことだけではありません。人間関係、社会的立場、そのすべてが劇的な変化を遂げます。彼女、友人、家族。その関係性の変化が生生しくリアルです。  主人公芦原の人間関係は一度リセットされます。もはや以前と同じように、周りの人と触れ合うことができません。  その一方で、車椅子になってから知り合った人々とは、自然体で触れ合うことができる芦原。  それは、以前の自分を知らない人たちだから、なのかもしれません。新しく出会う人々が自分を見るその目は、障害者を見る目ではあっても、芦原個人に対する憐憫の眼差しではないのでしょう。  ベッドに置かれたビールを、取ろうとして取れない。排泄をするのに、一回一回ゴム手袋を使わなければならない。それはもう想像を絶する世界です。  そこからの後半。雰囲気が急に変わります。  合気道を通して、人生が再び動き始めます。  この作品での『AIKI』には二つの意味があるのですね。『武道としてのAIKI』と、『人生をもう一度受け入れるという意味のAIKI』。  芦原太一がAIKIを通じてもう一度人生を受け入れるその過程に、素直に感動します。  前半のぐちゃぐちゃだった部屋。ラストの綺麗に片付けられた部屋。まるで芦原の人生に対する心の在り方の変化を表しているようで、ぐっときます。  ただ、個人的に非常に苦手なともさかりえ。彼女の投入により、やたらファンタジックでフィクションの雰囲気が漂ってしまったのが一番のマイナス。彼女の演技、声、表情、そのどれもがわざとらしくて苦手です。この作品には出て欲しくなかった。  また、最後の他流派との異種格闘技戦。エンターテイメントとしては致し方ないのでしょうが、これのせいで随分と安っぽくなってしまったのは残念。  ですがそのおかげで、すがすがしい気持ちで見終わることができたのも、また事実です。  最後に加藤晴彦、あなたは素晴らしい。  [DVD(邦画)] 9点(2016-07-02 15:09:13)《改行有》

66.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》  『レクター博士が鉄格子の中からプロファイリングをし、推理する。』このスタイルが、やはりこのシリーズ一番のウリなのかもしれません。手負いの獣が危険であるように、鎖でつながれているほうが、レクター博士の狂気が滲み出るような気がします。  ですが、本題は、悲しき殺人鬼ミスターDの物語。  彼の犯した罪に同情の余地はありません。ですが彼の生い立ちは同情を誘うものです。  鑑賞者の心の琴線に触れるバランス感覚が絶妙な脚本。いえ、これは原作があるわけですから、原作が素晴らしいのでしょう。  リーバ・マクレーンという女性とのエピソードを通し、ダラハイドの善良性を前面に押し出す描き方は最早卑怯な感じすらします。  観客はいつの間にかダラハイドに感情移入します。そしてその一方で、いつ彼が暴走するのか、不安な気持ちがいつもつきまといます。  もともと人の心の闇を描くサイコスリラーが好きなので、好きなジャンルをこの完成度で仕上げられると、ため息しか出ません。  ただ一つ注文をつけるならば、犯行動機についてです。『幼き頃の虐待』という抽象的で曖昧な表現にとどめてしまっています。  標的となる家族の選び方の基準も、『自分の会社にビデオ製作を頼んだから』というだけのもの。  そうではなく、なぜあの二家族が標的にされたのか、それこそがこの作品で一番知りたかったことです。肝心の部分を描いてくれていません。ダラハイドの生い立ちと、彼が狂気に走った理由を、もっと明確に結びつけてほしいのです。  ラストは、ダラハイドがサプライズを仕掛けます。  エンターテイメントとしは成功でしょう。映画としては間違いなく盛り上がります。  ですが作品の格はどうでしょうか。  ラストの仕掛けによって、よくある娯楽サスペンスに成り下がってはいませんか。  ダラハイドが愛する女性を殺せずに、自殺して終わる。  美しく悲しくやるせないラストとして相応しいと思ったんですけどね。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-06-26 17:46:59)(良:3票) 《改行有》

67.  ジョンQ-最後の決断- 《ネタバレ》  涙腺が崩壊する感動のドラマ。  わかっていても泣いてしまう。  筋が読めていても泣いてしまう。  どう転んでも泣いてしまうようにできています。  それはこの作品が、人の心の琴線にふれるようにできているからです。  『僕の貯金の46ドルを使っていいよ。』と言っていた少年が倒れる。余命わずか。息子の命を助けるため、奔走する父親はデンゼル・ワシントン。完璧に感動が約束されているシナリオです。  父親が病院を占拠する直前までのシークエンスが非常に大切。  皆から募金を集め、役所を駆け回る姿。息子はいつ死ぬかわからないのに、『役所からの回答まであと1週間。』とか、『あと1ヶ月』とか。息子死んでしまいますよ。それでも、ヤケを起こさず、ルールにのっとって、ひたすら役所を回り、治療費をかき集める両親。このシークエンスがあるからこそ、突然の強制退院によって精神的に追い詰められる父親に気持ちが入ってしまうのです。  ジョンQと共に、一人称視点で見るのか、第三者的視点で見るのかで評価が分かれそうです。  なぜなら、第三者的視点で見た時、病院を占拠するというのは、やはり倫理的に問題があるからです。  『自分の息子の命さえ良ければ、他の人はどうでも良いのか』と。それは至極真っ当な正論です。  そして私は、このケースに関して言えば、『自分の息子の命さえ良ければ、あとはどーだって良い』と思うタイプです。なぜなら、どんなに命のタイムリミットが迫っても、社会のルールの中で息子の命を助けようとした父親を、その息子の命を、先に見限ったのは世の中のほうだから。それは公的機関であり、会社であり、医療です。  映画の結末として、強いて言うならば、ドナーが間に合わず父親が死んでいたら満点。  そしていくらなんでも警察に心が無さすぎ。ですがそれ以外はすべて完璧。傑作。[DVD(字幕)] 9点(2016-05-29 02:53:00)(良:1票) 《改行有》

68.  トムとトーマス 《ネタバレ》  『まったりとしたロードムービー』を、何故か勝手にイメージしていました。  実際はスリリングかつサスペンスフルなストーリー。予想をはるかに超える面白さ。目立った粗もほとんどありません。  子供が主役とは思えないくらい危険な展開に、ハラハラしっぱなしです。まさか飛行機が飛び立つとは夢にも思いません。  一人二役をやったアーロン・テイラー・ジョンソン君。初めて拝見しますが、とても魅力のある子役です。  父親、パイロットの女性も大変良いです。更には、学校の先生、お金を貸してくれた画商、見逃してくれた警備員など、脇役の人たちも皆良い人。そして誰も彼もが演技が上手です。  その一方で、院長を中心とした悪党3人組がとことん危険で悪い奴っていうのも、善悪の区別がはっきりついてわかりやすいですね。  大衆向けのエンターテイメントであれば、これくらいがわかりやすいっす。  児童福祉課の女性職員の元に届いた、施設行方不明者の写真。そこにあったトーマスの写真。しかし記された名前は『トム』。この辺りの盛り上げ方が、本当にうまいですよねー。背筋がぞくぞくします。  まあ唯一注文をつけるとしたら、『トム』と『トーマス』に周囲の人間が気付くのが本当にラストになってからなので、周囲の人間のリアクションを楽しむ機会がほとんど無いということ。  それに、二人がアクセの片割れを証拠にすることにこだわっていましたが、あれだけクリソツだったら証拠はいらんでしょ。  でもでもでも、そんな細かいことが気にならないくらい、こいつは面白い映画ですよー。  絶対オススメですね。[DVD(字幕)] 9点(2016-05-20 01:46:37)(良:1票) 《改行有》

69.  リロ&スティッチ2<OVA> 《ネタバレ》  かなりドラマチックな『2』。『1』よりも時間は短くなりましたが、リロとスティッチが二人で一緒にいる時間は『2』のほうが長いです。  とにかくリロとスティッチのコンビは最高です。2人が一緒に行動する様子は微笑ましくて仕方がありません。そういった意味では、二人のかけ合い漫才が盛りだくさんの『2』は『1』より断然好みです。  今回のストーリーは、ディズニーにしては結構シリアスです。悪い子に戻ることを恐れるスティッチが健気で可愛すぎます。  そしてスティッチの様子が本気でおかしいことに、ついに気付くリロ。それからのラスト10分は、かなりヤバイくらいに良いストーリーに仕上がっています。正直、こんなにありふれたストレートなお話で、心にぐっときて涙腺がゆるむとは思いもしませんでした。  決して年のせいだけではないでしょう。  きっとそれくらい人物の見せかたが上手で、短時間でもしっかり思い入れが強くなったからだと思います。  それにしてもこの作品、エルヴィス愛が半端じゃない。  やたらエルヴィスを推してくるのがおかしくて仕方がない。  『リロ&スティッチ』。全然期待しないまま鑑賞しましたが、このシリーズは当たりかもしれないです。[DVD(吹替)] 9点(2016-04-29 01:03:16)《改行有》

70.  エンジェル・アイズ 《ネタバレ》  久しぶりに『心にくる』映画でしたね。  事故ですべてを失った人の悲しみと再生を、共感、応援、後押し、愛情といった感情表現でストレートに表現した感動作。  こういったプロットってバランスが難しくって、場合によっては現在の彼女が可哀想に見えることもあるでしょうし、その逆に亡くなった奥さんと子供が可哀想だと映ることもあるかもしれません。  ところがこの作品にはそのどちらもない。  なぜならキャッチ(=スティーブ)が、奥さんと息子をいかに愛していたか、ということが痛いほどに伝わってくるからです。そして事故を起こしてしまったことを、いかに悔いて、嘆き悲しんでいるかということが、これでもかっていうくらいに伝わってくるからでしょうね。だからシャロンとキャッチの二人の再生を素直な気持ちで応援することができます。  これはもうドラマ好きにはたまらない作品でしょう。  希望と人間愛に満ちた類まれなる傑作。  そして、ジェニファー・ロペス、ジム・カヴィーゼルをはじめとて、出演者のみなさんが素晴らしい。特にキャッチの義母とシャロンの相棒が、それぞれキャッチとシャロンの精神的な支えとして大変重要な役割を果たしています。  客観的な眼差しで、それでいて暖かくシャロンとキャッチを見守る『二人の目』がなければ、この作品の評価はまた全然違ったものになったかもしれません。  今作で唯一難癖をつけるとしたら、やはりシャロン側の家族でしょうか。特に父親の器の小ささもそうだが、呼ぶだけ呼んどいて、勇気を出してやってきたシャロンをだれも気遣ってあげない態度は許せん。[DVD(字幕)] 9点(2015-12-16 06:46:01)《改行有》

71.  M:i:III 《ネタバレ》  Ⅰを知らなければ、スパイものの中では10点なんですけど、個人的にはⅠには届かず、でも最高傑作に近い9点です。  ラスト直前まではスパイアクションとしてパーフェクト。完璧なエンターテイメント。理不尽な状況をどうひっくり返すのか。もう片時も目が離せません。  それに対して本編ラストのクライマックス。なんとあっけないことか。いえ、普通の映画であれば十分な見せ場になりうるのでしょうが、ドイツ・バチカンでのミッションに対してこのラストでは何とも物足りないです。  もちろん、リアリティを求めればこのラストだってもちろんありえる話なのですが、これだけやられたからには、ラストで相応のカタルシスを味わいたいわけです。それこそ映画の醍醐味ってもんです。そこんとこだけ、ちょっと弱い、ですがラストを除けば満点です。  総評としては、『Ⅱ』よりかは『ミッション・インポッシブル』できているわけですけど、『Ⅰ』ほどには『ミッション・インポッシブル』できていないわけです。やはりドイツでの『リンジー奪還作戦』、バチカンでの『デイヴィアン捕獲作戦』が本作最大の見所ということになるでしょう。  そして特筆すべきは本作のスピード感。躍動感。これにかけては3作品中最高かもしれません。  見るものに考える暇さえ与えさせません。(もしかしてそれが狙いか?)  いーんじゃないでしょうか、その流れに乗ったもん勝ちですね。  見たくも無い粗なんか無視して楽しんじゃえってことでしょう。  [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-12-03 03:16:58)(良:1票) 《改行有》

72.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》  前作より起承転結がはっきりしているプロットが好きです。  ただドタバタしている感の強かった前作と比べると、より目的意識がはっきりしているように感じられます。  それにメッセージ性もある。しかもわかりやすく。  ランドールの変化を見ていると、環境が人を創るというのがよくわかります。  サリーを見ていると、うまくいっていそうな人にだって、人知れず抱えている悩みがあるっていうのがよくわかります。  そしてマイク。今回はかなりオイシイやつ。  前作はサリーの好感度が抜群に高く、どちらかと言えばサリー中心のストーリー構成であったのに対し、今作の主人公は完全にマイク。一心不乱に目的達成のために頑張ることがいかに格好良いかってことを、小さい体でこれでもかっていうくらい見せつけてくれます。  ラストなんて感動もの。  大学を追われた二人が郵便係からスタートし、驚かせ係になるまでをダイジェスト形式で紹介してくれるシークエンス。しかもロッカーに貼る写真を使いながらってセンスが素晴らしい。  今作は、前向きに、当たり前のように未来を信じて頑張れば、どんな夢でも叶うという力強い応援ソング。  そういえば、最近惰性で仕事をして、知らず知らずのうちに不平不満が多くなっていたかもしれません。これを観て、もう一度初心に還ろうと思います。  ただ今作を子供に見せるのは、考えものかもしれません。ともすると、真っ向から学歴を批判しかねないオチのつけ方なんですよね。  とは言え、もし次回作ができるとしたら、次は二人が驚かせ係になるまでを見てみたいものですね。[ブルーレイ(吹替)] 9点(2015-11-13 15:08:18)(良:2票) 《改行有》

73.  キューティ・ブロンド 《ネタバレ》  都合の良さに批判はあるかもしれませんが、『努力している人間に運が巡り、協力者が現れる』、そういうストーリーは、『頑張っちゃいるけどなかなか芽が出ない人たち』の活力剤になると思います。映画が夢や希望を感じられるツールの一つだとすれば、この作品は至極真っ当に、健康的に夢を追体験できる作品だと思います。  個人的には、リース・ウィザースプーンを美人だとは思いません。ですが、非常に愛嬌があって魅力的だと思います。そんな彼女に本作のエル・ウッズは、はまり役。一見お馬鹿そうに見えるけど、芯があり努力を惜しまない人間を演じさせれば、彼女ほど応援したくなる人物もそうそういないかもしれません。  また、『派手でおしゃれな人たち』=『意地悪で嫌味で排他的で差別的』というステレオタイプを逆手にとって、『派手でおしゃれ』なのに、『親切で頑張り屋さんでプラトニック』、更にはハーバードで逆に周囲から仲間はずれにされるという設定は斬新で面白いです。  コメディとしても大変センスが光る名作。コテコテのコメディを売りにしている映画より、ストーリーコメディとして抜群のセンスを感じます。『ビデオ論文』『香りつき履歴書』『アリバイの真相』なんかは、その最たるものでしょう。  また、パッケージや邦題から予想されるようなラブストーリー全開でないのが逆に良いですね。むしろ恋愛要素が思いの外控えめなのが、この作品が万人に愛される理由の一つだとも思えます。  今作は、明日への活力をもらえる作品。自分も頑張ろうと思える作品。勉強を前向きに楽しんで頑張るってかっこいいじゃんって思える作品。努力を努力と思わず、自然体で実行に移す姿には大変共感できますね。[DVD(字幕)] 9点(2015-05-19 13:23:53)《改行有》

74.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》  幽霊もゾンビも殺人鬼もクリーチャーも出ないのに、これだけ面白くハラハラできる映画が出来ることが素晴らしい。今まで見たホラー映画の中でも1,2を争う面白さです。  今作の最大の長所は恐怖を煽る演出。『トッド』や『先生』のように、『死ぬまでのプロセス』をじっくり見せるパターン。『テリー』や『ビリー』、ラストの『カーター』のような瞬殺パターン。つまり、『死の見せかた』が大きく2パターンあります。  実際、実生活において『事故死』っていうのは一瞬のうちに起こるものがほとんどです。それをただ垂れ流しただけでは、ただの事故映像であり、映画にはならないでしょう。『テリー』や『ビリー』のような瞬殺パターンっていうのは、従来のホラーでは、ホラーにはなりえなかったと思うんです。  ところが、それを『トッド』、『先生』のパターンと交互に見せることで、とたんに従来にはない新感覚のホラーになります。前後の文脈がなければただの『事故』ですが、前後に文脈があることにより、ただの『事故』から『ホラーによる惨劇』になるのです。つまり今作の『死の筋書き』というストーリーの存在により、今まで映像では成しえなかった新しい形のホラーができあがっちゃっているんですね。  また、それぞれの順番も非常に大事になってきます。『トッド』⇒『テリー』⇒『先生』⇒『ビリー』。野球でいうなら、速球とチェンジアップを交互に投げているようなもんです。この順番だったからこそ、21世紀を代表するホラー映画の傑作になったのだと思えます。  このシリーズは、どうしてもそのアイデアの性質から、一番最初に最大の見せ場である『大量死』をもってくる必要があります。最もインパクトの強い映像を一番最初に見てしまうわけです。最初のインパクトが強すぎると、それ以降は何を見せられても刺激が足りなく感じてしまうものです。これはホラー映画では大変危険な行為でしょう。  にもかかわらず、ちゃんと最後まで緊張感が持続するのがこの作品の凄いところです。  ディテールにも非常にこだわっていて、雑誌のきれはしに書かれた『Tod』、ビルの窓に映る『バスの影』、『シートベルトがちぎれる白昼夢』、その予見の演出は見事すぎます。ただ非常にもったいないのは、その演出が上手すぎるうえに、展開がスピーディーなので、初見では気づかずに見過ごしてしまう可能性が高いことでしょう。(※特にバスの影は、重要な会話シーンの中でさりげなく挿入されるので、一番難易度が高い。)この『予見の演出』に気付くか気付かないかで、この作品の面白さの感じ方って、また変わってくると思います。    [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-05-05 03:15:57)(良:4票) 《改行有》

75.  交渉人(1998) 《ネタバレ》  エンターテイメントのひとつの頂点を極めた作品だと思います。とにかく抜群の面白さ。なんかよくわからないんですけど、ハラハラしてしまう妙な迫力と説得力で満ちています。  もともと『立てこもり系』の作品は好きなんですが、その中でもこれは特に良く出来ています。目的意識と成り行き感が絶妙なバランスで成り立っています。  それに、良い映画は脇役一人一人にもちゃんと役割があるのが良いですね。今作も、登場人物に全く無駄がありません。人質も警察も黒幕も主演二人も、すべての人がそれぞれの役割を完璧にこなすことで、最高の作品を作りあげています。エンターテイメントもここまで極めちゃうと、もはや芸術の域かもしれません。  ただ、マイナスポイントもあります。  『実はネイサンが内偵者だった』というくだりは、本来であれば驚くシーン。音楽もいかにもな感じに切り替わります。ところが、このくだりの説明が若干わかりにくいため、驚きまで辿りつきません。どちらかというと『納得』しちゃうパターンです。  また、ラストの『真犯人のとーじょーです。』のシーンも、本来であれば見せ場なのに、そこまで驚くことができません。きっと、ダニーとフロストの関係性や絆の深さが劇中で描ききれていないので、意外性に結びつかないのでしょう。  そしてみなさん指摘されているように、『IQ180の駆け引き』というキーワードを知らずに作品を観られたのは、私にとって幸運だったようです。余計な色眼鏡をかけずに鑑賞できました。  ちなみに一番ハラハラしたのは狙撃のシーン。そして一番驚いたのは、デヴィッド・モース演じるベックがまさかのシロだったってことです(笑)。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-02-06 04:06:52)(良:1票) 《改行有》

76.  デッドポイント ~黒社会捜査線~ 《ネタバレ》  素人・エアガン・路上生活者・最初に捕まった人の人柄、すべてが先入観となってしまいます。完璧なストーリー構成です。『まさか』です。その『まさか』を、見ている私達にもつきつける衝撃的なラストに撃沈されます。  警察車両を襲撃して武器を奪ったのも、流れからいけば『凶悪な三人組』のほうだと思ってしまいます。いや、今作のメインストーリーは、やはり『凶悪な三人組』の検挙なのでしょう。それが王道ですから。そのメインストーリーを隠れ蓑に、まさかのジョーカーをラストにもってくるとは誰が予想できるでしょう。これは参りました。本当にラストまでは、『踊る大捜査線』のような雰囲気だったのに、最後の最後でまさかの結末。その説得力の高さに、後味が悪いとか、最早そんな次元の話ではありません。ここにきて、『デッドポイント』というタイトルの意味を実感することになるんですね。  それに、こういう作品ではロマンス部分が邪魔になることも多いのですが、今作では『ロマンス=日常』を織り交ぜることにより、ラストの絶望感・喪失感がよりリアルなものに感じられます。  『よし、決めた。俺は告白するぞ。』『俺のことを好きになるんじゃない。』『ジミーに会いに行きます。』『俺も決めたぞ。妻に愛人のことを話して、二人とも面倒を見ていく』それぞれの言葉が、思いが、宙に待っていきます。  ラスト、マンディが冒頭のシーンと同じように、店の窓を拭きながら6人の結末を知ってしまいくずれ落ちるシーン。マンディの視線は、私達視聴者の視線にもなっているのでしょう。[DVD(字幕)] 9点(2015-01-12 14:13:57)《改行有》

77.  CUBE 《ネタバレ》  今作は、CUBEの存在理由、メンバーの選考方法、黒幕などの説明を一切省き、90分という枠の中に脱出サスペンスのみを盛り込んだところが素晴らしいです。  おそらく舞台セットは一つ、二つしか作っていないのかもしれませんが、『見せ方』によって空間に壮大な奥行きと広がりを感じるのが凄いです。途中で何度か『外』の描写を入れたことによって、『CUBE』の圧倒的な空間の暴力を体感できてしまうのも凄いです。  また、主人公らしき人物を配置しなかったことにより、より臨場感を感じられるのは本作の長所でしょう。強いて言うなら、『見ている自分』が主人公でしょうか。より主観的になることができるのです。主観的になれる作品は、恐怖感と緊張感が一層増します。  本作における重要なキーパーソンは実際のところ3人です。数学少女のレヴン、外壁設計者のワース、計算機のカザン。ところが、即戦力として期待できそうな警官のクエンティン、女医のハロウェイ、天才脱獄者レンの3人を配置することで、観客を見事にミスディレクションさせることに成功しています。中心人物の交代劇、パワーバランスの変動というのは、緊張感を持続させるのに大変効果的に働くものなんですね。感心します。  惜しむらくは、ストーリーが進むにつれて、脅威の対象が『CUBE』⇒『クエンティン』へとシフトしてしまうことでしょうか。どうしても後半は『CUBE』に、舞台設定以上の価値が見られないのです。それに、数学少女を殺しちゃうシーンでは急にB級っぽさが前面に出てきて残念です。それじゃあ普通の殺人鬼サスペンスと変わらないじゃないですか。  あとついでに言うなら、冒頭のスプラッタシーンのクオリティが高すぎて、スプラッタムービーファンに過剰な期待を持たせてしまうかもしれません。映像面に関しては、『怖いもの見たさ』の人間心理を見事に裏切っちゃう作品ではあるので、そっち方面を期待しすぎると尻すぼみに感じてしまうかもしれませんね。[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 20:02:14)《改行有》

78.  ミミック 《ネタバレ》  まず、ゴキブリの話ではありません。『ストリックラー病』の媒体であるゴキブリを死滅させるために、DNA操作で創られた『ユダの血統』という新型の昆虫が、進化して人間様を捕食するお話です。『ユダの血統』は『アリ+カマキリ』で作られているため、『集団で行動し社会を形成するアリの性質』と、『獲物を捕食するため獲物に擬態(ミミック)するカマキリの性質』の両方を兼ね備えた、パーフェクトモンスターです。今作ではその両方の性質が活かされているため、モンスター系ホラー映画としては出色の出来で、大変見応えがあります。勢いとパニックだけのモンスター映画かと思いきや、意外に意外、プロットがしっかりしていてストーリーにちゃんと整合性があるのです。大変面白い作品です。  ホラー映画としての定石も踏んでいます。前半の、擬態したユダを姿を見せることで生み出される緊張感。後半の地下の閉塞感と恐怖感。その一方で、珍しく子ども二人が犠牲になってしまうというホラー映画の暗黙のルールを破っているため、マニーの孫が決して安全圏ではないことが、更なる恐怖感を演出しています。  そして地下の廃線と、そこに残っている車両という最高のシチュエーションが醸し出す趣がたまりません。願わくば、その列車で脱出して欲しかったです(笑)[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-12-08 18:24:55)《改行有》

79.  ウェディング・シンガー 《ネタバレ》  主人公のロビーが、婚約者のリンダに結婚式をすっぽかされちゃって、その後荒れに荒れて、ウェディングシンガーでありながら人の結婚式をぶち壊す一連のシークエンスにドン引き。・・・ですが、そこにさえ思い切って目をつぶっちゃえば、かなり良質なラブコメなんですよね。  この作品、内容は結構普通だと思います。スタンダードでオーソドックスなありがちラブストーリー。なのに、それをこれだけ面白くできるっていうのは素晴らしいです。  本作の良さは主役の二人だけではなく、二人を盛り上げる脇役陣にもありそうです。サミーやジョージ、ホリーにロジー。その中でも、ロジーはかなり良い。ロジーの人生とジュリアの『一緒に老いていく姿を想像する』という台詞が重なるラスト直前の1シーンは感動的です。  また、ロビーが告白を決意してジュリアに会いに行くんですが、鏡の前でウェディングドレスを着たジュリアが幸せそうにしている様子を見て引き返しちゃうシーンが切ない。その幸せそうにしている姿が、実はロビーと結婚したときのことを想像しているっていうのが、またいっそう切ないです。  やはりラブコメにおいて、共感できる切なさが用意されているかどうかっていうのは大きなポイントかもしれません。それがあるかないかでは、ラストのハッピーエンドに対する印象は全然変わってくると思います。  その点において、本作の切なさを醸し出す演出ってのはピカイチです。  更に、シンガーソングライターとしての仕事が今後うまくいくことを予感させる伏線を劇中2箇所用意しているくれているので、後味最高の余韻が残ります。  傑作です。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-06-22 23:40:25)《改行有》

80.  身代金 《ネタバレ》  予想を超える展開。緊張感のある演出。スピード感のあるシナリオ。どれをとっても個人的には1級品だと思える傑作クライムムービーです。  人物描写も素晴らしく、メル・ギブソン演じる父親の迫力ある演技にひきこまれます。 そんで、何気にレネ・ルッソの演技が良かったです。息子の身を案じながら、旦那に不信感を抱いたり、やはり信頼したり、その揺れ動く感情が痛いほど伝わってきます。  そしてやはりゲイリー・シニーズ。プールに服を着たまま飛び込ませ盗聴器を破壊し、ケースを入れ替えさせることで追跡装置を無力化させる、完璧な計画性。その冷静かつ高い知能にしびれます。  てっきりこのままジミー(ゲイリー)がイニシアチブを握ったまま、物語が進んでいくのかと思いきや、まさかの主導権争いに転じていくストーリーは興奮の一言。  二度目の身代金引渡しに向かう最中、父親が車の中でテレビを見ながら何かを思いつき、そこで狙ったかのようにかかってくる犯人からの電話。そして「気が変わった。」の父親の一言。背筋がぞくぞくするような、何かが起きると予感させるシーン。このシーン好きなんですよねー。  ここから先は父親は攻勢に転じるわけですが、時折聞こえる息子の声に心が折れそうになる様子がたまらないです。電話でのやりとりはこの映画の最大の見所でしょう。  久々に時間を忘れるほど興奮した一時を過ごしました。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-05-17 16:22:53)(良:1票) 《改行有》

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