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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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881.  泳ぐひと 《ネタバレ》 十代の頃見て、さっぱり意味がわからなかった映画のひとつ。後日自分が一番信用している映画評論家双葉十三郎氏の批評を読んだ所、「これは一種の時間消失恐怖SF」(←うろ覚え)と書いてらっしゃいました。えええええぇぇぇぇっ!これって「そういう種類」の映画だったんっ??び、びびった・・・。海パン一丁で超セレブ高級住宅街のプールを彷徨し、帰路に着こうと試みる初老肉体派男(バート・ランカスター)のお話。お話自体は単純だけれど、時間が進むにつれ、魚の骨が喉にどんどん引っ掛かっていくような違和感を覚えていくんです。「浦島太郎」的寓話なのか?とも思ったり。もはや取り戻せない輝ける「過去」と「若さ」に対する憧憬がテーマなんかなあって、理解出来ないながらも自分なりに納得させたんですが、まさか時間消失SFとは!もう一回観てみたい映画ですが、今なら多少分かるようになるんかなあ・・・。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-05-12 11:25:20)

882.  瞳の中の訪問者 「HOUSE」と同じく、大林宣彦監督のルーツがここにある!ダブルヒロインの輝き(若き日の片平なぎさと志穂美悦子)、過剰なまでの狂おしい「愛」、過剰なまでに鳴り響く荘厳なピアノの音色、後年の大林映画の定番となるある一定の「約束事」みたいな技巧がすでにこの初期作品にも顕著に。通常の映画でならほぼ逸脱する違いない、この監督の今に至るまでの「映画愛」がこの作品にも溢れんばかり。原作は手塚治虫「ブラック・ジャック」の短編「春一番」。昔、これ読んだ記憶有ります。角膜移植を受けたヒロイン(片平)の瞳に映る怪しい男(峰岸徹)の影。彼女に移植された角膜は、殺人事件で殺された女性のものだった・・・というストーリー。ここでのブラック・ジャックはあくまで狂言回し。宍戸錠氏が実写版ブラック・ジャックとしてどうか?という事はこの際どうでも良い。彼はストーリーを進める上での単なる脇役に過ぎません。中盤に間延びする箇所が幾つかあり、映画としての完成度は決して高いとはいえませんが、自分は非常に興味深く鑑賞しました。漫画の映画化を装いつつも、見事な大林監督流「愛の讃歌」になっています。「ねらわれた学園」でキテレツ魔王子を演じた、峰岸徹のルーツも実はこの作品にあったんだ・・・ふ~ん・・・。今や押しも押されぬ二時間サスペンスの女王片平なぎさ、志穂美悦子のご両人は、自分がガキの頃憧れていた「高校生の綺麗な年上のお姉さん」イメージそのもの。これも観ていて嬉しかったっす!前作ほどに有名ではないのは、突っ込みどころが意外に少ないせいか?(笑)「HOUSE」に生理的拒否反応を示さなかった方にはお勧め![DVD(邦画)] 6点(2008-05-10 10:55:42)

883.  聖衣 《ネタバレ》 続編「ディミトリアスと闘士」から先に観てしまうという掟破りの鑑賞法。続編の冒頭で、この作品の結末が明示されていたので、ああ、多分これがこうなってああいう結末になるんだなあって見てると、まさしくその予想通りになる(笑)続編は娯楽大衆色が強いスペクタクル的アプローチに対し、こちらはより宗教的、しかも大真面目で立派な作りになってますね。世界初シネマスコープ方式採用作品として、映画史に残る著名な映画ですが、今となってはブラウン管で見る限りどうという事もない。キリスト教信者の方なら、これは非常に有難いっていう内容なのかな?信者でない自分にはその辺は良くわかりかねます。DVDジャケットの逝っちゃってる(←悟りを開いたともいう)護民兵リチャード・バートンの表情がこの映画の全てを語っているとも言ってよいかも。まだ信仰がそれほど篤いようには見えない、ダイアナ(ジーン・シモンズ!美しい!)を神の国に連れて行くっていう結末は・・・ど~なんだろねえ・・・。ラストシーン、お二人のあまりに幸福そうな表情を見ると、キリスト教に限らず宗教とはまるで縁がない自分としてはちょいと複雑な気分に。まあ当人さえよければそれで大円団なのか。ハ~レ~ル~ヤ~!![DVD(字幕)] 6点(2008-05-09 11:51:15)

884.  ディミトリアスと闘士 世界初シネマスコープ作品として有名な「聖衣」という作品の続編とは全く知らず、こちらから最初に観てしまいました。巻頭に「聖衣」の結末シーンが出てくるので、別段これから単独で観ても内容はすぐ理解出来るはず。ビクター・マチュア氏といえば「荒野の決闘」か「サムソンとデリラ」のマッチョという印象しかない役者ですが、ここでも若干肉体に衰えは見られるものの、そのマッチョぶりは健在。その逞しい肉体にのみ惹かれる淫蕩な人妻役の赤毛の美女スーザン・ヘイワードも美しい。厚みがある古代ローマ時代のセットも誤魔化し無く作られていて迫力充分。セシル・B・デミル監督作品ほどの大掛かりなここぞという見せ場がないのは残念だけれど、前出「サムソンとデリラ」「十戒」「クオ・ヴァディス」「ソロモンとシバの女王」あたりの、50年代製作一連の史劇を楽しめた方ならお勧めです。イエス・キリストの「聖衣」の行方がストーリーの主軸なのに、宗教色があまりないのも有り難い。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-04 10:22:49)

885.  フランシスコの2人の息子 《ネタバレ》 映画館で観たのが約2年前の為、ちょっと細部の記憶があいまいです。前半の少年時代「ロードムービー」的な部分までは非常に良かった。秀作「セントラル・ステーション」以来、あまり馴染のないブラジルの珍しい風物や風景を久しぶりにたっぷり堪能出来ます。駅で二人が通りすがりの人相手に唄を披露し、才能を見出されるシーンが特に印象的。ところが成人してからが、何故かいきなり失速。これはおそらく、今現在でも同国で活躍中の実在アーティストに遠慮したのか、おもねてしまったせいなのか定かではないが、やけにヨイショ的なあざとい展開、及び結末になってしまったのには著しく鼻白みます、それが非常に残念。前半8点、後半5点、総合で、う~ん・・・6点。[映画館(字幕)] 6点(2008-04-25 13:02:35)

886.  三人の狙撃者 いかにも低予算、シチュエーションアイデア勝負のモノクロサスペンス映画。もっと面白くなって良い材料なのに、演出に隙間があり佳作とまでは言いかねる出来。大統領狙撃任務の為、丘の上の一軒屋を乗っ取った三人のスナイパー。列車到着までの数時間に巻き起こる予期せぬトラブルの数々。時間制限付きのサスペンスというと、同時期「真昼の決闘」「決断の3時10分」「必死の逃亡者」をどうしても想起してしまうが、この作品は肝心な時間経過についてもちょっと無頓着過ぎる。シナトラは二枚目気取りの役より、この手のいびつなコンプレックスを抱いた躁状態の異常者の方がよっぽど合ってますね。ラストのオチもこれはなかなかだと思う。50年代のこういう小品サスペンス、もっとDVD化してくれないですかねえ・・・。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-07 11:40:35)

887.  女王エリザベス 同監督前年の「ロビンフッドの冒険」と同じく、鮮やかなテクニカラーがとにかく美しい!全編老けメイクのエリザベス女王=ベティ・デイヴィスの神経症的ノイローゼ演技が見もの。指先にまで細心の注意を払い、ちょっと演じすぎ?とも思えなくもない大熱演ぶり。やたらとお付きの家来を下げさせ、エセックス卿=二枚目エロール・フリン氏とイチャイチャしている場面ばかりが印象に残る。ダテ喰う虫も好き好きとはいえこのエセックス卿が、脇にオリヴィア・デ・ハヴィランドという美女がいるにも関わらず、妄執の権化エリザベス女王にご執心なのが私には解せず。やはり女王との英国共同統治という権力への野望が彼の審美眼を狂わせてしまったのかな・・・?スコットランドとの戦争スペクタル場面もちょっと物足りない。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-05 11:47:43)

888.  デッド・サイレンス(2007) 《ネタバレ》 ホラー映画に殆ど免疫のない、ごくごく善良な観客の自分はこの映画を「遊園地のお化け屋敷的アトラクション」ムービーとして大いに楽しみました。序盤から感じていたちょっとした違和感は、ラストのオチまで観てようやく納得。「ソウ」の監督が何もしないまま終わる訳はないと期待していたので、しっかり騙されてしまった事も素直に嬉しかったりする。不気味な腹話術人形をモーテルの部屋までも持っていくくせに、うっかり葬儀屋に置き忘れる主人公の青年、不思議。終始何故か単独行動を貫いてわざわざ危険な目に遭いに行くヒゲ面刑事さん、このヒトの行動も不思議。素朴な疑問点をホラー映画好きの友人にぶつけてみたところ、ホラー映画ではそういう些細な点は見逃してあげた方が楽しめるだよと優しく諭されてしまいました。ふ~む・・・。1200円で最新の恐怖アトラクションを体験出来たと思えば、これは値段相応だと思います。大昔のユニヴァーサル映画の会社のマークがタイトルバックに出てきた時、ああ、これは古典的な怪奇映画のセンを狙ってるんだなっていう予想だけは当たりました。[映画館(字幕)] 6点(2008-03-30 10:13:59)

889.  東京のえくぼ 後に東宝で「社長シリーズ」や「世界大戦争」を撮る事になる松林宗恵監督のデビュー作。どちらかと言えば舞台女優としての評価が高い、丹阿弥谷津子唯一の映画主演作。スリと間違えたのが自分が採用された会社の社長(上原謙)だった事で巻き起こる騒動。ハリウッド映画でなら、スクリューボールコメディとかで使えそうなオハナシ(主演はシャーリー・マクレーン&ディーン・マーティンあたり?)です。形骸化した存在だった社長が、ヒロインと関わる事で次第に人間性を取り戻していくっていう展開は◎。騒動にはなっても「大」騒動になるまでには至らない、あくまで日本映画的おっとりした喜劇になっているのは構わないが、もっと羽目外して面白く作れても良い設定なのになあ・・・。「特別出演」とわざわざクレジットに出している高峰秀子は本筋には絡まない、ヒロインの旧友婦人警官役。フランス留学から帰国して間もない頃だったのか、制服がはちきれんばかりのムチムチぶり。こんな健康的にふっくらしてた高峰秀子なんか見た事ない(笑)小柄な丹阿弥嬢のトランジスタ・グラマー(←死語)ぶりとも合わせ、ふっくら女性フェチ(?)にはたまらん映画かと。当時の東京のあちこちの風景が見られるのも一興。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-17 11:08:25)

890.  うた魂♪ 《ネタバレ》 ガレッジセールのゴリを高校生役にキャスティングするという暴挙?に出た以上、(←しかも回想シーンでちゃっかり中学生役までやってる!)超ぶっとんだ展開にならなくちゃマズイ映画でしょうこれは。演出が意外に真っ当で、画面がイマイチ弾まないのはどういうわけか?本編中流れる数々の愛唱歌と、キャストの魅力に支えられた一篇。薬師丸ひろ子の何十年かぶりに聞いた、変わらぬ澄んだ歌声には思わず郷愁さえも憶えてしまう始末。大ファンだった頃のココロの古傷がやたらとチクチクうずきまくりです。クライマックスの合唱コンクールで地元一般高校生たちが出てくるけど、実際はああいう地味な子たちの集団なんだろうな~合唱部所属部員なんて(←偏見)・・・と、途中急に夢から醒めて冷静になってみたりなんかする。夏帆みたいなコがいるガッコなら通ってみたかった・・・。彼女は「天然コケッコー」から順調に伸びているようで期待度大。この種のジャンルでは、もう何番目か忘れてしまうほどの「煎じ残し」だけど、素直な作りなので許します。音楽が持つ力っていうのはやっぱりすごいよね。[試写会(邦画)] 6点(2008-03-10 11:30:46)

891.  ひばり・チエミ・いづみ 三人よれば 「大当たり三色娘」以来7年ぶりの三人娘共演作。正確には第一作「ジャンケン娘」の続篇。年月は経てもこのシリーズが持つ、伸び伸びした明るく健全な雰囲気は全く変わらないのが嬉しい。残念ながらお三人の演技的な上達は殆ど見られない。その代わり、レビュー場面等での三人三様の天才的なエンターテイナーとしての実力はかなり成熟してきたように見受けられる。元々歌手なんだから当たり前か。いづみの相手役、ファンファン岡田真澄氏がアヤしくいい味出していて好演。健康優良児的で頑丈そうな江利チエミが、この中で一番先に早世されたなんて、このシリーズ全般を見る限りじゃ信じられないですねえ・・・。自分は彼女が活躍していた時期をリアルタイムでは全く知らないんですが、今でも時たまテレビで放映している彼女の追悼特集なんかを見ると、本当に万人に愛されるサザエさん的キャラクターだったんだなあ・・・としんみりしてしまいます。それだけに唯一人まだ現役で活躍中の雪村いづみさんには、いつまでもお元気でこの三人娘の思い出を語り続けて頂きたいと切に願う。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-09 10:54:26)

892.  世界大戦争 《ネタバレ》 ・・・申し訳ありません。本当に不謹慎ながら、私はこの映画途中までずっと、「一体、いつ戦争始まるんだろう~?」といとも呑気に構えて観てました・・・。二度の未遂、あとタイトルの漠然とした軽やかさ?からか、もっと荒唐無稽な「地球防衛軍」みたいな内容か、夢オチになると踏んでたんです。ところが、まさかまさかの終盤、世界終末無常観満載のこんな絶望的なクライマックスが控えていようとは夢にも思わず・・・。何となくその前年に公開されたアメリカ映画の「渚にて」に触発され、当時のニッポン映画特撮技術陣の粋を集め大いに意気込んで製作されたフシがありますね。無論、核兵器唯一の被爆国として当時の世界情勢を黙って見てはいられないっていう怒りも画面から受け取れる。「兄弟たちよ!まだ時間はある・・・」「渚にて」の最後のメッセージは、この映画にこそよりふさわしかったように思います。点数が低めなのは、考えていた内容とのあまりのギャップに驚愕した、浅はかな自分の不徳を戒めるが故とお考え下さい。東宝さん、これ今リメイクしたら如何すか?あ、でも相応しい役者がいないか・・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-24 13:40:08)

893.  ハナ肇の一発大冒険 「寅さん」以前の山田洋次=ハナ肇=倍賞千恵子ラインの作品を観るのはこれが初めて。 クレイジー・キャッツを知らない世代の人間としては、当時のハナ肇氏の人気の所以がイマイチピンと来なかったんですが、これを観て、彼に絶大な人気があったのに納得。濃ゆい彼の外観プラスキャラクターと、倍賞さんの淡白な感じが絶妙なコンビネーション。一目でお人よしの正直者と解ってしまう満面の笑顔がいいですね、ハナ肇って。オハナシはいささか間の抜けた「典型的巻き込まれ型アクションコメディ」。肝心のダイヤモンドの扱いが杜撰過ぎるし、幾らカーナビがない時代とはいえ、無計画・無防備・無謀なアルプス越えには閉口したが、常に「ああ・・・どっか行きてえなあ・・・」と思っている日常生活脱出願望が強い自分にとっては疲れきっていた金曜の夜の息抜きとしては充分な出来。山田監督の演出は当時から泥臭くないのが救い。一体どこから防寒具やら、担架代わりの橇やらを調達して来たんだ・・・?そういった細部がいかにもご都合主義だけど許す。妹の倍賞美津子がどこで出てくるのかと思ったら、ナルホド、こう使ってきましたかあ・・・(笑)[DVD(邦画)] 6点(2008-02-23 10:20:29)《改行有》

894.  潜水服は蝶の夢を見る 《ネタバレ》 何だかものすごい作品を観てしまったような気がするんだけれど、体質的にどうもこれは自分が苦手とするタイプの映画でした。そもそも、「自伝の映画化」とか「自伝に基づいての映画化」作品に今までも高得点付けた事なかったんだよなあ・・・これは迂闊でした。最初から延々と一人称のカメラワークで展開されるので、いっその事幸福だった時の回想シーンと、鏡に映る現在の自分の姿、潜水服のまま海中に沈んでいくイメージ以外の描写を総て一人称で押し通してしまった方が作品としてよりインパクトがあったのでは・・・、画面を見ながらずっとそんな事を考えてました。流石にそれは画面的に窮屈で無謀か?でもこの監督はそれに挑戦するだけの力量のある方だと思います。一番スリリングなシーン、主人公の不倫相手に奥さん自らが愛のメッセージを一字一句伝えるシーン、ここはホントドキドキした。腐敗するからと、目のまぶたを縫い付けるシーンはイタかったっす・・・。今年のアカデミー賞の撮影賞は、この作品かなり有力なのかなあと。<結論>お勧め出来る立派な感動作だとは思うけれど、好きか嫌いかで問われれば・・・自分は苦手な映画と答えます。[映画館(字幕)] 6点(2008-02-10 10:29:53)

895.  娘・妻・母 数少ない高峰秀子と原節子の共演作という事で期待していたんですが、いわゆる「両雄並び立たず」の典型映画になっていたのが残念ですね。映画の役柄さながら、高峰秀子が先輩=小姑役原節子に華を持たせ、立てよう立てようとしている様子が見え隠れしました。いつも成瀬映画では最初仏頂面をして登場してくる彼女が、ここでは全編にわたりずっとぶっきらぼうで不機嫌そうにも見える。というより、彼女の「妻」役にそもそもあまり明確な性格が与えられていないような気が。高峰秀子ともあろう女優が数多くの登場人物の中に埋もれ、あまり存在感を発揮していない映画なんか自分は初めて観ました。脇にいる団令子や草笛光子の方がよっぽど演じ甲斐のあるやくどころ。高峰秀子主演作という事ではやや不満があるけれど、一個の映画としてみると、これは大スター総出演成瀬版「楢山節考」なのかなあと。あちこちにエピソードを広げすぎ、肝心のテーマが絞り切れなかったような印象も残ります。今ならこの二時間の内容を、橋田連続ドラマで半年くらいにわたって登場人物が下品に口角に泡吹かせ、カンカンガクガクと遣り合うオハナシでしょうねえ・・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-09 10:51:48)

896.  カウボーイ 《ネタバレ》 先日同じデルマー・デイヴィス監督&主演グレン・フォードコンビ「決断の3時10分」にいたく感銘を受けた自分としては、この作品も観る前から期待度大でした。しかも共演がジャック・レモンとあっては、こりゃもうたまらんでしょう。都会派レモンが西部劇に出た作品なんて他にあったか?あったっけ?まずはオープニングのクレジットタイトル、やけに西部劇にしちゃ洒落てると思ったらソウル・バスのデザイン。ナルホドナルホド。本編開始・・・う~ん、正直あんまり盛り上がらない・・・。内容を端的にいうとこれは「新人牧童ジャック・レモン教育指南編」。ドンパチウエスタンとはそもそもまるでジャンルが違うので要注意です。ベテラン牧童フォードと、駆け出し牧童のレモンがお互いの流儀を認め合いつつ、最後は心を通わすという展開はいいんですが、レモンが途中いきなり傲慢になるのは頂けない。タフでも心根は優しい牧童に成長していく結末の方が、彼のキャラにもよりぴったり合ったのでは?なにもホテルのバスルームでゴキブリがいたからって銃をぶっぱなす事はあるまいに。それを戒める形でラストは締めてもらいたかったなあ・・・。ただ「牛追いカウボーイ」の日常生活と、その実態がなかなか興味深く描かれていたのでこの点数で。無法者も保安官も出て来ない西部劇なんて逆に珍しい。つうか「決断~」があまりに秀作だったので、期待し過ぎた自分も悪いんだと思う。フォードはここでも男臭くカッコイイ。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-04 11:15:13)

897.  サヨナラ COLOR 甘ったれで救い難いロマンチスト中年男(←ココロは少年のままと思ってる)向けファンタジー増殖促進キャンペーン以外の何者でもない映画。しかもこのオッサン向けファンタジーの崇拝対象が、いまだに生活感ゼロ透明感溢れる原田知世という事で、彼女自身が持つ稀有なる個性にとってもうってつけの題材。作品のターゲットである、当の甘ったれた片足のみオッサン世代典型である自分としては、思いきって支持に回りたい所だが、オハナシ自体あまり面白くないのでこの点数。これで五作目となる公私混同ロマンチスト竹中直人の演出はなかなかソツがなく手堅い。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-01 13:22:26)

898.  もしも昨日が選べたら 《ネタバレ》 「もしもドラえもんがいたら」一番最初に出してもらいたい機械、史上ナンバーワンじゃないすか?これって。でも日本語タイトルに大いに異議有り!どう考えてもこれは、「もしも未来が選べたら」OR「もしも明日が選べたら」になってしかるべき内容かと。アダム・サンドラー氏が家具寝具センターのベッドに横たわるシーンの処理が拙いので、最後のオチまで見通せてしまうのが残念。麗しき家族愛夫婦愛万歳!と言いたいトコロだけれど、どこか醒めた視線で彼らを見つめてしまうつむじ曲がりな自分がいました。何で俺って素直にこういうものに感動出来ないんだろ・・・。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-26 11:26:06)

899.  白昼堂々 山田洋次作品以外の渥美清&倍賞千恵子コンビの映画を観るのはこれが初めてです。この二人が恋仲になるっていうのは、なんかなあ・・・ちょっと全身むず痒くくすぐったい感じがしないでもない。そう思ってしまうのは俺だけ?まるでこの作品での渥美さんの警察アレルギーのジンマシンみたい。しかもいつのまにやらお互い好き合ってるし。デパートの売り上げ金を白昼堂々強奪するっていう作戦がクライマックスですが、これが手造り感満点の計画でほほえましい事この上ない。今ならばセキュリティシステム解除がどうのこうのとややこしい展開になるところだけど。当時デパートの中で何と呉服売り場が一番繁盛していたっていうのも驚きですね。まあプログラムピクチャー二本立てとして観たら面白かっただろうなあって思うけど、出来としてはごくフツーの喜劇だと思います。もっと大胆不敵なスリの手口とかを伝授してもらいたかったかも・・・。なんてね。[DVD(邦画)] 6点(2008-01-20 11:21:49)

900.  団塊ボーイズ 機内にて鑑賞。昨年「ヘア・スプレー」で思いっきり弾けまくってたトラヴォルタ最新作。しかし、なぜに日本公開タイトルが「団塊ボーイズ」???意図する所は良く解るんで、ま、いいでしょ。何も考えずアタマ空っぽにして観れば、楽しめる作品だと思います。実は自分のベストワン作品、ロードムービーの傑作「ファンダンゴ」のシニア版を密かに期待していたんですが、そこまでの高望みはやっぱり無理でした(笑)それなりに笑わせてはくれます、こっちがぐっとくるペーソスや憂愁漂うシーンは殆どなく終始明るいコメディに徹してるのは潔いけど、ちょっと軽すぎやしないかなあ・・・。歳は喰っても一向に素行の改まる気配のない(←あくまで役柄的にね)レイ・リオッタにはホント頭が下がります。でもそれはそれでカッコイイ![映画館(字幕)] 6点(2008-01-06 11:13:17)

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