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プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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81.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 素直に面白いです。「スーパーマン」の続編としてだけでなく、そもそもこの「リターンズ」自体が「スーパーマン」第一作のパロディとしてよく出来ています。レックス・ルーサーが親に言われた不動産にちなんだ話や、飛行機からロイスを救出するときの台詞や、「父は息子となり、息子は父となる」も、第一作でちゃんと出てきてますよ! という訳で、「リターンズ」を観る前に必ず第一作を観ることをお勧めします。デイリー・プラネット社のオフィスの様子も、タイプライターからパソコンへ、5年以上は確実に過ぎ去ってますけど…。シリーズ続編も期待を抱かせるいい作品でした。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-28 00:01:27)

82.  ランド・オブ・プレンティ 《ネタバレ》 ラスト、叔父と姪が見たグラウンド・ゼロはただの瓦礫の山だった。物質に意味を与えるのは人間の想像力である。むしろ、グラウンド・ゼロをみて「なにか感じなくてはいけない」という強迫観念のほうが危険なのではないかと思う。それは、大きな力が起こした出来事に対して正面から取っ組み合うこと自体が、一人の人間がもつ判断能力を超えてしまっているからだ。原爆について描いたもっとも痛切な映画が「黒い雨」であるように、9.11についてもこの映画が参照されつづけることは間違いない。奇妙なことにどちらの映画も、「大きな危機」を乗り越えた人たちの「その後」を描いている。一方、ハリウッドでもそろそろ9.11を描いた映画が製作されているようだ。ハリウッド映画では、「大きな危機」そのものが中心的に描かれれ、「被害者」であるという印象を誇示するタイプの映画になるのだろう。でも僕たちが本当に聴き入るべきなのは、「被害者」として物質に過大な意味を負わせて「死者を代弁する」人々の声ではなく、「生き残った人」として「死んだ人の体験には届き得ない」ことを知りながらも「死者の声に耳を澄ます」ひとたちの言葉なのだと思う。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-20 13:07:24)

83.  運命じゃない人 とても面白かったです。骨組みの設定だけでなく、細かい台詞にもこだわりがある感じで、よく練られた作品だと感じました。個人的には同じ出来事の意味合いが、主人公を変えて描写しなおすことで変化していくのがとても面白かったです。そういえば、日常生活のなかでも、いつもと同じことをやっているのに、ふといつもと違う意味をもっているように感じられることがあります。それは僕が変わったせいだったり、世界が変わったせいだったりしますが、とにもかくにもとても快い瞬間です。きっとこの映画はそういった「同じことのはずなのに意味がかわって再認識されること」が持っている快さをうまく掬い取っているのだろうと思います。僕も、相手にいつも違う意味で捉えてもらえるよう、変化を続けていきたいと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2006-07-27 21:53:41)(良:1票)

84.  リアリティ・バイツ よく誤解されているけど、この映画は「現実の壁にぶち当たった若者たち」を描いているのではない。「現実をくだらなくて、つまらないものにしか感じれない若者たち」を描いているのだと僕は思う。「現実」にそっぽを向いて、自分のやりたいことをやる若者に対して、現実は厳しい仕打ちをすることがある。だからREALITY BITESなんだと思う。たしかにこの映画の主人公たちは「おじょうちゃん、おぼっちゃん」かもしれない。経済的に自立してもいない。でも「自分の好きに生きる」ためには自分でお金を稼ぐ必要があって、それは「働く」という形で「現実に沿った生き方」をすることに他ならない。「自分の好きに生きる=自由」であるために「現実に従う」のは、なんかおかしい。だから彼らは「現実に沿わずに、自分の思いのままに生きる」ことで、「限られた自由」を得て決着をつけようとしている。そう考えてみると、この映画、決して悪くないと思う。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-13 23:21:18)(良:1票)

85.  スパニッシュ・アパートメント 自分ではないほかの人と馬鹿話や堅い話で盛り上がるには、語学力だけでなく、自分の知識や見方をフルに走査することが必要。もちろん、「フルに走査する」ってところを自然にやれることが条件だけど。主人公も言ってるけど、人間は話す相手ごとに人格を変えているといってもいい。僕は同い年の友人が死んだ時、友人そのものだけでなく、彼と話していたときの自分のテンションや話題の持っていき方とかも一緒に死んでしまったのだと気づいた。そんな風にして、人間は自分のアイデンティティを他の人と一緒につくりあげているのだ。自分はなにものだ!とアイデンティティにこだわるのではなく、いろんなアイデンティティをもちながら自在に世の中をすり抜けていく、そんな生き方をこの映画は見せてくれているように思う。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-02 13:58:16)

86.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 人を好きになるということは人間関係に濃淡をつけることだ。好きな人と、好きではない人の間に線引きをすることだといってもいい。主人公が最終的に選んだ「最も大切な人と関わらない生き方」とは、この「濃淡をつけるという仕方で人を好きになること」を拒む生き方だといえる。記憶の作り変えが教えるのは、今生きている世界が偶然の産物だということ。そのことから今の世はかけがえないと考える人もいるだろう。しかし、大切な人を好きになることが偶然だとしたら、そのことに人間は耐え切れるか? 偶然だからこそ運命的なのかもしれないが、そんな空虚な理論的運命では人は生きれない。リアルに実感できる運命が必要だ。こんな風に、人間関係の濃淡付けに必然的な理由や意味合い(運命)が見いだせないとき、明晰な知性が選ぶのは「人間関係に濃淡をつけない」生き方ではないか? 「記憶を作りかえる能力」を「想像力」に置き換えれば、この映画の主題は全ての現代人にも通じる。思いのほか深い傷跡を残して。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-20 00:43:11)

87.  アイデン&ティティ 「あなたのやりたいことをやればいい」と、分かったように言われると「でも、やりたいことがわかんない。今やりたいことなんて、結局まわりの影響を受けただけのことじゃないか。僕が本当にやりたいことなんてねえよ。」と言い返したくなる。でもこの映画がきちんと描いているように、例えまわりの影響を受けただけだったり、社会の流行にだまされただけだとしても、「それでも好きなんだからしょうがない」と思えるものこそが答えなんだ。ロックが好きだという思いが、本当に自分自身の中から湧き上がってきたんだと言い切る自信はないけど、でもロックしている時の自分の感情は誰になんと言われようと本物なんだ。同じ話が、好きな恋人との関係にも当てはまる。だからロックをしてない自分に自信がない。そんだけの映画。でもいい映画。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-29 23:55:23)

88.  風の中の牝雞 《ネタバレ》 この映画が描いている倫理的な問題については意見が分かれそうである。僕個人はそういった倫理的な問題点を萱の外にしても、この映画は良く出来ていると言う評価が可能なように思う。それは、この映画が持っているサスペンスフルな緊張感が尋常でないからだ。妻の制止を振り切って外に出て行こうとした夫は、勢い余って妻を階段から突き落としてしまう。このシーンのカメラの静かさは、同情とか思い入れをまったく感じさせず、非情さささえ感じさせる。ゆっくりと起き上がる妻を、ただ見つめる。ラストでは、夫は妻を許し、抱きつく。両脇に垂れていた妻の両手が、夫の背中を這って出会う。このシーンの静かさも不気味なほどだ。これほどの緊張感がある以上、この映画は「映画的」に素晴らしいといわざるをえない。主人公達の選択の是非については、人それぞれで考えるか、あるいは結論にたどり着けそうもない倫理学の先生にでも任せればよい。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 17:01:17)

89.  晩春 秀逸なのは、お見合い話を持ってきた父と一緒に歩くのがイヤで、友達の家に行くといって父から離れるシーン。広い道幅をいっぱいにつかい、まさに映画的な描写に成功している。蛇足だが、清水寺が今と全然変わらないのに、北鎌倉駅がかなり変わってるのにおどろいた。[地上波(字幕)] 8点(2005-09-21 16:44:03)

90.  彼岸花 日本では、この映画で描かれているように、真剣な話は「ま、ちょっと座れ」からはじまっていた。その文化が消えてしまったのが『解夏』である(←別れ話を立ってする恋人たちが描かれている)。時代はめぐる。本作は小津作品のなかでも京都が出てくる数少ない作品だが、祇園の細い路地のシーンは、狭い空間をうまく写す小津のカメラにぴったりの素材だと思う。もっと京都を撮てちてくれれば…。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 16:35:54)《改行有》

91.  秋刀魚の味(1962) 画面枠自体の静けさと、画面の中のにぎやかさの対比が全てである。いろんな人が指摘するように、ストーリー的には『晩春』とかとほとんど変わんない。印象に残ったのは、長男夫妻のシーン(佐田啓二と岡田まり子)。フレームから人がでていくのを待ったく気にせず、フィックスのまま写しつづけるカメラ。岡田のぶどうの食べ方。小津は目がいい。長男夫妻のアパートが『秋日和』の原節子・司葉子親子のアパートと『お早う』の佐田啓二(売れない翻訳家)のやつとまったく一緒なのが面白い。妻に似ているママのいる(岸田今日子)バーで軍艦マーチにあわせて敬礼する姿が、小津の兵隊への暖かい気持ちを示していると見えた。戦争讃美とかではなく、一緒に騒いだ仲間への敬礼ではないか。軍隊は現代で言えば男子校とか大学みたいな意義も持っていたのだと気づかされる。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 16:18:43)

92.  ゴースト・ドッグ この映画は基本的に最高だ。でも、突っ込みたいのが一点。少なくとも日本刀は刃を上に向けて(つまりミネを下にするってことよ)鞘に収めるのが鉄則。じゃないと鞘の口に添えた左手の指がどんどん切れていきます。ウィテカー兄ちゃん、大丈夫か? サムライとはなにかって精神的な問題よりも、まず振る舞いをきちんと真似しましょう。でも、この映画のテンション悪くないと思う。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-30 23:01:03)

93.  ベルリン、僕らの革命 紛れもない傑作だろう。設定が面白いだけでなく、男女の三角関係もとても細やかに描かれていて好感が持てる。映画としては申し分がない。ただし、この映画はメッセージ性が強いので、その点について一言。資本主義を批判する論点として、「金持ちのベンツに追突し、賠償金を払わなくてはならない貧しい」ユーリがでてくる。しかし、資本主義が貧しいものと富めるものをつくりだしている構造は、そもそもユーリ達がやっている「自由恋愛」が愛される人と愛されない人を作り出す構造とまったく同じ論理の上に乗っかっている。資本主義では富めるものと貧しいものが競争によって入れ替わるが、自由恋愛でも愛される人と愛されない人は競争によって入れ替わっていく。もし、友人に恋人を譲る精神を讃美するなら、富めるものにお金を譲り貧しさに耐え忍ぶ精神を持たねばならない。その程度に経済と恋愛は親しい関係にある。 「ドイツ人はユーモアを解さない」といわれるけど、この映画でも笑いのツボは会話ではなく、登場人物のコミカルな行動にある。その点が日本人と似ているので、見やすいのではないかと思う。[映画館(字幕)] 8点(2005-05-08 09:35:20)

94.  エドワールとキャロリーヌ 話自体はたいした内容じゃないんだけど、軽快なテンポにのせられて非常に心地よく観ることができた。ベッケル監督十八番の「びんた」シーンもちゃんとあります。コメディーにこそサスペンス的な緊張感が必要だと思うのは僕だけではないだろうが、この映画はそのお手本。よくできている。フランス、パリの庶民の生活感がよく出ていて勉強になる。何気にキャロリーヌもかわいい。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-30 20:57:16)(良:1票)

95.  マンハッタン物語 本当に「小さな佳品」という呼び名がぴったりの映画。S・マックイーンはアクション映画のイメージが強いので抵抗があるかもしれないが、こういうある意味地味な役でも十分に見せてくれる。ナタリー・ウッドも『34丁目の奇跡』のころとは違う意味の純粋さをうまく表現していると思う。隠れたひろいものですな。8点(2005-03-11 08:16:14)

96.  ビフォア・ザ・レイン この映画とすぐに結びつくのはニーチェの「永劫回帰」。ニーチェが言っていたのは、「まったく同じ(「似かよった」ではない)できごとが永遠に繰り返されているこの世を、肯定することができるか」ということだったと思う(うろ覚え)。この世がマジでおんなじことを繰り返してるのかは別にして、この映画に当てはめてみよう。「ひどい戦争が繰り返される世界に生きていて、しかも同じ争いが繰り返され、しかもそれを知る立場にいて(巧妙なことにこの立場は観客において初めて可能になる)、この世を肯定することができるか?」とこの映画は観客に言っていることになる。「それでも人生にイエスという!」という標語をドッかで聞いたことがあるけど、もう一回、いや永遠に同じ人生を生きると「知った」時にも同じこと言えますか? 劇中の人物が自身の人生を肯定できるかではなく、悲惨な争いが永遠に繰り返されるとラストに知らされた観客に人生への判断を迫るのがこの映画の主題なんだと思う。[映画館(字幕)] 8点(2005-02-25 20:48:01)

97.  ワンダーランド駅で 《ネタバレ》 二人の出会った電車内で「Next,Wonderland.」ってアナウンスがあるわけですよ。もちろん次の停車駅を言ってるだけなんですが、明らかに二重の意味を持たされてます。この二重の意味を持ったアナウンスというアイデアが成立してる時点で、僕は兜を脱ぎました。やられました。ロマンチックじゃないですか! ←しかも主役の男女のやり取りとは別の所でロマンチックさをアピールしてるのが心憎い。「Next,Brazil.」じゃなくて本当に良かった。もちろん、他にもいいところはいっぱいありますよ。いい年して、自分の好きな勉強に打ち込んでいる元配管工とか、自分の孤独とうまく付き合えない看護婦さんとか。でもとりあえず、日本の鉄道会社も夢のある駅名をつけてくんないかなと。これが一番の感想です。8点(2004-12-06 19:14:28)(良:1票)

98.  隠し剣 鬼の爪 《ネタバレ》 最近、サムライを辞める侍の映画が増えてきた。時代は幕末とはいえ、欲深な家老VS下級武士という構図は、日本の経済発展を支えてきた企業の構図とほとんど同じ。企業に縛られて生きていくのに疑問を感じる人にとっては他人事ではない。だから、『ラストサムライ』のサムライ礼賛とは違って、そもそもサムライという肩書きを背負うことへの疑問の視点をもったことでこの映画はひとつ深いところにある気がする。『たそがれ…』が老成した大人の映画だったのに対し、『隠し剣…』は青春映画である。『たそがれ…』にあったぎらぎらした緊張感や、理想的に洗練された立ち振る舞いはこの映画にはない。でも、サムライという肩書きに徹しきれない所(友人の狭間も、最後は鉄砲に殺されて、サムライとして死ねなかった)や、友人討ちを拝命する時の逡巡する態度、たまにがさつで不器用な立ち振る舞いに若者らしさがでてる。この味わいも悪くない。「もう2度と人を殺したくない」というのは、間違いなく若者の台詞である。大人なら「そういう運命も仕方がない」になりそうだから。がんばれ若者。僕も含めて。8点(2004-11-05 09:08:26)

99.  モーターサイクル・ダイアリーズ 人が幸せに生きるということのために、自分の生涯を捧げた人がいたということは、僕にとっては歴史的な意味しかもたない。過去にそういう人がいただけのこと。この映画の中の旅は、けっして僕自身の旅ではない。しかし、ゲバラが自分の目で見て、自分の足で歩いた経験を糧に自分の将来を決めたということは僕に強く訴えかけてきた。それと、経験を分かち合った友達の大切さも。僕は外部からの情報に惑わされながら、いやむしろ外部の情報に頼りきって、いろいろと重要な選択をしてきたように思う。でも、そういう選び方をしたからこそ、選んだ道に一生懸命になりきれないのだろう。人生の選択肢は無限にあるといってもいい。そこから何を選ぶのか。これからは自分の経験とそこから自然に湧き出てくる感情を重視していこう、そのためにも自分で世界を経験するべきだ! そう思わせてくれた映画だった。8点(2004-10-25 18:08:34)(良:1票)

100.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 ぐうたら大学生を続けている僕にとって、同じ年代で2人のこどもを育てながら一生懸命に働いている主人公の姿が衝撃的だった。ある意味非常にきつい境遇にあるのに前向きに働いているサラ・ポーリーの姿は、多くの「自分が何をやりたいか分からない」と思っている人に訴えるところがあるように思う。この映画はもちろん一人の若い女性の選択を描いているわけで、多くの人が賛同できるような話ではないかもしれない。けれど、単なる家族を愛する「いい人」という型に縛られず、夫以外の男性と恋愛する「自分」中心の人間観は、既成の道徳を再検討する機会を提供してくれている。「自分」中心の人間観はラストで主人公の死後を描かない点においても貫徹されている。死者を悼むのは残された生者である。悼むのは、死者のためのようでいて、実は生者のためなのだ。死ぬものにとって、自分の死後の事実は分かり得ない。そういう、静かで力強い人間観がこの映画を貫いている。そんなことを感じた。  8点(2004-08-22 20:04:29)(良:1票)

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