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81.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 冒頭、主人公の友達が主人公に「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ。」と言います。 信頼は、それに足りうる言葉かもしれませんが、習慣は疑問です。 逃走劇を扱った作品は、追う側(本作では警察)の追い詰め方によって作品のハードルの高さが設定され、逃走側(主人公)の逃げ方によって作品の世界観が決まっていきます。 本作はハードルの高さや世界観がかなりバラバラです。 話が進むに連れ加速度的にハードルが地面スレスレまで低くなります。 そして逃走劇のクライマックスである主人公と香川さん率いる警察側の直接対決での一連のシーンで気付かされます。ハードル走だと思っていたら、バーリトゥードの格闘技だったと…。結局、なんでもありです。 前半の主人公の最大の武器は信頼だったかもしれませが、後半の主人公の最大の武器は製作者の都合の良い脚本です。 そのあたりの脚本や演出に統一性を持たせて丁寧に撮っていればもっと見やすく、娯楽大作と呼ばれるような作品になったと思います。 個々のシーンも面白かったですし、メインの役者さんで下手な方は居ませんでした。 特に濱田さん、石丸さん、伊東さんが良かったです。 伏線の張り方や、その処理の仕方、台詞回しなども良かったです。それだけに非常に勿体無く感じました。 また、主人公の役者さん自体を整形後に変えるのでしたら、冒頭のエレベーターのシーンで滝籐さんの顔を軽く見せてしまい、ラストの方も同じエレベーターのシーンで顔出しした方が演出的に良かったのではないかと思いました。(ラストシーンのインパクトが増したのでは無いかと…) 周知の通り「GOLDEN SLUMBER」はビートルズの曲で、三曲からなるメドレーの中の一曲です。「Carry That Weight」「The End」と、続きます。 主人公は友達の車の中で目覚めると、首相暗殺容疑者の濡れ衣を着せられ、この事件に巻き込まれます。二曲目の「Carry That Weight」で、本家は「お前はこれから長い間ずっとその重荷を背負うんだ」という歌詞を叫ぶように連呼しています。 そして主人公は友達や知り合った人の信頼を武器にしてこの事件を乗り越えます。 「The End」では「結局、あなたが受ける愛は、あなたがもたらす愛に等しい」と、歌っています。 最後に主人公は顔を変えて、青柳雅春に戻れず生きていきます。「GOLDEN SLUMBER」の歌詞は劇中でもあったように、「かつてそこには故郷へと続く道があった」 即ち、今はもうその道はなく故郷へは戻れない、という意味です…。少し切ないです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-25 18:34:32)《改行有》

82.  はじまりのみち 《ネタバレ》 木下恵介という名前は聞いたことが有るといった程の認識で鑑賞しました。 陸軍省後援で作られたという「陸軍」のラストシーンを10分程挿入しています。 それ以外のシーンを見ていないので詳しい事は言えませんが、私でも反戦とまではいきませんが、戦意高揚を謳っている映画とは感じる事は出来ませんでした。 日の丸の旗を振っている人混みの中を出征して行く息子を追う母親の姿は、戦争という大河の流れに逆らう小さな魚の様で、それが如何にも弱々しくて、無機質に行軍して行く軍隊に対して追い縋る彼女の姿は、切なさを通り越して悲痛にも映りました。 この様な感傷的なシーンを批判するのなら、「女々しい」という言葉がピッタリだと思います。 しかし、戦時中に陸軍省後援でこの様な「女々しい」映画を撮ることで逆に木下監督の気骨を感じられるのは皮肉です。 どちらが本当の意味で女々しいんだと問われれば軍人さんは下を向いてしまうでしょう。 しかし、この映画は上映されたという事を考えると、陸軍の検閲官も何か感じ入る所があったのか、他のシーンが彼等の要求を満たしていたのか判りませんが、便利屋さんの様な人に見て貰えて、あのように感じた人は実際にも結構居たのではないでしょうか。 そして彼の気骨は本作の中でもリヤカーで50kmの起伏のある道を病床の母親を疎開先まで運ぶというエピソードで表されています。 そのような母親への深い愛情を持った木下監督が「楢山節考」を撮っていると本作の中で知ったので、ぜひ見てみたいと思いました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-25 18:26:19)《改行有》

83.  用心棒 《ネタバレ》 登場人物のキャラクターや話の設定はかなり自由ですし、脚本もギャンブル的な展開の所も有りますが良く出来ていると思います。 総じて面白くてカッコ良い娯楽映画に仕上がっています。 ハーフのチンピラ浪人が居たり、木槌を持った大男が居たり、マフラーを巻いてリボルバー拳銃を持ったヤクザが出てきたり、芸妓がみんな醜女で座敷に上がった彼女達がノリノリのラテンビートを奏でたり、話の舞台は周りから隔離された無法地帯のカオス的なシャッター通りと化した宿場町だったりと、問題だらけのチャンバラテーマパークのようです。 そんな所に行く先も名前も適当で、滅法強くて、お節介で、照れ屋で、天邪鬼で、情に厚くて、頭が切れて、物事に拘らなくて、ぶっきら棒で、掴み所のない浪人が来て、テーマパークのメインキャラクターになってしまいます。 この浪人を中心に、街は回り始めます。 正直この映画、この人で成り立っています。この人と言っても黒澤明の作った桑畑三十郎なのか、三船敏郎という人間なのかと聞かれると困ってしまいます。 本作で黒澤監督の描いたヒーロー像は他に例がない位にカッコ良くて魅力的です。 そんなキャラクターを、熨斗をつけて具現化出来るのは三船さん以外に思いつきません。 このコンビには毎回痺れます。 水を貰ったおじさんに嫌味を言われると困った顔をしたり、下衆な八州廻りを見て爺さんと笑い合ったり、女房を取られた悲観的な男を見て怒鳴ったり、でも結局助けてお金まで上げちゃったり、爺さんが捕まったと聞くと後先考えずに助けに行こうとしたりと、中二病を患っている様なハードボイルド映画の完全無欠の主人公ではなく、人間味に溢れている所に物凄く惹かれます。  また、ほぼ全編で効果的に使われているガチャガチャした音楽が世界観を重たすぎるものにせずに、調度良いテンポをつけ軽妙な作品にしています。 大満足の作品でしたが、ラストシーンの三十郎の後ろ姿も「金は全部やっちゃったし、途中で死ぬくらいボコボコにされたけど、タダ飯は食えたし、悪い奴は沢山切れたし、味方をしてくれた爺さんも救えて結構楽しかったなぁ。」と、私と同じくらい満足しているように見えました。[DVD(邦画)] 10点(2015-04-25 18:18:14)《改行有》

84.  私は貝になりたい(2008) 《ネタバレ》 豊松には同情してしまいます。 何故ならそう描かれているからです。 子供の頃から貧乏で、足に障害を持ちグズだと言われ、身籠の妻と駆け落ちしてやっと小さな店を出したら軍に招集され、帰ってきたら刑務所に入れられ、二人目の娘には金網越しにしか会えず、SMAPなのに歌が下手で、最後には死刑になってしまいます。 製作者はそんな豊松への慈悲を感じて欲しかったかといえば、そうではない様な気がします。 大北山での出来事は背景や感情も含めるとかなり複雑です。 当時の日本はジュネーブ条約の捕虜に関する条項には批准していないので、矢野中将の「適切な処置を行え」という命令からしてあやふやですから、豊松までの間に入った士官達の命令責任も問えなくなりますし、「上官の命令は陛下の命令」としているならば、天皇陛下まで責任が及ぶことになってしまいます。 豊松の行動も「上官の命令は絶対」と言っているので銃剣が右腕をかすめたのは結果であって、受動的にせよ殺意はあった事になります。(それとは関係なく捕虜が死ぬ事も複雑にしています) この様に戦時中の陸軍の軍規に沿った出来事を戦後の戦争裁判(これ自体の賛否は省略します)で裁く事には無理が生じますが、それによって齎される軍国主義との決別と民主主義の到来を望んでいたのは、豊松の様な貧しい庶民であった筈です。 しかし、民主主義の基本的人権と法の下の平等を享受するには個人の行動に対する責任という代償が必要になります。 作中ではほぼ冤罪とも取れる罪に死刑という極端な表現をしていますが、製作者は、軍隊というヒエラルキーの中でさえ「責任」を有耶無耶にした日本人に戦勝国による戦争裁判で一様のけじめは着けられた様に見えるが、自らが総括もしないで今日に至っている私達に、出生や環境、個人の能力に関係なく与えられる人権や平等に対する個人の行動の責任の重さを理解しているのか、と問いている様に思えました。 人が社会の中で牛や馬ではなく人として生きるには人権が必要です。 人権を含む民主主義を主張する事は、個人としての行動の責任が伴います。 しかし、責任を負わずに生きる方法は有ります。 社会システムの外で生きるという事です。 深い海の底で誰にも干渉されず誰も干渉せずに、貝のように生きるということです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-25 18:07:32)(良:1票) 《改行有》

85.  横道世之介 《ネタバレ》 鑑賞後、レビューを書く前にここの評価を見て自分のそれとかなり差があるので驚きました。 自信が無くなりもう1度見ました。 気負わず見られたという事も有りましたが、評価は上方修正されました。 日和った形になりましたが、2度見た事は結果的には良かったです。 話の展開や構成は俊逸でしたし、登場人物が皆、役者さんの演技を含めて魅力的でした。 高良さんと吉高さんは単体でも良かったですが、彼等2人の関係性は見ていてとても心地良かったです。 空気を読めない世之介と彼に輪をかけてマイペースな祥子は、ボケ役の芸人の前にもっと強烈なボケ芸人が現れ、最初の芸人が突っ込まざるを得なくなっているようで面白かったです。 登場人物の台詞や所作の間(ま)や、演出は独特の雰囲気で非常に好感が持てました。  一方でノスタルジーという要素に少し頼りすぎている感じがしました。 現在のシーンではそれぞれの登場人物が世之介に対するノスタルジーを、過去のシーンでは観客に向けてのそれを表していましたが、前者はストーリー上の事ですし悪くもないと思いましたが、後者のそれはあざとく映りました。 ステレオタイプに80年代を表現した映像は、それらの要素を詰め込みすぎて説明的になり過ぎていましたし、広い画で記号的に配置された演技の出来ないアルバイトであろうエキストラがそれらに絡むと、作品からの集中力を欠いてしまう程でした。 製作者側のこだわりだとは思いますが、本来、話の背景でしかない筈のそれらに焦点を当てすぎると、見ている側は映画ではなく単なる製作者の自己主張を見せられている様で一気にしらけてしまいます。 そんなシーンが複数あったのは残念でしたし、それが1度目に見た時の評価が低くなった要因です。 ある程度年齢を重ねた人に対しては、ノスタルジーは感傷的にさせる道具としては極めて有効だと思いますが、安直に使いすぎると逆効果だと思います。 話が良いだけに勿体無く感じました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-20 17:32:22)(良:1票) 《改行有》

86.  晴れ、ときどき殺人 主演の渡辺典子さんは当時アイドルだったそうです。そうなると観客層は男子中高生でしょうか。 ストーリーの内容量と、劇中に出てくる女性のハダカの量が見事に反比例していますが、この割合がメインの観客層にとっては黄金比な気がします。 そう考えるとマーケティング戦略的には決して間違ってはいない映画だと思います。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-04-20 05:21:29)《改行有》

87.  HANA-BI 《ネタバレ》 台詞とストーリーを出来るだけ削ぎ落として、暴力と、小ネタのギャグと、監督自身の絵をモンタージュ的に重ねていき仕上げている作品で、それらから何かを感じ取れている人が高評価を付けているのだろうが、ほぼ何も感じられず、理解も出来ない残念な私にとっては魅力的な作品にはならなかったです。 リズムをわざと外し間延びさせるような編集も心地良くないし、映像的に印象に残るシーンも特に有りませんでした。 悪い意味でギミックや手法にばかり意識がいってしまい作品に入り込む事が出来ませんでした。  正直、嫌味ではなく本作を理解できる人を羨ましく思ますが、その反面、その理解は監督の意図しているものだと自信を持って答えられる人(特に映画評論家)はどのくらい居るのかと思ってしまいました。[CS・衛星(邦画)] 2点(2015-04-20 04:25:58)(良:1票) 《改行有》

88.  ストリート・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 話の内容は薄っぺらで安直です。 しかし、本作はロックンロールのお伽話です。 「カボチャは馬車にならないだろ~。」と、ツッコまないようにお伽話に余計なツッコミは野暮です。    他のレビュアーの方も書いていますが、この映画は「カッコ良い」です。 どーしよーもなく安っぽい言葉ですが、私が映画を見る上では、結構重要な要素です。 高揚感のある挿入曲は勿論ですが、それぞれの登場人物が自分達の美学に従って行動していて、それが結構みんな筋が通っている所が見ていて気持ち良いです。 敵役のレイヴェンでさえも魅力的に描かれていますし、普通なら単にコメディーリリーフ的なキャラクターのビリーの外見と、台詞と態度のギャップには最初は笑ってしまいますが、話が進むに連れて「漢」すら感じさせてくれます。 あの根拠の無い自信から来るいちいちカッコイイ台詞や態度は最高です。 劇中では一番好きなキャラクターです。  エレンが唯一、恋と夢の狭間で揺れていますが、それが作品の叙情的な部分と成って物語に起伏を与えています。 お伽話にぴったりの綺麗なお姉さん的なヒロインですが、肝心のステージで歌い始めると途端に貧弱に見えてしまいました。(勿論、歌は吹き替えです) ジム・スタインマンの曲とホーリー・シャーウッドのボーカルに負けてしまっている印象です。ミリ・ヴァニリを見習って欲しいです。  また、今回久しぶりに見たのですが映像が結構良った事に気付かされました。 デヴィッド・ボウイのジギー・スターダストのアルバムジャケットの様な雰囲気の夜の街や、トムとレイヴェンの決闘でのボンバーズと市民の大集団の対峙シーンなどは迫力とカッコ良さが有りました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-04-20 01:26:33)(良:1票) 《改行有》

89.  切腹 《ネタバレ》 時系列を含む話の構成・展開や、重厚な映像に見入ってしまいました。 殺陣シーンは別としても役者さんの演技も素晴らしかったです。 しかし、見終わってから作品を自分なりに咀嚼してみると、「これって結局何なんだろう?」…みたいな。  井伊家に「ハラキリ詐欺」に行った求女は、井伊家の家臣に強要されて武士の面目に縛られ、竹光での侮辱的な切腹に追い込まれます。 武士の魂とされる刀を持たず、腰に竹光を差して「切腹させて。」では、武士である井伊家の人達からすれば怒るのは当然です。井伊家ナメられています。 それを受けて義父の半四郎も井伊家に「ハラキリ直訴」に行き、「介錯人が全員居ないのは、病欠じゃなくて自分が髷を切ったから出て来れないんだ。」と、武士の体裁を利用した仕返しで家老を追い詰めます。 結局、双方とも武士の面目を盾に相手の揚げ足を取り合って意地悪しているだけです。 その結果、半四郎も家老も、家族や家臣の否を省みること無く、相手への攻撃という行動を取ります。 面目とは保つことが重要であって、その内容や正当性などは立場や境遇によって勝手な解釈が出来てしまうのではないでしょうか。 また、家老の事件隠蔽も当時の幕藩体制下での君主、面目を絶対とする武士道からすれば、現代の倫理観で単純に判断できないと思います。  恐らく半四郎は自分を含めた武士の在り方全てを否定するに至ったのでしょうが、言動、行動には一貫性や整合性は感じられません。 彼がした事は、武家業界に精通した姑息なクレーマーが犯した身勝手なテロ行為で、町人の私からすれば支配者階級の自壊的喜劇に写ってしまいました。  仮に制作サイドが武家社会への皮肉を主題にしているとしても、貧しさが原因とはいえ、浪人親子の行動が利己的すぎて作品自体のカタルシスも無くなり、私自身の気持ちの置きどころが作品の中に見つからずに、消化不良で中途半端な印象に成ってしまいました。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-04-19 15:14:07)《改行有》

90.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 面白かったですが前作に比べると、少し張り切ってしまいガチャガチャした普通のヤクザ映画という印象でした。 元気に水中を泳ぐ魚より、水底で蠢いているドジョウやウナギの様な前作の雰囲気が良かったので少々残念です。 花菱会と、水原と、木村の下に着いていた若い2人がその要因だと思います。 花菱会の3人組は、もろステレオタイプの関西ヤクザと言った印象ですが、配役、演技は良かったです。特に塩見さんは引くほど怖かったです。 彼等をトーンダウンさせる必要はないと思うので、寡黙で不気味な第4の人物を花菱会の中に立てて、バランスを取って欲しかったです。(勿論、喋る時は関西弁) 水原は前作での雰囲気が良かった為にがっかりしました。 小物感を出す為だと思いますが、中尾さんを始めとする周りの組員の演技に対して、加瀬さんのあのヒステリックな演技は上手いとは思えませんでしたし、小物感に対する演出、演技の程度や方向が違っていたように思います。 重要な役どころだったので、1人だけビー・バップ・ハイスクールになってしまったのは残念です。 それに対して、清廉性はあるが口と態度が悪いマル暴の繁田は説得力が有り、演じている松重さんも役にハマっていました。  脚本は前作同様、設定や話の筋におかしな所が無かったのでストレス無く見る事が出来ました。 音楽が唯一前作を超えていたという印象でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-16 16:06:41)(良:1票) 《改行有》

91.  リプリー ノーベル賞級の細胞の作成に成功したと言っていた人の事を思い出した。 「ディッキーは、私でぇ~~す」みたいな…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-15 17:57:45)《改行有》

92.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 理数系監督の作品といった印象です。 閉じられた空間の中に「暴力上等」を伴った複数の因子を配置して、それらの一部にストレス(軋轢)を与え、各因子の相対的な反応を見ているようです。 空間内の視点から見れば因子同士の行動の目的はストレス問題の解決ですが、空間の外から見れば、単なる自滅とも取れる連鎖的因子崩壊です。 因子自体が持っている暴力的な特性上、極めて自然な結果です。 そして地球に人間が蔓延っている様に、最後に残るのは「知性派の謀反上等」の因子です。 ヤクザ社会のエントロピーの法則と進化に於ける自然淘汰論とでも言った所でしょうか。  話自体は難しくはなく、テニスのラリーのようにヤクザの報復戦の応酬が淡々と進んでいきますが、映像表現の迫力や、配役、役者さんの演技などのお陰でかなり見入ってしまいました。  特に椎名桔平さんのヤバい感じや、小日向文世さんの下衆っぷりは見ていて気持ち良かったです。  派手な画を撮ろうとして興醒めなCG映像に成ってしまったり、劇的な展開を目指し整合性のない脚本に陥ってしまう作品が目立つ中で、一方的な襲撃で銃撃戦(撃ち合い)は殆ど無かった事や、エキストラを多用した広い画のカットなども無く、話も単純かつ自然な流れでまとまっているので、作品的に広がりが余り感じられませんでしたが、失敗する要素を極力カットして出来る事を丁寧に撮っている印象があり、映像、脚本に隙がなったのでストレス無く見る事が出来ました。 作品をきちんと一本にまとめ上げる北野武さんの監督としての力量を感じました。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-04-15 17:45:50)《改行有》

93.  キネマの天地 《ネタバレ》 大方の出演者が上手な演技をしている中で、主人公の有森也実さんがそれ程でもない演技をしていたように思えます。(周りの達者な役者さんと比べるのは少々酷かもしれませんが…) しかし、それが劇中の彼女の役とシンクロして、有森さんと小春の両方を応援したくなり、作品に入り込める良い要因になりました。 山田監督が意図した所なのか、偶然の結果なのかは分かりません。 緒方監督(岸部一徳さん)はロジックで、小倉監督(すまけいさん)は直感で、喜八(渥美清さん)は慈愛で小春に演技指導します。 馬の後ろ足の様な役をやっていた喜八が、難しいシーンを彼女に教える時に、役者としての引き出しが貧しい為に、秘密にしていた自分と小春の母親との過去を話すことによって、小春の素性が分かってしまうシーンは、胸が熱くなりました。  島田が「映画とは見る人の人生を変えてしまうような力を持っている。」と、言っていましたがその通りだと思います。 物語を語る事が出来る映画、演劇、本などは、前頭葉が発達してしまった人間にとっては、他人の人生を経験したり、夢や希望を抱く事も容易にさせてくれます。 私にとって本作はそこまでのものでは無かったですが、程良い喜怒哀楽を散りばめた質の良い話は、喜劇としては十分でした。 因みに、思想家カール・マルクスにも勿論兄弟はいました。 直近に起こった喜八の死を知らずに真っ直ぐに前を向き歌う、凛とした小春のシーンは、とても印象的でした。 小春個人に、この先の日本の映画産業を重ね合わしているような制作サイドの鼓舞と願望にも写りました。 その様な映画業界への批判や願望は御社の会議室でやって下さい、というシーンは何箇所か有りましたが、それらも含めて作品として昇華されていたと思います。  作品では死を単純に悲観的なものではなく、自然の摂理と捉えているようにも感じられました。全体的に人間関係の妙を丁寧かつ軽妙に情景として見せつつも、浪花節全開にならない山田監督の演出は、好感が持て非常に楽しめました。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-04-15 12:17:09)《改行有》

94.  細雪(1983) 《ネタバレ》 冒頭の姉妹の会話のシーンで、短いセリフを役者さんの正面アップで繋いでいくのを見た時に「しまった…」と思いました。こんなセンスのカケラもないカット割りの作品を2時間以上も見るのは正直辛いなあ…、と。 しかし、徐々に作品に入って行くことが出来ました。大きな感動や笑い、大胆な話の展開などは有りませんが、それぞれの立場や生き方は違うが強い絆で結ばれた姉妹にはとても好感が持てました。  長女は本家ということも有り蒔岡という「家柄」を守り、次女は姉妹という「家族」に配慮して、三女は自分という「個人」を曲げずに、四女はそれらに囚われずに自由に生きていきます。 日本の戸主・家制度の中の家族の有り方が時代とともに変わっていくのを、象徴的に表わしているようにも見えます。  長女と次女の、それぞれの立場を背景に互いの意見を主張しながらも、信頼と愛情に溢れている関係性は見ていて心地良かったです。岸恵子さんと佐久間良子さんの演技力に依る所も大きかったと思います。 特に三女の身の振り方が定まった時の「あの人粘らはったなぁ。」「粘らはっただけの事あったなぁ。」という2人の会話のシーンは、妻であり姉である女性の懐の深さを見事に表現していると感じました。  石坂浩二さんの良い意味で毒にも薬にもならないキャラクターと演技は、重要だけれども目立つ必要のない役どころには、見事にハマります。 メインの役者さんはみんな上手で安心して見させて貰いましたが、侍女のお春がそれだけにもったいなかったです。 江本孟紀さんが出てきた時には、作品をぶち壊されるのではないかと思いヒヤヒヤさせられました。 最後まで何も喋らずにいてくれたことでホッとしましたが、結局、本編と関係のない所でスリルを味わうことになってしまったので損をした気分です。 春の桜や秋の紅葉を背景に、和服を着た女優さんがロケーションに溶け込むかのようなシーンは綺麗でしたが、何度か出てくる夕景のシーンはどれも美しくなく、確実に数カ所は作品の足を引っ張っていたと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-14 18:43:43)《改行有》

95.  アーティスト 《ネタバレ》  HDの中に録画されていたので取り敢えず予備知識などは全くなしで見ました。  モノクロサイレントは映画の導入部で、いつ色が付いて音が出るのかと思っていたのですが、そうではないと気がついた時には作品にかなり入り込んでいました。  とても可愛らしい作品でした。フランス映画とのことですがハリウッド映画の様に脚本、映像に高い整合性が感じられ、時間も約100分という事も有り、手の中にすっぽりと収まる良く出来た工芸品のようでした。  サイレントという事で、主人公の少し大袈裟な演技も作品に合っていましたし、脇を固める犬とヒロインも良かったです。出演者全員の演技やストーリーに、ほぼ重たい所がないので軽妙に進みます。  また、音がないという事で映像は丁寧に作っている印象でした。当時の町並み(ヒロインが車を運転して主人公の所まで行くシーンの派手ではないカーアクションや、カット割りも含めて俊逸でした)や、〇〇町のみなさんと言ったエキストラではなく、演技の出来ているエキストラは見ていてストレスがなかったです。  音も色も無く、加えてシンプルですが、良質のラブストーリーでした。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-04-13 18:48:32)(良:1票) 《改行有》

96.  七人の侍 《ネタバレ》  様々な映画の要素を真っ暗な部屋にある鍋の中にドバドバッと放り込み、ぐつぐつ長時間煮込んで電気を点けたら凄いのが出来ていました、という作品ではないと思います。  3人の凄腕の料理人がレシピを書き、その中の1人の天才が最高のシェフを集め、最高の厨房で最高の食材と最高の調理器具を使い、たっぷり時間を掛けて完成させた最高の大衆料理の様な作品だと思います。 時は戦国時代です。槍一本、己の武勲で素浪人から一国一城の主にも成れるようなジャパニーズサムライドリームの真っ只中で「ゴハン奢るから、野武士やっつけて」って言われても断られるのは当然です。ハイリスクウルトラローリターンです。 しかし、何時の世にも実利を選ばない奇異な人は居ます。20億円以上のオファーを蹴って4億円の年俸に応えるプロ野球のピッチャーのように…。   難航する侍集めをおざなりにせずに、時間を掛けて描くことにより、当時の世相や百姓が侍を雇うことが如何に無謀な事であるかを理解させてくれますし、それぞれの侍のキャラクターの説明や、彼等の個々の行動の説得力にも繋がります。 また、後半の怒涛の乱戦での決して大団円といかない結末に対する濃厚な前フリとも言える巧妙なプロットになっているとも思えますし、これらをサラッと描いていたら底の浅い作品になっていたと思います。 私にとって最高の作品のひとつですが、完璧なそれでは有りません。粗はあります。古さも感じます。しかし、それらを軽く凌駕する高揚感だったり、突き抜けたカッコ良さや、感情をジャイアントスイングされるようなダイナミックさがあります。 要因として特筆すべきは三船敏郎さんの演技力です(勿論、他にも沢山の要因は有りますが、書いていたらきりが無いので…)。 まさに水を得た魚のようにフレームの中を縦横無尽に動きまわり、台詞も何を言っているか聞き取れないほど吠えまくります。 また、彼が劇中で見せる豊かな表情や子供達を相手にしての演技などは、彼自身の人間的魅力とも感じさせられます。  しかし、彼がどんなに全力で演技をしても、決して画面からは窮屈さは感じません。三船敏郎さんの激情を伴った演技を、勢いそのままに映画に昇華させる黒澤監督の懐の深さは、孫悟空とお釈迦様の関係のように感じました。  本作のスタッフやキャストの方々へ、「七人の侍」を作って頂きありがとうございました。 [DVD(邦画)] 10点(2015-04-13 18:42:02)《改行有》

97.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》  ホリー・コールの「コーリング・ユー」は持っていますが、やはり、こちらのジェヴェッタ・スティールの方が格段に良いです。遠くの方で虚空に向かって歌っているような、無機質にも聞こえるが凛とした歌声は作品にも合っているし、単体でも素晴らしいです。  フェルナンド・ボテロの絵から抜けだしたようなドイツ人のおばさんと、全方向に見境なく攻撃する黒人のおばさん(夜中に布団たたきで干してある布団を叩いたりはしませんが…)の友情のお話でしょうか。  この2人が作品を通して、徐々に魅力的に成っていきます。  舞台が砂漠という事もあり、殺伐さと気だるさの中で、微妙で不安定な人間関係がゆっくりと繋がって好転していくのは心地良かったです。  作品後半は人間関係が好転しすぎて、俗っぽく成ってしまったように感じました。前半の雰囲気にもう少し浸っていたかったです。  そんな時に、彫師の姉御が「慣れ合いすぎ…」と言って出て行ってしまいます。思わず私は「ですよねぇ~、この後あなたがメガフォン取ってくれませんか?」と、劇中の人にパラドックス的な事を思ってしまいました。 百円ライターを透かして見ているような世界や、感度の違うフィルムを使って撮っているアナログチックな映像の効果、個々のカメラアングルの切り方など、見ているこちらの意識をほぼ持って行かれるくらいにセンスが良かったです。 主人公のジャスミンが「手のひらは白いのね」と、ブレンダの娘のフィリスに聞き「カワイイ?気に入っているの」と、言うシーンは、ちっちゃな仲良しの子供同士の他意のない会話のようで特に印象に残りました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-13 17:52:18)(良:1票) 《改行有》

98.  北の零年 《ネタバレ》  演出、脚本、配役、演技、映像、音楽、CGなど映画における殆どの要素が良くなかったです。これらの良くない要素を一つ一つ積み重ね、繋ぎ合わせれば駄作になるのは火を見るよりも明らかです。  業界を代表するような大物の役者さんなども出演しています。  制作は主に全国紙の新聞社です。系列の全国ネットのキー局なども勿論含まれています。役者の方々は脚本を確認したとしても大手マスメディア制作のオファーを断るのは、後々の事を考えると難しかったと思います。  しかし、映画のテーマは新政府の横暴な権力には屈せず厳しい北海道の大地に自分たちの国をゼロから作っていこうと言うものでしょうか。  全く以て笑ってしまう程に皮肉です。  この駄作(勿論、個人的な見解)のラストシーンは、徴兵や馬の徴用の問題が解決していないのに、取り敢えず現実から目を逸らし、みんなでニコニコしながら荒野を適当に耕してハッピーエンドです。  役者というプライドを捨て、長いものには巻かれても、取り敢えず目先の日銭は稼げたので「まあ、いいか」という彼ら自身を見せられているようでした。  こんなことをしていると本作の中では馬(命を懸けて守ろうとした大切なもの)は帰ってきましたが、制作スタッフや役者に取っての本当に大切なものは、何時か何処かに行ってしまうように感じました。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2015-04-12 13:39:17)(良:1票) 《改行有》

99.  新幹線大爆破 《ネタバレ》  勢いや迫力というものを非常に感じる作品でした。役者さんが単に演じているというよりも、自分の進むべき方向を理解していて、熱く激しく演じているという印象でした。  パニック映画としては話の設定や緊迫感などは楽しめましたが、サスペンスとしては脚本が雑に感じました。  見終わった時の高揚感と同じ位に、その雑な印象が残ってしまい残念でした。  また、運転指令長の倉持が国鉄の良心の様に描かれていますが、総局長のゼロ地点停止に対する彼の異議は正しかったのでしょうか。 現場指令責任者として異議を唱えるのならば代案を提示するべきで、彼にはそれがあったのでしょうか。  あの時点で、指示通りにしない警察に対して犯人は電話をしてくる可能性は?  仮に犯人から電話があり「爆弾は1つだけだから止めても大丈夫だよ。」と言われても信用できるのか(爆弾脅迫犯が信用足りうる人物なのか)。信用しない場合は国鉄・警察側で2つ目は無いという事を停車するまでに証明出来るのだろうか?  電話が無い事を見越して、福岡到着までに自力で2つ目の爆弾を発見して解除できる見込みがあるのか?  仮に2つ目の爆弾があったとして、それを解除出来たとしても3つ目の爆弾が無いという保証があるのか?  これらを鑑みると、何処かで必ず新幹線を停止しなければならないのだから、ゼロ地点停止か、否かの決断はどちらにせよギャンブル的要素が含まれると思います。そうなると、無駄な二次災害の可能性を避け、田園地帯でのゼロ地点停止は正しかったのではないでしょうか。  倉持の考えは、単に決断の先送りのように見えてしまいます。  責任者の仕事は、状況を的確に判断し、決断を下し、その結果に責任を取る事だとしたら、彼は一つも出来ていないと思います。  司令室で指揮を執っていたにも関わらず、状況を把握できずに、決断は総局長に押し切られ、しかも彼に「私が責任を取る。」とまで言わせています。  倉持は感傷的に辞職願を申し出ていましたが、私が上司だったら更迭です。責任者の器では無いと思います。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-11 16:32:57)《改行有》

100.  カラスの親指 《ネタバレ》 「出来過ぎてる…。」主人公の台詞の通りコンゲームやサスペンスとして鑑賞すれば、成り立たないほど出来過ぎていますし稚拙なところも多々あったと思います。  しかし、カラスのお父さんがカラスの娘達やカラスの仲間の過去の傷を精算し、その過去に縛られて日陰の中にいる現状から脱却させ、まっとうな未来を彼等に送って貰いたい為に仕組んだ筋書きを、神様が余命いくばくもなく過去の過ちを改心した彼に奇跡として叶えてあげたと見れば(あまあまだが…)、コメディ-タッチのヒューマンホームドラマとして大いに楽しめました。  もし隙のない計画で小狡く詐欺を成功させていたら、カラス達への好意はかなり低くなっていたと思います。詐欺の様なコンゲームとヒューマンドラマを相反するテーマと考えると、前者を稚拙でかなり都合の良い展開にして表現する事で、最後まで主人公達への感情移入もしやすくなったと思います。  入川と河合姉妹が親子だと分かってから物語を振り返ると、みんなで一つ屋根の下で家族のように過ごした日々、チンピラ事務所でまひろが咄嗟に機転を利かせた嘘をホテルで「だってテツさんは父親くらいの歳だから…」などは何とも切なくなってしまいます。  また、最後に人の信用を食い物にする詐欺は最低の行為だ、武沢とは詐欺をしていなかったなどの設定も安っぽいですが、それらを入川に言わせた事で物語としては納得いくものになったと思います。  阿部寛さんの演技力は本当に安定していて上手でしたが、その他のメインの役者さんは場がしらける程に下手ではないにせよ、皆一様に上手くは無いように感じました。  村上ショージさんの抑揚のない台詞回しや、ぎこちない所作は「アジがある」、「へたうま」等のレベルでもないと思いましたが、あの役を彼が演じる事によって作品の価値や物語の説得力が数段上がったと私は思います。お笑い芸人の彼の大ファンであることを差し引いても、彼自身が持っている物事に対する誠実さの様なものが、この映画自体の大きなプラスのウエイトになっていたと思います。  逆の意味で言うと出てきてすぐに「あっ、この人は絶対にいい人ではない!」と思わせるユースケ・サンタマリアさんの彼自身が絶対に持っているであろう不誠実さも分かり易すくて良かったです(ごめんなさい)。  「カラス」ではなく「親指」をテーマにして見ると色々許せてしまう映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-08 16:38:16)(良:2票) 《改行有》

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