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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1161.  アメリカン・アウトロー 《ネタバレ》  血生臭い時代背景とストーリーを、ポップで明るい雰囲気に仕上げたエンタメ作品。  よって多少の不謹慎感はありますが、気軽に見られるポップコーンムービーとなっています。  プロットも極力わかりやすくなっているようですね。  まずは南軍が北軍に敗北します。南軍のレンジャー部隊、故郷に還ります。故郷の村に、政府の息のかかった鉄道会社が立ち退きを迫ります。つっぱねます。仲間が処刑されそうになります。助けます。今度は母親が殺されたりして、報復強盗が始まります。  このようなシリアスな脚本を、ひたすらライトなテイストで味わうことになります。  当然犠牲者もいるわけです。ジェームズ兄弟の母親。ヤンガー兄弟の末の弟。また、話題の中でしか出てきませんが、ドク・ミムズの長男も死んでいます。  ですが『人の死』の扱いが、この作品ではかなり軽いです。悲しみ、怒り、痛みといった感情が、この作品から伝わってくることはありません。もちろん、そこから生まれるはずの、逆襲や復讐によって得られるカタルシスもありません。なんせ、ラストは自分達の家族を殺した相手と馴れ合う始末です。そして笑顔で新天地へ向けて再スタートですから、死んだ者達は浮かばれないですよね。  したがってこの作品は、終始ジェシー・ジェームズというアウトロー・ヒーローを描くことにこだわった作品と言えそうです。  そりゃあ、見ていて楽しいですが、深みはなく、共感することも無く、見応えもありません。  ついでに言うと、部分的に脚本がかなり雑です。 一例を挙げると、仲たがいのシーン。ここはかなり強引ですよ。  その人間性とカリスマで、みんなをひっぱってきたジェシー、突然のご乱心です。  『俺がボスだ。』『お前は死にぞこないだ。』  不自然極まりないです。  ライトなタッチは好きなのですが、しめるところはしめてほしいですね。  『袂を分かつシーン』や、『人の死のシーン』だけは、もう少し脚本や演出を練っても良かったのではないかな。[DVD(字幕)] 7点(2016-06-24 11:14:09)《改行有》

1162.  ヴェロニカ・ゲリン 《ネタバレ》  女性ジャーナリストに起こった悲劇、その意味を問いかける作品。・・・なのかな、との予備知識ありでの鑑賞。  予想通り、かなり『強い』作品ではあります。  ですが、この映画では、その『強さの源』が見えてきません。  あるいは、冒頭で、注射器で遊ぶ幼い子供達のシーン。麻薬漬けになっている少年・少女のエピソード。この冒頭のシークエンスから、ヴェロニカのジャーナリストとしての正義感を感じるべきだったのでしょうか。  自分の身や、大切な家族を危険に晒してまで、なぜ麻薬の記事を書くことに固執するのでしょうか。  『子供達の未来を救いたい。』『麻薬の売人は許せない。』理由は何でも良いのです。何でも良いから、ヴェロニカの行動の原点にあるもの、それを映画で見せてほしかった。  でなければ、ただ意地になってムキになっているだけの人に見えてしまうことすらあります。  にしては、『ここで屈したらジャーナリズムの敗北よ。』という信念を掲げておきながら、記事を書くことより訴訟を起こすことを選んだりします。なんだかよくわかりません。  また、周囲の人間の感情の機微も、抑えすぎている感があります。鑑賞者の判断にゆだね過ぎているような気がします。旦那、母親、刑事、上司、誰も彼もが優柔不断に見えてしまいます。  『実話』だからこそ、ただ事実を流すだけではなく、そこに生きる人たちの『思い』を見せてほしいのです。  そこに作成者の価値観や解釈が入っても構いません。心の描写が中途半端なバッドエンドストーリーを見せられても、口の中に苦い味わいが残るだけです。  ラストのナレーションで、ヴェロニカの死に大きな意味があったことは、わかります。  ですがこの作品に関しては、あまりにもラストのナレーションに頼りすぎている気がします。  この作品を見てよくわかりました。私は『実話』が好きなのではないようです。『実話ベース』の『映画』が好きらしいです。[DVD(字幕)] 6点(2016-06-21 13:24:25)(良:1票) 《改行有》

1163.  ロード・トゥ・パーディション 《ネタバレ》  かなり落ち着いた雰囲気のマフィアもの。  ですが落ちついているのは雰囲気だけで、中身は結構凄惨ですよね。  忠義を尽くしていたのに、妻子を殺されたうえに、父同然に慕っていたボスから命を狙われるマイケル・サリヴァン(トム・ハンクス)。  元凶はコナーというボスの息子。それは皆わかっているのに、ボスの息子だから、誰も手が出せない。理不尽なストーリーに怒り心頭です。  サリヴァンは、父親としてもマフィアとしても一流。ある意味、ヒーローとしての側面を持っていると言えるでしょう。  だから、救いようの無いストーリーでも、サリヴァンのダークヒーローぶりに、一筋の希望を期待せずにはいられないのです。  最低の状況からの大逆転を期待してしまうのです。  実際は、妻子が殺されて、サリヴァンがその報復を始めたときから、真のハッピーエンドなんてありえないのに。  そういった意味では、『家族の幸せエピソード』を序盤で『描きすぎなかった』のは逆に良かったかもしれません。そこを描きすぎていたら、家族が失われた悲しみのほうが、映画を支配してしまいそうです。  ラストはせめて二人の幸せを願っていたのですが、何とも後味の悪い結末。  にも関わらず、サム・メンデス監督の、とてつもなく上品な演出で、悲しさを最小限に抑えてしまっているのは凄い。  それどころか、息子のナレーションでしめちゃったことで、まるで感動的なドラマのような仕上がりに。とんでもないですね。  この映画は、『マフィアもの』か、『家族ドラマ』か。  正直どっちつかずの印象ですが、良く言えば『合わせ技一本』みたいな作品だと思います。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-06-21 02:15:04)(良:1票) 《改行有》

1164.  ワイルド・スピードX2 《ネタバレ》  『1』がイマイチでしたので、見るかどうか迷ったのですが、見て良かったです。  凄く面白くなっています。  ストーリーにちゃんと必然性があります。  一人一人の行動の動機が、はっきりしています。  映像、スピード感は、前作を凌いでいるのではないでしょうか。  コーナリングが多くなったことで、レースっぽさも前作よりあります。  公道でのカーチェイスも、トラックしか出なかった前作に比べ、障害物(一般車やトラック)が多くなったことで迫力が増しています。  地元の警察やらFBIやらがわんさか出てきて、みんなで追いかけっこしているのは、理屈抜きで楽しいものです。  車庫からたくさんのスーパーカーが出てきて、追跡を撹乱する仕掛けは、大掛かりでわくわくします。  これだけサスペンスフルで、ドラマ性があって、ちょっとコメディな部分もあると、車のことがよくわからなくても全然楽しめます。  前作は、はっきり言って、一部の玄人よりの作品であったのに対し、今作は万人向けのエンターテイメントに仕上がっています。  映画としての完成度は雲泥の差でしょう。  よくある『刑事のバディもの』的なテイストがあるのも嬉しい。  仲が悪かった二人がいつの間にか協力し合っています。もはや使い古されたプロットかもしれませんが、やはりこーゆーのが楽しいです。  『使い古された~』とか言わずに、面白いものは面白いんだから、使い古されたものでも良いものはどんどん使って欲しいものです。  それに、主人公の相棒として、ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)はとても相性の良いキャラクターだと思います。  更には、テズ、スーキー、ジミーといったメカニックやドライバー仲間の存在が、大変良いスパイスになっています。  前作がまとまりのないごった煮状態だったのに対し、今作は一つの料理としての体を成しています。  大変面白いエンタメ作品です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-06-19 16:34:52)(良:1票) 《改行有》

1165.  ショウタイム 《ネタバレ》  ストーリー性のあるコメディは好きです。  特に刑事もので、ベタなやつならなお良い。  そういった意味ではこの作品は自分好み。  ですが、最初のうちは笑えることより、イライラすることのほうが多いかもしれません。  なにしろ、前半のトレイ(エディ・マーフィ)がうざすぎます。  TVプロデューサーのチェイスは、あほすぎます。  そーゆーキャラ設定なのはわかるんですけどね。さすがにミッチ(ロバート・デ・ニーロ)がいたたまれなくて。  ですが中盤以降、特にラストに向けて面白さが加速します。  コメディタッチは崩さず、それでいてサスペンスアクションのノリもまあまあ。それなりの爽快感すら感じられます。  あれだけ否定していた『ボンネットダイブ』を結局やらされるハメになるシーンは面白すぎます。  そして、事件解決の瞬間を、『SHOW TIME』のタイトルでしめくくる演出はあざやか。  事件は解決。番組は大ヒット。トレイとミッチは本当の相棒に。  ですがトレイが本物の刑事に昇進できたのが、一番後味が良かったかもしれません。  あくまでB級、ポップコーンムービーに違いはありませんが、こーゆー映画が心をリフレッシュさせてくれます。  大絶賛はできませんが、私にとって、こーゆー作品は必要なジャンルなんですよねー。  『エディ・マーフィー』『マーティン・ローレンス』『ジャッキー・チェン』『クリント・イーストウッド』、親が吹替えで見ていた世代なので、もはや吹替えのほうがネイティブに感じるのが悲しい(笑)[DVD(吹替)] 7点(2016-06-18 10:01:43)(良:1票) 《改行有》

1166.  ワイルド・スピード 《ネタバレ》  車もバイクもアクセル全開ですが、映画は空回り気味です。  エンターテイメントな作品には、ヒーローが欲しいところです。  メインの二人。ドミニクとブライアン。このどちらにもヒーロー性が足りないのが痛い。  ドミニクはトラックジャックの犯人。しょせんは犯罪者。それに皆から慕われるほどのカリスマを感じません。  ブライアンは容疑者の妹に、自分がおとり捜査官であることを簡単にばらしてしまいます。更にはラストでドミニクを見逃す始末。どう考えても警官の適正が0でしょう。そんな人間を主役に据えられても、応援できないし、共感できません。  共感できないから、ブライアンといっしょにハラハラすることもできません。  脇役も、個性があるし、キャラ分けはできていますが、魅力がありません。  最大のマイナス要因は、それぞれの動機が見えてこないことでしょう。  動機が見えないから、目的も見えません。  ブライアンはどうしたいのか。犯人を挙げたいのか。ただドミニクの妹と仲良くなりたいだけなのか。それともドミニクに認めて欲しいのか。主役なのに主体性がなく、そのスタンスが宙ぶらりんのままラストまでいっちゃうってどうなんでしょう。  そしてドミニク。なぜトラックジャックをやっているの?その動機は絶対必要でしょう。  その理由は明かされないまま、ラスト二人でチキンレースみたいなことやって、終わり。  確かに映像だけは、凄い良かったです。映像『だけ』はね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-06-16 00:46:37)《改行有》

1167.  モンスター(2003) 《ネタバレ》  ストーリー重視の私ですが、この作品にかんしてはストーリーより主演二人の演技に圧倒されます。  特にシャーリーズ・セロン。  『いったいいつ出てくるんだ、シャーリーズ・セロン。主役と思っていたのに、全然出てこないじゃないか。そしてやたらグイグイ出てくるこのゴリラみたいな女は誰だ?キャストを確認してみよう。ええ~と。うん?ええー!!』  というわけで、シャーリーズ・セロン=アイリーンという事実にまず驚きます。  家庭環境にめぐまれず、娼婦しかできなかったアイリーン。同性愛者のセルビー。共に世間から阻害されているという共通点でひかれあう二人。お互いがはじめて自分を必要としてくれる人間に出会ったわけですか。うーん。辛い。マイノリティの人間というのはかくも大変なものなのか。  同じ境遇、同じ苦しみを知っている二人。その二人がそろう。二人のコミュニティが出来る。すると悲しいかな、微妙なパワーバランスというものがやはり出来てしまう。お互い依存しあっているようでいても、その依存の度合いにわずかな差が出来てしまうものなんですね。  一見アイリーンのほうが優位に立っているように見えますが、実のところ支配権を握っているのはセルビーでしょう。アイリーンは確実にセルビーの精神的な支配下にあります。それは、ラストからもわかりますし、遊園地のエピソードからもわかります。バー、遊園地で、悪気も無く他の女性と仲良くしようとするセルビー。つまり、アイリーンには本当にセルビーしかいませんが、セルビーはアイリーンの代わりがいれば、それは誰でも良いわけです。  ラストの電話で、自分だけ助かろうとするセルビー。かたや、セルビーだけは救おうとするアイリーン。皮肉にも一致してしまう利害。  社会的にモンスターなのはまぎれもなくアイリーンですが、本当のモンスターは誰なのか。セルビーなのか、それともアイリーンのような人間を生み出してしまった社会なのか。  アイリーンは善良な人間の命を、自分の都合で奪います。同情の余地はありません。ですが、アイリーンは事件の最悪の加害者であると同時に、最大の被害者でもあるかもしれません。  だからなのか。見終わったとき、とにかく私は悲しかったです。そしてこんなに悲しいのに、この映画は泣くことさえ許してくれないのです。  そしてこれだけ力の入ったレビューばかりだと、何を書いても誰かのパクリになってしまう現実がまた悲しい。  この状況が一番のモンスター。[DVD(字幕)] 8点(2016-06-10 13:13:29)(良:1票) 《改行有》

1168.  MUSA-武士- 《ネタバレ》  明と高麗、それに元、3つの国が出てきますが、ストーリーはそんなに複雑でなくて良かったです。  明と元は仲が悪い。明と高麗もうまくいっていない。  じゃあ元と高麗で力を合わせれば良いのに、その元と高麗の優秀な武将達が殺し合う物語。悲しいのは、明の知らないところで、明とうまくいっていない二つの国が殺しあっているという現実です。これが戦の不思議。  もちろん、そこには『明の姫』というキーパーソンがいるわけですが。  『元から明の姫を救い出し、明に送り届ければ、明と高麗の関係修繕のきっかけになる。』  それはまあ、そうなんですけどね。  まるでいじめられっ子が、いじめっ子に気に入られるために、他の子とケンカをしているようで虚しい。  だからでしょうか。  最初から最後まで、登場人物の誰とも、心でわかりあえないのです。  もちろん、どの人物も個性的で魅力ある人物です。  将軍や、将軍の右腕のような武将も強いし。元奴隷のソヨルは鬼神の如き強さだし。アン・ソンギ演じるタイセイは沈着冷静なスナイパー。将軍や姫に噛み付くタイセイの弟も、なかなか光る脇役。  これだけの武将が、生き残るためにひたすら戦い続ける物語。  結末はともかく、その過程は大変見応えがあります。  ただ願わくば、もう少し力を合わせて、知恵を出し合ってほしかった。  それにやはり多勢に無勢ですね。  どんなに個人が奮戦しても、結局みんな死んでいく。辛いです。あんなに強いのに。  正直、みんな死ぬってわかっていたら見なかったかもしんないです。  なんだかんだ言って、姫を無事に送り届けて、高麗に帰るのだと、ずっと願っていました。[DVD(字幕)] 7点(2016-06-08 15:04:31)(良:1票) 《改行有》

1169.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》  スーパーヒーロー『レクター博士』の冒険活劇第2弾。  レクター博士とその関係者の方々の頭脳戦がアツイ。  永遠のライバルFBI捜査官『クラリス』。狂気の大富豪『メイスン』。金のためなら手段を選ばないベテラン刑事『パッツィ』。脳膜ぺりぺり『ポール』。  クラリスはともかく、小悪党から本物の悪党まで、悪者がズラリ。  その誰も彼もが、レクター博士のえじきとなってゆく爽快感。  レクター博士は、私にとって、まぎれもないヒーロー。  小さい頃は、『ウルトラマン』、『ドラゴンボール』など、『正義』VS『悪』の図式に感動したものです。  ですが大人になると気付きます。心の奥底の黒い欲望を満たしてくれるのは、『悪』VS『悪』の図式なのだと。  『悪』を、『それ以上の強大な悪』が飲み込んでいく、その衝撃。圧倒的な暴力と狂気。自分以外の『悪』を虫けらのように蹂躙していく興奮。『正義』VS『悪』の図式では感じることができない領域です。  映像的にはラストが注目されがちなこの作品。ですが、私はあえてコーデルがメイスンをあっけなく裏切るシーンに注目したい。原作を読んでいませんから、映画でのみの判断です。  コーデルがメイスンを裏切るシーン。あれは戦慄が走りました。コーデルの本心を一発で見抜き、たった一言で裏切りへと導いてしまったレクター。レクター博士の最も恐ろしい部分を、最も端的に表す貴重な1シーンです。  完璧とも思えるこの作品。残念ながら減点ポイントが2つあります。  まずはメイスンとレクター博士の過去の描き方が不十分。この作品の中で、私達が最も知りたい真相の一つではないでしょうか。  そしてもう一つは、レクター博士、あなたは偶然を味方につけてはいけない。  クラリスが助けに来てくれたことは偶然の産物であり、あなたの功績ではない。その辺のありきたりなヒーローのように、偶然に助けられて偉そうにするレクター博士なんて、見たくはないのですよ。[DVD(字幕)] 8点(2016-06-07 10:46:35)(良:1票) 《改行有》

1170.  ピアノを弾く大統領 《ネタバレ》  韓国お得意のシンデレラストーリーですね。  男性のほうは、リッチで社会的地位が高くて、気さくで寛容。  女性は一般人。  ラストはお約束のハッピーエンドで、誰がいつ見ても楽しめる一本なのは間違いありません。  あとは結論に至るまでのプロセスはどーか。ディテールはどーか。  まず、万引きはダメ。絶対。  自分も万引きすることで、生徒との信頼関係築こうなんて、大間違い。せめて、その後お店に商品返して謝罪してほしいです。  また、クラスのいじめられっこ、大統領の娘、そのパシリ君、主人公のチェ・ウンス(チェ・ジウ)、この人たちの背景はもう少し語ってほしいです。チェ・ウンスは何故学校の転勤を繰り返しているのか、大統領の娘は何故ひねくれてしまったのか、一切教えてくれません。  もう少し説明が欲しいところですね。  さて、全体的なストーリーテリングはどうか。  前半、バランスのとれた複数ジャンルの融合から、後半はロマンティックコメディ1本に収束。その分、作品としての落ち着きは取り戻しますが、面白さは半減。個人的にはこの作品のピークは、大統領に宿題を出す辺りまでです。  チェ・ウンス(チェ・ジウ)も、ハン・ミヌク大統領(アン・ソンギ)も、先生や大統領としての登場シーンは最高。  それにプラスして、それぞれの仕事に対するプライドや志を感じさせるエピソードが、あと一つずつくらいあれば、より二人に感情移入できたかもしれません。  まあ、さらっと観るエンターテイメントとしては、十分及第点でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2016-06-06 00:24:13)《改行有》

1171.  ゴーストバスターズ(1984) 《ネタバレ》  小さい頃何度も見た作品。世の中にこんな面白い映画があるのかと思っていましたね。  今見ると、『思い出補正』をプラスしても7点くらいでしょーか。  もっとゴーストがわんさか出てきたイメージがあったのですが、それほどでもありませんね。  それにしても、まだCGが無かった時代に、ゴーストや捕獲レーザーの映像は驚きです。鮮やかなカラーリング。今見てもエキサイティングでビューティフル。  ストーリーはあってないようなものです。  いつの間にか会社ができてるし、いつの間にか捕獲レーザーができてるし、いつの間にかCMができて雑誌にのって何の前触れもなくゴーストがいっぱい出てきて大忙し。  その一方で、図書館のゴーストや終盤で街にちらばったゴーストなんかは放置。  ラスボス『ズール』だの『ゴーザ』だのとのバトルも、門に向けてレーザーを交差させて、何か凄いことが起きて、終わり。  この絶妙ないい加減さが嫌いではないなー。  とにかく細かいことは気にしていないようです。  ノリと勢い。そして映像。これだけで突っ走る。気持ちが良いくらいに潔い作品であります。  ですが、子供のときは映像だけで楽しめたのですが、大人になるとそれだけでは物足りない自分がいるのも、また事実。  つまりは、この作品は『子供向けアニメ』と同ジャンルなのかもしれませんね。  子供はまず第一に『映像』。ですが大人になると、『ストーリー』、『人』、その次くらいに『映像』が大切なのかもしれません。  少なくとも自分はそうだと再認識できた作品です。  それにしても、4人がコスチュームを着て立ち並ぶ姿は、コメディを通り越してもはやカッコ良いですねー。  その気持ちだけは大人になっても変わらなかったのが嬉しい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-06-05 17:30:40)《改行有》

1172.  トゥームレイダー2 《ネタバレ》  1より面白い。1よりスピーディ。1よりドラマチック。1より緊迫感がある。何より1よりアクションが多い。  すべてにおいて、1より少しずつパワーアップしています。  続編としては◎です。  1より見所も多いですね。  特にお気に入りのポイントは2つ。『バイクレース』と、ラストの『クリーチャーとのバトル』。  ここはどちらもA級レベルのクオリティで、素晴らしい完成度。  バイクレースの臨場感、スピード感は最高。迫力満点。でこぼこ道ならではの興奮が味わえます。  そしてラストのクリーチャー。今まで人間同士のバトルがメインだったのに、ここにきて突然のホラーテイスト。意表をつかれながらも、『嬉しい想定外』で、凄く良いです。クリーチャーのアクション、クリエイティブかつエキサイティングで最高ですね。  憎たらしい敵の部隊が、瞬く間に一網打尽にされていく様子は、爽快ですらあります。  視覚効果で楽しむ映画で、ストーリーなんて最初から期待していませんが、今作はストーリーも何気に良かったのでは?少なくとも前作よりかは面白いと思います。  特に、何を企んでいるのかわからないテリー・シェリダンの存在が、絶妙な緊張感を作るのに一役かっています。  少しずつヒントを集め、小さなバトルを繰り返して謎を解いていくプロセスは、ゲームっぽくて非常に楽しい。  オリジナルのゲームは知りませんが、駄作が多いゲームの映画化としては、間違いなく成功している作品だと思います。  また、酷評されることが多いヤン・デ・ボン作品群ですが、どれも個人的には好きなのばかり。『スピード2』ですら結構好きなんですよね。この監督さんとはとても相性が良いみたいです。[DVD(字幕)] 7点(2016-06-05 02:34:06)(良:1票) 《改行有》

1173.  テキサス・レンジャーズ 《ネタバレ》  スティーヴ・マイナーという監督が結構好きです。  この監督の映画、ほとんど全部見ています。(ただのB級映画好き。お気に入りは『ガバリン(笑)』)  背伸びしていない感じが好感が持てます。  小難しい作品が一切無いんですよね。とにかくわかりやすい。この一言に尽きます。  『テキサス・レンジャーズ』のストーリーもいたってシンプル。  テキサスに無法者がいる。人は殺す。牛は盗む。女はさらう。  無法者達を許すな、と州知事が『テキサス・レンジャーズ』を結成。  あとはひたすら悪者を追っかけてはガンファイトの繰り返し。  待ち伏せ、スパイ、偽情報による誘導作戦、敵の罠にことごとくひっかかっるテキサス・レンジャー。  ですがラストは奇襲が成功して、めでたしめでたし。  あっと驚く展開は無し。とにかく、リズミカル。スピーディー。わかりやすい。  まあ、そーゆーテイストですから、人物の造形もかなり軽めです。掘り下げは浅く、感情描写は希薄に。悪い奴はとことん悪く、ピュアなやつはとことんピュアに。  ですが個人的に、好きです。なぜなら見ていて楽しいから。  大好きなレイチェル・リー・クックの使い方だけが、もったいないというか、物足りないというか。そこはちょっと残念なポイントです。  ガンファイトのタッチ、テンポは良いのですが、この作品のガンファイトは、誰が誰だかわからなくなってしまうんですよねー。  そこだけもう一工夫ほしかったところです。[DVD(字幕)] 7点(2016-06-02 15:23:33)《改行有》

1174.  8 Mile 《ネタバレ》  ラップ調で、ラップ風に、レビューをここに、書いてみよう♪  『いったい何?こいつは何?』  『こいつはいったい何がしたい?』  『利己的。暴力的。目的何?』  『いったい、誰に、共感、できる?』  『そもそも、文化が、わからねー。』  『エミネム、知らねー。』  『英語も、知らねー。』  『ラップが、字幕じゃ、伝わらねー。』  『勝った?負けた?わからねー。』  『当然、映画は、つまらねー。』  『1、2、3、4、なんの数?』  『時間を、確認、した回数。』  『残り、何分?あと、何分?』  『30、20、あとちょっとー。』  『せめて、ラスト、決めてくれー。』  『「仕事に戻る」』  『何だ、そりゃー。』  ええー、このレビューを読んでくださった方。  あなたの今の心境が、まさに私がこの映画を見終わったときと同じ心境です。  この2点は、こんなクソみたいなレビューを読んでくださった方へ、敬意を込めてささげる点数です。  映画は0点です。[ブルーレイ(字幕)] 2点(2016-05-30 01:41:47)(笑:2票) 《改行有》

1175.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》  山田洋次監督の撮る映像の空気感は凄く好きなのですが、ストーリーに起伏が無いのが玉にキズですね。  真面目すぎると言ってもいい。  映画通なひと。時代劇通な人にはたまらないのかもしれません。  私のような俗人には、なんとも物足りないというのが正直な感想。  同じ監督作品、『学校Ⅰ』や『隠し剣 鬼の爪』は好きなんですけどね。  人物描写。生活。背景。とにかく一つ一つが非常に丁寧。  この緻密とも言える、日本人にしか作れないようなこの作品の雰囲気。そしてその雰囲気だけで2時間以上魅せてしまう。はっきり言って凄いと思います。  朋江と清兵衛のエピソード。凄く良いです。監督の持ち味が、い~い感じで出ている気がします。  ありふれたプロットには違いありません。ですが、心情を丁寧に丁寧に描写するだけで、こんなに情感あふれるドラマになる。まるでお手本のような美しい恋物語です。  そして多くの方が絶賛されている、余吾善右衛門討伐。否定するのには勇気がいりますが、個人的には『これがクライマックスか・・・』というのが本音。  いや、ダメじゃないんですが、この人、それまで少ししか出てきてないんですよね。蔵のところでちょっと会話のやりとりをしたぐらいです。突然悪鬼の如きラスボスとして君臨されても、正直あまり思い入れが無い・・・。ですので、クライマックスを飾る相手としては、ドラマとしても敵役としても微妙でした。最後に一波乱あってくれたら、また評価も違ったかもしれません。  『良い作品』=『面白い作品』にはなるとは限らない典型の一つだと思います。[DVD(邦画)] 6点(2016-05-29 18:06:34)《改行有》

1176.  ジョンQ-最後の決断- 《ネタバレ》  涙腺が崩壊する感動のドラマ。  わかっていても泣いてしまう。  筋が読めていても泣いてしまう。  どう転んでも泣いてしまうようにできています。  それはこの作品が、人の心の琴線にふれるようにできているからです。  『僕の貯金の46ドルを使っていいよ。』と言っていた少年が倒れる。余命わずか。息子の命を助けるため、奔走する父親はデンゼル・ワシントン。完璧に感動が約束されているシナリオです。  父親が病院を占拠する直前までのシークエンスが非常に大切。  皆から募金を集め、役所を駆け回る姿。息子はいつ死ぬかわからないのに、『役所からの回答まであと1週間。』とか、『あと1ヶ月』とか。息子死んでしまいますよ。それでも、ヤケを起こさず、ルールにのっとって、ひたすら役所を回り、治療費をかき集める両親。このシークエンスがあるからこそ、突然の強制退院によって精神的に追い詰められる父親に気持ちが入ってしまうのです。  ジョンQと共に、一人称視点で見るのか、第三者的視点で見るのかで評価が分かれそうです。  なぜなら、第三者的視点で見た時、病院を占拠するというのは、やはり倫理的に問題があるからです。  『自分の息子の命さえ良ければ、他の人はどうでも良いのか』と。それは至極真っ当な正論です。  そして私は、このケースに関して言えば、『自分の息子の命さえ良ければ、あとはどーだって良い』と思うタイプです。なぜなら、どんなに命のタイムリミットが迫っても、社会のルールの中で息子の命を助けようとした父親を、その息子の命を、先に見限ったのは世の中のほうだから。それは公的機関であり、会社であり、医療です。  映画の結末として、強いて言うならば、ドナーが間に合わず父親が死んでいたら満点。  そしていくらなんでも警察に心が無さすぎ。ですがそれ以外はすべて完璧。傑作。[DVD(字幕)] 9点(2016-05-29 02:53:00)(良:1票) 《改行有》

1177.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》  宝石強盗。狂言誘拐。自分とウリ二つな女。予知夢。  現実感と虚構感が絶妙なバランスで交じり合う世界。これにまたミスマッチなのんびりとした音楽が流れます。  この独特な雰囲気。これがフランス映画特有の味わいなのでしょうか。アメリカ映画ではなかなか感じることができない空気感ですね。  レベッカ・ローミンは、善人の顔と悪人の顔、人間の二面性を見事に演じきっていたと思います。更にリリーは全く別人に見えるので凄い演技力です。  そしてもう一人の主人公、アントニオ・バンデラス演じるニコラス・バルド。やはりこの人、かっこいい。ずば抜けた美形ではないのに、表情の作り方や立ち居振る舞いでこうもかっこよくなるものかと、感心します。  サスペンスとしても面白いのですが、人間ドラマとしても非常に興味深い作品。何となくニキータを思い出すプロット。  最後の15分間は一瞬何が起こったのかわからなくなる展開。ほぼ反則技の大技ですが、個人的にはこれはアリです。  正直、ちょっと内容に対して、スローすぎるテンポに集中力が切れそうになることも。テンポはもう少し速いほうが好きかもしんないです。  『ファム・ファタール』って『男を破滅させる魔性の女』という意味と、『男にとっての運命的な恋愛の相手』の二つの意味があるのですね。なるほど。そう考えると、『こんな形で出会わなければ~』を体現したかのようなクライマックス。サクセスストーリー並みの幸福感が得られるだけでなく、まさにタイトルどおりの結末となったわけです。良い。[DVD(字幕)] 7点(2016-05-28 16:32:24)(良:1票) 《改行有》

1178.  シリコンバレーを抜け駆けろ! 《ネタバレ》  ドラマ性の強いコメディで、サクセスストーリー。  夢を追う主人公が、落ちこぼれ3人とチームを組み、逆境に次ぐ逆境から最後は栄光をつかみます。まさに私にとって、どストライクの映画です。  大企業の第一線で活躍する主人公。しかし誇りを持つ仕事をしたいと、技術系の会社へ転職。そこで、人間的には落ちこぼれだけど、技術者としては超一流の3人と、1台99ドルの格安PCを作り上げます。  このPC、格安なだけではありません。まさに『あったら良いな』を体現した夢のようなPCで、超クールなんです。  いいですねー。夢があって凄く面白いです。  いろいろ人間的な欠点を抱えていたメンバー。チームの夢をかなえるために四苦八苦。少しずつ自分の短所を乗り越えていきます。それはもう見ていて気持ちが良いもんです。頑張る4人にずっと感情移入できます。  次から次へと妨害があり、逆風が凄いので、ラストの緊張感とカタルシスは半端ないです。  ですが、正義の鉄槌がくだるのが、アイデアを横取るフランシスだけってのが、何とも物足りないです。  99ドルのパソコンを完成させるなと圧力をかけてきた大企業の社長。負け犬呼ばわりした元カノ。この辺りにも何らかの『罰』や『後悔』を与えてくれたらもっともっとスカッとしたんですけどね。  とは言え、この作品は、笑いあり感動ありで、かなりの掘り出し物。  主人公アンディは騒いでばかりで何も作っていない気はしますが、そんな細かいことが気にならないくらいスカッとする気分爽快でご機嫌な映画です。[DVD(字幕)] 8点(2016-05-27 12:49:49)《改行有》

1179.  トゥームレイダー 《ネタバレ》  プロットは単純明快。アクション豊富。『キラーマシーン』や『動く石像』など、敵キャラの造形もばっちり。  こーゆーゲーム感覚で見られる映画、嫌いじゃありません。  メカニック担当のブライス。銃も扱える執事。商売敵なのか元カレなのかよーわからんアレックス。一人一人のキャラが個性的でわかり易いのも良い。  ただ、人をひきつけるようなストーリーではないので、世間様の評価が低くなってしまうのは至極納得でございます。  役者さん達の演技も、表面的でゆるい感じに徹しているので、緊張感の無さは強調される一方です。  エンターテイメント性はあるし、アクションも良い味だしているのですが、脚本・演出がここまでゆるいと退屈に感じちゃう人もいるかもしれません。  個人的に好きなテイストではあるのですが、人をひきつけるまでには至っていない惜しい作品。  でもまあ続編を見てみたいと思ったので、悪くない作品なんだと思います。  それから『トレジャーハンティング』を予想していたので、謎解きや遺跡のトラップなんかがほとんど無かったのは残念。  一番の見所であるロボットとのバトルを最初にもってきちゃったのもまずかったかもですね。[DVD(字幕)] 6点(2016-05-26 04:26:44)(良:2票) 《改行有》

1180.  オーシャンズ13 《ネタバレ》  1作目に雰囲気が近いですね。  今作は、アル・パチーノ演じるウィリー・バンクに騙されて、すべてを失ったルーベンの敵討ちストーリー。  前回の借金返済のマイナススタートに比べれば、攻めの姿勢のスタートなので、最初から高揚感があります。ダニーがバンクに、『ホテルを元に戻すなら、許してやろう』なんて、超上から目線で言っちゃうわけですから、アツい。  1作目のようにあっと驚く展開はありません。  ライナスの親がFBIの真似事して助けに来てくれるのも、すでに前作で使用済み。つまり、これは前2作ですっかりファンになった人たちに、楽しんでもらうための作品なのでしょう。ですから、『前2作を鑑賞していないと、話がわからなくてあたりまえ』ってスタンスは、開き直っていて逆に清々しいです。  『ホテルの格付けを最低ランクにさせる。』『カジノで大損させる』『ダイヤを盗む』と、今までで、最も容赦のないストーリー。  とにかく完膚なきまでにこてんぱんにやっつけてくれます。  裏をかこうとしたベネディクト&トゥルアーの更に裏をかきます。  バンク、ベネディクト相手に、すべての駆け引きで常に一手先を読み、完全勝利。とにかく見ていてスカっとするし、爽快です。  高尚な展開や演出を望まなければ、十分に楽しいエンターテイメントでしょう。  ただ、あまりにもオーシャンズチームが強すぎるため、アル・パチーノが防戦一方に終始してしまうのはいささか物足りません。  オーシャンズチームが窮地に立たされるシーンが一つでも入っていれば、もっとメリハリと刺激のある作品になっていたかもしれません。  あと、ついでに言うと、ホテルの評価をぼろくそにつけられて呆然とするバンクが見たかったですね。  『ソールが実はオーシャンズチームでした』ってネタバレするだけではやや消化不良です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-23 13:13:00)《改行有》

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