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プロフィール
コメント数 826
性別
メールアドレス sankei_o@olive.freemail.ne.jp
自己紹介 あたしは見ている映画は数あれど、
思い出せずにREVIEWが出来ません(笑)
我が心の師である、淀川長治氏の”愛ある批評”を目指していますが
ストレスが溜まってるのか、最近は毒舌が多くなりました(笑)
そんな愉快な奴ですが、お見知り置きを

好きな映画ジャンル
 戦争映画、コメディ映画、ドキュメンタリー映画
 スポーツ映画、実話系映画、

苦手な映画
 スプラッタ系ホラー映画
 (子供の頃に失神して以来、トラウマなんです)
 最近のハリウッド系映画

”特に”好きな映画監督
 チャールズ・チャップリン、黒澤明
 80年代前半までのスピルバーグ、ジョン・ランディス
 マイケル・ムーア、井筒和幸、大林宣彦

好きな役者
 懐かしい名前しか出てこないので書きません(笑) 

好きな映画評論家
 淀川長治(本当に評論家の究極な方でした)
 荻 昌弘(視点と分析力、好きな映画への熱弁が素敵な方でした)


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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678
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101.  トイレット 《ネタバレ》 難しい映画ですね。 意味はいかようにも取れるのだけど、何かメッセージ性があるのかと言うとそれも微妙なんだよね。なんだか、踏ん張りきれないものがある気がして。 例えば、ラストの大オチに関して言えば、物凄くブラックなオチなんだけど、そのオチを持ってくる上でのカタルシスが不十分な気がするんだよね。最後まで綺麗に流して観られるように作るのは日本の映画には多いのだけど、ここでそんな綺麗な流し方をしても爽快感を味わった気分になれない気がします。ばあちゃんの重要な一言も脚本上のキーワードとしてラストでもう一度使うチャンスがあったと思うのだけど、そこまでまくりきれなかったところが残念。(と、ここまではタイトルに引っ掛けた感想) 全体を通してみると、ちょっとストーリーにバランスの悪さがあるように感じられます。特に前半は後半と比べると、物凄く観ている側を引きつける様なものが無くて、ただ単に人物のプロフィール紹介に近いことしか出来ていない気がしました。だから後半のテンポの良さに比べて、前半部分がやたらと時間が掛かっているようなきがしています。それと登場人物の生かし方が勿体無さ過ぎ。かなり個性的なキャラクターを出しているのに有効な使い方が出来ていない。前述したとおり、キーワードの使い方が不十分だし、オタク(Geekと使われているけど、どちらかといえばNerdの方が正しい気がします)に対しても非常にステロタイプでその辺の描き方に監督自身があまり理解していないという印象が強く残りました。後半に進むに従って面白くなるのだから、前半でちゃんと観客に対しての心の引っ掛かりみたいなものをしっかりと作った方が良かったんじゃないかと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 17:41:46)《改行有》

102.  漫才ギャング やりたい事を全部やってみたら、結果的にあまり面白いものになっていなかったという感じがします。品川祐は非常に才能があるのかも知れないけど、雛壇芸人の域を出ないというのはこういう所にあるのかもしれませんね。 とにかく、物語が本筋からずれることが多くて、結構映画的に時間は長いけど、多分、30分くらいは要らない気がします。漫才とか結構面白い部分もあるのだけど、そういうところばかりが目立つ割には、あまり下積みみたいな部分が見えてこない。だから、賞レースも物凄く順調に駆け上がっていくし、そうした意味での芸人の良い所しか見えてこないというのが、物凄く薄っぺら感を助長してしまっている気がします。エンターテイメントとしては観られるけど、それだけであって、もうちっとばかり物語を推敲していればもっと面白いと思うのですけどね。 [映画館(邦画)] 5点(2011-05-06 15:28:04)《改行有》

103.  劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ 《ネタバレ》 えーと、やっていることは基本的に「劇場版 超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか」の焼き直しです。元々マクロスF自体が超時空要塞マクロスの焼き直しになっているというのが判っている人にはそこを楽しむしか無いという感じがします。しかしながら、焼き直しだという事を判っている人が見たとき、ポイントポイントで昔のマクロスを髣髴させるシーンが出てくるのだけど、残念ながら全然生かされていない事に愕然とするわけです。例えばシェリルが投獄されて獄中で壁に作詞してるなんていうのがあるけど、それをアルトは目撃しておきながら、全然その後にいかさなかったりしてね。時間が決められているのに必要以上の演出を盛り込むから、個々の話の整合性がちゃんと取れていなかったりして、それを力技で押し切られても、【あにやん】さんの仰るとおり、付いていけなくなるのは必然だよね。また、所々でコメディリリーフも入れているのだけど、それが結構くどくて、返って無駄だと感じたし、挙句の果てがラストの特攻で、まさかあんなオチにして往年のマクロスファンはどのくらい納得できると思っているんだろう?と、疑いたくなるほど。ああいうオチにしてしまうから、ラストの持って行き方も残念だし、エンドロールのへの展開だって、絶対にランカのライブシーンを入れるべきで(ひょっとして、ビデオソフト化するときに「完全版」とか銘打って出したりして(笑))、そうなってこそマクロスの劇場版としての焼き直しとしての良さが出てくると思うんだけどね。(まぁ、そんな事をしても評価は1点プラスしかあげられないけど) マクロスFから見ている人にとっては、ランカやシェリルが可愛くて、派手なライブシーン(でも、あれはPVでやるような演出であって、お世辞にもライブ向きとは思えませんが)や見事な歌声があれば満足なんだろうけど(現にあたしの友人にはそう言う輩がいるので)、別にPVを見に来た訳では無いあたしからすると、それはやっぱり片手落ちでしか無いんじゃないかな、と思いますね。だって、ランカやシェリルといった主役の可愛さはこの手の映画では必然だし、元々このマクロスというシリーズ自体が歌をメインテーマにしているのだから、当たり前の事であって、それ以外のところでどのように観客に見せられるかが大事だと思うのだけどね。[映画館(邦画)] 5点(2011-03-09 17:31:58)《改行有》

104.  ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 なんだろう。とてつもなく内容が薄っぺらに見えるのは。 あ、きっと時間が足りないんだね。 でもあのまま時間を延ばしたところでケツが痛くなるような気もするけど。 ファンタジー物はやり方次第って所があるのかもしれないけど、いま少し映画館で見せるのであれば、色々な感情が表に出るような演出をしないといけないような気がします。この辺が「指輪物語」の様なハイ・ファンタジーになるか、「ピーターパン」の様なおとぎ話になるかの違いという気がしますね。物語は一応ファンタジーなんだけど、映画は完全におとぎ話でしたね。[映画館(字幕)] 5点(2011-03-07 18:12:06)(良:1票) 《改行有》

105.  洋菓子店コアンドル 《ネタバレ》 ここの所、蒼井優の出ている映画に関しては良い所が殆ど無かったのですが、今回は蒼井優自身が良くなかったかな、と思いました。 例えば、蒼井優自身がその店で働こうと思ったきっかけになるケーキを食べる表情に全然美味しさを感じないんです。その代わりに驚きの表情で表現して見せるのだけど、それには自分の作ったケーキとの比較が出来ていなければ、効果はあまり無いと思うんです。ここが失敗しているから、あとの話もグダグダに見えてしまいました。主人公が地方出身者という設定は良いと思うのだけど、必要以上に訛りを強調させるのもどうかと思います。そんな事以外にもっとやること、出来る事はあったと思うんだよね。[映画館(邦画)] 5点(2011-03-04 12:27:15)《改行有》

106.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》 原作は読んでいませんが、結構ツッコミどころの多い映画ですね。成海璃子や北乃きいの演技には感嘆するものがあるけど、脚本や演出的にちょっと問題が多いかな、という気がします。一番ひどいのは剣道のシーンだよね。仮にも剣道の実力者である筈の  香織の剣道の姿勢や構え、打ち込みが本当にそのレベルなのか?と疑いたくなる程酷かったり、ラストの二人の決闘は場面は見た目は美しいかもしれないけど、とても真剣勝負には全く見えないんだよね。例えば面を着けている所で、さらにアップで撮っていないのであれば、スタントを使ったって良いでしょ。そのぐらいした方が剣道そのものがしっかりと撮れるから、説得力を生む気がするんだよね。そういう事をしっかりしないから、この映画って一応剣道に青春をかける少女達の話って筈なのだけど、説得力が弱く感じました。例えば、早苗は全くやる気が無い様にしか見えなくて、それなのに何故に剣道に拘るのかが良く判らないんだよね。役者は完全にあたし好みで公演しているけど、映画そのものはちょっと・・・という感じがします。 [DVD(邦画)] 5点(2011-03-01 12:32:43)《改行有》

107.  シュレック フォーエバー あたしの行く映画館では吹き替えしかなかったので、吹き替えで見ました。 良く出来た作品だけど、面白いかというとちょっと微妙です。 物凄くハリウッド映画的ではあるのだけど、子供や外国人まで意識した作りになっているかというと、その意識は物凄く薄いと言わざるを得ないでしょうね。ピクサーなら当然の様に吹き替え版では画面上の英語も外国語に変えるのだけど、この映画ではそうしていないしね。吹き替えで気になったのはやっぱり藤原紀香、あの人本当に成長しないんだよね。話題づくりのキャスティングも大事だけど、それで映画そのものを駄目にする事は無いと思います。[映画館(吹替)] 5点(2011-02-28 12:59:00)《改行有》

108.  あしたのジョー(2010) 《ネタバレ》 TBS製作の映画の中では一番まともじゃないかな。矢吹と力石を演じた山下も伊勢谷もボクサーとしての肉体を作って映画に出ていて、特に伊勢谷の演じる力石はもの凄くイメージが漫画に近いしね。香川の丹下の演技は間違いなく上手い。多分、ボクシングの監修も香川がやってるよね? 配役もかなり漫画に近い顔の役者が演じているのと、レイアウトもとことん漫画に近付ける努力をしていて、構成の意図も分かりやすくはあると思います。 但し、文句をつけたくある所も多いんだよね。 例えば、やたらとスローモーションを使うが、使い方がヘタで、ボクシングのパンチの始動位置が悪すぎるのがまるわかりだし、ストップモーションで見せるの部分は本当に止めた状態で見せるからボクシングの躍動感を全く感じさせない。香里奈は過去の映画の演技に比べれば格段に良くなっているが、白木洋子という役を掴みきれていない様に見えるんだよね、多分、自分なりの洋子というものを演じてはいるのだろうけど、根本が理解出来ていない気がしました。脚本や演出、音楽も微妙で、冒頭の音楽であそこまでブルース感を出しておきながら、タイトルが現れる泪橋を渡るシーンでアニメで有名なオープニング曲が流れる場面で音楽に無意味な重厚感を出したり、対ウルフ戦のウルフ金串がブルファイターにしか見えないような演出をしていたりする。何よりも腹立たしかったのが、西の有名な”鼻からうどん”を完全にギャグ扱いして見せた事ですね。漫画でもちょっと面白く見える場面ではあるけど、あの場面での根本的な意図は笑いではないのが明白なんだよね。あんなシーンで使うくらいなら、鼻からうどんのカットは要らなかったと思います。 漫画やアニメの映画化としては、成功した部類ではあるけれど、映画の出来を考えると、ちょっと苦しいかな、と言う気がしました。 [映画館(邦画)] 5点(2011-02-21 02:27:30)《改行有》

109.  GANTZ まぁ、そこそこに楽しめたのだけど、なんか非常に中途半端な気がしたんですよ。ニノは非常に役者としては上手いと思うのだけど、同時にヤマトのキムタクと同じ印象を受けるんだよね。ニノは何の役をしてもニノであって、それがオリジナリティであるのかもしれないけど、うろたえ、脅え、怒り、驕り等、どんな演技をしても決まった型通りの表情や演技しか見せていない気がしまして、物語のパーソナリティとして中途半端な感じがしてならないという気がします。それと、吉高の演じる小島って、原作もああいういかにもオタク然とした人物なんですかね?本郷の演じていた西も然り、田口の演じていた鈴木も同様で、非常にこういうステロタイプなキャラクターにちょっと引っ掛かりました、こんな役者の起用の仕方しか出来ないのか、と。 原作を読んでいないから内容的な差などは全く分かりませんが、あまり作りこまれてる気もしないんだよね。映画を見る限りは大友克弘の影響を思い切り受けているのかという気もするのだけど、それ以上に何か独自性があるかというとそうは思えないな、という感じもあります。いずれにしても第二部を見ないと最終的な結論は出せないのかも知れないですが、現時点では、"映画化不可能とまで言われた"というフロックにはちょっと呆れています。[映画館(邦画)] 5点(2011-02-04 13:09:37)《改行有》

110.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 どうなんだろうなぁ?あたしは前作の続編と言っていた時点でかなり無理があると感じていて、実際見てみたら、やっぱり無理があったかな、という感じが強いですね。 そもそも、コンピュータの進化が「トロン」の頃から目覚しい状態なのに、擬人化されたコンピュータの世界観があまり大きく変わっているように見えないというのがあったり、機械的に見てコンピュータの進歩の過程が錯綜していたりして、その辺が非常に見ているあたしからすると違和感を感じましたね。ライトサイクルについても平面移動から立体移動に変化するのは確かに進歩ではあるのだけど、そうなると、本当のゲームも進化しているという所を最初に見せておかなければ、その過程が弱すぎる気がします。 ストーリーも弱いよね。いや、弱いというか中身があまりないと言った方が良いかも知れない。途中がだらだらしているので眠くなって仕方なかったです。それと結末の処理なんだけど、これが全く冒頭との繋がりを感じさせないまま終わってしまうので、そこに物語のオチというか、後片付けをしていない感じが強く残りました。ここまで中途半端にしては、最後のシーンが全然良く感じられないんだよね。もうちょっと作り方を考えた方が良くはないかなぁ? [映画館(吹替)] 5点(2010-12-23 09:08:14)(良:1票) 《改行有》

111.  エクリプス/トワイライト・サーガ 今回初めて観ました。映画自体はハリーポッターシリーズと同じで、それまでの粗筋が無いのだけど、配給会社が作ったのか、冒頭で簡単な粗筋の説明が別個にあったので分かりやすかったです。この辺はありがたいですね。子供にも見てもらえるように限りなく残酷な描写を抑えているのも理解できたし、物語も非常に分かりやすいですね。但し、かなり雑な感じもしますね。なんだろう、丁寧さが足りないんだよね。あの狼の大きさとか、闘い方とかね。物凄くCGの荒さも目立ったし、物語そのものの展開も雑な感じがします。ネタとしては古典的だけど、面白くなり要素は沢山あるので、次作に期待したいところですね。[映画館(字幕)] 5点(2010-12-05 09:03:00)

112.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 《ネタバレ》 原作は「炎のゴブレット」までしか読んでいないのですが、原作の中身が薄っぺらな感じがまさかここまで見事に映画に反映されるとは、と感心しました。もっと短く出来る気がします。大仰にやっている割に全然話が進展しなかったり、周りが知っている事でも、ハリー自身の知らない事がやたらと多かったりと、やっている事は全然変わらない訳で、ある意味”お約束”と考えてしまえばそれで良いのかもしれないですが、あたしにはマンネリとしか見えない訳です。 先にレビューされた御二方は、ハリーとハーマイオニーとロンの関係について言及されていますけど、「秘密の部屋」を映画で観た時点であたしはこの三人の関係が完全に構築されたのが分かってしまったから、分かりやすくはあるけど、裏を返せば先が読めすぎて面白みも何も無いという事になりますね。その関係を今更蒸し返したところで、修復するきっかけは単純であるのが容易に想像が出来て(実際にその通りになっているし)、あまり物語の面白みにはならないと感じました。多分、この関係性は指輪物語をモデルにしていると思いますが、指輪物語の様な緻密さが無いから、このような事になったのだと思います。少なくとも映画ではそれを手直しする機会はいくらでもあった筈だけど、多分してませんよね?そう判断したので評価を下げています。 あたしが一番評価したいのはやっぱりロン役のルパート・グリントかな。彼の上手さで二人が演技を引き出されているように見えて仕方が無いんですよね。映画その物の評価は変わらないけど、こうした役者の力っていうのが映画としては生きていると思います。 最後に予断だけど、オープニングのサイドカーでの逃亡シーンって多分、ラピュタのフラップターでのシータ救出シーンのオマージュだよね。ちがうかな?[映画館(字幕)] 5点(2010-11-24 12:31:21)《改行有》

113.  東のエデン 劇場版 II Paradise Lost 前作がまともな劇場版でない事を考えると、こっちは良くできています。 とは言ってもやっぱりテレビ版と劇場版Ⅰの延長でしかないのは否めなくて、間違えて劇場版Ⅰを観ないでこっちを見た日には面白さは半減するんじゃないかな?最後の始末のつけ方にも疑問ですね。回想として始末するのは良いけど、全く説得力がありません。時間が全然足りてない、というか時間が足りないと思われた時点で全く映画向きでは無いです。最近の映画は安易に前後編とか2回に分けて映画化するけど、こんなに中途半端にするのであれば、普通にテレビ版スペシャルか何かにして見せた方が良いと思いますね。[映画館(邦画)] 5点(2010-11-14 15:31:23)《改行有》

114.  大奥(2010) 《ネタバレ》 原作読んでいません。まぁツッコミ所が多いけど、これは漫画をベースにしてるからだろうね。男女の逆転の理由とか、わざわざ扱われている時代が八代将軍吉宗の時代であるとか。時代の選定はまだしも、明確化しようとしている時代の理由が尤もらしく見えるけどじつはかなりこじつけであるので、映画のせいではありません。 時代考証はかなりしっかりしていると思います。役者陣もなかなか好演しているとは思うのだけど、あまりにも役者的にベタな感じがどうもあたしには好きになれないですね。例えば二宮の江戸弁は非常に綺麗なんですけど、綺麗過ぎるんです、まるで誰かに習ったように、それも習っているのが町人って感じ。映画の台詞としてはっきりと言わなくてはいけないという事を差し引いても、ちょっと綺麗過ぎるんです。それに、吉宗は本当に「暴れん坊将軍」のままだったりしてね。 それと殺陣が本当に駄目ですね。木刀での立ち合いは綺麗に見えるけど見かけだけ、真剣での立ち合いになると、もう完璧にグズグズで、決めの部分が決まっているからまだ良い物の、そうでなかったら惨憺たる有様だったのではないかな。 時代劇をドラマとして捉えるか、活劇として捉えるか、夢物語として捉えるかで、かなり印象は変わってくると思いますが、この映画に関して言えば、ドラマなんでしょうね。 でもオチの付け方とか観ると、それも不十分だった気がして仕方ないよね。良い映画になるだけの金をかけているのかもしれないけど、結果としてアイドル映画レベルで収めてしまった感があって、非常に残念です。[映画館(邦画)] 5点(2010-10-27 12:39:28)《改行有》

115.  恋愛戯曲 -私と恋におちてください- 《ネタバレ》 面白い脚本だとは思います。ただし鴻上尚史はやっぱり映画監督というよりも、舞台演出家って感じが強いですね。物語の中で物語を想像するという演出はある意味「インセプション」に近い感覚にあると思うのだけど、その想像が非常にベタな舞台という演出になっている所で、苦笑しか出てこなくなるんです。多分、舞台だと演じている場面と想像している場面が同一線上に置かれるから、そういう事は無いと思うのだけどね。実際の脚本を書いている機械にMacBookProを使って、その脚本内で脚本家が使っているのがMacBookなんていう小ネタをはさんでいる余裕があるのなら、もっと他にエネルギーが使えたんじゃないかな?出ている役者も、設定されている範囲内で非常にいい演技をしていると思うけど、それ以上が見えてこないという事を考えると、これはやっぱり舞台の方が映える脚本ではないでしょうか?映画にするうえでは、もう少しこうした部分に配慮が必要だった気がします。[映画館(邦画)] 5点(2010-10-15 19:48:18)

116.  私の優しくない先輩 《ネタバレ》 あたしの個人的な感想としては「まだ、その域に達していない」かな。 (分かる人だけ笑ってくだされば結構です) ヤマカンのやりたいことを理解している訳ではないけど、彼自身が「”アイドル映画”として作った訳では無い」というのであれば、そうなんでしょう。でも、完全にそう見えてしまうんだよね。その時点で内容の如何に関わらず、監督の作為が伝えられていないのだから、それは失敗だよね。公の場でそれだけキチンと発言をするのだから、そうした意思を映画で見せることが出来ないという時点であたしは評価を下げました。内容的には面白いと思いますよ。一人称で高いテンションでの独白と、如何にも”低予算で作りましたよ”感たっぷりの荒さの残る映像やフレームワークは、非常にあたしの好みでもありますから。でもね、本人は意識していないかもしれないけど、大林宣彦、相米慎二とかいった監督のアイドルを起用した映画のオマージュとも取れるようなカットが随所に出てきて、自分の映画として昇華されてればまだしも、そうなっているとは思えない部分が多いんです。多分、その結果が”アイドル映画”に見られるという事なんだと思うんだよね。 役者に関してもみんな良くやっていると思いますが、金田の演出はあれで良かったのかなぁ?とちょっとだけ疑問でした。先輩の気持ち悪さを表現するのに、金田の芸人としての動きをそのまま使うって言うのは、演出として完全に敗北宣言してるって事じゃないかな?あの動きをしている事で、金田のファンは満足かもしれないけど、あたしはそういう動きは芸だけにして欲しかったですね。 ヤマカン自身は乗り気ではなかったらしいけど、エンディングの出来が一番良かったんじゃないかな?「鈴宮ハルヒの憂鬱」のエンディング、「らき☆すた」のオープニング、「かんなぎ」のオープニングと、ちゃんとここだけが演出として成立してる気がするんだよね。 まぁ、このエンディングが一番評価されるって所が、この映画の評価なんじゃないかな。[映画館(邦画)] 5点(2010-09-28 12:37:05)(良:1票) 《改行有》

117.  食べて、祈って、恋をして なんと言ったら良いかな?中身がカスカスなんだよね。典型的なアメリカのキャリアウーマンのライフスタイルといった感じのシナリオで、見ていて辟易としました。こんなの実際のアメリカでだって、非常に限られた人しか出来ませんて。というか、おとぎ話なんですよ、現代のアメリカ女性の。数週間でイタリア語がペラペラになっちゃうとか、好き勝手やりたい放題やった上で、あんなハッピーエンドなんて、こんなのようけありませんて。これみて日本の女性も憧れるのかなぁ?騙されちゃダメだよ、とあたしなら思わず言っちゃいそう(笑)。ジュリア・ロバーツの相変わらずの美しさを久々に観れたので、この点という事にしてください。[映画館(吹替)] 5点(2010-09-27 01:11:59)(良:1票)

118.  ベスト・キッド(2010) 《ネタバレ》 リメイクとしてはアクションが旧作以上にしっかりしていたし、全体的にしっかりとした作りになっていて良いですね。何よりもジャッキーが教える立場になっているというのが「蛇拳」や「酔拳」などで教わる立場だったのを考えると感慨深いものがあります。 と、褒めるのはここまで。 先ず、リメイクであることは判るのだけど、タイトルの「KARATE KID」は止めようよ(笑)。いくらアメリカ人が空手と中国武術(功夫)の区別が付かないのだとしても、どこかでその機会を作る必要はあるんじゃないかな?劇中で自虐的に言うシーンはあるけど、あれじゃちょっと弱いよね。 それといじめてる側の少年達が最後には仲直り、みたいなシーンは正直いらなかったと思うけどね。中国人のにたいしての印象付けを悪くしない為の配慮なのかもしれないけど、終わり方としてどうかなと思いますね。 この映画の根底にある、いじめ問題については一応描かれてはいるけど、それ以前に主人公が自らいじめを誘発するような部分というのはかなり頂けないと思ったし、彼の性格が終始鼻っ柱が強くて生意気なベタなアメリカ人という感じは、まるでドラえもんにすがるのび太君という感じを髣髴させ、最後まであまり変わらなかったのが非常に残念でした。それとこれが一番重要なのだけど、旧作におけるミヤギの弱い面として表現される家族の死について、旧作は日系アメリカ人に対する戦中の強制収容所収容や財産没収といった、アメリカの迫害問題という部分で作中に描かれたいじめ問題を強調し、同時にアメリカ社会の根底にある、差別や迫害を考えさせる映画になっている筈なのだけど、本作でも同じ様にハンの家族の死として描かれてはいるけど、そこまでの問題として、生かしきれなかったよね。天安門事件や中国の農村差別問題、自治区の問題など、表現方法はいくらでもあった筈なんだけど、中国側への配慮もあったのか、単なる事故死で終わらせてしまったという所がリメイクを中国でやった限界なのかもしれないですね。 良い出来ではあるけれども、旧作を越えられたかというと、やはり旧作には勝てなかったかな、という気がします。 [映画館(吹替)] 5点(2010-09-05 14:03:44)《改行有》

119.  FLOWERS フラワーズ 《ネタバレ》 全体的に良く纏まった映画になっていたと思います。4つの年代を跨いで3世代6人の女性を追うという作りは、面白いと思うし、全体の話で世代を繋いでいくという、大きなテーマ性を持たせたのも良いと思います。但し、難を言わせて貰えば、各年代を映像化する際に、いかにも当時のフィルム風を装う必要性が全くあたしには分からず、むしろそれが、非常に作り物感を産んでしまった気がしてなりませんでした。ああしたフィルム感って単に現代人がノスタルジックな感傷に浸る為の手法でしかなくて、その時代を生きた人の色が強く出てこないという気がするんです。 それと、昭和39年の3姉妹なんだけど、そこには姉妹以外の家族が出てこないのが引っ掛かりましたね。それと現代でその長女と次女が出てこないのも、ちょっと気になりました。映画的な配慮だとは思うのだけど、観てる側からすると気になるんですよね。 エンディングで5人の女性のその後を追っているから、その辺の配慮は要らないのかもしれないけど、それは映画的に綺麗に終えているだけで、物語的には単に希薄な部分をさらけ出している気がしてなりませんでした。[映画館(邦画)] 5点(2010-07-26 12:43:36)《改行有》

120.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 まぁ、最近のジブリ作品の中ではかなりまともな部類ではないかと思います。昨今の映画はやたらとドラマチックに作ったり、展開を面白そうな方向に持って行きがちなんだけど、借りぐらし達の生活や掟がどんなものなのかというのを表現するだけで、十分にドラマチックだと思うし、余計なものを展開させなかったというのはあたしは正しかったと思います。終わりかたやアリエッティと翔の思想の違い、お手伝いさんの行動について、あたしはあの違和感、不快感、不一致さというのを見せる事が大切な気がしますし、そうあるべき物語ではないかと思いました。  スケール的なリアリティというのが、あまりこのアニメには無くて、人間の大きさのリアリティだったり、小人の大きさのリアリティだったりと、かなりちぐはぐで、更に言えば、昆虫やカラスといった動物達のデフォルメの具合もバラバラで、物語の比重をリアリティに置きたいのか、ファンタジーっぽくしたいのか、とにかく中途半端な印象しか受けませんでした。  多少こうしたものには嘘があっても、それは見ている者のフィルタリングで解消されるものだけど、さすがにあれだけ中途半端にされてしまうと、ちょっと反応にも困りますね。例えば、アリエッティが泣くと涙が表面張力で大粒になって落ちるのだけど、そもそも物理的にあれだけの涙が何処から生まれてくるのかが分からないし、あれだけ泣いたら、アリエッティは脱水起こすしますよね? 別にああいったシーンでは、泣くと言う姿を見せるだけ良くて、ヘンに拘ったりすると、感情の持って行き方も中途半端になってしまい、なんともいたたまれないので、返って内容自体の面白さを失わせる要因になっていないかな、とも感じました。   それと、あたしは非常に気になったのだけど、日本を舞台にしておきながら、古くから居る種族の筈なのにアリエッティというイタリア系の名前っていったい何故?という至極当然な疑問があったりします(笑)。名前だけの話でなく、借りぐらしの生活スタイルが、現代日本の生活様式や古式日本の生活スタイルでもなくて、欧州風であるのは間違いないし、この物語自体の内容を考えても、舞台設定を日本にする必要性が全くありません。脚本も演出も変なところしか見えなかったですね。あたしが好きな部類のドラマだからこそ、返って魅力以外のものが沢山、見えてしまった気がします。[映画館(邦画)] 5点(2010-07-21 17:58:17)(良:2票) 《改行有》

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