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プロフィール
コメント数 211
性別 男性
年齢 34歳
自己紹介 日本は公開日が世界的に遅い傾向があるので、最近の大作系は海外で鑑賞しています。
福岡在住ですが、終業後に出国して海外(主に韓国)で映画を観て、翌日の朝イチで帰国して出社したりしています。ちょっとキツイけど。

Filmarksというアプリでも感想を投稿していますので、内容が被ることがあるかもしれません。ご了承ください。

これからも素晴らしい映画に沢山出会えたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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101.  劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル 《ネタバレ》 回を増すごとにいい加減になっていくクオリティ。非常に出来の悪い大味な脚本にマンネリと化した種明かし。そういったもの全て「TRICKってこーゆーものだから」で乗り切るところが本シリーズのすごいところかな。映画化の度にいつも思うが、はたして映画館でやる必要あるのだろうか。でもまた忘れた頃にやるのかな。楽しみにしとこう。[映画館(邦画)] 4点(2010-06-09 23:25:28)

102.  パリより愛をこめて 《ネタバレ》 「96時間」の超過保護溺愛パパに続き、この監督は正直失笑を買うような設定で、非常に真面目に映画を作るところがすごい。普通アクション映画は敵が主人公側より強く、またタイムリミットや人質などの圧倒的なアドバンテージを握っていれば、知恵を絞って仲間の犠牲を払ってやっとのことで敵の陰謀を食い止めることが出来るというものだ。しかしこの監督、この作品はどうだ。激しい銃撃戦から繊細な近接戦闘まで柔軟にこなし、捜査でも鋭いセンスを発揮すれば、重火器も使いこなす男が仲間にいる。ヒゲでハゲのチェスまでこなす最強の巨漢が主人公のバディだ。そんな彼らがお粗末なテロリスト(主犯格二人?)と闘うというならば、これはもはや負ける見込みはない。安心してトラボルタの凶行の数々を楽しめる。「主人公が最強(すぎる)」というある意味ずるい設定で強すぎる故の爽快感はなかなかのもの。その効果的な設定が、だれることない王道的なバディムービーと組み合わさることで、何も考えずに鑑賞するにはちょうどいい佳作へと昇華した。[映画館(字幕)] 6点(2010-06-09 23:12:21)(良:1票)

103.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 もはやお馴染みどころか今更感すら漂わせる古典的モンスター「狼男」。満月の夜に変身し、銀の弾丸が弱点というこの怪物は多くのアクション、ホラー映画で他の怪物と共演し、ファンタジー映画等でもその姿を度々目にする。最近では美形のヴァンパイアと美少女を巡って斬新にも恋のバトルを演じるなど、映画界においてその存在は確固たる地位を気づいているようだ。そんなお馴染みの狼男が今更リメイクされる。ほんとに今更って感じなのだが鑑賞してみると、狼男という残忍な怪物本来の恐怖をフィーチャーしながらも、人間ドラマにも焦点を当てた面白い作品に仕上がっている。まず狼男。オリジナル上映時よりも格段に進化した映像表現を使っているので迫力が増すのは当然だが、狼男のサイズや姿などは古典的なスタイルを踏襲しており人間が狼に変身するというリアリティを与えるのに一役買っている。無茶な変身ぶりでシリアスなドラマパートをぶち壊すこともない。ドラマパートは残念ながらストーリー自体が予定調和気味で味気ないのだが、ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンスという二大演技派の存在感はやはり大きく、そんな二人が素晴らしい出来映えのゴシックな雰囲気の中で渡り合えばそれだけで重厚。損はしてない気分になってしまう。欲を言えば、クライマックスの狼男ファミリーの一騎打ちシーンはそれ以前の人間描写に盛り上がるか否かが懸かっていたのでもう少し熱い戦いになるよう力を入れて欲しかった。この作品は古典的モンスター映画を真っ向から、奇をてらわずにリメイクしたものなので、ハッキリ言って突出した斬新さや新鮮味は薄い。しかし演技、恐怖演出、セット、そして空気までもが非常に丁寧にリアルに描かれているので好感が持てる。 またユニバーサルの古いモンスター映画を懐かしみながら鑑賞するという楽しみ方もあるのかもしれない。[映画館(字幕)] 6点(2010-04-28 06:06:43)《改行有》

104.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 本格謎解ミステリー映画という触れ込みだが、結末より重厚で品格のある美術や、苦悩する人間のドラマに注目した方が楽しめるように思う。なぜならこの映画のネタバレに当たる部分は殆どの人が観る前からでも予想がつくようなモノだからだ。難解な謎を作り出してしまうと、もう幻覚で片付けるか宇宙人に頼るしかないことなど誰でも知っている。結末など答え合わせにすぎない。配給会社の宣伝文句に振り回されず、スコセッシの演出した空間で展開する豪華演技派達の熱演を堪能した方がいい。ただ総合的に映画事態の印象が薄いことも否めない。ネタバレについてのパンチが弱いだけでなく、「謎解き」についても今一つだ。失踪した女性、灯台の謎といったトリックやギミックに対するディテイルを主人公の妄想で全て片付けてしまうのは非常にもったいない。テディが人間消失の謎を推理で解き明かすというしっかりした謎解きの展開があればまだ面白くなったのではないか。またテディが島の秘密を完全に解明した上で、しかし解決したこと自体テディの妄想だったというオトシ方の方が驚きも増しそうだ。このテのどんでん返しが売りの映画は、最後に行き着く流れが秀逸でないとオチも「ふーん。」って感じで際立たないのでオチなしでも成り立つぞってくらいの力強さが欲しいものだ。また映画自体の評価にはいれないのだが、この映画に関しては宣伝が非常に悪かったと思う。「この二本の線は平行です。」という視覚的な錯覚についての説明、や「結末は話さないで。」などの鑑賞についての注意。何故やったんだろうか。このような宣伝文句を受けて僕はこの映画が、言われないと分からないようなある意味不可避の錯覚現象を画面に散りばめた作品と勘違い(これが脳の勝手な解釈?)してしまった。脳は人間の都合の良いように勝手に解釈し、今見えているモノは現実と違うかもしれないということを始めに断っているようだが、そのような現象に騙されるのは観客の脳や視覚ではない。騙されるのはディカプリオ演じるダニエルズだ。なぜそこまでハードルを上げてしまったのか。謎である。また上映1分前くらいに本作の前売り券の切れ端を何となく見ていて気づいたが、僕の買った前売り券には「67 IS EDWARD」つまり、67番目はエドワード(テディはエドワードの愛称)と暗号っぽくだがハッキリと明記されていた。なぜバラしているのだろうか。謎は深まるばかりだ。[映画館(字幕)] 7点(2010-04-19 05:39:06)(良:1票)

105.  バッド・ルーテナント 《ネタバレ》 オリジナル未見で鑑賞。構成が独特で映像もアーティスティックな、かなりクセのある映画であり、客層が限られるかもしれないが、なかなかの出来映えだと感じた。話の本筋としては「殺人事件の解決」という目的が一応用意されているが、扱いは添え物程度で、悪徳警官のニューオーリンズでの日常を描くことに焦点をあてているようだ。警察ながら権力を振りかざして人を傷つけ、ドラッグに溺れ、賭博に興じ破産寸前。好き放題の末に問題を起こすも、悪銭で助かり事件も解決。恋人と一緒になり、昇進も果たしたが、心は決して安まらない。彼を見ていると、出来るだけ正しいことやりたいんだが、面倒ならば力を行使してしまう弱さ、権力によって他人にばれなかったり、許されるのならば悪いことでも平気で行動に移す弱さなど、色々な人としての弱さを感じ取れる。僕にも、人間的な弱さの部分で(ケイジほど激しくやってはいないが)非常に通ずる点があり、とても共感できたのが、本作を楽しめた要因だと思う。ニコラス・ケイジの名演と相まって、深い人間ドラマを堪能できた。また物事が良い方向に進むか、悪い方向に進むかは検討がつかず、脅した相手が大物だったり、八百長試合が失敗しても自然な結果で勝利したりと、人生は何が起きるか分からないモノだ。事件を解決し、ひと段落ついたこの男の顛末も非常に考えさせられるポイントだ。自分も、いやほとんどの人が思うように進まない、ままならない人生を送っているんだと思う。この映画を鑑賞したからといって、強くなれたり、答えが出るわけではないが、鑑賞する価値はあると思う。[映画館(字幕)] 8点(2010-03-04 19:42:40)(良:1票)

106.  私の中のあなた 《ネタバレ》 ニック・カサヴェテス監督が紡ぎだした本作は、よくある「誰かが死んじゃう映画」や「闘病映画」などの泣かせる映画ではない。前向きな人間ドラマだ。演技も素晴らしいが特に人物の描写が秀でている。子供を救おうと必死で前が見えなくなっている母、病気と闘いながらも家族のことを思う子供などがしっかりと描かれており、復帰した判事と持病の弁護士などの脇役も物語りに深みを与える存在になっている。邦題にもあるが、「私」と「あなた」とは誰を指してのことなのだろうか。母親は病気の姉の本心を知らずに、ドナーを作ってまで必死に姉に生きてもらおうとしていたが、果たしてそれが間違いなのだろうか。妹や長男など家族を傷つけたりもしたが、それは家族のためだし、そもそも自分の子供をやすやすと死なせられるだろうか。そこには完全回答などあるのだろうか。親の知らぬ間にいつの間にか成長して、大好きな姉の願いを聞き入れた子供達との対立を通して思いのすれ違いをうまく表現している。「私」と「あなた」が、例えば、「母親」と「姉」または「姉」と「妹」など誰であっても人と人の間には色々な思いがあるのではないか。この作品は非常に奥行きのある人物描写で、考え方や方法は違えど、答えを探す家族の姿を見事に捉えているのだと思う。だからこそこの作品の持つメッセージに触れられ、自然に感動して、また前向きな気持ちになれるのではないだろうか。[試写会(字幕)] 8点(2009-10-09 00:38:22)(良:2票)

107.  トランスフォーマー/リベンジ 《ネタバレ》 前作を超える圧倒的な映像とアクションを誇る素晴らしい一作。今年のサマーシーズンに公開される大作映画の中でも屈指の娯楽作品となることは間違いない。この映像を観てしまったら、他の大作などオモチャのようにしか見えない。そして、今回すごいのは映像だけではない。ストーリーも大変興奮する熱いモノになっている。もちろんこの映画は深い社会的メッセージやメタファーなどは一切皆無であり、インテリの映画ファンならいつものマイケル・べイ作品と揶揄するだろう。どちらかというと僕もそんな映画ファンだが、かつてトランスフォーマーの玩具で遊んでいたなら、男の子の心をくすぐる演出の数々に熱くなること間違いなしだ。ロボット同士の激戦、強大な悪に挑む正義、恋人や家族のドラマに、拳を握りしめ、汗をかいて、涙ちょちょぎれながら最後まで興奮の連続。勇気、友情、家族の絆、普遍的なテーマをしっかり描けば、ベタで単純でも熱くなってしまうものだ。前作の「トランスフォーマー」から少し感じていたが、今回「リベンジ」を鑑賞して、マイケル・ベイは実はすごい男であると思わされた。同時に彼が映画界髄一の駄目監督であるのも事実だ。彼に文学的な映画などは絶対に撮れないだろうし、誰も望まない。しかし、しみじみと深く心に残る感動をフィルムに焼き付ける監督もすごいが、ここまでの映像を見せ付けられると彼を尊敬せざるを得ない。ロボットは仕方ないにしても、実写に徹底的にこだわり、安易にCGを用いてない。俳優のパフォーマンスを最大限に引き出し、爆発の中も本当に走らせる。劇中幾度もなく見られる爆発の一つ一つに、ベイや役者、スタッフたちはどれ程の情熱と努力を注いだのだろうか。普通の大作の1ランク上の映像を造りだす男を、僕は「画だけ派手な気楽な娯楽映画監督」とはもう言えない。[映画館(字幕)] 9点(2009-06-26 17:19:40)(良:4票)

108.  ターミネーター4 《ネタバレ》 非常に高い期待を持って鑑賞したが、スケール感は期待以上の出来。今までのマックG作品ともターミネーターシリーズからもかなり毛色が違うが、満足いく作品に仕上がっている。荒廃した世界の描写は限りなく乾いており、ヒロイックなアクションは極力抑えた激しくリアルな戦闘が繰り広げるあたり、本作の映像やアクション、演出からは非常にドライな印象を受ける。「いい人のように見えるマーカスが死刑囚になった理由」「マーカスと女性レジスタンスの関係」「ジョンの指導者としてのカリスマ」「かつて機械と友情を育んだジョンが、今マーカスとどの様に接し葛藤するのか」と、もっと深く掘り下げられるポイントが多々あるが、それらをバッサリ切り取り、必要なだけ描くことで、感傷的な作品になることを回避しているようだ。それでも僕は、マーカスの心の熱さやジョンの思いに感情移入して、最後まで興奮して本作を楽しめたので、(いろいろなドラマを切り取ったことはもったいないとも思うが)観客に物語を補完させる手法は評価したい。ラストで機械と人との違いをジョンが言っていたが、このように補完させる手法でも観客に「人間ってものは…」と問いかけているとしたら、非常に深い作品ではないだろうか。 ケタはずれのアクションから、シュワちゃん出演やジョンの顔の傷、過去作品のオマージュなど心憎い演出もバッチリで大満足の一作だ。[試写会(字幕)] 8点(2009-05-29 16:21:19)《改行有》

109.  ブラッディ・バレンタイン 3D 飛び出すのが唯一の救いです。[映画館(吹替)] 3点(2009-05-20 14:26:14)

110.  天使と悪魔 《ネタバレ》 魅力ある歴史ロマンを前面に押しだしつつも、けっして難解ではなく、キレのいいサスペンス要素で大満足のエンタテイメント作品に仕上がっている。今回はヴァチカンから呼ばれたラングドン教授が、深夜までに事件を解決するという過程をメインにみせるパワフルな構成。コンクラーベや謎解き、アクションを交えたハイテンションな歴史的建造物のオリエンテーションは、画的にもサスペンス的にも非常に満足度が高い。またスピーディでせわしなくヴァチカンを奔走する展開だが、浮いた感じもなく、歴史的背景や荘厳な音楽を巧く用いて重厚感が漂っているのも素晴らしい点だ。中でも前作から引き続いてのテーマ曲は美しい。事件の顛末については少し後味が悪く、やりきれない思いの残るものになっている。ユアンの演じたカルロという男は、間違いなく崇高な志を持った聖人だと思う。しかし自分の思想、ヴァチカン、多くの他人の為に自らを犠牲にするが、狂気の間違いも犯す。「天使と悪魔」というタイトルの通り、人間の中に潜む二面性を彼は表現している。他作品のネタバレになるので、あえて作品名は挙げないが最近のハリウッド作品は(似てると言ったらお終いだけど)正義と悪、正しいこととそうでないことの境界が曖昧に描かれている気がする。一概に何が正しいとか言えず非常に考えさせられる。[映画館(字幕)] 7点(2009-05-20 14:21:14)(良:1票)

111.  DRAGONBALL EVOLUTION 《ネタバレ》 ドラゴンボールという漫画に対しては、「何となく展開は思い出せるけど、人造人間はどれが何号だっけ?」というくらいの付き合い。そんな僕でも、予告編を観て「あ、これはヤバイ、ファンは残念だろな。」と思っていた。が、実は僕はこの作品には個人的に期待していた。「バトルフィールド・アース」、「トルク」に代表される、最高のお馬鹿映画になりそうだからだ。原作者の鳥山先生に「別のドラゴンボールとして鑑賞した方がいいかも。」と言わしめ、「原作は世界的大ヒットコミック!」、「最新のVFX!!」、「総制作費○億ドル!!!」などの圧倒的火力を誇る宣伝文句に、原作ファンには申し訳ないが僕は嬉々として公開日の朝一で鑑賞した。しかし予想外の事態が起きた。期待外れだったのだ。悟空が世界最強のいじめられっ子、ピッコロが単に顔色の悪いおじさんなどに、お馬鹿な片鱗は見られるものの、映画全体の展開やレベルとしては王道的で少し地味で、何より面白くないのである。うまく表現できないが、低いところで平均的な映画というか。クライマックスの大猿の微妙なサイズとかピッコロとのバトルのあっけなさとか、地味すぎるんじゃないのか。これだけクレイジーな設定で、原作者も「別モン。」って言ってんだからもっと、もっとぶっ飛んでてもいいとおもう。本作は、ドラゴンボールの映画を望んだ者、不本意だが原作ファンなのでお付き合い程度に鑑賞した者、最高のお馬鹿映画を望んだ者など、それぞれの思惑のもとに映画館に集まった全ての観客の魂を打ち砕いたようで、上映終了後には皆、頑なに口を閉ざすか、とりあえず苦笑するかしかできずに静かに館内を後にしたのが何か印象的だった。[映画館(字幕)] 3点(2009-03-14 19:58:29)(良:1票)

112.  20世紀少年 -第2章- 最後の希望 《ネタバレ》 まず、この映画で(唯一)非常に良かったところは小泉役の女の子かな。原作のイメージそのまま、表情が豊かでコミカル、漫画から抜け出たようだ!以上。率直にいうとこの映画はクソだ。正直言って第一章については期待外れだったが、三部作構成の映画は一作目を世界観や人物の説明に時間を費やし、二作目からはどんどん見せ場とドラマを展開できるので、おもしろくなる可能性も十分あり得る。しかし本作は第一章と同様、何もおもしろくない苦痛ともいえる20世紀少年だった。監督が良くないとここまでツマランかと痛感した。「完コピ目指します。」とか言っていたが、本作を見る限り早くも断念したようで、つぎはぎだらけの展開が目立つ。それを補うためのオリジナリティも完全に方向性を失っており、こちらが恥ずかしくなってしまうような演出すらある。ともだちランドなどは,もはや完全にドラマTRICKのような状態だ。TRICKの新作を撮るなら監督には帰っていただきたい。やはり堤監督の演出や構成は明らかに力不足で訴えるものが何もない。「信念」とか「友情」を感じさせるエピソード(サダキヨと先生のくだりとか、脱獄の際の赤帽白帽のエピソードとか)は大幅に削り、画的に面白そうなところを過剰に演出している。原作を読んでる人なら、この作品がドラマ部分をカットして展開をなぞっただけの中身のない予告編映画だと気付くはずだ。「こんなのロックじゃねぇ。」とか言いながら、有名人を集めただけの完璧な商業目的の映画であり、監督は原作のメッセージを全く理解できていないようだ。本気でやらなきゃ人は動かせない、本気でやれば何かが決壊する。僕が観たい20世紀少年はこんな上辺だけの物語ではない。地球を救う男のドラマが観たいのだ。[映画館(邦画)] 1点(2009-03-05 22:35:20)(良:3票)

113.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 ボンドにダニエル・クレイグを迎えての第二作目。007シリーズはシリーズ物の弱点でもあるマンネリ化に、主演俳優や監督、作風の変化によって対応してきたが、クレイグ版ボンドは過去の007作品とは更に一線を画す存在ではないだろうか。ダニエル・クレイグはリアリティと人間味を持って女王陛下に使える諜報員、新生ボンドのスタイルを確固たるものにした。前作「カジノ・ロワイヤル」ではシリーズ最長の時間をかけて、ボンドの愛と誕生を描き、今作「慰めの報酬」ではシリーズ初の連作(続編というよりは二部作といった感じの繋がり方である。)を最も短い上映時間で描いた。その中でも前作の倍近い質量の凄まじいアクションの連続なので、わずか100分ちょっとの時間で(シリーズおなじみのオープニング、エンディングもあるので正味はもっと少ない。)物語を破綻させることなく、しっかりと作品のテーマまで伝えきっている辺りは流石だといいたい。名匠マーク・フォスターならではの人間味のあるドラマに仕上がっている。アクション映画は初にもかかわらず、優秀なアクション監督のお陰か、リアルかつ手に汗にぎる迫力のシーンの連続。「こんな安ホテルなんて・・。」という台詞があったが、脚本、音楽、衣装など、最高級のスタッフを集めたからこそ、ジェームズ・ボンドのような洗練された感じが映画から漂ってくる。Qやマニーペニーが出ない、ガンバレルがラスト(前作と本作が途切れなく繋がっているため)にあるなど今までの007からは大きく逸脱している点もあるが、ゴールドフィンガーを思わせるシーンなど、オマージュもしっかり含まれており、見所が多い。[映画館(字幕)] 9点(2009-01-25 14:48:51)(良:1票)

114.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 全くといっていいほど深みはないが、娯楽作として楽しむのに関しては、日本映画の中でもクオリティは高いと感じる。主要三人の立ち位置も明確で話も単純、何も考えずに楽しめる。どこかレトロな町並みや小道具も雰囲気を醸し出しており、映像も見応えがある。音楽や映像面の他にも、二十面相のアクションにフリーランニングを取り入れるところからも作り手のセンスの良さが伺える。迫力不足や端役の魅力不足、演技力不足などは否めないが、総合的には高評価が出来る。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-03 18:01:46)

115.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 リドリー・スコット監督の演出の力強さには恐れ入る。彼こそ現代における真のフィルム・メーカーだと感じさせられた。「エイリアン」、「ブレードランナー」では独創性、「グラディエーター」、「ブラックホーク・ダウン」では圧倒的な映像、「アメリカン・ギャングスター」や本作ではダイナミックに展開する迫力と真実味のある人間ドラマを描き出すなど、歳を重ねていっても新たな領域に挑戦して行き、観客を楽しませてくれる。「どっちの嘘が、世界を救うのか。」「世界を救う嘘がある。」「嘘vs嘘」などのキャッチ・コピーからは娯楽要素の強いサスペンスを予想していたが、本作は重厚な社会派映画である。中東で命を賭けて任務を遂行する工作員と支持を送る上司、そして現地のやり方に従う局員達の脆く危険な関係が、アメリカの行うテロリスト殲滅における、傲慢さや皮肉を匂わせつつ描かれていく。もちろんディカプリオ、ラッセルを配した的確な人物描写でドラマ面はスリリングだし、アクションシーンも迫力があって、映画としてのエンタテイメント性を十分兼ね備えており、退屈な社会のお勉強になっていない。また役者の演技によって醸し出される緊迫感も極上のものであり、見所の多い本作は本当の「映画」と呼びたい作品だ。[映画館(字幕)] 8点(2009-01-03 17:48:39)(良:1票)

116.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 ホラー映画は観ようとは思わないけどポーラ・パットンとエイミー・スマートの美人女優二人がでてるので観にいったら結構怖かった。鏡って最も身近にある神秘的な題材だから恐怖も一層リアルに感じられた。オリジナルは未見だがこのジャック・バウアー版ではシリアス路線からラストは一変し、サービス度満点(主人公が完璧にジャック化するのも含めて)のアクション&スペクタクルと、ハリウッドらしいおなかいっぱいの映画になっている。ジャックがただただ家の鏡にペンキを塗る地味な映画ではないのだという、いかにもハリウッドライクな作品だ。ところで、最初にキーファーが出てきたところで映画館のどこからか「ジャック・・・。」という呟きが聞こえてきた。自分もキーファーが銃を出してからはジャックに見えて仕方がなかった。ラストシーンのOPEN24HOURではちょっと笑った。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-03 17:09:40)

117.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 ド派手なアクションを楽しめるハリウッドお得意の娯楽作ではないだろうか。この監督は主にスリラーやサスペンスを得意としているが、ただのスリラーにはしたくないらしく「ディスタービア」では青春要素を大きく取り入れていた。本作ではカーチェイスを初めとするアクション要素を強く取り入れたようだ。ぶっとび設定ながらギリギリのリアリティは確保できており、主演二人を演技の出来る庶民派ルックスで固めたのも好感が持てる。カメラワークこそ気になるものの、王道的な犯人とだれることない展開の連続で最後まで存分に楽しめる。残念な点というかもう少し頑張って欲しかった点としてはメッセージ性の薄さだろうか。現代の技術の進歩に対して警鐘を鳴らすといった面では十分クリアできていると思うのだが、レイチェル(ミシェル・モナハン)、FBIの人(ビリー・ボブ・ソーントン)に対するジェリー(シャイア・ラブーフ)の描き方で、まだ心に残る作品になったと思う。人間関係をもっと深く踏み込んでいけば、ジェリーが天井に発砲し、演奏を止めさせるシーンは「爆発はダメ!」という単純な動機の他に「レイチェルとレイチェルの息子の為」、「国家の為に命を賭けたパトリオットたちの為」というエモーショナルな理由が強くなりジェリーの発砲時の苦悶の表情が活きたのではないだろうか。[映画館(字幕)] 7点(2008-11-02 16:16:18)

118.  P.S. アイラヴユー 《ネタバレ》 ジェリー、ヒラリー・スワンク、キャシー・ベイツと出演者が非常によいためか、俳優陣の演技に頼りすぎ、演技任せに呆れた。そのわりにヒラリー・スワンクはドラマ面での演技はさすがと感じるものの、ロマンス面ではやっぱり微妙。冒頭のシークエンスで二人の性格をケンカを通じて伝え切るやり方はおもしろかったが、その後は手紙が来る度おノロケと涙の連続でしらけた。手紙のサプライズもとくに驚きなし。単に僕はお呼びではないなと感じた。[映画館(字幕)] 3点(2008-10-26 00:03:59)

119.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 《ネタバレ》 DVDで一度鑑賞した作品。映画館で観る機会があり再鑑賞。素敵なおとぎ話だね。素直に楽しいなって思える。歌もいいけど何より、にぎやかな楽しさ、悲しさやせつなさをダイナミックに表現しているキャラクターが凄い。もちろんそれを可能にした映像のクオリティもね。余談ですが、映画館での鑑賞の機会もあり、ディズニーショップでハロウィン用の、ガラスに貼るジャックやサリーのシールを購入して、単車のヘルメットにきれいに貼りました。僕のバイクにはシート下トランクなど、収納スペースがないのでハンドルにメットを引っ掛けておくのが常で、乗り始めてからずーっとそのスタイルだったんですが、シール貼って一週間たたないうちに盗まれました。とても気に入っていたので残念でしたが、むしろこのキャラクター達のいまだ根強い人気の高さを痛感し、関心しました。心当たりのある方、僕もサリーが大好きなんで、頼むから返してください。[映画館(吹替)] 8点(2008-10-25 23:42:35)

120.  最後の初恋 《ネタバレ》 ギア様とダイアン・レーン、そしてジェームズ・フランコーに期待しすぎた。なにやら問題山積みな二人のラブ・ストーリーだが山積みしすぎたのではないか。山積みだからこその「大人限定の恋愛」なのだろうが、解決しなければならないことが多方面にあるため、軸がぶれて何を言いたいのか散漫で、設定に凝りすぎて着地点を見失い自爆した印象を受けた。おもしろい画を作ろうとする努力はみられるし、演技もいい、そしてなによりロマンチックな雰囲気はあるだけに残念。[映画館(字幕)] 3点(2008-10-11 21:36:09)

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