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101.  チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 ずいぶん昔に「ゲイやレズのカップルが養子を貰って家族を作ってもいいんじゃないか」と考えたことがあります。でもその時、僕自身はその問いに「子どもは良い父(男)と母(女)のもとで育つのが健全なんじゃないか」という価値観に行き着きました。けれど、それが正解だとは思えていなくて「じゃあ、片親だけの子はダメなのかよ」「両親揃ってればどんな男女でもいいのかよ」と問う自分もいます。だから未だに正解は分からないままです。この映画は親がゲイで子はダウン症で、家族全員が世間一般の主流から外れて「正常じゃない」というレッテルを貼られがちな人々なので、そこにどういう意図を盛り込むのかと思って作品を観ていました。子供がダウン症という設定の必要性がイマイチ見えてこないままだと思っていたら、「この世に 背が低く太った知的障害児を 養子にしたがる者はいない」というセリフにガツンとやられました。ダウン症のマルコはろくに自分の権利を主張する能力もなく、一番保護されるべきなのにいつも蚊帳の外で存在を軽くあしらわれてしまう。主人公が「正義なんてないんだな」とボヤいたあとに黒人弁護士が言うセリフが、とても印象的でした。原題の「Any day now(そのうちきっと、すぐに)」は、マルコとゲイカップルが再び家族に戻れる日のことだけではなく、この時の黒人弁護士のセリフにも大きく関わっているのだろうと思います。ゲイカップルについては、仕事を失ったりで大変だなと…女性教師の「たった一人誤った相手の耳に入れば…」というセリフは重かったです。ラストでポールが関係者に出す手紙が泣けました。この映画を観て、レビュー冒頭に書いた自問に一つ進展がありました。何よりもまずは親が子供に愛情を持っているかどうかが一番大事だと思いました。ところで録音機材とか車とかファッション見る感じ、ちょっと過去の時代の話なのかな? 観終わってしばらくしてから、ふと思ったのですが、この映画のような問題が取り払われる法律ができたらできたで、本当に小児性愛者の犠牲になる子が出てくるようなことが起きやすくもなりそうで、難しい問題だなぁと思いもしました。それはゲイとか関係なくですけど、普通に男女の里親でそういうのとか現実にあるのかな? 親をどう審査してるんだろう?[DVD(字幕)] 7点(2015-03-11 21:50:57)(良:1票)

102.  アーティスト 《ネタバレ》 サイレントからトーキーへと移行していく時代というと、僕の頭に真っ先に浮かぶのは、チャップリンが『モダンタイムス』で歌を披露するシーンです。その次に思い浮かぶのは、サイレントのおかげで声が良くなくても人気者であれた人々がトーキーの登場で居場所を失っていったことです。しかしこの作品の主人公はどうやら声の質が見かけのイメージとギャップがあるヒドイ声というわけでもなさそうで、単に「サイレントは芸術、トーキーは見世物」的なよく理解できない偏見からトーキーを頑なに避けている感じにしか見えませんでした。サイレントだったはずの本作で犬の吠え声や主人公以外の人間の声が聞こえるシーンで、主人公のみが大声で叫んでも声が全く聞こえてこないという悪夢の描写は、彼が何をコンプレックスにしているのか理解できませんでした。その弱い部分を補うために、ミラーの無遠慮な世代交代のセリフを主人公の耳に入れるという「とってつけたコンプレックス」がプラスされているように思えて、全体的に乗り切れませんでした。そもそも、冒頭の上映シーンで、上映終了直後の舞台挨拶での有頂天でのぼせ上がった感じが「人気スターなんだな」と理解はできても好感持てず、その後の彼の転落にあまり同情できなくさせていました。どうも声にコンプレックスがあるとは思えない主人公だから、最後はセリフを喋るとか、歌声を披露するとか、そういう感じで終わるのかなと思っていたら、ミラーが「名案があるの」と言ったアイデアは「は?」という感じでした。はじめてスタジオで再開した時、二人はタップで踊っていました。その靴音が録音されるかされないかというだけ、というのは主人公がトーキーに対して何を意固地になっていたのか理解できないままですし、「コレ普通もっと早い段階にやるよね?」としか思えず、オチとして期待はずれ過ぎました。劇中劇では全く披露されない主人公の声が、本作のラストシーンで「喜んで」と初めてヒトコト披露されて終わって行くというのも、なんだか僕としては煮え切らない感じがしました。ただ、トーキー移行期のリアルタイムにこのようなテーマを扱ったものがあるのを知らないので、この時代にあえてサイレント主体にトーキー登場の周辺事情を描いて見せてくれたのは楽しめました。[DVD(字幕)] 6点(2015-03-11 02:12:02)

103.  渇き。(2014) 《ネタバレ》 僕はタランティーノ作品に関心がなく見ないので、オープニングやアニメ挿入や暴力シーンでの工夫など、それほど「⚪︎⚪︎監督作品ぽい」という既視感を持たずに普通に楽しめました。『告白』の時に思ったのは「まともな大人の男が一人もいない世界だな」ということでしたが、今回は大人の男が何人も出てくるのに、やっぱりまともな奴がいないって感じでした。役所さんの荒っぽい演技は初めて見ました。我が子を知っているつもりで何も分かっていない親と、大人の期待に上っ面応えるのが上手でその裏に深い暗黒世界を隠し持つ娘のお話…劇中で何度か出てくる「親の責任」がこの物語のキーワードだと思って観ていたのですが、娘が誰の手によってどうなったか分かってからの主人公藤島の言動には微塵の共感も持てなくなり、急激に失速して行きました。「愛しているから殺したい」とか、憎しみは愛情の裏返しみたいなこと言い出すのでドッと冷めてしまいました。『告白』と同様に、思ったことは「子ども作ったら世間に迷惑かけないようちゃんと育てろ!」というだけで、それに加えて大人世界がいびつ過ぎて問題有り過ぎなので、スッキリしませんでした。[DVD(邦画)] 7点(2015-03-10 08:07:01)

104.  プリズナーズ 《ネタバレ》 ギレンホール、『遠い空の向こうに』の好演以外はどちらかというと苦手だったんですが『ゾディアック』で硬派な渋みを見せたり、『プリンス・オブ・ペルシャ』で鍛えた肉体を披露しアクション・ヒーローを演じたり、幅広く頑張っているのを感じまして、今回の作品でのヒュー・ジャックマンとの共演に興味が向いた次第です。物語はもっとハードボイルドタッチでアクション寄りかと思っていたのですが、意外にも宗教と道徳を軸にしたストーリーで、中盤で神父さんの秘密が暴かれてから面白みが加速して行きました。正義に対する挑戦的なストーリー運びは『セブン』を思い出させるものがありました。「僕は本当はアレックスじゃない」「彼は来なかったんだ」という展開と、迷路描きの男と、アレックスの母とを結ぶ線がよくわからなかったのが残念。アレックスが乗ったRV車が木に激突するのは、事故というかおそらくは自らの意思でと思うし、犯人をかばっていた感じがする。「僕がいる時は怖がらなかった」って、あれも多分、彼としては優しさのつもりだったかも。「誰も悪者にしない」「他人の秘密をバラさない」という、一見良い行いに思えることが、誰かをひどく苦しめているし、悪を維持することに加担している場合があることを、上手く描いていると思いました。神父さんのやったこと、拷問をする主人公、正しいことをしようと頑張っているのに真相にたどり着けず役に立たない刑事、これらが話に深みを持たせていて、見応えありました。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-08 01:15:36)

105.  不良少年(1961) 《ネタバレ》 ボキャ貧としか思えない「この野郎」「この野郎」の連発じゃないか、この野郎。アフレコと口がまるで合ってないじゃないか、この野郎。綿に粉まぶして転がし着火するところが一番引き込まれた。それでタバコ吸う男が主人公に「子供子供してる」「大人になれ」というシーンがちょっと良かったとは思うけれど、「終」の文字が出た瞬間に「これで終わり? ああ、時間を無駄にしてしまった…」と後悔してしまいました。羽仁進の劇場公開デビュー作品ということですので、当時の映像作家の初劇場作としては、きっと評価されるべきなのでしょうし、演じた少年たちも、その声のアフレコも素人なのであれば、そうした制約の中で、よくここまでの質で作り上げられたなとも思います。あとに残る物も感じない時間の無駄映画とは思いましたが、観ている間、とくにひどい退屈は感じませんでした。運動会をもっと観たかった。[DVD(邦画)] 4点(2015-02-28 14:53:08)

106.  東京難民 《ネタバレ》 経済学者トマ・ピケティに関する記事を読んだなかで、貧困を売り物(見せ物)にしてしまうメディアのことや、それに触れて「かわいそうだね、大変だね…さて…」と、何か異世界の奇異なものを見物して自分とは何の関係もないものとして日常に戻っていくという、寒くて効果のないジャーナリズムのことが、とっても引っかかっていました。そんな記憶がまだ新鮮なうちに、この映画に出会いました。自分自身、この映画を観たあとに、この日本社会に何ができるのかというと、全く分かりません。政治もメディアも正常に機能しているとは思えないので、無力感いっぱいです。だからこそ、ピケティが言うような民主主義の段階的なモデルチェンジとかも、ちゃんと考えてみたりしようかなって、そういう気持ちにはなりました。映画の感想ですが、中盤に来て「結局ホスト物語かよ」「結局男女のナンチャラカンチャラ物語かよ」と期待外れ感が漂いはじめてきたところで、そこからも転落し、ストーリー運びという意味で映画に安心しました。主人公の正義感凄すぎるなと思います。僕はあそこまで正しくあろうという生き方はできそうもないです。本当にあそこまで誠実で自己犠牲も厭わない人がいるもんでしょうか? そこだけはリアリティが感じられなかったのですが、それでも、仮にそんな誠実な人が世の中にいても、その人さえ這い上がれない生き地獄はリアルに感じられました。映画で井上順を見るのは三谷幸喜の『ラヂオの時間』以来ですが、ラヂオの時間の順ちゃんも好きだけど、今回の作品の中の井上順はとってもとっても良かったです! 泣けました。茜とのエピソードも含め思いますが、人間ていうのは絆を求める生き物だけど、落とし穴は絆に飢えはじめている人を狙い待ちしてるんだろうね。[DVD(邦画)] 8点(2015-02-28 09:42:28)

107.  タクシードライバー(1976) トラビスもアイリスもクズのパー。感情移入できないし理解もできない。「社会的に」の意味でなく「人間的に」の意味での『負け犬』が悪あがきして突き進む様がキモい。ネットがある今の時代だと、彼はどんな風なんだろうとか考えると、余計にキモいし、ウザクてイタそうな感じがする。クライマックス、映像の緊迫感はあったけど、この劇中の誰がどうなろうと、どうでもいいよ。ちょっと疲れた感じのおっさんのハーヴェイ・カイテルしか知らなかった自分は、ロン毛でマッチョなお兄さんだった彼の姿に一番の衝撃を受けました。[ビデオ(字幕)] 3点(2015-02-16 19:30:07)

108.  ハロルドとモード 少年は虹を渡る 《ネタバレ》 本当に生きていくのが辛い人、死にたいけど死ねない人、そういう人は、これ見よがしに自殺のお芝居とかしないでしょう。ただの甘えにしか見えなくて「こいつバカじゃね?」と思ってしまいました。それが正直な気持ちです。母親も「今回、本当の自殺だったら」と微塵も思うことがないのも、「なぜ息子が何度も狂言自殺を演じるのか?」真剣に悩むこともなく、ただセラピストに任せきりというのも、完全に病気。モードの描き方は悪くありませんが、飲んだら数時間後に死ぬ薬とか、それも死ぬまでにとくに苦しんでもいないとか、あり得ない。車が崖から落ちたと思ったら、その崖っぷちに立ってバンジョーをポロンポロン弾きながら歩き去るとか、本当に「時間返せ!」とムカッ腹が立ちました。[DVD(字幕)] 3点(2015-02-16 18:42:11)

109.  地球最後の男 オメガマン 《ネタバレ》 喋れるお猿さん集団にいじめ抜かれた、たった一人きりのまともな人間という役を演じた後の次なるSFで、へストンさんが戦うのはニューKKKアルビノタイプ。これまたたった一人孤立無援でイジメられ戦います。が、そんなお話から、白人アンド黒人のアダムとイヴという展開に。人種差別の色濃かった時代に、これはきっといいスパイスだったのかもしれません。視覚効果や新人類の恐ろしさは『アイアム・レジェンド』に軍配が上がりますが、もともとこの物語が伝えたいであろうことは、こちらの作品の方がはるかに見応えありました。(『アイアム・レジェンド』も別ラストは撮られていたようだけど、ハッピーエンドにこだわるあまりタイトルの意味すら台無しにするオチとなったのですよね)。黒人姉ちゃん、お買い物からいきなりアルビノ化! 弟も真っ青の超高速変身(感染)です。このイヴ姉ちゃんが人間に戻れるかどうか、って謎を残して終わるのがイイです。死んだ主人公に代わってアダム役はもう一人残ってるし、イヴ駄目でも、子供が何人か残ってるから未来はある。そこは『アイアム・レジェンド』も似たような救いある未来だけど、あっちは「価値観や思想が相反する、元に戻りたくない新人類」ではなくてただの怪物(ゾンビ)に終わってしまっちゃってるのですよ。なので物語に思想が反映されてるこっちの方が良かったです。[DVD(字幕)] 6点(2015-02-15 01:19:41)

110.  ライフ・オン・ザ・ロングボード 《ネタバレ》 大杉漣が主役というだけでも、その珍しさに期待してしまったのですが、いい感じに高まっていく期待が、終盤でガックリに変わったのが残念でした。観終わってまず気持ちよくなかったのは、ファーストシーン。ボードをこいで波に向かっていく一人の男が映されます。上半身裸のその男の背中の肉付きは健康で逞しい感じです。誰なのか分からないように写してますが、「これが主人公なの?」と思わせぶりなファーストシーンです。そのシーンの最期には大杉漣のナレーションも入ります。定年退職した男がそこからサーフィンを始め、このファーストシーンの男になるのかって期待してしまいます。でも、そうじゃなかった。この「騙し」感が強いファーストシーンがとてもイヤでした。ポセイドンに挑むサーファー3人の背中を写したきり、それで結局どうなったかは煙に巻いて、ただ三人とも生きていましたってだけのことしか示さない安易さも、凄く騙されてる気分になりました。そして結局、大杉漣が悠々とボードを乗りこなす場面は一切なし。ここはやはり蓮さんには乗りこなしている姿を披露して欲しかった。それが一番勇気付けられるのに。[DVD(邦画)] 5点(2015-02-14 13:02:47)(良:1票)

111.  ソイレント・グリーン 《ネタバレ》 子供の頃テレビ放送で観て以来三十数年ぶりの鑑賞。ソル爺さんの食事シーンが凄く好きになりました。僕の知人が過去に食品製造関係の仕事をしていて、その人は飲み会などの付き合い以外、決して外食をしない人でしたし、コンビニやスパーの惣菜さえ利用せず、完全な自炊生活にこだわっていました。過去の職場で目にしてきた物がよほど強烈だったろうことが、詳しい話を聞かなくても分かる徹底したこだわりでした。今や、完全手料理にこだわっても、元々の野菜や肉の品質にさえ大きな「?」がつきまとう時代ですから、もうこの映画はほとんど今の時代を言い当てていると言えると僕は感じました。昔観ていたので、社会背景もオチも知っていましたが、今回観てみてホームというものの存在があまり示されず、わりと目隠し状態で展開されていたのだなぁと思いました。この社会背景が強烈に印象着いちゃうとオチは簡単に予想できそうですもんね。ところで、今回この映画を観終わって一番思ったのは「もしタルコフスキーがこの物語を撮ったら、どんなものになっただろう?」という強い興味でした。[DVD(字幕)] 6点(2015-02-14 12:33:44)

112.  地球、最後の男 (2011) 《ネタバレ》 意味深なつもりなのか、表現者達の表現力(伝達力)が無さ過ぎるのか、僕の目からは「ものすごく薄っぺらい」としか思えませんでしたし、大上段から恥ずかしげもなく「LOVE」とお説教説かれて唖然でした。僕が誰かに「お前は本当の愛ってどんなもんか分かってんのかよ?」と突っ込まれると、自信持って言えることは少ない気がするけど、少なくともこの映画作った脚本家や監督は、そういう人ではないと断言したいです。[DVD(吹替)] 0点(2015-02-10 22:44:58)

113.  グランド・ピアノ 狙われた黒鍵 《ネタバレ》 思いっきりネタバレします! ご注意ください。でっかいカラクリ貯金箱のお話です。そのからくり貯金箱を開けるには、壮大複雑なキーボードタッチが必要というわけです。けど、でも、そんなに正攻法で貯金箱開ける必要があるのでしょうか? 超合金のピアノじゃあるまいし、最初から壊せばいいような気がしてならないのです。隠す方も戴きたい方も、なんでこんな効率悪いことするのか意味が分かりません。それに、あんなラストで引っ張るなら、中身のスゲ~財宝見せてよん。[DVD(吹替)] 4点(2015-02-09 23:06:27)

114.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 手紙がニッキのものではなくティファニーが書いた物だと気付いた後に、なんで問いたださないのかと思いました。どう考えても、映画がこの二人をくっつけようとするのはミエミエなので、どういう狙いで攻めるのかと思ったら、イマイチな感じでした。しかし、どういうムードの映画かイマイチ分かってなくて構えがなかったからか、メチャクチャ笑わせてもらいました! 久々に笑える映画だったので、あと何回かは観ると思います。最後、ニッキに耳もとでずっと何言ってたのか、ちゃんとそのセリフを知りたいと思いました。[DVD(吹替)] 8点(2015-02-09 19:49:50)

115.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 海外の大きなホールでマジックショーを観た時の「なんで? どうなってんの⁈」な面白さや不思議さは忘れていません。だから、この映画で見られるようなイリュージョンのテクニックは実際に再現できるのかもしれません。けれどCG全盛のこの時代に、映画でどんなマジックを見せられても「ただのウソ」にしか感じられない。たとえば、テレビでセロのマジック観て「スゲー!」って思えても、何ヶ月もかけてCG加工や映像編集したことが前提として当たり前の媒体でセロが登場して同じマジック見せても、僕はおそらく何も感動しない。というわけで、でっかいシャボン玉に入り込んで客席まで浮遊していくイリュージョンを実際のマジックで観たら鳥肌もんですが、映画でアレ観た瞬間「なんでもありやん」と興醒めしまくりでした。[DVD(吹替)] 0点(2015-02-09 19:26:06)

116.  ローン・サバイバー 《ネタバレ》 良いことをすれば報われると言うけれど…という部分に面白みを感じました。人道的に正しいはずの行いの結果、主人公は自ら「判断を誤った」と口にすることになる。で、いろいろあって最終的には敵地で200年続いてきた伝統的な教えが主人公を救う。まぁ、主人公のことだけ見れば「情けは人の為ならず(自分に戻ってくる)」という良いお話に見えなくもないのですが、木の幹に寄り掛かって息絶えた兵士めがけて発砲される銃弾が三発目に額に命中するシーンはトラウマもんでした。ちょっと呆気に取られたのは、「軍の通信技術でもこんなもんなの?」ということと「援護に来たヘリあんな簡単にやられちゃうの?」ということでした。僕の正直な気持ちを言えば、酷くて気持ち悪い殺しを見せてばかりよりも、あの地で200年も続いた教えの背景を描いてくれた方が、よっぽど人間に救いを感じれると思いました。それとも、その伝統自体、迷信じみたバカバカしい思考から来ているのでしょうか? だとしたら、何もかも救いようがないです。[DVD(吹替)] 5点(2015-02-06 02:59:39)

117.  リンカーン 《ネタバレ》 見入るような面白い作られ方をしているかといえば、全く地味でオーソドックスな感じの映画だと思います。けれど、いくつかの登場人物たちから発せられる名セリフの数々が凄いなと、これほど人の発する言葉に魅了されたのは初めてかもしれません。歴史資料だけをもとに、これほどの印象的なセリフの数々が並べられるだろうか? これはきっと脚本家たちの並々ならぬ努力があったのではないかと…もし、そういうわけでもないならば、それらの言葉を現実に口にしたであろう歴史上の方々の生きる力の凄さといいますか、どう言っていいかわかりませんが、とにかく言葉が持ってる魂がパワフルなのです! 吹き替えで鑑賞しましたが、字幕でも観てみようと思います。吹き替えは、サリー・フィールドの声が「違うやろ~!」過ぎます。 「リンカーン知ってる知ってる、奴隷解放した人だよね」程度のバカ私に、この偉業を成し遂げるのにどれほどの難関と苦悩があり、どれほどの人々の努力と知恵と勇気が必要だったかを教え刻んでくれたこの映画を作ってくれたスピルバーグに感謝します。[DVD(吹替)] 9点(2015-02-05 21:55:15)《改行有》

118.  大統領の執事の涙 《ネタバレ》 バネッサ・レッドグレープの姿を見れたり、『カラー・パープル』のお転婆を演じたオプラ・ウィンフリーの演技を久々に観れたり、やはり『カラー・パープル』で歌手シャグを演じた女優さんであろう人も久々にお目にかかり、「ロビン・ウィリアムスを見れる映画はこれが最後なのかな~」だったり、まずそういう点で印象に残りました。黒人が、言葉を喋る家畜みたいにあつかわれ、ほぼ人間として認められていなかった時代から、初の黒人大統領オバマが当選するまでの、黒人差別の歴史が描かれます。アイゼンハワーからレーガンあたりまでのアメリカ政治の動きも。ブッシュとクリントンは全く出てきませんでしたが、黒人問題とはほとんど関係がなかったのかな? 給料の交渉の時「じゃあ辞めろ」と言われたあとの展開は胸スッキリ![DVD(吹替)] 7点(2014-12-11 01:31:38)

119.  オール・イズ・ロスト 最後の手紙 《ネタバレ》 だだっ広い大海原に受難の小さな船ひとつ。そこに一人ぼっち……『ライフ・オブ・パイ』を思い出す。けれど、この物語はウータンやトラへの語りかけも神への祈りもないので、タイトルにある『最後の手紙』がいきなり冒頭で読まれたあとは、ぼっちのレッドフォードは壊れた無線機のマイクに喋りかけたのみ、ずーっと何も喋りません。航海前に彼がどんな過去を過ごしたのかという回想シーンも全く挿まれないので、ずーっとセリフなしです。一度「ファーック!」て叫んだくらい。ほんっとに出演1人だけだし『2001年宇宙の旅』も真っ青なほどにセリフありません。でもずっとハラハラしながら見てました。ラスト、なにも自分から積極的に沈まなくても…と思いました…というか、そんな簡単に沈んでいく? 筋肉量スゲーの? 体脂肪率ハンパなく低いの? お腹ちょっと出てたよね? って、それまでの全てが飛んでしまいました。が、なかなか面白かったです。セリフほとんどなしのこの映画の脚本見てみたい。[DVD(字幕)] 6点(2014-12-05 02:29:03)(良:1票)

120.  ノア 約束の舟 《ネタバレ》 地味な歴史もの風な映画をイメージしていたので『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな光景が出てきて「そうか、神話なんだしファンタジーなんだ」と気づきました。リアルでは白黒ハッキリさせず自己主張弱めだったり、ネットではあらゆる意見がゴチャゴチャして収取つかなかったり、そんな混沌とした無宗教的日本ではキリスト教的善悪の価値観に付き合うのは難しいかもしれないけど、日本の神話であれギリシャ神話であれ、大抵は人も神もけっこうエグいことやっちゃうのが常。いろんな国にいろんな神話があって、その神々は仙人のようにお出来になった超善的な神から、天災のように理由もなく惨いことをやらかす神まで様々。なのでこの物語の主人公の行動というのは僕には観賞のうえではすんなり受け入れ可能でした。「人間というのは純粋に善のみに溢れておらず、悪いこともやらかすので、そういう困ったちゃんな生命種は排除ね!」という超善的な神の指示に忠実に従おうとしているケナゲな主人公なのであります。「♪人間なんて ららららららラーラ~」……その結果、罪なき存在が消されそうになり、それを阻止せんとする者は背信行為を行い…複雑に傷ついていく。これのどこが善やねん! ほーら、だから人間なんて全部いなくなっちゃった方がいいのさ! ふふっ でもね…人間だって悪いとこばっかじゃないんだよ、それはね…っていうお話でした。神も家族も裏切ったと自分を責める主人公にハーマイオニーがかける言葉がよかったです。人間だもの。天地創造の神話の言い伝えを聞きながら展開していく映像が現代科学の視点にあって、それでいて違和感ないのが印象的でした。[DVD(吹替)] 7点(2014-12-05 01:39:58)

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