みんなのシネマレビュー
池田屋DIYさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 367
性別 男性
年齢 38歳
自己紹介

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順12345678910111213141516171819
投稿日付順12345678910111213141516171819
変更日付順12345678910111213141516171819

121.  キック・アス  こういう何のとりえもないヘナチョコが体張って戦って、凄い力を持つ「本物」に認められて並び立つって話には評価が甘くなる。悪党をターミネーターみたいに殺しまくるヒットガールも(絵的なスタイリッシュさも相まって)カッコよかったけど、ベストシーンはキックアスが変な棒を振り回しながら追われてるチンピラを守ったところだろう。ほぼ二人そろってボコボコにされてただけだったけど、それでも守った相手から「ありがとう」と感謝される。そばで見ていた兄ちゃんからは「あんたスゲーよ!」と称賛される。携帯カメラを向けて見ていただけの、周りのモブとは違ってだ。  我々みたいな凡人どもにできる悪との闘い方って、まさにこれだろう。一緒に殴られろ…ではなく、悪や不正に見て見ぬふりをせず「おかしい!」と声をあげ、戦っている人に感謝や応援の声をかけ、その戦いをなるべく多くの人が知るように伝え広めていくのだ。実力行使はスーパーヒーローに任せておけばいい。悪と戦って打ちのめすのがヒーローの仕事なら、その悪がそもそも現れにくい、居心地の悪い世界を作っていくのが守られている我々凡人たちの仕事だ。些細なことでもいい、ヒーローを孤独にせず、我々もともに戦おう!!そんな感想を先日自宅に泥棒に入られかけ、警察に相談に行った私がお伝えするぜ![DVD(字幕)] 7点(2018-04-15 13:46:26)(笑:2票) (良:1票) 《改行有》

122.  ショーン・オブ・ザ・デッド  イギリス人のブラックユーモアは大好き、と今まで思っていたけどオチまで見て自分には絶対到達できない境地だと思い知らされた。こいつらオニか。[DVD(字幕)] 7点(2017-07-19 20:58:14)

123.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》  エンディング直前、突如現れた悪党に対しインクレディブル一家がニヤリと笑いながらマスクを身に着ける。直前の「1位になるな!うまくやって2位になれ!」のところもそうだったが、このシーンのやりきれなさったらない。この一家はマスクとコスチュームで素性を隠さなければ自分らしくあれないってことだから。  スーパーヒーローの仮面は持っていないが、私たち一般人にとっても他人事ではない。例えば接客業の人は私生活のゴタゴタでそんな気分ではなくても、お客さんの前ではニコニコ愛想よく仕事しなければならない。趣味の合う友人と話しているとき、本当はそこまで好きではないけど、さもその趣味が自分のすべてというように振舞って会話を盛り上げようとする。自分の持ってる能力関心その時の気分性格などを、あるものは抑え込み、あるものは大げさに誇張して、何とか人間関係を円滑に回そうと努力して私たちは日々暮らしている。素の自分で勝負できないって点ではスーパーヒーローも凡人も違いがない。  アメリカ映画に登場するヒーローは膨大な数に及んでいて、それぞれの抱えるテーマや悩みも千差万別。中には「そんなこと、俺たちに言われても…。」と言いたくなるくらい崇高なテーマを抱えてるヒーローもいるけど、この家族が抱えている苦悩は私のようなとりえのない人間にも十分共有できるものだった。あの国のヒーローにしては珍しくて貴重な存在なんじゃないスか。  個性を尊重してとがった部分を守り、育むのがアメリカの教育という話は日本で暮らしている私の耳にも時々入ってくるが、この映画を見る限りそれは理想に過ぎなくてやっぱり出る杭は打たれて排斥されるんですね。そういった人間のうすら寒い部分はウチの国と共通しているようで、なんだか逆に安心しました。[DVD(吹替)] 7点(2017-07-11 10:45:10)《改行有》

124.  40歳の童貞男 《ネタバレ》  スゲエタイトルだ。どの層の人たちをターゲットに想定しているのか全く分からん。まあアラフォーの童貞男たち(それもマゾ)なんだろうが…。  光に群がる蛾のように、画面の前に集まってきた童貞男たちを嘲笑い、踏み潰すかのごとく物語は無残な展開を見せる。要約するとこんなかんじだ。「同僚たちに中年童貞をイジられてつらいので、ちょっと本気出した。結果、2時間ちょっとの上映時間内で卒業に成功!フィギュア収集のオタ趣味も卒業、嫁ももらって仕事でも出世して、5000万円近い貯金もできて、身長も3cm伸びました!」ドヤ顔で歌い踊るアンディとその後に流れるエンドロールを見つめながら、画面の前の俺ら…もとい、君らは同じ感想を持ったはずだ。「お前のような童貞がいるか」と。  「電車男」もそうだったが、このテのもてない男を主役に据えたフィクションは大体同じ間違いを犯している。①主演俳優のビジュアルが平均を超えた美形。「ノートルダムの鐘」を見習え。②やろうと思えば女性とコミュニケーションが普通にとれる。本屋で変態女性を口説いてるアンディはまるでラブコメに主演している映画俳優のようだった。③主人公の内面が美しすぎる。40過ぎてこの人間性って…妖精かな?  現実の、40歳まで童貞守り通した人間なんて、誰もが話しかけること、いや近づくことすらためらう孤高のオーラと、深く知れば知るほど嫌いになる人間性の二つを兼ね備えているのが普通のはず。アンディはいい奴すぎる。「あぁ、そりゃ同僚たちも応援してくれるし、義理の娘たちも慕ってくれるよね…」と思ってしまい、共感を持って眺めていた主人公がいつの間にか独り歩きを始め、中盤以降は完全に他人事にしか見えなくなる。まあリアルに作ったら何の物語も展開しないからね。でも「あぁ、やっぱりそうだよね。40過ぎの童貞男が一念発起してもこうなるのがオチだよね。HAHAHAHAHAよし首吊ろう」そんな映画がたまにはあってもいいんじゃないかな。気が滅入ってるときは絶対観たくないけど。  ボロクソ書いたけど笑えるシーンはいっぱいあったのでこの点数。汚い言葉のオンパレードだったけど、それと同じくらい洒落た言い回しも多くて感心したよ。「この部屋を女性の目で見てみろ。どう思う?セクシーとは思われないぞ。」とか、「私は14歳のときに今のプロポーションに成長したの。考えられる?」「考えたくないですね」とか。この辺は日本語での会話だったらもっと汚いセリフになってたんじゃないか。    それと、映画の内容とは全然関係ないけど、巷で言われている「30歳まで童貞貫いたら魔法が使えるようになる」という噂についてだけど、ここでいう「魔法」とは自分の周囲3mに他人を立ち入らせない、話しかけることも許さない結界を張る魔法(自動かつ解除不能)の意味であって、「イクスペクトー!パチョローナーム!!」みたいなのを想像してる人には目を覚ませと言いたい。[DVD(字幕)] 7点(2017-01-11 10:52:59)《改行有》

125.  ソナチネ(1993) 《ネタバレ》  お笑いで上り詰めた人だけあって間の取り方がすごくうまい。今にも撃ち合い始めそうな空気なのに何もなかったり、全く予想してないタイミングで人が死んだり。終始胃が痛くなるような緊張感を持って観ることができた。あといつも思うんだけど、この人の映画は「音の無いこと」自体がいろいろ仕事をしているので、自己主張の激しい音楽が多い久石譲とのタッグは本当に正しいんだろうか?お互いの持ち味を殺しあってないか?大好きな作曲家だけどこの映画では少しうっとうしく感じた。  細かい部分で印象に残ったのはこの二つ。映画全体を観た感想としては、薄ら寒い、に尽きる。監督と主演の二役ってなると、ある程度その人の願望が内容に反映されると思う。「俺少林拳の達人なー!悪党どもをバッタバッタとなぎ倒してサッカー界の伝説になる!」なら微笑ましいもんだけど、この人の場合主演をやった映画で毎回のようにこのオチだもんなぁ…。もう自分の命にすら関心を持てなくなってるんじゃないか?[DVD(邦画)] 7点(2012-10-12 23:05:22)《改行有》

126.  ミッション:インポッシブル  初めて観たのは小学生のころだったな。IMF職員が乗り込んでくるシーンで一瞬だけ映るフェアベルクの掃除機を見て、「あの掃除機ウチのとおんなじなんだよ~」と嬉しそうにテレビを指差していた母。今はダイソンのを愛用してます。掃除機は外国製に限る、と俺だけに教えてくれる作品。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-11 21:58:41)

127.  E.T. 20周年アニバーサリー特別版 《ネタバレ》  もう退職されてしまったけど、職場にETによく似た先輩がいました。見た目はもちろんそっくりなんですが、半身に麻痺を抱えていて動きがぎこちなかったり、呂律が回らないために言葉がたどたどしくて口数が少ないところも似ていました。けれどそんなハンデを補って余りあるほど素敵な内面をもった方で、仕事はまじめに丁寧に取り組むし、人を傷つけずに笑いを取るユーモアを持っていて、誰からも好かれる人気者でした。私個人も、台風の中ずぶ濡れになりながら自転車通勤した日にカッパをプレゼントしてもらったり、球技大会に出ることが決まった日に会社のロッカーを開けると、その人が昔使っていた野球のグローブが入っていたり…と、いろんな場面で親切にしていただきました。そんな人だったので、誰かに何かを言われずともその人の仕事は手伝ったし、そうすることが楽しかったのを覚えています。  翻ってこの映画。言葉も通じず、控えめに言っても不気味としか言いようのない外見のETに、エリオットは人間の言葉を教え、母船との連絡手段を用意し、大人たちの目から匿いました。物珍しさからとか、ペットを世話するような感覚から、あるいはそうすることで自分に何か見返りがあるから…ではなく、純粋に思いやりからきた行動です。終始表情も変えず、お礼を言うわけでもなく、地球で生きていこうとはこれっぽっちも考えていないETが、宇宙船のタラップの上でエリオットに「イコウ」と声をかけるシーン。エリオットのこれまでの頑張りについて、ETがどう思っていたのかを一言で説明するこのシーン、E.T.がどんな映画だったかを思い出すとき、自転車で空を飛ぶシーンよりも先に、鮮明に頭に浮かんできます。それくらい私にとって印象深い、感動したシーンでした。  送別会の席で先輩と話したとき、「君がいろいろ気を遣ってくれたおかげで助かったし、ありがたかった」と、初めてお礼を言われました。今思い返しても誇らしさで胸が一杯になる、宝物のような思い出です。信頼関係や友情は、お互いが相手を思いやることで生まれるものであり、それは少年と異星人の関係に限らず、身近な人間関係についても言える事なんじゃないか…ってこの映画を観ていて思いました。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-10 09:53:21)(良:1票) 《改行有》

128.  狼たちの午後 《ネタバレ》  特典映像で脚本家が「自分のことを、みんなを幸せにできる魔術師と勘違いした男の話」と解説しているのを観て凄く納得した。事件を起こした動機も恋人の手術費用を得るため、立て篭もり中は常に人質への気配りを忘れず、遺書まで残して財産の分配を指定するソニーは強盗犯におよそ似つかわしくないほどに他人本位で、自分のための欲望を持たない(持つことが許されない環境に生きてきただけかもしれないけど)。なんか好感の持てる性格だなー、何とかして逃げおおせて欲しいなー…と思っていたところであのラストシーン。誰一人としてソニーのことを見ていない人質たちと、打ちのめされたようにボンネットにうなだれるソニー。予想してたよりもはるかに残酷なオチだった。  それにしてもなんでもない銀行強盗をここまで煽り立てて大事件にしてしまうマスコミや野次馬たちと、たった二人の犯罪者のためにあれだけの戦力を展開してしまう警察が恐ろしい。群集の狂気をうまく描いている、っていう点で今まで観た映画の中ではナンバー1かもしれない。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-09 20:32:17)《改行有》

129.  フル・モンティ  息子さんの言動が男前過ぎて変な趣味に目覚めてしまいそう。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-09 19:37:06)

130.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》  薄型テレビとBDプレイヤーを購入して、初めて観た映画がこれでした。もう本当に感動。こんなに美しい映像を自宅で楽しめるなんていい時代に生まれました。メニュー画面になっている塔と周りの森の風景の衝撃が強すぎて、評判の灯篭シーンの印象がそれほどでもなかったのが残念。3Dで観ていたらまた違ったんでしょうか…と考えると映画館で観なかった事がほんの少し悔やまれます。  ストーリーの方は、略取監禁された児童が成人後に救出された事件の報道を思い出しました。塔の外に出たラプンツェルが初めて知る世界に興奮しながら、母親の言いつけを破ったことへの罪悪感で死にそうになるシーンがありますよね。その姿を観て悲しくなると同時に、魔女の業の深さに大人気なく憤りを覚えました。  だいぶ感情移入しながら観ていたので、ラプンツェルが両親と再会するシーン、ありがちなシーンなのに不覚にも涙が出ました。現実に起きた事件の方では、十数年ぶりに保護された被害者は精神的に失踪当時から全く成長しておらず、社会復帰にはさらに十数年の時間が必要だろうとコメントされていました。ラプンツェルとその家族が置かれた境遇はそこまで不幸ではないものの、共に過ごせるはずだった十数年の家族の時間はやはり取り戻せません。そう考えると転落死+若返りの反動で肉体が灰になって消える、程度の罰で魔女の罪は許されるものだったのかなと思いました。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-05-06 18:03:52)(良:1票) 《改行有》

131.  ユー・ガット・メール  コーヒー飲みながら読書できる本屋って最高だなと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-04 17:00:03)

132.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》  ローグさんのあまりの聖人君子っぷりに涙が出てくる。普通気難しくって癇癪持ちでしかも王族なんて扱いにくい患者、どんな医者でも関わり持ちたくないだろう。なのに彼はすべてを受け入れるかのような優しい笑顔で治療を快諾する。金のためでも名誉のためでもなく、戦争から帰ってきて精神を病んでしまった兵士たちを救いたかったという最初の志を今も忘れていないからだ。自分の仕事に対するその真摯な姿勢には頭が下がるし、好感が持てる。  もうひとつ、彼の人柄がよく描かれているのが道端で喧嘩別れする場面。出自に関する問題はとてもデリケートな上に自分自身に何の責任もないのだから、そこを攻撃するのはルール違反だろう。キレて殴りかかったって許されると私は思う。なのに彼はそのことに関して怒ったり悲しんだりするそぶりを見せず、自宅に帰って奥さんに漏らしたのは、ただ自分の力不足を嘆く言葉のみ。自分がどれだけ侮辱されようとも、まず相手のことが先に立つ。そんな彼だからこそ、王様は照れ隠しを言いながらも治療を再開するために戻ってきたのではないだろうか(ここでもローグさんは嫌味のひとつも言わず、冒頭と同じ微笑で王様を受け入れた)。ライオネルの望む「対等な立場」をバーティが受け入れ、二人が心をひとつにするこのシーンはグッと来るものがあった。  だからこそ、演説後に二人が「ローグ」「陛下」と呼び合うシーンには悲しくなった。ここのレビューによれば、このシーンは「吃音に打ち勝って演説を成功させたジョージ6世が、名実ともに王となったこと」を表しているらしいけど、私には力を合わせて障害を乗り越えた二人の友情も、身分の差という壁を乗り越えることができなかったと言っているようにしか見えなかった。ジョージ6世が国民に賞賛され、家族との絆を取り戻し、ローグの貢献に対して勲章を与えてハッピーエンド…となっても何か釈然としないものが残ったのはそのせいだったと思う。  バーティは障害を乗り越えて王となり、その演説で戦時中の国民たちの心を支える英雄となった。それに対し、英国で演劇の舞台に再び立つという夢も叶わず、友人は雲の上の存在となり、豪州人というよそ者としてこれからも生きていかなければならないライオネルは、この物語で一体何を手に入れたというのだろう?[DVD(字幕)] 7点(2011-09-19 17:11:42)《改行有》

133.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》  全身に傷を負わされ、大切な女性を失い、デントの復讐と死を止めることのできなかったバットマンは、彼の犯した罪を被って去っていく。ジョーカーの謀略に翻弄されっぱなしだったバットマンは、何も守ることができずに負けたのだろうか。  確かにバットマンが最後にとった行動は何の解決にもなっていないし、奇麗事かもしれない。でも正しい行いが自己犠牲を伴うものである以上、正義は奇麗事の支えなくしては存在し得ない。デントの罪を隠蔽し、自分が身代わりとなることで、バットマンは「正義は存在する」と信じる市民の希望を守った。そういった彼の頑張りがあったからこその「時間だ!…なぜ爆発しない!?」だろう。ジョーカーの語る理屈や行った悪事は正義の味方を完膚なきまでにブチのめしたが、ゴッサムシティの市民をブチのめし切ることはできなかった。彼の敗北は、物語の冒頭でバットマンに扮した自警団が犯罪者たちに戦いを挑んだ時点で決定していたのではないだろうか。  アメコミ原作ってことでヒャッハー水だー!見たいな分かりやすい悪党を完全無欠のヒーローがズタボロにするお話だと思って観始めたけど、想像以上に深い話で驚きました。アメリカの語る正義は独善の代名詞として揶揄されがちだけど、少なくともこの映画の製作スタッフや動員記録を更新させたアメリカの観客の皆様は、正義について真剣に考え、思い悩んでいるのではないかなぁと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2011-09-18 10:09:03)《改行有》

134.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》  表情も定かではないソマリアの民兵&暴徒と化した民衆が、圧倒的物量で身動き取れない米兵たちに襲い掛かる!ヘタなホラー映画よりよっぽど恐怖を感じました。失礼な見方かもしれないけど、これは戦争映画というよりもパニック映画に分類されるべき映画なんじゃないかと思います。ソマリア出兵の是非が云々~ってところに焦点が当てられてるとは思えなかったし、延々民兵と米兵がドンパチやってる…で説明できてしまうストーリーだったし。アイドル映画だ、という感想を書かれてる方がいますが、もしかしたらその捉え方が一番正しいのかもしれません。映像は美しいし、戦闘シーンは迫力あるしで面白い映画でした。  唯一気に入らなかったのは民兵と米兵の間で「死」の描かれ方が違いすぎたことでした。米兵が撃たれると体がバラバラに吹き飛んだり、血飛沫で仲間が血まみれになったり、死ににくい場所に弾をもらって一晩苦しみ抜いた末に死んだり、死んだ後も踏みつけられ、石を投げられ、身包みをはがれ、挙句民衆の上を遺体がモッシュダイブ…と思いつく限りの惨状が映されるのに対して、民兵が撃たれればほぼ即死で苦しむ姿は全く描かれません。四方からじわじわと追い詰められて嬲り殺しにするよりは、ヘリからの機銃掃射で一網打尽の方が慈悲のある殺し方だなぁ…などと勘違いしそうになって危険だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 21:53:35)(良:1票) 《改行有》

135.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 最初はでっち上げ逮捕の真犯人を探す話なのかなと思ったら「ロック・ストック…」ばりのチーム犯罪を描いた話なのかなと思ったらやっぱり真犯人を探す話だった。<<追記>>【osamurai】さん 、私は「カイザー・ソゥゼィィィーッ」って呼びたくなりました。[DVD(字幕)] 7点(2010-11-25 22:03:04)

136.  世界最速のインディアン  こんな都合よく話が進むわけないべ、と思いつつも不愉快さはなかった。それはやっぱり主人公のバート・マンローさんの人柄によるところが大きいと思う。  とにかくキャラクターが魅力的。こういう自分のやりたいことが明確で、その実現のために周囲を振り回す人物はとんでもない中華思想の持ち主だったりするのが普通だけど、この爺さんは親切にされればきちんとお礼が言える。そして他人の好意は素直に受け取る。全く初対面の相手に心を開かせるだけのユーモアと包容力も持っている。  何より優しい。モーテルの受付嬢が「私、ヤローなの」とカミングアウトしても「これだけいい子ならどっちだっていいさ」。別れ際には「女の子にしか見えないのになぁ」なんてセリフを嫌味なく言ってのける。俺だってリアルで遭遇したら、この人のために何かしてやりたいって気になると思う。実話ということで関係者には申し訳ないけど、ストーリーは割とありふれたものだった。それでも最後まで嫌になることなく観れて、素直に観てよかったなぁと思えたのは、主人公がバート・マンローだったから…だと思う。  アンソニー・ホプキンスの凄さを再確認させられた。レクター博士のインパクトが強すぎたので心配していたけど、開始10分で不吉なイメージは吹っ飛んでしまった。レクターにしろバートにしろ、若者が恐れ入ってしまうような老人特有の「気品」みたいなものは共通していると思うし、それを演じることに関してこの人は超一級だと思う。いい映画だった。[DVD(字幕)] 7点(2010-11-24 21:24:50)(良:1票) 《改行有》

137.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序  旧版の絵を新しくしただけなのかな、と思っていたら最後の最後でちょっと違っていました。何度観てもヤシマ作戦は熱いですね。無茶な作戦立案と突貫工事、作戦開始までのそれぞれのキャラクターの過ごし方…と、わくわくする要素がたくさん詰まってました。田口トモロヲのナレーションが欲しいところです。でも話の本筋は何度も観てるのであまり重要ではなく、キャラバンを組んで進む資材搬入用の車の列や、要塞都市に突如出現する陸上競技用のトラック(“破”のシーンでしたっけ?)の方が辛抱たまらんかったです。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-08-15 17:44:08)

138.  電車男 《ネタバレ》  ドラマ版を先に観てから映画に入ったんですけど、映画版はドラマに比べて、なんていうか、無難?「主演:山田孝之」って時点でたとえ性犯罪者のお話だったとしてもある程度の集客は見込めるし、オタクであることを示す記号も長髪、眼鏡、シャツインなど着脱可能なものばかり。電車男がエルメスに夢中になって聞かせる話も、マトリックスの凄さ、という一般人でも比較的受け入れやすいレベル。「萌え」とか言わないし、主題歌はオレンジレンジ。子供の機嫌を損ねずに何とか叱ろうと苦労している親、みたいな印象を受けた映画でした。  よかったところは、終盤に電車男がエルメスに気持ちを伝えるために街を走るシーン。百式Tシャツに眼鏡、体の側面でだらりと下げた両手を小刻みに振るという変なフォームで走る彼の姿は、着飾って何とか隠してきた本性が丸出しの無様な姿でした。でもそれにひるむことなく、逃げずに告白しようとする電車男と、そんな彼に嫌な顔ひとつせずに向き合い、「頑張って」と声をかけて最後まで言わせようと励ますエルメス。好きな人に自分の知られたくない部分をさらして、それでも「好きだ」と自分には言えるだろうか?そして好きな相手の別の側面をみて、それが人に言えないものであっても自分は受け入れられるのだろうか?と、不覚にも感動してしまいました。リアルタイムで住人たちが二人の様子を見ているかのような、ビルの照明を使った演出もよかった。なので気になるところはあったけど点数は高め。  それにしてもCMで「初めてだったんです。人を好きになったの…。」っていうセリフが流れたときに、いくらオタクでもそれはないだろと思ったんですが、相手に気持ちを伝えなかった場合は好きになった回数にカウントされないんでしょうか?だとしたら私も人を好きになったことはないってことになってしまう…。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-08-15 17:22:03)(良:1票) 《改行有》

139.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》  「みんな大人になった!」「観てて和む!」「こんな職場なら働きたい!」との前評判を頭に入れつつ観賞しましたが、まさにそのとおり。登場人物の性格がだいぶ変わっていました。  特にレイが周囲の人間に興味を持ったことが大きく、彼女が食事会開催を提案し、努力したことで人物間にいい空気が生まれていると感じました。アスカの態度の軟化や、終盤のシンジの頑張りは、彼女の変化に引きずられる形で起きたもの、と言っていいんじゃないでしょうか。  旧版と比べたら大歓迎な新劇の展開ですが、ひとつだけ、人物の掘り下げがほとんどされていないという点が気になりました(尺が足らないから、と言われればそれまでなんですが)。トウジは妹の治療費のためにパイロットになることはなく、アスカのトラウマも詳しく語られていません。加持さんに依存しまくりなミサトの姿も…と、旧版で人間関係をめちゃくちゃにした「地雷」のほとんどがスルーされ、そのせいか、うわべだけうまくいっているように見えてるだけなんじゃないか…という穿った見方もできてしまいます。奇しくも加持さんに「お互いが傷つかないで済む距離を見つけるのが大人(だっけ?)」という新しいセリフが与えられていました。人はお互いに分かり合えない、という「エヴァ」が抱える大命題に、今回のお話はケリをつけていない、と私は感じました。  レイの正体は、実はユイの…って設定が継承されているのかどうかはわかりませんが、それでもほのめかされてはいるので、今回のラストからそのまま綾波エンドへ直行…っていうのも考えにくいと思います。その辺も、熱い展開を見せたにもかかわらず次回作を安心して待っていられると言い切れない理由なんじゃないか、と思います。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-08-12 21:27:51)(良:1票) 《改行有》

140.  エンド・オブ・デイズ 《ネタバレ》 シュワちゃんはヒーロー役を演じていながら、ラストに死ぬ場合が時々ある(これ然り、ターミネーター2然り)。それはなぜかと考えたとき、彼がオーストリアからの移民であることに理由が求められる気がする。アメリカ社会のマイノリティーたる人々は、マジョリティーたるWASPのよき友人であり、友が危険にさらされた場合は、体を張ってその身を守らなければならない。彼らに求められている役割とはそのようなものであり、友人に牙を剥くなどもっての外なのである・・・・・・全部英文科の先生の受け売りですけどね。ハリウッドでは役柄ひとつ取っても政治的意図と無縁ではないようです。[地上波(吹替)] 7点(2006-05-30 15:35:31)

030.82%
130.82%
2143.81%
3225.99%
4174.63%
57019.07%
65514.99%
76818.53%
85314.44%
9277.36%
10359.54%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS