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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
121. 来る 《ネタバレ》 最初はCMに出てくるような裕福層の不安みたいのを描いてると思いきや、 後半、からっぽ親子に育てられた子どもの孤独や中絶された子の命などがテーマに なってきて、日本の文化のお祓いとの対決になってくるとこは、見ごたえあった。 大友克洋の「童夢」のような話に意味を与えたような作品だった。[DVD(邦画)] 7点(2019-10-19 23:17:47)《改行有》 122. 蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 リスべット再び! 格闘技とか銃撃戦になったら、女性は不利なので、 今回はパソコン、オタク仲間、子ども、記者、軍人を味方に 敵と戦う。 前作のフュンチャーのリスべットは変態男にブチ切れたけど、 彼女の父親もそういう血筋だったんだね。 女性がヒーローなので、すぐ窮地に追いやられるが、そこはダイハード。 センスある場面が多く(特に向かい合ったエレベーターでの連絡の取り方)、イカスのだが、 映像が暗いので、疲れてしまう。 女性の感性のとらえる世界は、このようにダークな世界なのでしょうか・・[DVD(字幕)] 7点(2019-09-28 18:28:52)《改行有》 123. ビブリア古書堂の事件手帖 《ネタバレ》 また、こりゃ使えない男(ヒーロー役)だな~と失笑してしまったが、 訳があったんだね。 因縁の二人の対決だったわけだ。 でも最後の台詞は、君のものじゃないね(笑) 華ちゃんの笑顔がナイスでした。 う~ん、本とミステリー、相性いいので、面白い素材だとは思うけど、 せっかく鎌倉が舞台なら、「鎌倉ものがたり」であれだけのSFXを使ったんだから、 もっと創造力豊かな、名作「薔薇の名前」のようなミステリーが観たかったというのが正直なところ。 でも三島監督だもんね。女性らしいまとめ方で好感持てます。 誰か骨のある監督さんが創る、日本文学史とSFXを使った歴史ミステリーで挑む 壮大な本の物語を観てみたいですね~[DVD(邦画)] 7点(2019-09-23 00:21:03)《改行有》 124. 64/ロクヨン 後編 《ネタバレ》 誘拐犯からの電話は、誘導先からの電話ばかりで探知できない。 そして逆探知できる一瞬のチャンスを、警察側のミスで永瀬演じる被害者しか犯人の声を聞けなかった。 ミスを隠ぺいする警察組織と、その声を手がかりに、一人で犯人を見つけ出す永瀬。 その間に隠ぺいして、嘘でこわばっていく組織の中で、自分を見失うまいと頑張る佐藤浩市演じる警察官。 まさに組織の時代の昭和、携帯電話のない昭和にしか生まれえなかった傑作です。 瀬々監督は、事件の裏にある人間への関心が強い。 佐藤浩市演じる人間であり続けた警察官と、分厚い電話帳の中から犯人の声を探し出す永瀬演じる被害者。 この二人の強烈な人間に、エンディングの後、彼らといつまでも一緒にいたいという余韻をもたらしてくれた映画だった。 瀬々監督、これからも人間描いてくださいよ。[DVD(邦画)] 8点(2019-09-22 17:01:24)《改行有》 125. 64/ロクヨン 前編 《ネタバレ》 面白い! 錚々たる顔ぶれで贈る大作である。 腰掛なんていない、誰しもが体を張って、自分が正義と思った世界の中で生きている。 しかし組織は、そんな個人の想いと別に配属されていく。 昭和最後の誘拐事件未解決のまま、県警広報課として、警察の顔に配属された警察官を 佐藤浩市が全身全霊で挑む。 実名報道の議論で、警察広報と記者クラブがぶつかる。 組織との板挟みになり、苦悶の末、自らの首をかけて、働く人々の良識を信じ、 記者クラブに誘拐事件長官訪問の取材を記者クラブに許可させたその時に、 あの未解決事件の犯人がまた事件を起こしたと思われる展開。 県警組織すべてが騒然とした中、以下、後篇に。 俳優も本気なんだよ!と言わんばかりの熱い男たちのドラマが映画の中で展開される。 待て!後編へ![DVD(邦画)] 8点(2019-09-22 14:28:23)《改行有》 126. 運び屋 《ネタバレ》 イーストウッドの映画は、大きく分けて3つに分かれると思う。 まず、売れっ子の頃の西部劇、ダーティハリーもののアクション映画。 次が監督をし出して、自分を投影させたような人物を自身で演じる映画。 そして自身は出演せず、アメリカの歴史を描いた映画。 この「運び屋」は2番目の自分を投影させた映画だ。 まだ壮年の頃は、「目撃」のように絶体絶命の場面から逃げ切る映画もあった。 だから僕も、この映画も最後はうまく逃げ切るのではないかと思ってた。 でも、イーストウッドは無理をしない。 派手なカーチェイスもなく、あっさり幕である。 最後の刑務所で喜々と花を育てるイーストウッド演じる老人が幸せそうなのが、嬉しかった。[DVD(字幕)] 7点(2019-09-14 16:22:12)《改行有》 127. 日日是好日 《ネタバレ》 一期一会の精神を、お茶を通して学んでいく、大事にしたい小品。 「ゲルマニウム」や「さよなら渓谷」の大森監督がこの作品を撮ったのが興味深い。 彼は、映画を創ることで色々考えるために、作品を選ぶのかもしれない。 それにしても、これがうわさに聞く楽茶碗か!? 写真でしか見たことないが、映画で見るとなかなかグッとくるものがありますね。[DVD(邦画)] 7点(2019-09-14 13:08:02)《改行有》 128. 日本のいちばん長い日(2015) 《ネタバレ》 実話なんですね。 玉音放送の裏でこんな事が起きてた・・ 敗けを認めるわけですからね。 男たちのドラマでした。[DVD(邦画)] 7点(2019-08-31 21:40:20)《改行有》 129. ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 青春時代、友だちにバンドやってる奴がいて、「大変なことが起きる」と 熱く語っていたなぁ~。それがバンドエイドだった。 もちろん自分も好きなバンドも出てて、興味持ってたけど・・ 何が言いたいかというと、もう俺らも伝説に立ち会った人間になってしまったなぁ、てこと。 今までは、先輩たちが「ウッドストック」とかシミジミ語っていたのを聞いて、 「知らないし・・」とか言ってた側だったんだけど・・ 年とったなぁ(笑) お馴染みのクイーンの曲で楽しみました。 観てて泣くとは思わなかったけど(笑)[DVD(字幕)] 7点(2019-08-24 15:30:23)(良:1票) 《改行有》 130. アンダー・ザ・シルバーレイク 《ネタバレ》 よくこんな映画に金出したな~ 自分はツボにはまらなかったタイプです。 欲望のエネルギーがなぞ解きに向かうというのは面白い。 制作側はかなり真面目に創ったのかもしれないが、 そもそも美意識のない映像に金かけたのが、ますます汚い。 アートのデビットリンチと比べるのは酷な気もするけど・・ ホドロフスキーみたいにぶっ飛んでくれると、 見応えあった作品になったかもしれないね。[DVD(字幕)] 6点(2019-08-17 16:53:50)《改行有》 131. ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 自爆テロをメキシコ麻薬戦争と間違えて関連させてしまった政府の失策。 作戦の証拠消しにデルトロと娘は捨てられる。 それでもベニチオデルトロはやはり死なない。 ドローンを使った撮影や地平線から少し上に離れた角度からの映像が多く、 地上の人間は、相も変わらず忙しく殺し合ってる、という感じがする。 それでも話の骨格は、西部劇から変わらぬ、男たちの生きざま。 やはり映画の面白さは、どんなに撮影技術が変わっても、ハートがなくちゃいけないね。[DVD(字幕)] 7点(2019-08-17 11:59:57)《改行有》 132. クリード 炎の宿敵 《ネタバレ》 面白かった。 ロッキーシリーズ、見事大団円か!? まだこの続編とかありうるっちゃろうか? 後半、試合中にクリードの映画なのに、 ロッキーのテーマが流れたりして、やはりクリードの映画も ロッキーシリーズやったんやねぇとシミジミ・・ しかしロシアの女性も(?)キツイね。[DVD(字幕)] 7点(2019-08-10 15:42:28)《改行有》 133. きみの鳥はうたえる 《ネタバレ》 「プレイバック」でファンになった三宅唱監督作品。 青色の画面で、三宅ブルーなんだろうか? ブルーの画面の映画といえば、北野武監督やジャンジャックベネックスがそうだよね。 どんな映画を創っていくのか、今後が楽しみ。 さて本作であるが、女性の不可思議さがよく出てる。 ラストをあのような形で終わらせるということは、やはりそれがテーマなのだろう。 原作の佐藤泰志の映画作品は、どれも地方の閉塞感が漂っている。 この映画は?北海道の都会の閉塞感・・ (あんな広い書店、もう地方にあるのだろうか?書店業界の閉塞感も感じられた) 三宅監督の次作に期待![DVD(邦画)] 6点(2019-08-10 11:04:20)《改行有》 134. アンジェリカの微笑み 《ネタバレ》 老監督の作品は、濃厚な時間が漂っている。 本作品は、言葉にできない映画体験だ。 死人のアンジェリカに心奪われた青年が、最後旅立つ、と言い切ってしまうには、 あまりにもそこに濃い内容があるような気がしてならない。 故人に恋する。このモチーフで「ある日どこかで」という映画がある。 しかし、この作品は、SF的に昔にタイムトリップしてしまう。 いかにも、何とかしてしまうというアメリカ映画なのだが・・ ポルトガルの老監督は、死人に恋して、死んだ、それも人生という感じで、 大らかな大地と共に人生賛歌をそこに描く。[DVD(字幕)] 7点(2019-07-28 16:30:20)《改行有》 135. 北のカナリアたち 《ネタバレ》 阪本監督、リスペクトしてます~(泣) 吉永小百合も良かったですし、松田龍平の抑えた演技が良かった。 最後の教室の場面は感涙しますし、石橋蓮司の小粋なとこもいい。 や・は・り、阪本監督は凄い![DVD(邦画)] 8点(2019-07-27 23:15:27)《改行有》 136. ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 アレンの夢なんだろうね。 憧れの文豪や芸術家にまじって、 憧れの素敵な舞台で恋をしたら・・ 彼女の気持ちを現代に帰って、著作で確かめるとことか 尾行していた探偵がルイ?世の時代に行ってしまうとことか、 アレンならではのユーモアもあって、面白かった。[DVD(字幕)] 7点(2019-07-25 12:03:07)《改行有》 137. 教誨師 《ネタバレ》 見応えあった。 大杉版「デッドマンウォーキング」といったところか・・ 最初は罪のある人たちとの空疎なやり取りが続く。 が、彼らの処世術が徐々に出てき始め、大杉演じる牧師の罪が洗い出される。 この辺の俳優たちの演技は見事である。 結局、観てて、その辺の常人の方が羽目を外してるよ、と思わされる。 最後の死刑囚の一人の宝物のグラビア写真に書かれた言葉。 「あなたがたのうち、だれがわたしにつみがあるとせめうるのか」 向こう側の人、こちら側の人、人間は小さい存在だ・・[DVD(邦画)] 7点(2019-07-20 13:45:28)《改行有》 138. 散り椿 《ネタバレ》 剣の道を共に切磋琢磨し、競い合った剣豪たち四天王が 一家老の不正により、非業の死を重ねていく話は、怒りすら感じて、 無念の涙が出てしまう。 時代劇としては、人気の藤沢周平とは違う品があり、面白い。 ただ采女の養父が、不正事件で窮地に立たされた時、疑心暗鬼のため血迷ったとはいえ、 養子の采女に斬りかかるとこが釈然としない。 養父と養子がうまくいってなかった描写を入れておく必要があったろう。 采女の複雑な心ももっと丁寧に掘り下げてほしかった。 母親が富司純子では、采女がそんな複雑な親子になるだろうかと観て、思ってしまいやすい。 でも不満があるのは、その一点だけで、見ごたえある映画だった。 何より岡田准一の運動神経は抜群で、同じジャーニーズの 東山君と一戦交えるような、そんな時代劇も観てみたい。[DVD(邦画)] 7点(2019-07-12 02:56:55)《改行有》 139. ミスター・ガラス 《ネタバレ》 面白かったなぁ。 謎の組織が、ヒーローの出現を阻んでる。 なるほど、確かにヒーローって悪と同じくらい秩序を無茶苦茶にするもんね。 「マンオブスティール」なんて、スーパーマンが街を壊しちゃうし・・ ヒーローが暴走しないための仕掛けが精神医で「あなたは病気だ」というセリフ。 結局、ダンもケヴィンもみんな殺されちゃうんだけど、ガラスはそこまで計算して、 さらに上を行ってた。 最高のどんでん返し。 シャマランの娯楽映画は面白いねぇ。[DVD(字幕)] 7点(2019-07-11 12:45:39)《改行有》 140. スプリット 《ネタバレ》 多重人格者の中に化け物級のが潜んでいたんですね。 ラスト、この人物が「ミスターガラス」に関わることを暗示する。 さぁ、待て!いよいよ「ミスターガラス」を観るぞ~![DVD(字幕)] 6点(2019-07-09 10:43:35)《改行有》
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