みんなのシネマレビュー |
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141. レッド・ドラゴン(2002) このシリーズはレクターをどう扱うかが見どころなのでしょうが、今回は独房に入りっきり。 それなのにこうも彼の執念(情熱)や狡猾さを描けるなんて、ある意味素晴らしい。 展開自体は結構単純だと思うのですが、魅了してくれる要素を多分に含む。[DVD(吹替)] 7点(2007-10-08 09:29:28)《改行有》 142. セルラー ディテールへ突っ込むのも野暮なのでしょうが、どうしても評価の下がるところ。 それに動機付けはちゃんとしたものが欲しいですよね。 それでも至極全うな良作。[DVD(吹替)] 7点(2007-09-03 01:19:43)《改行有》 143. マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 構成はしっかり施されていて好印象なのですが、設定のB級感が勿体ない。その設定を使用した陥穽や犯罪の隠蔽が成されているわけだから・・・。[DVD(吹替)] 7点(2007-08-30 19:44:30) 144. コンタクト 《ネタバレ》 興味深いSFガジェットで引っ張ってくれますし、なんとも分かり易い構成(証拠がなければ信じられないという主義の者が、証拠がないので信じてもらえない立場へ)に好印象。[DVD(吹替)] 7点(2007-08-11 20:24:37) 145. メルシィ!人生 《ネタバレ》 職人芸的秀作喜劇。 ただ、サンティニへの派生ドラマに随分と尺をとった割にはメイン・ストーリーに絡むものではないのはどうしてなのだろう、と疑問。 テーマの補完かしら。[DVD(吹替)] 7点(2007-08-07 08:36:17)《改行有》 146. キサラギ 《ネタバレ》 構成自体はまとめただけだったり、伏線といっても殆どが事前に見せておくだけの内容だったりで結構稚拙なのですが、全てのキャラクターに愛情のある扱いをしているのには確かな「芸」を感じ、感服いたしました(正直言えば、家元の処理に至るまでは凡作だと思いながらの観賞でした)。 ひとりの人間を扱う作家の責任を果たし、その人物への愛情を感じられて好印象。 しかし、自分たちが関与していたという解釈で清々しく納得しているこいつらって何なんだろう、という疑問も残る。 [映画館(邦画)] 7点(2007-08-01 18:15:53)《改行有》 147. 天然コケッコー 映画化に伴い、原作も読んでいたのですが、そちらではより多くのエピソードを絡めることで異分子である大沢が田舎に溶け込みすぎになってしまい、如何なものだろうかと思っていました。しかし、映画版では大沢を常にある程度浮いた存在に位置付け、そよにさざ波を立て続ける役目を十分に果たしてくれていたので大成功。 エピソードの積み重ねでしかない構成に退屈する人もいるかもしれませんが、ジュブナイル性の高いほのぼのエピソードはどれも秀逸。 良質の低空低速ジュブナイルを堪能しました。 それにしても、何故高校生となった夏帆の制服をあんなコスプレのような嘘っぽい感じのものにしたんだろ?[映画館(邦画)] 7点(2007-07-28 14:31:22)(良:1票) 《改行有》 148. AKIRA(1988) 結局なんでもありの世界観に終始する内容なので、普通なら評価の下がるところですが、このハッタリの妙技に脱帽。構成も素晴らしい。 毎週「次が気になる」で締めくくらなければならないという週刊誌で鍛えられた作家ならではの技術とセンス。 金田と鉄雄の心理劇とSFガジェットの融合はSFの理想型と言ってもいいぐらい。 映像的演出もこの頃の大友克洋は神ですね。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-07-21 14:15:04)《改行有》 149. アイアン・ジャイアント 結構淡泊ですが、良く出来た秀作。 少年がロボットにそれ程執着するに至るエピソードがもっと欲しい。[試写会(字幕)] 7点(2007-07-17 09:31:27)《改行有》 150. リリイ・シュシュのすべて 前半部分ばっさりカットしてもいいくらい・・・作品の半分が説明ってのは辛い。 見返す時は蒼井優登場あたりから観ることが多いです。[映画館(邦画)] 7点(2007-07-17 08:10:50)《改行有》 151. ロボコン 覇気のない部に単なる負けず嫌い(長澤まさみ)を掛け合わせた時の変化を捉える。 ある状況にあるものを掛け合わせて生じる変化を捉えるってところに焦点を持っていくのは文芸作品や少女漫画の定型。 ただ、主役であるはずの長澤は「何もしていなかった子が目標を与えられて自身の本性を知る」に留まり、「変化」という程ではない。 ほんのちょっとした配慮が加われば俄然よくなると思う。[DVD(邦画)] 7点(2007-07-12 17:40:12)(良:2票) 《改行有》 152. WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース 久々に観賞しましたが、随分トリッキーな構成ですよね。 露骨に「こういう設定だから」で逃げている部分があるのと、えらく簡単に「思い出しちゃう」で解決に向かうのは如何なものか、ということ(そもそも冷静に考えると、この構成にする必要は殆どない)でちょっと減点。 しかし、すごい完成度です。 3作目「アフタースクール」もやらかしてくれそうな内容なので楽しみ。[DVD(邦画)] 7点(2007-07-11 02:08:20)《改行有》 153. 夜のピクニック 《ネタバレ》 原作未読。 映画として見せるなら前半の尺を削り、もっと早い段階で西脇と貴子の関係を披露して方向性を示した方がいい(漠然と群像劇を見せられる時間が随分と続くので退屈です)。 それと、監督はこの人じゃない方が良かったんでしょうね。ガチャガチャした演出が多く、作風にそぐわない(歩くだけのシチュエーションを扱うのが怖いのはわかりますが)。 個人的には、西脇と貴子が一気に仲良くなりすぎなように思うし、学校行事に好意的な生徒ばかりなのは不自然(もっとやる気がない連中やいかにさぼるかと画策する連中の中に彼や彼女らの姿があった方がいい)。中途半端にサブキャラを扱う尺をとるぐらいなら、「歩行祭」のムードをもっと確立して欲しい。 それらを除けば、傑作と言える。原作があれほどヒットした理由がわかりました。 確実に原作の方が優れているのでしょうから、読んでみようかな。[DVD(邦画)] 7点(2007-07-03 19:22:01)(良:2票) 《改行有》 154. マンハッタン殺人ミステリー サスペンスのケリのつけ方が全くなっていない。 それを除けば、良作。 特にアレンとダイアン・キートンの掛け合いは絶妙。[DVD(字幕)] 7点(2007-07-02 23:37:50)《改行有》 155. トゥルー・ロマンス 突然生まれるロマンスから、こんな展開になる説得力はありませんが、それを除けば上出来。 ちょっとした工夫でカバーできるところだと思うのですが。[地上波(吹替)] 7点(2007-06-25 17:46:19)《改行有》 156. マルコヴィッチの穴 構成はしっかりしているのですが、アイデアをメインストーリーに絡めきれていない。 とくに「7と1/2階」の設定は無関係といってもよい(精神的な意味はあるのかな?)。 大概の一般の観客はディテールに反応するものでしょうが、あからさまなディテール止まりのアイデアでは不快にさせ、奇をてらっただけのゲテモノと解釈されるんでしょうね。 その一点を除けば、かなり全うな逸品だと思う。[DVD(吹替)] 7点(2007-06-25 10:43:08)《改行有》 157. JFK この内容をこんな扇情的な見せ方にしていいのだろうか、とちょっと怖い。[DVD(字幕)] 7点(2007-06-22 11:12:02) 158. 大統領の陰謀 ディープ・スロートの思惑が定かでないので、作品として成立してないと思うけど、実際の事件ということで何とか納得。 彼の正体が明らかになった現在、マスメディアを利用したクーデターだったという見方を挿入すれば、かなり面白くなりそう。[DVD(字幕)] 7点(2007-06-20 12:25:30)《改行有》 159. 追いつめられて(1987) 良く出来たサスペンスですが、驚かすためだけに取って付けたようなあのオチはいらない。 あのオチ自体はネタとして面白いと思うので、物語の装置として使用して欲しかった。[DVD(吹替)] 7点(2007-05-22 19:14:29)《改行有》 160. パッチギ! 《ネタバレ》 よくできた群像劇(ややご都合的な部分もありますが)。 でも、ひとつ不満が・・・。あの乱闘騒ぎの最中に我が子の誕生だからといって、そっちに直行しますかね? 友人の死に対する敵討ち中ですよ・・・。 そういう流れにするのなら、もうちょっと繊細な配慮が欲しかった。[地上波(邦画)] 7点(2007-05-18 23:33:03)《改行有》
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