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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1861.  恋は五・七・五! 《ネタバレ》 学園が舞台の大人気フォーマットを利用した作品。ですからある程度の面白さというのは保障されているようなもの。この系列が好きならば、大ハズレはありません。あとはキャラクターと題材でどれだけ独自の色を出せるか。俳句というチョイスはGOOD。イマジネーションを刺激されます。(俳句のイメージを変に映像で見せようとしなかったのが正解。)事実、いい句が多く爽やかな気持ちになれました。ただ画的には地味だし、「俳句甲子園」のルールがちょっと好きになれませんでした。(でも現実に存在する大会なんですよね。)キャラクターについては可もなく不可もなくといったところ。それでも関めぐみの正統派美人ぶりには驚きました。『笑う大天使』では、さほど印象に残らなかったのですが、要チェックですね。ただ、大ハズレが無いということは、大アタリも無いということ。こじんまりとしたところが良くもあり、つまらなくもあり。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-15 00:57:51)(良:1票)

1862.  スパイキッズ 最初から最後まで、これは映画ですよ、フィクションですよと言われているよう。少なくとも登場人物たちには必死(本気)になって欲しいと思う。そうでないと、観ているこっちがバカみたいです。こういうお話ですから、ミラクル連発でも予定調和でも全然構いません。でも目的を達成するための努力の過程なくしてカタルシスは生まれません。続編が出来たくらいだから、本作は好評だったのでしょう。スパイアイテムは確かに魅力的だし、アバンギャルドなキャラクターたちも目を惹く。でもそれは表層の満足感。子供たちには、コレで満足して欲しくないと思います。“胸が躍る”っていう感覚は物語に潜らないと味わえない。[地上波(吹替)] 4点(2007-04-14 17:52:49)(良:1票)

1863.  最後の海底巨獣 《ネタバレ》 自分は公開当時のVFXの標準的なレベルというものを知りません。『ゴジラ』も未見です。当時の特撮作品で観ているのは『アルゴ探検隊』くらい。なので本作のVFXがショボイのか頑張っているのかの判断がつきません。ですからこの部分には言及しませんが、それでもB級感バリバリの作品であるのは間違いないようです。本作はパニック映画。その元凶は蘇った恐竜です。でも扱いは恐竜というよりも怪獣に近い。みんな怯えすぎ。さらに面白いのが、恐竜と一緒に蘇った石器人。いろんな意味で在り得ない存在なのですが、彼が本作のキーパーソン。主役以上に目立っていましたし、意外とナイスガイでした。全体的な完成度は低調だと思いますが、こういう作品はなぜか憎めません。GJ連発の石器人(ケイブマン)に+1点です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-11 18:13:07)(良:1票)

1864.  B型の彼氏 《ネタバレ》 タイトルから想像できる、そのまんまの内容。気ままなB型の彼氏に振り回されるA型の彼女のお話。この手のラブコメは、いかに主人公に共感できるか、2人を応援できるかがポイント。でも正直どうでもよかったです。当人同士がそれで良ければイイんじゃないの?って感じでした。主役2人のキャラクターに魅力を感じず、ずっと他人事でした。韓国映画ならではの濃いエピソードもなく、2人の成長という部分もイマイチ。結論的には、”恋愛に血液型なんか関係ないわ”。あと”対等な立場でないと続かないの”て事を言いたかったみたいです(当たり前だけど)。「猟奇的な彼女」の男版を期待したのですが外れでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-04-10 18:00:38)

1865.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 架空の設定にツッコむのは野暮だし、そもそも面白ければそれで良い。タイムトラベルは、そういうジャンル。それが分かっていても言いたくなります。「ありえねえ」と。それくらい本作のロジックはぶっ飛んでいます。”時の波”に”スリングショット”。マジでヤバイ。物語は「風が吹けば桶屋が儲かる」のスケールでかいバージョン。見所は今とは違う進化を遂げた生き物たち。それなりに面白いのですが、もっと種類を見たかったし、どうせならその進化の過程を見せて欲しかった。CGのショボさも手伝ってB級感は相当強いです。ただ、B級の楽しみ方が分かっているならば、結構楽しめると思います。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-04-09 18:30:39)

1866.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 一言でいえば大味。それを強く印象づけるのはアクションシーン。つまり企業側のトラブル対応の悪さに起因するものです。秘密裡に処理しなければならない案件なのに、ドンパチやるのは不自然です。映像の煩わしさも個人的にマイナス。でも、設定、物語のディテールは決して粗くはありません。人の部品を採るための製品。製品にも人生を与えなくては、品質は良くならない。製品にはオリジナルの記憶がある。記憶の保存場所は脳だけではないということ。これらから読み取れるメッセージは何か。ミラクル連発。“九死に一生”の行き過ぎた展開。これは「君たちは神に愛されている」という台詞を言わせたいがため。神に愛されている彼らは何者か。「それが命の値段なら安いものだ。」「人は生きるためになら何でもする。」印象的な台詞も多いです。(「どんな世界でも女にカードは持たせるな」が一番ですけど。)クローン、脳死、臓器移植。本作のファクターは“人の”生の根元に関わる問題ばかり。軽々しく扱えるものではありません。でも考えなければならないこと。本作がこれらの問題提起を目的としているとは思えません。でも、そのきっかけに“してはいけない”ということはない。少なくとも自分はこの問題について考えました。それだけでも本作には価値があるかと。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-07 21:57:28)(良:2票)

1867.  スチュアート・リトル2 《ネタバレ》 前作は、ギリギリ現実の世界観の中でのお話だったと思います。それは現実のルール(人と動物は喋れない)の例外ケースがネズミだけに限定されていたから。しかし本作ではその例外が鳥にまで拡大されます。例外が増えると、もはや例外ではありません。この調子だと、いつ花が喋りだしてもおかしくない。ハッキリとファンタジーです。むしろその方が割り切って楽しめました。スチュアートの小さな恋とでっかい冒険の物語。ただ、前作から共通しているテーマ“家族愛”については本作も浅いと感じました。あれだけ無茶をした子供に対して、親はどんな気持ちになるのか。それをきちんと描いて欲しいと思いました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-06 20:05:16)

1868.  スチュアート・リトル 《ネタバレ》 本来人間の子供が演じる役回りをネズミに置き換える。この力技を違和感なく観客に納得させているのは、ネズミというチョイスが絶妙だからだと思います。ネコやイヌではこうは行かない。世界観をファンタジーに逃げるのではなく、あくまで現実世界の中でコレをやっている。結構スゴイと思いました。(注:あらゆる動物が人間と会話するのであれば、完全なファンタジー。でも本作は、ネズミのみに例外を認めている。ですから本作の世界観は“現実”と考えます。)主人公をネズミにしたことでコメディの要素を生み、楽しい作品に仕上げています。その手際はお見事。ただ設定とは裏腹に描かれる物語はどこまでも現実感を欠きます。家族愛。偏見を失くすこと。美しいテーマは垣間見えます。しかし心を捉えません。実の子を亡くしたとき、ネコを亡くしたとき、スチュアートを亡くしたとき。あの一家は同じように泣くのだろうか。偏見を失くそうというメッセージもそう。偏見とは、壁の無いところに壁を立てるようなもの。本作では逆に、在るはずの壁を無いものとして扱っています。両方とも結局は同じこと。“違い”を誤魔化すのは偏見と同じくらい危ういことです。ただサラリと表面だけを楽しむには最適な作品だとは思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-05 19:57:36)(良:2票)

1869.  名探偵再登場 数多くの名(?)探偵が登場した前作には、華やかさの点で本作は及びません。しかし会話の楽しさは堪能できました。この部分は前作よりも優れていると思います。主人公をはじめ登場人物の口から出る言葉に、まともな受け答えはありません。流れるように相手の問いかけを受け流す。ジョークによるかわし合い。まるで会話でダンスをしているようです。ただ、“ウィットに富んでいる”というよりは、“下世話な冗談”に近い。でも不思議と下品とは思いませんでした。“大人の会話”というやつ。もし日本で本作をリメイクするなら、「オヤジギャグ」の応酬になるのかな。自分は「オヤジギャグ」肯定派ですが、観てみたいような、観たくないような。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-04 20:30:56)

1870.  トランスポーター 《ネタバレ》 結論から言うと“アリ”なのですが、予想以上におバカ映画だったのに驚きました。主人公はルールに厳しいプロの運び屋。それに寡黙な男。口を開けば渋い声。スタイルも抜群。文句なくカッコイイのですが、自ら決めたルールを破ったあたりから様子が怪しくなります。予約の無い仕事を請け負ったり、誘われるままに素性の分からない女と寝てしまったり。意外とうっかり屋さんです。当然の如くトラブルに巻き込まれていく主人公。終盤に至っては、プロでもなければ運び屋でもありません。でもダサくならないから素敵。足技にこだわったアクションもめずらしく、観ていて楽しいです。(基本的に“殺さない”姿勢も良い。)言うならば、カッコおバカ作品。こんなのも結構スキです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-02 21:20:22)

1871.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 モンスター系パニック映画の常道を覆し、のっけからその姿を露にするグエムル。この登場シーンが秀逸です。橋桁にぶら下がる謎の物体。姿を見せることと正体を現すことは別。「何だアレ?」という疑問と同時に、生き物としての勘が自分に訴えかけます。何かヤバイものだ!序盤からのハイスパートでつかみはOK。娘の遺影を前にして泣き叫ぶ家族。涙を誘うシーンなのに笑えてしまう。シリアスにならざるを得ないお話なのに、あくまでも“娯楽作品”。クライマックスの決闘はもちろん、グエムルの巣から脱出を図るヒョンソなど、力が入る見せ場は多いです。それに多少強引な展開でも納得させられます。何故なら娯楽作品だから。でもラストには驚きました。本作の流れを考えれば、ヒョンソは助かって然るべき。だのに、こんなに悲しい結末にするなんて…。彼女の死は無駄ではなかった。それがせめてもの救いなのでしょう。でもやっぱり子供が死ぬのは切な過ぎる。こんなときに奇跡が起きなくてどうするの!それがフィクションの特権なのに!いや、後日談でナムジュが食卓にいないのは、長期入院しているヒョンソの付き添いをしているから、と考えることにしよう。物語の解釈は観客それぞれに委ねられている。それは観客に与えられた特権です。[DVD(字幕)] 8点(2007-04-01 20:02:19)(良:2票)

1872.  妖怪大戦争(2005) 《ネタバレ》 荒木飛呂彦のマンガから抜け出たようなルックスと身のこなしの栗山。『シムソンズ』の時より数段カワイク見える高橋(隣にローサがいないから?)。有名人も数多く出演しており、それなりに楽しめます。(ただギャグは好みではありません。)本作で描きたかったのは妖怪が大挙して押し寄せる場面。宮迫が叫んだ「妖怪大戦争だ!」という言葉に全てが集約されていると思います。だからでしょうか、ストーリーはあって無いようなもの。オチの付け方なんかとくにヒドイ。子供の観客を意識しているとは思えない、やりたい放題ぶりです。というよりも、子供の観客にも本作の主人公と同じく成長を促しているとみるべきか。大人になることは、自分の無力さを知るということ。今まで見えなかったものが見えるようになり、代わりに見えていたものが見えなくなるということ。それは正しいと思いますが、それを本作から読み取れる子供がどれだけいるのか疑問です。少なくとも自分が神木くんくらいの時は、もっと小さな価値観に縛られていましたね。少年の成長、消費社会に対する警鐘、反戦。意外なほど多くのメッセージを内包する本作。でも少々詰め込みすぎの印象。潔くおバカ映画に徹したほうが観やすかったと思います。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-31 00:06:33)

1873.  回転 《ネタバレ》 女幽霊が出現する場面は、ほとんど引きの画のみ。彼女がどんな顔なのか最後まで分かりません。クライマックスで、どーんとおどろおどろしい顔のアップ!そんなホラーに慣れた身としては、逆に新鮮でした。この例に限らず、“目を背けたくなる”描写は一切なし。でも常に不穏な空気を醸し出す演出はお見事でした。言葉はオブラートに包まれているので、直接的な生々しさはありません。でもよく考えると結構ハード。濃い内容を上品に仕上げてあったと思います。ただラストについては不満(疑問)が残ります。何故主人公は、子供たちに霊の存在を意識させることで、問題を解決しようとしたのでしょう。子供たちが、妄想に捕らわれているだけなら有効な方法かもしれません。でも彼女は霊の存在を確信していたはず。その選択が理解できませんでした。それに結末も唐突。後味の悪さよりも、オチの付け方としてしっくりきません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-30 22:26:35)

1874.  少林寺木人拳 小学生くらいの時、よくテレビで観ました。勿論吹替え版を。大好きでした。懐かしくなって20年(以上!)ぶりにDVD鑑賞をすることに。吹替え版が入っていたのに石丸博也さんじゃありませんでした。激しく残念。各場面、ああなって、こうなってと克明に記憶していたのには、我ながら驚き。ただ、演出音楽がほとんど無いのにまたビックリ。記憶の中ではドラマチックな音楽が流れていたのに…。おそらく他作品と混同しているのでしょう。ジャッキーのカンフーアクションは練られた型の魅力。木人のギミックは漫画的。でもそれがたまりません。凝ったストーリーは要りません。ジャッキーのカンフーアクションが楽しめればもう満足なんです。[DVD(吹替)] 8点(2007-03-29 19:15:05)

1875.  アサルト13 要塞警察 《ネタバレ》 本作の攻城戦には、立て籠もる側の勝利条件に“引き分け”がありました。これがあるのと無いのとでは大違い。戦略が全く違ってきます。相手を全滅させる必要はなく、時間切れに持ち込めればOK。持ち堪えるため、時間を稼ぐためにどんな工夫を凝らすのかが見もの。その観点からすると、いささか物足りません。13分署は単なる箱でしかなく、砦として機能させようという意識が守備側にみられません。その箱に歯が立たないのだから、寄せ手はもっと情けない。“時間制限”という緊張感を煽れるファクターがあるのに、活用しない展開がもどかしい。人物の描き込みも今ひとつ。先の事件で心に傷を負うほど繊細な主人公が、今回の事件で立ち直るのは腑に落ちません。民間人まで死なせてしまった本件の失策の方が、より重大だと思います。同僚が死ななかったからOKなのでしょうか?とは言いつつも、実は結構楽しめました。そもそも自分はこういう設定が好きなのです。秘密基地をつくった世代だからでしょうか。ただ、期待値までは届かずでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-28 19:11:35)(良:2票)

1876.  転がれ!たま子 《ネタバレ》 鉄兜は心の鎧。甘食はたま子の人生観。穴に落ちるエピソードは、そのまま閉鎖的生活環境の比喩表現だと思います。主人公の自分探し。そして自立の物語。パン屋での修行は小さな一歩。でも本人にとっては、別の価値観に触れる大きな一歩。もっと感動があっていい。でもあまり心に響きません。見た目の華やかさは、それなりにあります。甘食の魔法や、突如出現する穴。それにカーニバル。ドレスの羽根やスパンコールのように、部分的には目を惹きます。でもオシャレは気取ると恥ずかしい。全体としては不恰好だと思いました。ナレーションが冒頭だけなのも不自然。その場限りの賑やかしでは、観客の心を揺さぶるのは難しいと思います。謎の少年は何者でしょう。甘食の妖精?自分は、たま子の“幼い自我”だと思いましたが、それなら少女のほうが相応しい気が。自分は監督の想いを受け取ることが出来なかったようです。主役をはじめキャストは魅力的。でも作品の骨格は脆いと思いました。[DVD(邦画)] 3点(2007-03-27 22:10:33)

1877.  マイ・ボディガード(2004) 《ネタバレ》 人の心は天秤のイメージ。釣合いが取れている時は心穏やかな状態。辛いこと、悲しい出来事は重りとなって人の心を傾ける。傾き過ぎると、歩くことはおろか立っていられない。ボディーガードを引き受ける前のクリーシーは、この状態でした。アルコールを逆の天秤皿に注ぎ、一時的に傾きを中和する。でも酒はこぼれ落ちるばかり。酒は更なる重りに変わります。ピタと過ごした日々は、彼の心の天秤を水平に戻す過程であったと思います。やっと歩けるまでに回復した矢先の事件。傾きを和らげる手段として、彼が選んだのは復讐でした。重りを取り除くのではなく、逆の天秤皿に別の重りを載せる作業。重りを載せ過ぎるのは危険です。天秤は壊れ易い。でも載せずにはいられない。それが人間の情です。死の間際、クリーシーの心は水平だった。それがせめてもの救いだと思います。凝った映像表現がやや煩いものの、観客を惹きつける展開はお見事です。自分も架空の重りを心に背負いました。ピタが生きているのは不自然ですが、こういう奇跡は歓迎します。それにしても治安の良さは、かけがえのないものだと痛感しました。何だかんだ言っても日本は恵まれている。それは感謝しなければと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-26 18:17:33)(良:1票)

1878.  他人の顔 《ネタバレ》 医師と顔を無くした男のやり取りが主軸となって物語は進行します。そこで語り合われる事柄が、そのまま本作のテーマ。文学的アプローチが本作の魅力です。しかし2人の口数が不自然なほど多く、説明過多だと思いました。思想に被れた学生同士の会話のよう。それゆえ、せっかく深いテーマなのに、浅く感じてしまいました。頭でっかちでリアリティを欠いた印象です。でも映像は斬新。演出にも独自の色があります。キャストも皆上手い。作品の持つ鮮烈な輝きは、制作後数十年経った今でも全く色褪せていないです。凄い作品なのは間違いない。ただ自分の嗜好からは少し外れたようです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-24 19:59:41)

1879.  三年身籠る 《ネタバレ》 オセロ中島主演ゆえにコメディを予想していたのですが、違いました。たしかにコメディの味も感じます(1箇所だけ大爆笑しました)。でもその実は結構シリアスなドラマ。男と女の“生き物”としての違いを、まざまざと見せつけられた気がします。オスとメスの違い。父と母の違い。さらに女と母の違い。男→父の変化よりも、女→母の変化は、より劇的なのでしょう。考えてみれば、「身籠る」という言葉からもその事がうかがえます。自身の体の中にもう一つの命を籠もらせる。他者の介入を一切許さない長期間に及ぶ関係は、あらゆる対人関係と一線を画します。三年身籠ったことも、それを“よし”とした主人公の選択も、常職では考えられません。自分は中島をコワイと思いました。でも“母の本質”はこういうことなのかもしれません。男としても、父としても興味深く観させていただきました。ちなみに多彩な料理も見所だとか。[DVD(邦画)] 6点(2007-03-23 18:55:18)(良:1票)

1880.  ウォレスとグルミット、危機一髪! 「ペンギンに気をつけろ」よりもアクション面ではやや劣る気がしますが、発明や各種ギミックは相変わらず冴えていますし、ドラマ性も高まったと思います。ただ、ウォレスの恋愛話でもう一展開欲しかったところです(そこまで求めるのは厳しいかな)。でも新キャラのプルプルくんもなかなか可愛く、好きな作品です。本シリーズの完成度の高さは半端じゃないですね。[CS・衛星(吹替)] 8点(2007-03-22 18:30:18)

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