みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ジム・ヘンソンのストーリーテラー<TVM> これはレベルの高い作品ですよね。毎回、怪しげなメークのジョン・ハートが暖炉の前で語り、その犬(これも見事な作り物)が聞いている形で話は始まるのも好きでした。観た当時は、あんな暖炉が欲しいと思いました(笑)。どの話かは忘れてしまったけど、ジョン・ハートが持っていたカップの絵から人が落ちるシーンがあったと思うんですが、それがおとぎ話の中の人物とシンクロして、その演出には、思わずため息ものでした。こういうクオリティーの高い作品はぜひいろいろな人に観て欲しいものです。後悔はしませんよ(微笑)。9点(2003-12-25 18:14:51)(良:1票) 2. ホワイトナイツ/白夜 最初は「バレエが出てくる?」なんて、毛嫌いして観ていなかったんですよね。でもこれが秀逸! 亡命するためにステップを踏むバリシニコフを観ていると応援に力が入ってしまいます。もちろん、ライオネル・リッチーの”Say You, Say Me"も最高です。なかなか緊迫感のあるドラマとして楽しめました。グレゴリー・”しょっちゅー”・ハインズのご冥福を・・・。9点(2003-12-04 13:55:13) 3. ペット・セメタリー(1989) 《ネタバレ》 あ、これも書いていない! 私の大好きな作品です。キングの映画としてはいちばん好きです。なんといっても、親子の愛情、夫婦の愛情が悲しくて切なくていいですね。これはホラーではなくラブストーリー、家族愛の物語ですよ。最初に病院に運び込まれた頭グシャの男が狂言回しの役をやっていますね。あれ、けっこう好きです。隣の家の老人が過去に秘密を持っているのもなかなかイケてます(喉切られちゃってビックリ!)。さらに、猫の話も泣けます。一度生き返ったのに、注射をして殺すシーン。父親の気持ちが痛いほどわかります。ホントはあんなことしたくなかったんだよ。圧巻は、息子に殺された妻を運んでいって、彼女が帰ってくるシーン。目からトロリでキスするシーンは泣けてきました。まあ、あんな無茶を繰り返していたらバッド・エンディングは仕方ないよね。あの奥さん、スタートレックに出ていたよね。ああいうショートカットもいいかなと、この映画を観たときには感じました(笑)。ちなみに、ちゃんとクレジットを観ていた人なら気がついていただろうけど、あの家の子供たちは二人とも双子です。いつ入れ替わったのかまったくわかりませんね。9点(2003-12-04 00:06:32) 4. 評決 落ちぶれた弁護士役に、くたびれた表情のポール・ニューマンは最高ですね。世の中の悪どい仕組みに対し、自分の信念を貫いて戦おうとする姿勢は素晴らしいと思います。しっかし、ホント、誠実そうな外見の組織が、たくさん汚いことをしているよね。相手役の弁護士(ジェームズ・メイスン)は、こういう汚い役がとってもうまいですね。この手の映画は、敵役がうまくないと面白さが半減しますから。これは数ある法廷モノの中でも傑作の中の傑作だと思います。9点(2003-12-03 15:22:27) 5. 遠い夜明け 前半部分での黒人運動家デンゼル・ワシントンの迫真の演技に感動します。南アフリカのアパルトヘイト政策というのも、今は過去の話になりつつありますが、ちょっと前まではこういう激しい人種差別が実際に会ったのだというのを知る意味でも、未見の方はぜひご覧になってください。アッテンボローという人は、「ガンジー」にしても本作にしても、史実に沿った丁寧な作りをする監督ですね。今から思えば、「遠すぎた橋」もライアン原作のラインにこだわりすぎたために冗長になったのかも知れないなあ。9点(2003-12-02 08:52:35) 6. 南極物語(1983) 犬たちの演技を観ていると、その真摯な様子に泣けてきます。とくに、昭和基地に置き去りにされたあと、次々と死んでいく様は、とても悲しいです。人間の勝手で南極まで連れて行かれ、人間の都合で置き去りにされた犬たち。その中でたった2匹だけが生き残り、再び健さんたちと出会うシーンは、もう涙なしでは観られません。9点(2003-11-19 22:25:47) 7. 王立宇宙軍 オネアミスの翼 最初から最後までワクワクしてのめり込める作品です。”何もすることがないから宇宙軍に入った”森本レオが、やがて宇宙に出て淡々とメッセージを語るシーン、何度観てもジーンとします。その直前のシーン、敵軍の侵入と打ち上げの緊張感がなんとも言えずハラハラドキドキ感を盛り上げ、そして、無音のまま空に立ち上るロケット打ち上げの軌道が青空に映えるシーンは、とても美しいです。9点(2003-11-19 21:58:10) 8. U・ボート ジブラルタルを突破する緊迫感凄いですね。沈んだまま浮上できない危機感も怖いですね。クルー役の役者達は、撮影のために日に当たらない生活をしていたそうですが、その甲斐あって、やつれて青白い感じがよく出ていますね。せっかく様々な危機を乗り越えて帰港したにもかかわらず、連合軍機の空襲を受けてすべてが無になるラストが虚しさをかき立てます。見事な反戦映画だと感じました。9点(2003-11-19 06:23:52) 9. メル・ブルックスの大脱走 メル・ブルックスの中でベストではないでしょうか。チャップリンの「独裁者」と比較してもいいくらいによくできた作品だと思っています。売れないシェークスピア俳優で劇団長のメル・ブルックスが、ヒトラーの振りをするという設定も面白いし、全編に渡ってハラハラドキドキと笑いにあふれています。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクが間抜けな親衛隊員で笑わせてくれます。なんといっても好きなシーンは、ラストの劇場でのシェークスピア・メドレー(笑)。最後に劇中劇の形を取ったフィナーレも楽しいですね。9点(2003-11-18 23:45:46) 10. ミッション デニーロの映画で「ディアハンター」と並んで、わたし的に評価の高い作品です。奴隷商人だったデニーロが改心してイエズス会の神父(ジェレミー・アイアンズ)とともに村を守るストーリーですが、デニーロの迫力ある演技に圧倒されます。スペインやポルトガルの植民地支配って、今のアメリカのように一方的な武力介入だったんですね。いろいろと考えさせられる名作です。9点(2003-11-18 00:41:26) 11. ハチ公物語(1987) もう結論を誰もが知っている話だけれど、それでも健気なハチの瞳を観ていると泣けてきますね。仲代さんの可愛がりようはとても微笑ましく、八千草さんの「お前を飼ってはやれないのよ」という台詞はとても寂しく悲しいです。9点(2003-11-18 00:32:00) 12. バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 なんと、この映画のレビューをまだ書いていなかったとは! タイムスリップものの傑作ですね。「最初の駐車場でアラブのテロリストに追いかけられるデロリアンの距離メーターが時系列的にバラバラだ」とか、「一度撃ち殺されたドクに警告するために戻る時間を、もっと余裕のあるようにしろよ」とか、いろいろと細かい突っ込みどころはたくさんありますが、それを補って余りある楽しさ満載の映画ですね。9点(2003-11-18 00:06:06) 13. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 ああ、スッキリした!(笑) 前作から3年、胸の中に使えていたモヤモヤが一気にここで解決します。ハン・ソロは元通り。ルーク・スカイウォーカーは義手をつけてパワーアップする。ダースベイダーはやはりあの兄妹の父だった! などなどの。ストーリー的にも、エンドアの地上戦、宇宙空間の艦隊決戦、ダースベイダーとルーク・スカイウォーカーの決着などが交錯し、ハラハラドキドキの展開に楽しめるでしょう。いわゆる旧三部作の中ではいちばん好きな作品です。9点(2003-11-17 09:43:21) 14. フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 久しぶりに「ナチュラル」を観たので、そのReviewを書くついでにチェックしてみたら書いてなかったのでビックリです(笑)。この手の映画は本当に好いですね。大好きです。人生における、無謀といわれるチャレンジ。父親との確執および和解。その辺に自分の境遇を重ね合わせて、実感と共感が湧いてきて、何度観ても感動せずにはいられません。鳥肌モノのシーンが目白押しですが、ラストのキャッチボールもそうですが、バート・ランカスターが少女を助けた後にトウモロコシ畑に消えていくシーンは、本当に感動モノでした。それから、妻の兄が、急に"見える"ようになるシーンもゾクゾクしました(笑)。本当にこういう映画っていいですよね。「お父ちゃん、ありがとう。」 <2003年12月31日追記>あえて言おう。”女どもよ、悔しかったら、アニーのように男を安心させて見ろ!”9点(2002-11-01 23:26:51) 15. 殺したい女 ものすごく笑えます。ストックホルムシンドロームでしたっけ?"スーパーガール"の主演の女の子が、ベット・ミドラーと意気投合しちゃうのがいいですね。エアロビで痩せるシーンは、何度見ても笑えます。9点(2002-08-18 08:47:43) 16. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 シリーズの中で評判悪いですが、わたし的にはこれがベストです。ショーン・コネリーが場面を引き締めていると思います。後半山場の遺跡の中で、息子に語りかける父親のシーンは感動してしまいました。「夢を持って生きましょう」と思いませんか。この作品を見た後は、希望がわいてきます。もう20回くらいは観たなあ。9点(2002-04-28 20:46:57) 17. ライトスタッフ 《ネタバレ》 <2004年4月21日全面書き換え>冷戦時代まっただ中、アメリカのマーキュリー計画がメインになった映画です。有人宇宙飛行計画を担った7人の男たちがどのようにして宇宙に出かけていったかを描いているのですが、それとは別に、”チャック・イェーガー”という狂言回しをおくことで、物語に深みを増しています。彼は人類史上初の超音速飛行を達成した伝説のパイロットですが、とにかく本作の中でのイェーガーは格好いい!彼の魅力的なイェーガー夫人(バーバラ・ハーシー)と馬で追いかけっこをして落馬負傷しながら、テスト飛行を成功させるオープニングからの20分間は、それだけでもひとつの作品にできるほどの密度があります。また、”ガス”・グリソンが帰還したときに批判されたときも、イェーガーは彼をかばう発言をしてました。テスト・パイロットという命懸けの仕事に対する誇りと、”ガス”のギリギリの努力に対するリスペクトが感じられます。アラン・シェパード(スコット・グレン)が小便を漏らしながら有人飛行を達成するシーンや、ジョン・グレン(エド・ハリス)の危機の時に、アボリジニーのたき火の火の粉が飛んできたりと、印象的なシーンは多いのですが、なんといっても、クライマックスは、垂直上昇記録に挑戦してNF-104で成層圏突破を目指すイェーガーでしょう! 陽炎の中から意気揚々と引き上げてくる彼の力強い歩様には拍手喝采です。またビル・コンティの音楽も好いんだよなあ。これを聴きたいがために有意義な3時間を過ごすといっても過言ではありません。史実を考えると、試作機の造形などかなり不自然なものもあるのですが、そんな細かいことは抜きにして、とにかく熱くなれる映画です。未見の方はぜひご覧になってください。9点(2002-04-28 18:17:24)(良:1票) 18. チェンジリング(1980) <この辺まったく妄想の世界です→>バストーニュのアメリカ軍を解放したパットンは、やがて退役してイルカの飼育をはじめる。しかし政府の陰謀でイルカを手放し傷心の彼は、やがて一軒の家を借りることにする。そこでピアノの作曲に専念しようとする彼の前に、少年の霊が現れ、やがて現実の殺人事件と財産乗っ取りの陰謀が明らかになる。事件が解決したあと、彼は11年後に再び悪魔と対決する刑事になっていた(笑)。<←ここまで> 本作はハリウッドばりのCGもなく丁寧な作りで、映像と効果音だけで怖さを演出する古典的な手法ながら、ストーリーもきっちりとしてなかなかの好作品に仕上がっています。夫婦競演も好いね。8点(2003-12-05 00:16:29)(良:1票) 19. ポリスアカデミー 記念すべきシリーズ第一作。この手の映画って、もともと真面目な役者が真面目にギャグをやることのギャップが楽しいというのがありますよね。2メートルの大男ババ・”馬場”・スミスの運転教習のためにマホーニー(スティーブ・グッテンバーグ)と夜の練習をするところとか大好きです。助手席によく乗るきになるよなあ(笑)。ラサール校長と金魚の話も最高。こういう何も考えなくていい映画って楽しいね。8点(2003-12-04 08:36:53) 20. 暴走機関車 「ゆりかごを揺らす手」のレベッカ・デ・モーネイが女性乗務員だったんだね。ああいう職場に女性というのも最初は意外な気がしました。ジョン・ボイトを執拗に追いかける刑務所長のジョン・P・ライアンが狂気を秘めて好い感じですね。鉄道の司令室のケネス・マクミランが思ったより出番が少なくてちょっとガッカリ。まあ主役はジョン・ボイトであり、アンチヒーローを熱演しているのはたしかです。連結器のエピソードは、とっても痛さが伝わりますね。なにしろ、私もオートバイのチェーンで指を挟んだことあるので(関節砕けました(苦笑))、実感できます。痛いよぉ~!(笑)8点(2003-12-04 08:02:37)
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