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コメント数 258
性別 男性

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1.  カメレオンマン 偽ドキュメンタリーという笑わせる手法を取っているものの、その向こう側にひそむ心はとても厳しく、そして優しい。周りと全く同化してしまう行為は、孤立への恐怖や好かれたいという気持ちから周りに合わせて自分自身を見失ってしまうという、社会との関わり方についての普遍的な悩み。それをしめっぽくせず笑いに変えてしまうセンスが素晴らしい。精神科医のミア・ファローのおかげで自分を失わなくなった主人公は、その後多々のトラブルでまた症状が再発する。やはり努力してもダメなのか。そう思ったところで今度は他人と同化してしまう体質のおかげで命が助かり、英雄として迎えられてしまう。彼は言った。「人間おかしくなれば何でもできる」。大事なのは周りに合わせることでもなく、自分の欠点を無理に責めることでもなく、常に自分自身を主張することでもなく、欠点を含めた自分自身を受け入れること。そしてできれば自分を助けてくれる大切な人がそばにいてくれれば、こんな幸せなことはないだろう。笑った後に心がきれいになっている、大傑作。 10点(2005-03-03 00:47:06)《改行有》

2.  毒薬と老嬢 《ネタバレ》 コーエン兄弟の先祖みたいな映画だな、と思った。フランク・キャプラ=ちょっといい話の監督という小さいイメージが見事に崩された。とにかく色んな偶然が重なり、しかも(ほぼ)無理なく練りに練って組まれている。登場人物の行動理由も感情の流れに素直で見事の一言。ものすごい構成力。正直ケイリー・グラントのギャーギャーうるさいところや、目をひん剥く「わたしコメディしてますよー」というクドい表情にはうんざりで、減点したい。監督の演出に応えただけなのかもしれないが、本当にコメディ俳優として人気があったのか甚だ疑問だ。しかしそんなイヤなところも消し飛んでしまうほどの感動を覚えてしまった。映画終了5分前に主人公が出生の秘密を知らされる映画があっていいんだ、と。とにかくブチ切れて突き抜けてる大傑作。10点(2005-02-02 01:34:17)(良:1票)

3.  ブリキの太鼓 わざわざ見せなくてもいいような不快でえげつない映像がこれでもかと押し寄せてくる。しかし根底に流れる感情は決して悪意ではなく、むしろユーモラスな温かささえ感じさせる。そういう意味ではこの映画そのものが子供の心をそのまま映した極めて純粋なものであると言えるのかもしれない。一生忘れないであろう強烈な印象を残す作品でした。10点(2005-01-31 08:05:20)

4.  ツィゴイネルワイゼン 言葉による一切の解説を拒むかのような映画。どんな映画かと人に問われたら説明する自信はない。悪い夢を見ていたような144分だった。10点(2004-12-23 17:53:30)

5.  スリング・ブレイド 序盤から漠然と芽生えるイヤな予感がそのまま的中してしまう、哀しくて鬱な映画だった。しかしこの映画の背景にあるのは、現実の辛さから逃れるためにアルコールに逃げる横暴な中年男と、夫を亡くした寂しさからそのチンピラにひっかかり、依存するダメ未亡人。自分が生きるため、親のために我慢せざるを得ない不幸な優しい子供。現在の日本でも続出している児童虐待のメカニズムが鋭くえぐり出されている。カールの行動は純粋すぎるがゆえの極端なものではあるけれど、「ダメなやつは絶対に変わらない」という厳しい見方の現れであり、かなりの確率で正しいと思った。置かれた立場に合わせて器用に人格を変えられる人間などこの世に存在しないのだから。10点(2004-06-14 13:26:46)

6.  或る夜の出来事 わがままな家出お嬢様に金目当てで付きまとう新聞記者。が、そのうちに二人は・・・という、とても分かりやすいラブコメ。二人がぶつかりながらも段々惹かれあっていく過程や、脇役たちを絡めた小ネタ、気持ちのすれ違い。細かいところまで神経の行き届いた粋な名作。10点(2004-06-04 23:56:23)

7.  コックと泥棒、その妻と愛人 《ネタバレ》 序盤、ただ不快なだけなヒゲ男の傍若無人な振る舞いが理解できなかったが、途中でふと気づく。どんなに高級で上流ぶったレストランでも食事という行為は排泄やセックスと同レベルの本能にもとづく行為である。そこに気づいてから、この映画は上品とか下品とかいう言葉で人間の上下を分けようとしている人間に対する手の込んだ皮肉だということが理解でき、どっぷりのめり込んだ。しかもその後、腐敗した肉のコンテナに全裸の男女が押し込められるシーンで、冷凍のブタも腐ったブタも、人間も、同じ肉に変わりは無いという根性の悪い強烈な皮肉がまたも表現される。参った。インパクトのあるラストへのくだりはやや力技っぽかったが。ジャン・ポール・ゴルチエの絢爛な衣装が皮肉をより一層利かせるのに一役も二役もかっている。傑作。10点(2004-05-29 00:26:23)(良:1票)

8.  春の日は過ぎゆく 《ネタバレ》 この映画はずるい女の逃避が主題だと思う。心の深い部分でつながっていた(多分)、夫と離婚し、それでも平気だと思って次の恋愛へ。軽い気持ちで「一緒のお墓に入れたらいいね」などと甘えたりしてみたものの、いざ現実に結婚の気配がすると過去の失敗という恐れが顔を出す。結果、表面的なスカした男との浅い楽しい付き合いに逃げる。別れ話を切り出した時「僕を愛してる?」と男に聞かれて「愛してない」とはっきり言えない。言えるわけがない。終盤、腕を払って花を返すシーンは、男が成長したのではなくやせ我慢で拒絶した感じで、そこがまたいい。多分あの女性は人生において幸せになることを放棄してしまったのだろう。ラストの、男の幸せそうな顔に救われる。10点(2004-05-23 01:12:18)

9.  モダン・タイムス 皮肉と希望に満ち溢れた名作。現在の社会と比べてみると、この映画内よりもっとひどくなっていることに気づく。例え社会からはみ出ても、何をやってもうまくいかなくても、希望と人間性を失わず前を向いて人生を歩んで行こうというラストに涙した。10点(2004-05-13 15:46:31)(良:1票)

10.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》 復讐劇のそもそもの発端が実はビルの復讐劇だったという、復讐という行為の真理をついたような展開。両方の言い分がそれぞれ分かるだけにやりきれなさが増幅し、心に響いた。そして行き着く先は男にとって最大最強の存在である母の愛。タランティーノ監督個人の内面世界を1、2通じてたっぷり堪能させてもらいました。10点(2004-05-13 02:05:38)

11.  遠い空の向こうに 涙が止まらない名作。父と息子の確執、友情、夢と現実の間での苦悩。少年が大人になるために避けて通れない要素がたっぷり詰まっている。途中から積極的に父に対して寛容に接していく少年と、寂しいけれどどこか嬉しく誇らしい気持ちの父の顔。思い出すだけで涙が・・・。10点(2004-05-13 01:40:15)(良:1票)

12.  秘密と嘘 誰でも心に傷を抱えて生きている。これ以上傷つきたくない、という気持ちから心を閉ざして社会性だけで生きている依存型の人間がいかに多いか。彼らは何も言わなくても、誰かが自分の気持ちを分かってくれて慰めてくれる、と夢のようなことを願っている。しかし、つらくても涙が溢れても素直に傷を直視しなくては、決して傷は癒えず人間関係も変われない。それを改めて教えてくれた地に足の着いた名作。それにしても、女性が持つ無限に愛されたいという幼稚で無責任な欲求は何とかならないものか。家庭内トラブルの原因の半分以上は担っていると思う。10点(2004-04-15 01:19:49)

13.  ダイ・ハード 警察やFBIの偉いさん、マスコミ等社会的な力に対するコキおろし方が妙なコンプレックスすら感じさせるほど極端。いくら何でもあんなに馬鹿じゃないと思う。コンプレックスと言えば、一人で命をかけてがんばっているのに全然分かってもらえない、という切なさも劣等感の強い人にはありがちな心理で、その辺りが圧倒的な共感を呼んだのだろう。そして深い孤独の中で、妻を救いだすという目標と、自分の苦しみを分かってくれる唯一の理解者。そこから生まれる勇気と希望。アラン・リックマンの粋な存在感、派手な爆発、スカッとする小ネタの数々と、隅々まで気の行き届いた傑作。10点(2004-04-15 01:08:58)

14.  ゾンビ/ディレクターズカット完全版 かなり衝撃を受けた。緑の草原に抜けるような青い空。そこにヨロヨロとゾンビが歩いてくる。何てシュールで爽やか。通常のホラーのパターンといえば、主役たちが逃げ惑い、見つかったら悲鳴をあげてダッシュというのが王道。しかしこれはゾンビの動きが遅く、腕力も普通ということで、何とかなるんじゃないか、という妙な距離感。怖いことは怖いんですが、化け物の怖さではなく話が通じない一途さに対する怖さ。ゾンビたちは何も変わってないのに人間側が勝手にバタバタしてひどい目にあっていくという皮肉な視線、ホラーにおける怪物を突き放して社会的に見る視線が何とも言えずクールでかっこいい。10点(2004-04-13 01:55:19)

15.  わが谷は緑なりき 《ネタバレ》 単なる善人ばかりが出る映画でもないし、ことさらに悲劇ばかりを見せつけるわけでもない。本当の人間がいる。あれだけ威厳に満ちていた父親が段々しょんぼりと小さく見えてくる様。朗らかだった母が、寂しさからどんどんひねくれていく様。とても細やかでリアル。祝い事がある時は共に盛り上がっていた村人たちが、心無い噂でコロッと集団で態度が変わる田舎の恐ろしさから牧師の情けないキレっぷりまで、喜怒哀楽に溢れた素晴らしいドラマ。10点(2004-04-07 11:47:51)(良:2票)

16.  イレイザーヘッド デヴィッド・リンチの映画はどうも受け付けないのだけど、これは最高だった。大傑作。何をどう言って良いのやらさっぱり分からないけど、とにかく面白い。映像、音、空気、感情、全てが感覚を通してこちらに入り込んでくる。10点(2004-03-29 01:54:51)

17.  駅馬車(1939) 典型的と言ってしまえばそれまでの多様なキャラクターが乗り合わせ、各々の性格通りの行動でドラマが細やかに描かれている。ジェロニモに襲われるシーンのスピード感溢れるアクション、ジョン・ウェインの不器用な恋など、エンターテインメントの全てが注ぎ込まれた傑作。10点(2004-03-17 01:36:14)

18.  奇跡の海 ダンサーインザダークのヒロインには嫌悪感しか感じなかったけど、この作品のヒロインには余計なプライドが無い分、純粋さが素直に伝わった。狂気的ではあるけれども。どうもこの監督は、人間結局最後は自己満足だ、という諦観した考えを持っているように思える。で、その自己満足観をヒロインの内面の中心に据える。当然社会的には精神病棟に収容されるような扱いを受ける。社会的なものは、極論すればどうでもいいのだけど、一つ悲しいのは、本当に自分を心配してくれる人の気持ちに気づけないところ。見ている世界が違うという厳しい現実がヒロインをますます自分の世界に孤立させる悪循環。歯がゆい。手ぶれするようなカメラは、現実感を出して感情を伝えやすくするためかな、と思いますが、その割りにセリフだけは妙に芝居がかっていて、その辺りの違和感が妙に気持ち悪かった。それも狙いなのか、と疑ってしまう。やはりこの監督の頭はどこかおかしい。10点(2004-03-12 18:43:04)

19.  恋人たち(1958) 《ネタバレ》 完璧な恋愛映画。最初は少々ジャンヌに腹が立ったりもしてましたが、途中から怒るのをやめてしまった。フランスらしく、自分の欲求と感情に素直な女性らしさを皮肉もいやみもなくさっぱりと美しく描き出している。もちろんジャンヌ・モローの見とれるほどの美しさに負うところが大きいのも確か。冒頭からジャンヌが抱えている苛立ちは、決して夫に対するものではない。夫はすでに過去になっている。彼女はただ一つかけている何かを、形も分からないまま探してさまよっているのだろうと感じた。そして逢引の夜にその何かが見つかる。それは相手の男ではなく、男の行動。その行動によって彼女は自分をさらけ出す恥を取り去り、自分の心に初めて素直になれた。そして全てが満たされて完成されたのは100%純粋な自己愛。これはもう、恋愛とは女性のためだけにあるものだ、とはっきり言い切ってしまったようなものだ。参った。ラスト近くで、ジャンヌが鏡を見るシーンで、これはもうケチのつけようが無い映画だと確信した。ああいうシーンを入れられるかどうかが、名作と佳作の境目だと思う。10点(2004-03-10 01:30:22)(良:1票)

20.  天井桟敷の人々 昔の名作ってことで、前衛的でわけわからんかったらどうしよう、という不安を抱きながら見ましたが、かなり面白かったです。いかにもフランスらしく、自分の内面を理屈っぽく皮肉やユーモアを絡めてしゃべるしゃべる。白い男バティストの芝居、ギャランスの男に精神的に甘えず余裕を持って袖にする成熟した女っぷり。これらももちろん良いのですが、一番のシーンは2部で親分が伯爵に会いに風呂場に行くところ。傍観者である子分の顔にゆっくりと近づき、その表情で何があったかを伝える表現手法にしびれました。脇役にもそれぞれの味があり、時間の長さを感じさせない名作です。10点(2004-03-06 04:23:07)

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