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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ウインド・リバー 《ネタバレ》 どこか達観している感のある孤高のハンターのコリーは、ピューマの駆除を依頼されて山に入るが、そこで若い女性の変死体を発見する。それは親しいネイティブアメリカンの友人マーティンの娘だった。コリーも過去に娘を亡くしていた。サスペンス風の導入部だが、捜査が進むにつれて事件の背景にあるアメリカが抱える負の側面が顕になり、重い社会派作品としての印象が残った。FBIから派遣されたのは新米の捜査官ジェーン。教科書通りの捜査をするがネイティブアメリカン居留地の複雑な現実には通用しない。コリーらの協力もあり何とか事件は解決するが、犠牲者が出てジェーンも負傷するなど後味は悪い。だが、決して問題点だけを顕にしている描き方ではない。コリーがマーティンを慰める言葉や、そのグレた息子チップを諭す言葉には、我々をも鼓舞するメッセージが込められていると感じた。娘の死を受け入れられずにいるマーティンに、「事実を受け入れ苦しめば、娘と心の中で会える」と言う。また、置かれている環境が悪いと嘆き「怒りが込み上げて世界が敵に見える。この感情がわかるか」というチップに「わかる。だが俺は感情と戦う。世界には勝てない」と言う。誰であれ自分の境遇や不幸を嘆くだけでなく、その現実にしっかりと向き合えば、道は開けるという示唆なのかも知れない。[インターネット(字幕)] 8点(2023-11-28 20:55:03) 2. イコライザー 《ネタバレ》 主役がデンゼル・ワシントン。姿を見るだけで社会派の雰囲気が滲み出る。地味なマーケットの従業員だが、何か訳ありの雰囲気を醸し出す。深夜のレストランで一人読書をする。しかも、ヘミングウェイの「老人と海」。そして、更に訳ありそうな娼婦が登場して、これはもう間違いなく重い社会派ドラマかな、と思いかけたところに、娼婦がボコボコにされ、組織のロシア・マフィアが登場して軌道修正。主人公が組織のメンバーをあっさりと片付けて、急にB級テイストに。訳ありのネタバレが元CIAとわかると、安心してこのアクション活劇に入り込める。不死身の主人公が次々と悪人を倒して行く。危ない場面もなく、倉庫での死闘が間延びしてやや間抜けに感じるが、それでもロシアのボスまであっという間に始末する。良いね、この爽快な終わり方。堅気に戻った娼婦の顔が可愛く、少し社会派に戻る。[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-05 20:25:10) 3. イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 突然に世界が変わる設定。何が変わったかというとビートルズの存在が消えていた。ファンならずとも興味をそそる設定である。成功して億万長者になれる可能性ややり方を間違えて大失敗する危うさが感じられるからだ。しかし、物語は単純では無い。そこから、ややまどろっこしい展開に。それは主人公が持つ優しさと純粋なビートルズ愛による戸惑いがあるからだ。他人の才能でスーパースターになることがいかに虚しいか、恋人と離れてしまうことがいかに寂しいか。そう語りかけてくる。日常の何気ないものでも、無くなってから初めて大事な物なのだと気付くのだ。やはり誰でもビートルズの無い世界など考えられない。[インターネット(字幕)] 7点(2020-09-22 10:26:29) 4. マイ・インターン 《ネタバレ》 同じ会社で働くものの、世代、性別、価値観や生活環境の違いにより衝突するがやがて理解し合う人たちをユーモアとペーソスを交えて描いている。70歳だがまだまだ活力が衰えない無骨な男をデ・ニーロが好演している。何もかもギャップがある若い人たちと徐々に溶け込んでいく過程は自然で違和感がない。歳をとったら誰もがこうありたいと思うはずだ。最後の夫との和解が違和感があって一気に盛り下がった感があり残念だ。ハッピーエンドで良いとの思いもあるが、実生活ならともかくこれは映画ですからね。料理もそうだがスパイスとソースは刺激的なほうが良い。最後にピリリと来てジーンという余韻が欲しかった。[インターネット(字幕)] 7点(2020-09-09 18:50:46)(良:2票)
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