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タイトル名 |
黄色い大地(1984) |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-04-07 16:26:28 |
変更日時 |
2006-04-07 16:26:28 |
レビュー内容 |
世界にその名を知らしめたチェン・カイコ-長編デビュー作は、とにかく広大な大地が映し出されるたびにため息が出てしまう。ただ大自然を映すのではなく、その圧倒的な画の中に登場人物たちが小さく小さく配置される。日中戦争だ、共産党だと叫んでもしょせんちっぽけな人間のすること、という中国の新しい世代らしい思想が覗える。と同時に大地と空と小さな人間が絶好の構図に収まっている(だからため息が出るのだ)。古い慣習に生きる貧しい村民と近代化の進む中央の人間が見せる大きな隔たりもまた当時の政策の無意味さを問うているように感じる。その大きな隔たりの中で人と人が人間的に通じ合う様を言葉ではなく父親の、娘の、弟の民謡を歌う様で表現する。その美しい声が圧倒的な画によってさらに心に響いてくる。今や巨匠と呼ばれるチェン・カイコ-とチャン・イーモウのコラボレートという意味でも貴重。 |
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