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ジュリア - 鱗歌さんのレビュー
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タイトル名 ジュリア
レビュワー 鱗歌さん
点数 8点
投稿日時 2010-10-04 23:13:38
変更日時 2010-10-04 23:13:38
レビュー内容
原作は、リリアン・ヘルマンの短編集『ペンティメント』に収録されている『ジュリア』。大学の英語の授業のテキストが、この『ジュリア』でした。この映画のビデオを少しずつ観ながら進められた授業が、思い出されます。もっとも、原作を翻訳で読みなおしたのも、映画をちゃんと通しで観たのも、実は最近だったりするんですけれど。で、この『ジュリア』という作品ですが、『ペンティメント』収録作品に共通の、時間の流れを超越した自由な回想による独特の詩情、これに加えて、反ナチ活動の友人のためにベルリンへ現金を運ぶ、という劇的な内容を孕んだ、スリリングな作品でもあります。と同時に、「実はこの作品は“創作”であって、ジュリアという女性は実在しないのではないか」ということで物議を醸した作品でもあるのですが・・・。さて久しぶりに本作を観てみて、やっぱり面白いなあ、と。回想によって時代を自由に行き来し、幼少時代にジュリアと野山を駆け回る自然児としてのリリアン。劇作家としてタバコをスパスパ吸いながらタイプライターを叩く都会人のリリアン。タバコの吸う姿が、この映画では強調されてますね。ある時はダシール・ハメットとくつろぎ、またある時は危険な現金輸送の役目を引き受ける。この映画中盤のスリリングな場面、現金輸送作戦の全貌を彼女だけが知らないまま(そして我々にも明かされないまま)、何やら意味ありげに、作戦が進められていくところが面白いですね。そう言えば、列車で同室のオバチャン、リリアンがタバコを吸おうとするとゴホゴホ咳き込むもんだから、リリアンはタバコを吸うのを断念するのだけど、無事に国境を過ぎると、オバチャンもちゃっかりタバコを吸っているのが、意味がありそうで無さそうで、面白いところ。そしてついにジュリアとの再会。二人とも嬉しそうには違いないのだけど、リリアンの再会の嬉しさのみに舞い上がっている姿と、ジュリアの「この現金で仲間が助けられる」という喜び。二人の異なる情熱の表現、であると同時にそこには、異なる世界に住む二人の、すれ違いもまた内包されている訳で。ジュリアはドイツで命を落とし、リリアンはアメリカのダシールの元へ帰る。でも彼女は闘わなかった訳ではない、後にダシールと共に、赤狩りへの闘いを挑むのだから。でもそれは、映画とは別のオハナシ。
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