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タイトル名 |
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2025-07-13 09:11:41 |
変更日時 |
2025-07-13 09:11:41 |
レビュー内容 |
結局のところこの作品の評判の悪さは「恐竜映画にイナゴばっかり出さないでくれ」ということになるんですかね。かつて某悪魔祓い映画の第2作が「悪魔映画にイナゴばっかり出さないでくれ」と冷ややかな目で見られたのに、その教訓は活かせなかったのか・・・。 しかし。実際はと言うと、この『~新たなる支配者』、別にイナゴばかりで何でもなく、むしろ、多種多様な恐竜や(子どもの頃にはてっきり恐竜の一種だと信じ込んでいた)爬虫類が、これでもかと出まくっている作品なんですけどね。その点では、1993年の『ジュラシック・パーク』に始まる一連のシリーズの最高峰、と言ってもいいかもしれませぬ。 しかし一方で、今さら恐竜をCGで出してみせても、ただそれだけでは、誰も驚かなくなっているんですね。『炎の王国』に怪奇映画テイストが加えられたのも、そういったマンネリ感の打破、だったんでしょう。そして、この『新たなる支配者』では惜しみなく恐竜類をジャンジャン出して見せる試みを持って来たんでしょうが、やはりというか何というか、「今さら恐竜」よりも、もう一つの試みである「イナゴ」の方が結局、目立つことになっちゃった。皮肉にも、イナゴが炎に包まれながら飛びまわるシーンなどが、とても印象的なCG描写として仕上がってるんですね。これぞまさに、燃える昆虫軍団ならぬ「燃えるイナゴ軍団」。 恐竜たちにももうちょっとうまい「見せ方」を与えてあげられたなら。 問題はそれだけではなくって、いかにもシリーズ総まとめ的にこれまでの登場人物たちを動員して、その挙句に同窓会的な緊張感の無い雰囲気にしてしまったのも、よろしくなかったのではないかと。皆、ただ単なる仲良しで、対立もなく緊張感もない。こうなるとアタマ数ばかりが闇雲に増えただけの印象で、登場人物たちが何となく手持無沙汰に見えてしまう。
イナゴばかりが一概に悪いとは言えない気がするんですよね・・・ |
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