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岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇
レビュワー 鱗歌さん
点数 7点
投稿日時 2022-04-11 23:18:56
変更日時 2022-04-12 07:06:16
レビュー内容
前作はまだ「少年」愚連隊だったけど、今回は「愚連隊」そのもの。半グレならぬ、全グレ寸前。なにせ凶暴、凶悪、殴り殴られ、蹴り蹴られ、悶え苦しむ。普通なら何人も死んでそうだけど、幸いにも登場人物たちが不死身なもんで、なんとかなっている・・・というのが逆に布石になってるんですなあ。ケンカばかりで万年、傷だらけ、でも死なないヤツもいるかも知れないけれど、ホントに不死身の人間なんて、いやしない。
今回の主演は千原兄弟、ダウンタウン東京進出後の2丁目劇場では中心的な存在だったような印象があり、しかもかなり性格がワルいという噂(笑)、どうしてすぐにこういう噂が立つんでしょうねえ。その危険な香りが映画の中にもプンプンと漂っています。プンプンと。これも布石でしょうか(・・・コホン)。
暴力的でありなから、叙情的。意外に「静か」な映画でもあります。そこに被せられる、エレキギターの呻き。どうしようもなさ、のもたらす哀しみが、そこはかとなく。
哀しいからケンカに明け暮れるのか、ケンカに明け暮れるから哀しいのか。
どっちでもよろしい。
それはそうと、今改めて見ると、千原兄弟、やっぱり互いに似てる(似てた。事故前は。)んですねえ。
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