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ゼンダ城の虜(1952) - The Grey Heronさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ゼンダ城の虜(1952)
レビュワー The Grey Heronさん
点数 9点
投稿日時 2018-05-15 02:31:54
変更日時 2018-05-15 02:38:14
レビュー内容
ルリタニア王国ルドルフ国王が戴冠式間近に、王位と王妃との結婚を狙う異母兄マイケルの陰謀で毒酒を飲まされ倒れる。英国から休暇に訪れた国王と瓜二つのルドルフ・ラッセンディルが身代わりで戴冠式に臨む。王妃は優しさ溢れるラッセンディルに惚れる。マイケルの腹心ヘンツォ伯爵によってゼンダ城に囚われた国王救出に向かうラッセンディル。という物語。

ジェームズ・メイソン演ずるヘンツォ伯爵は鑑賞史上最高の悪役で、まさに「華麗なる悪」のバイブルと呼べる存在。

ハンス・グルーバー(アラン・リックマン)
フランツ・フォン・ヴァルトハイム大佐(ポール・スコフィールド)
エミール・ビュイッソン(ジャン・ルイ・トランティニャン)
永遠に変わる事がないと思われた順位が一つずつ繰り下がる事になりました。

超絶オトコマエのルックス、紫の軍服の完璧な着こなしと身のこなし、ベルベット・ボイスで放たれる一言一句のクレバーさと腹黒さとふてぶてしさ、マイケルの愛人を口説きにかかる色気、主人マイケルを一突きで瞬殺する残忍さ。堪りません。
ノックアウト状態なのに更に繰り広げられたラッセンディルとの5分弱にも亘る剣での一騎打ちに完全にとどめを刺されました。

ヘンツォ伯爵判定勝ちの決着が-0.001点
ルリタニアン・ロマンスの語源となった傑作であり、現時点での best of James Mason に酔いしれた絶品。
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