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タイトル名 |
ベンジャミン・バトン/数奇な人生 |
レビュワー |
タコ太(ぺいぺい)さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2010-05-31 02:35:45 |
変更日時 |
2010-05-31 02:35:45 |
レビュー内容 |
今更ながらのレビューですが、少しばかり感想を。 主人公ベンジャミンが老体を持って生まれ赤ん坊となって死んでいく、象徴的ですね。いや、観念的、あるいは哲学的といった方が正確か。 人の目に映る姿は必ずしも真実ではなく、一人ひとりの心のフィルターを通して感じ取る主観的なもの。この主人公の姿は、登場人物の誰にも同様に映っているのだから真実?違いますよね。そんなことに多数決はないのだから。 肝心なのは、ありのままでいること。無心になって全てを吸収していくこと。その結果として、彼は浄化され死んでいった。そして、彼の人生は彼だけのものではなかった。デイジーの人生でもあり、愛娘の人生でもあり、彼とともに生きた者たち全ての人生であった。そんな印象を受けた作品でした。
それにしても、特殊メイクとCGの素晴らしさに感服。そして、それ以上に、特殊技術を生かしきった2人の演技力に感激。何人かの方がケイトの背中について書いてらっしゃいますけれど、私は中年になった彼女のストッキングの履き方にまで演技力の凄さを感じました。 |
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