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ナイロビの蜂 - パブロン中毒さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ナイロビの蜂
レビュワー パブロン中毒さん
点数 5点
投稿日時 2006-11-11 14:11:49
変更日時 2006-11-12 23:46:36
レビュー内容
志の高い、作り手の側の意気込みが伝わってくる作品である。決して駄作なのではない。
しかしなあ。個人的にはいただけない。
原作モノだそうだが、この作品は、映画として楽しむことが困難なほど「政治的メッセージ」を強烈に発しており、引き裂かれた夫婦の物語としての完成度よりも、そちらを優先しすぎている。アフリカに対するあまりにも強い思い入れにより、旗色を鮮明にしすぎている。
この作品は、映画として完成させるならやはり「夫婦愛」の物語でなければならない。
ところがこの作品の人物設定はとっても強引。そもそもテッサという人物設定に無理があるのだ。
レイチェル・ワイズ。この人はまじめすぎる。
役者の仕事とは、「脚本に書いてあるとおりに演じること」と信じているようだ。
その結果、できあがったキャラクターはどこにも存在しないようなけったいな女性となってしまう。本作のテッサもしかり。脚本どおりの役者などというのは、アニメのキャラクターと一緒ではないか。それなら実写で撮る意味などない。
人間には2種類あって、〝自分の幸せを追求する人〟と〝人類愛に燃える人〟に分かれる。
もちろん後者はわずかな数しか存在していないため、通常は生きている間は「変人」と言われる。彼らは〝人類愛〟以外のことはすべてゴミにしか見えないようにふるまうからだ。テッサはこれであるといいたいのだろう。
イラクで拉致された遠山さん、彼女もその1人である。ところが、解放後の彼女はどうだったか。「またイラクに戻ってくる」と泣きながら口にした彼女。もちろん誰の目から見ても「強がり」である。現実には〝人類愛〟の人にも当然恐怖はあり、超人ではなかったことを知らしめた。
一方レイチェル・ワイズのテッサは、「ニューオーリンズ・トライアル」の時と同じく「目的のためには手段を選ばない恐いもの知らずのスーパーウーマン」になってしまった。だいたいがジャスティンをたらしこんで強引に結婚したのも自分の目的のための計算ずくということでしょ。後追い自殺するほど「夫婦の絆」とか思いつめているのはまぬけなジャスティンだけ。だってこの女は「手段を選ばない」タイプの「人類愛」の人だということになっているんですよ。遠山さんを知る私たちにはリアリティなど全く無い。「そんなすごい女の人ほんとうにいるのかなあ~」という呑気な感想しか浮かばない。いただけない。
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