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ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト - パブロン中毒さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト
レビュワー パブロン中毒さん
点数 0点
投稿日時 2010-10-09 21:26:38
変更日時 2010-10-10 00:17:41
レビュー内容
この作品はひどい。
製作の意図が欺瞞に満ちている。
私はこういうものは認めない。なぜなら。
「殴られ殺された人々よ、白人どもの過ちを許し、国民統合を目指そうではないか。」つー、ツツ様のありがたい教えを広めるための映画でしかないではないか。
まずもって、ンポンドやシゼラの両親が祈っている相手は「白人の連れてきた神」ではないですか。
…なんつー欺瞞なんでしょう。殴られ殺された側が、殴り殺した側の「神様」に許しを請うているという、この類のことを皮肉に描いているならともかく、当然のように演出されれば、「ヘンである」と思わないほうがヘンであろう。
そういうシーンをやたらと見せるわ、最後にツツ様の教えを大写しにするわ、もう「プレゼンテッドバイ クライストチャーチ」と書いてあるのと同じです。
そういう作品なんだってばこれは。
残酷なシーンをやたらと見せればいいというものではないだろう。「遠い夜明け」を見よ。
ラストで白人の女と黒人の男が抱き合って「理解しあって明日を目指そうね」みたいなゆる~い演出は全くもっていただけない。
だいたいなあ、殺されたスティーブは、発言できないじゃないか。
彼が自分が殺されたことに対して誰かを許したいのかどうか、許すなら誰と誰なら許すのか、フルコンフェッションで恩赦を得られる制度についてどう思っているのか、今後黒人と白人はどうつきあっていけばいいと思うのか、彼は、発言できない。
それが死んだ人というものなのだ。
だから、死者までもが「許し」を望んでいるかのような表現は、作り手は決してしてはならない。
常識からいえば、下っ端のシゼラが殺され、幹部であるンポンドが釈放されたということは、ンポンドが取り引きをしたということだ。ちょうどオウムの上祐のように、スパイとなることで、組織の「一部」を犠牲にして「大部分」を守ったというふうにしか考えられない。両親が息子を探し続けているのを知りながら、14年間も死んでいることを教えてやらないのはどう考えてもおかしいのだ。
それを、「ンポンド善玉」で押し通すうえ観客も騙せると思っているこの作品はどうかしている。
確固たる見識もなく、教会の支援があるからといって下手に南アフリカを描いて「遠い夜明け」のような偉大な作品に泥を塗ったということで、見る価値なし、と決定。作り手はビコに詫びよ。
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