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男が女を愛する時(1994) - パブロン中毒さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 男が女を愛する時(1994)
レビュワー パブロン中毒さん
点数 5点
投稿日時 2006-10-08 15:11:54
変更日時 2006-10-28 22:50:12
レビュー内容
豪華キャストで有名監督なのになぜいまひとつ話題にならない作品なのか、見て納得。
アンディ・ガルシアはどう考えてもミスキャスト。悪いけどギャング映画ならもってこいの情感に欠ける演技も、ヒューマンドラマにはお呼びでなかった。色気が出すぎているので彼には父親役はムリである。どうも本人も子供が嫌いなんではないかと見た。
そのうえ脚本が薄っぺらい。チンタラしているうえにアリスの心の闇に迫っていない。つまり依存症とは何かが全く描けていない。そういう意味でもサンドラ・ブロックの「28DAYS」にも遠く及ばない。
制作費ではケタが違うはずであるのに、これを見るなら、同じアル中更正ジャンルでも昨年正月に放送された篠原涼子主演の日本のTVドラマのほうが迫力があったと思う。
依存症それは、「受容と同化」によって、問題を起こしたときにはすでにその人のパーソナリティの一部と化しているのである。それを切り離したら自分でなくなるような恐怖、整形させられるかのような違和感、それが「依存症」。
この映画は「夫婦の絆」を描きたいのか「依存症に至った心の闇」を描きたいのか、「依存症からの脱出の壮絶なプロセス」を描きたいのかすべてが中途半端。ストーリーの起伏を考えるなら、退院後のアリスが再度依存症になるべきだった。依存症をなめてはいけない。マンドーキ監督の「僕の美しい人だから」でも、どうも展開不足を感じたが、こちらのほうがよりひどい。
しかしこの作品のアンディ・ガルシアを見ているとなあ、色気のある夫も程度問題だと思う。禁酒で施設に入所中の妻に、「今君の裸を想像していたんだよ」なんて、いいかげんにしてください。妻はそれどころじゃないちゅうに。この夫婦がうまくいかなくなったのは、夫が色気を出しすぎるのが原因と思うけどなあ。夫って、あんまり色気が無いほうがいいですね。
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