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タイトル名 |
情事(1960) |
レビュワー |
よし坊さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2006-08-09 06:54:32 |
変更日時 |
2007-04-15 20:26:26 |
レビュー内容 |
主役と思われたアンナ(レア・マッサリ)が開始20分くらいで忽然と姿を消す。その後の展開はあえて書きませんが、映画が終わった瞬間に誰もが"えっ!?"と思わずにはおれない大胆な作品です。ミケランジェロ・アントニオーニ&モニカ・ヴィッティの作品はどれも素晴らしいのですが、この作品はその中でも特に好きです。ゴツゴツした岩場が印象的な島でのアンナ失踪直後から、電車でのメロドラマ風の駆け引きに至るシーンは特に鮮やかです。おそらくはモニカ・ヴィッティが一番ノーマルな女性を演じているのが本作だと思うのですが、とにかく艶かしい。ボサボサの髪の毛、手のしぐさ、肌の質感、もうたまりません。もちろんフォトジェニックな美しさもあるのですが、むしろそれとは対極の生々しさで、揺れ動く心理状態を見事に演じきっています。この作品は、ふとした時にレンタルに行って、ついつい手にしてしまいます。もっとも、自分が観てるビデオは大幅短縮版なんで完全版DVDが出たら是非観てみたいです。
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