|
タイトル名 |
橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督) |
レビュワー |
パオ吉さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-12-04 20:47:29 |
変更日時 |
2009-08-07 03:16:04 |
レビュー内容 |
前半は戦時中とはいえ比較的のどかな、田舎の町で暮らしている高校生たちの日常を描いている。好意を寄せている同級生との淡い恋愛や親子の葛藤など、また戦争に送り出す親や教師の苦しみもどの国も同じなんだな。周囲の大人の心配をよそに戦争に憧れ英雄になろうとする若者たち。これも戦時中、この若者たちと同年代だった知り合いの爺さんの話とそっくりだ。後半は、自ら望んで参加したものの戦争の現実に直面する主人公たち。仲間に臆病者と罵られたため勇気を示そうとして犬死するもの、恐怖のあまり失禁するものなど。殺される米兵も人間臭く描かれていた。戦争に駆りだされる若者に善も悪もない。ヨーロッパの戦争映画をもっと見たくなる秀作だ。展開もサクサクなので、あっという間に見れるのもよかった。 |
|
パオ吉 さんの 最近のクチコミ・感想
橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)のレビュー一覧を見る
|