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タイトル名 |
グラン・トリノ |
レビュワー |
フライボーイさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-09-26 20:04:39 |
変更日時 |
2009-09-26 20:04:39 |
レビュー内容 |
ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーの『シン・シティ』に、キャラハンという役名があり気になったので調べてみると、どうやらブルース・ウィリスのエピソードは『ダーティハリー6』を想定して書かれたようだ。『ダーティハリー5』の出来に満足できないファンは多く(『ロッキー5』もそうだった)、皆、まともな形での完結篇を望んでいるが、この『グラン・トリノ』はまさに、引退後のハリー・キャラハンを描いた『ダーティハリー6』と言える作品だ。ストーリー自体はいたってシンプルでB級臭さがプンプンしているが、クリント・イーストウッドが監督・主演することによって、信じられないほどの輝きを帯びてくる。昔のハリーだったら、ろくでもない不良グループは44マグナムで皆殺しにしただろうが、彼もいささか人を殺しすぎた。もう誰も殺したくはなかったのだろう。(自分以外の)誰も死なないやり方でケリをつけたかったのかもしれない。イーストウッド自身の俳優へのケリのつけ方としても申し分ない。これを山田康雄の吹き替えで観られたら…と思うのは過ぎたる望みか。 |
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