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タイトル名 |
チャーリーとチョコレート工場 |
レビュワー |
はち-ご=さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-11-12 01:43:10 |
変更日時 |
2009-11-12 01:47:18 |
レビュー内容 |
妻投稿■■寓話ってのは多かれ少なかれ「子供にこうあってほしい」という大人のプロパガンダだと思います。多分バードン監督は「この映画は通常の寓話じゃない」というメッセージとしてチャーリーにネコババさせたのだと思います。このシーンがなければ、「わが・ばかな子供の末路に大人が拍手喝さいを送る」だけの映画になったんじゃないかなと思います。■■ところでこの映画でなんで冒険するのは子供だけではなくて親と一緒になんでしょうか。原作がそうだからと言ってしまえばそれまでですが、普通は子供たちだけで冒険するでしょう(スピルバーグみたいに)。そんで悪い子が親元から離れている間に成長して、主人公チャーリーと協力してピンチを切り抜けるというシチュエーションになるでしょう。■■そうはならないのは、この寓話は「子供用の寓話を欲しがる連中本人に逆に捧げられた寓話」だからではないでしょうか。私はバードン監督のファンではないけど、多分この監督は「みんなで力を合わせればどんなピンチでも乗り越えられる」という内容を寓話に要求する大人社会が全然そうなっていないことに気づき、だからこそ5組の親子にグロテスクに飛ぶ人形=「大人が望むようにかわいく回らない人形」の洗礼を与えたのだと思います。「大人の思う通りにならない」というキーワードはネコババやウイリーの過去にも適応され、「大人の思い通りになる」事で我儘な特権を得ているチャーリー以外の親子と対比することで、共依存など親子の問題を皮肉っているのだと思います。■■親子で楽しく見る映画じゃないですね。あの小人の歌は子供という宝物を侮辱することで親を徹底的に攻撃しています。旦那が勤めている会社に呼び出され、旦那が殴られるのを上司に見せつけられるような戦慄です。「寓話」という矛盾に対するとんでもない皮肉です。 |
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