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タイトル名 |
醜聞(1950) |
レビュワー |
nobo7さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2010-07-07 03:05:04 |
変更日時 |
2010-07-07 03:05:04 |
レビュー内容 |
実にいい。説教臭いというか、いかにも作りもののベタなヒューマンストーリーなのに、実にいい。
決してスマートなシナリオじゃなく、ダイナミックで斬新な映像を使っているわけでもない、役者の演技や設定もあざとかったりオーバーだったり、途中のワンシーンワンシーンや使われる音楽もそれぞれ切りだしてしまうと粗があるように思えるのに、観終わると映像と音楽と演技が見事に調和してつながっていたように感じる。
編集の妙、展開の妙であり、実にうまい演技の志村喬を実質の主役に据え、三船敏郎の個性をスポイルすることなく完全に志村の引き立て役にしたキャスティングなど、監督の手腕に脱帽です。
志村喬の演技では、この後の作品「生きる」が有名だけど、こっちの方が人間臭くてもっといいかも。 |
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