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ジェネラル・ルージュの凱旋 - たきたてさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ジェネラル・ルージュの凱旋
レビュワー たきたてさん
点数 9点
投稿日時 2020-07-19 04:30:33
変更日時 2020-07-19 04:30:33
レビュー内容
 久しぶりにガツンと面白い映画でした。ミステリーとしても面白いし、医療ドラマとしても面白い。
 出てくる人がうさんくさい人ばかりで、誰もが怪しすぎです。
 堺雅人演じる速水センター長。羽田美智子演じる花房看護師長。高嶋政伸演じる沼田副委員長。三者三様で怪しさ満点。一癖も二癖もあるこの面子に放り込まれる田口医師。そんな田口委員長も肩書きだけは持っているので、自由に病院の中を動き回れる。そしてもう一人の権力者、厚生労働省の白鳥が参戦。このシチュエーションが閉鎖的な院内の人間関係、勢力争い、陰謀を少しずつ明らかにしていくそのプロセスが面白い。
 速水センター長が糾弾されるシーンから怒涛のごとくつっぱしるクライマックスは圧巻。ラスト30分のためだけにある映画だと言っても過言ではないかもしれない。
 ラストのパニックは代表的な医療ドラマで同じようなシチュエーションを何回か見てきました。
 ですが過去の類似作品と比較しても、最も規模が大きかったように思えます。この規模は映画ならでは。こーゆーのが見られるのが映画の醍醐味です。
 興奮冷めやらぬまま終わりを迎え、なんとなくすっきりしない気持ちが残ります。それは速見センター長が3年間とはいえ、異動を命じられたから。その辺りの常識はよくわかりませんが、個人的にはそのまま病院に残ってほしかったです。
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