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タイトル名 |
アグネス |
レビュワー |
パブロン中毒さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-01-29 23:57:42 |
変更日時 |
2011-01-29 23:57:42 |
レビュー内容 |
ジェーン・フォンダが出ていれば、それはおおむね駄作ではない。 美人で知的で金持ちの生まれなのに、なぜかこきおろす気にならない。 私はジェーン・フォンダ好きなんだよなあ。 プライベートで話すときはまるで大学教授のような話しかたをするし、セクシーなアメリカ人女性なのにインテリという変り種。シャロン・ストーンもそうだけど。 さて、「相手の男はいったい誰なのか」という興味だけで1時間半引っ張ったあげく「不明」というふざけた回答の本作だが、やっぱり「不明」にするしかなかったかもなあ。 「不明の男」は修道院近辺をうろついて歌を歌って注意を引き付け、秘密の通路から納屋に現れたアグネスをレイプした。なんだそりゃ。 …これは、シスター・ポールに仕組まれたということですね。シスター・ポールも生前にその男を見たとアグネスは言っている。 50年間修道院で過ごしたシスター・ポールは、80過ぎて自分の死が近づき、哀れなアグネスを修道院に埋もれさせたくないと思ったのだ。 秘密の通路をアグネスに教えたのは、シスター・ポール。死の床で、アグネスだけに分かる何かをつぶやいたのは、「不明の男」との密会を導く合図だったに違いない。 シスター・ポールは、生前に「不明の男」と何らかの接触をし、アグネスを誘惑するよう頼んだのだ。 死にかけた尼さんのくせになんでそんなことを、と誰もが思うだろうが、死にかけた尼さんだから、荒療治を用いても、アグネスを修道院から出したかったのだ…と私は思う。 しかし、シスター・ポールの善意は思わぬ悲劇へ発展し、妊娠と子殺しを招き、そして結局アグネスは死んだ、のだと思う。そんな感じのラストだった。 すべての原因であるシスター・ポールは死んでいる。相手の男は不明。子殺しをしたアグネスは知的障害。 さて、誰を責めたらいいのでしょうか。責める相手が居ませんよね…という話。 佳作だと思うが、教会への配慮から、色々な意味で遠慮がちな作品になってしまっていると思う。 |
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