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ペーパー・ムーン - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ペーパー・ムーン
レビュワー S&Sさん
点数 9点
投稿日時 2016-03-02 23:39:49
変更日時 2016-03-02 23:39:49
レビュー内容
ご存知テイタム・オニール奇跡の名演、この時彼女が作った最年少オスカー受賞記録は、40年以上たっても未だに破られていない偉業です。いま観直してみると、子役としては類を見ない様な感情を抑えた演技ですが、正直そんなに上手いという印象は薄い。まあそれはあまりに自然な演技なのと、彼女の個性を100%引き出したアルヴィン・サージェントの絶妙な脚本の功績が大だと思います。実の父親ライアン・オニールとの呼吸もさすがにピッタリですからねえ。実はライアンはテイタムや弟を虐待していたと後に問題になりましたが、劇中の二人の関係はそういうライアン親娘のセルフ・パロディみたいな感じでもあります。また劇中彼女が喫煙するシーンが何度もでてきますが、どう観てもほんとに吸ってる様にしか見えません。たぶんフェイクシガレットを使ってると思いますけど、今じゃあたとえCGを使ったとしても子供が煙草をふかす映画なんて撮ったら良識派から袋叩きにされるのは必定ですよね、嫌なご時世です。 そう言えばテイタムちゃんは今はどうしているんでしょうか。彼女ぐらい綺麗に「子役は大成せず」の格言を実証してくれた俳優は珍しいぐらいです。ひょっとしたら、年齢も近くやはり子役から大女優にまで登りつめたジョディ・フォスターみたいになっていたかもしれなかったんですよ。人生とは本当に先が判らないものです。
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