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| タイトル名 |
ある子供 |
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| レビュワー |
郁さん |
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| 点数 |
8点 |
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| 投稿日時 |
2006-02-05 04:49:08 |
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| 変更日時 |
2006-02-05 05:45:47 |
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| レビュー内容 |
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| 重い。終始、淡々としたテンポで物語が展開されていく。何か心にひっかかりつつも、そのテンポに乗ってこちらも淡々と観賞していた。が、ラスト、主人公が泣き出した所で突然、涙が出た。感情が揺さぶられた。いつのまにか、主人公たちに感情移入させられていたのである。映画の始まり方・終わり方の装飾の無さからして、「誰かの」日常の一コマを切り取ったものを見ている、という感覚を持った。演技・演出共に高レベルでないと、あそこまで自然には見えない。映画を見ている間の、違和感の無さに驚く。無駄な効果音がないため、車の音、足音等の日常に潜む音がリアルで、感情を煽られた。日常とはこうも空虚なものなのかと、一瞬悟った気にもさせられた。全く共感出来そうにもない人物に、いつのまにか感情移入出来てしまっているのは映画ならでは。社会的問題を、自分の身に引き寄せて考える事が出来る、と言う点において、映画は社会的な機能・役割を持っていると言える。そしてこの作品には、そういった役割を担うに値するメッセージが込められていると感じた。 |
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