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レディ・イン・ザ・ウォーター - パブロン中毒さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 レディ・イン・ザ・ウォーター
レビュワー パブロン中毒さん
点数 3点
投稿日時 2007-03-24 19:20:29
変更日時 2007-03-24 19:20:29
レビュー内容
もうほとんど悲しくなってくるというか、やはりこうなった、のシャマラン新作。
やっぱり「シックス・センス」というのは、自分を売るための仕掛けでしかなかったのであり、売れた後は「本当にやりたかったこと」にどんどんどんどん行く、彼なのであった。
「サイド・ウェイ」で注目を浴びたポール・ジアマッティを使い、そしてまたしても主人公は「妻を殺された男」なのである。このへん、もう、笑いたくなるほどしつこい。
本作でシャマランが描きたかったのはたぶん「因果」とか「一致団結」とかそういうことだろう。もちろんのこと、彼は「全世界」に向けて発信しているのであって、それはいろいろと「汚れちまった世界」のことを憂えている(らしい)からである。
まあはっきりいって怪しい新興宗教のPRビデオだと言われても仕方のないような展開がつづく。
これでだなあ、もしも「オチ」が用意されていて、例えば「KーPAX」のように天使だと思った少女に意外な過去が発覚!とか、ポール・ジアマッティの精神病オチ!とか、今際の際の夢オチ!とかであったならば、見てるほうとしては、ほっと、胸をなでおろすわけだ。「シャマランまともだったじゃん」と。
が、オチは何にもないんである。オチが無いことのほうが、驚くのである。
ポール・ジアマッティがガーディアンじゃなくてヒーラーだったとかいうのは、どうでもいいようなコマカいことであって、オチでもなんでもない。
「サイン」では妻を奪われてヒネてしまった男に、その「妻の臨終の言葉」というまわりくどーい形で奇跡を現した神様が、今回は、直接使者を派遣してくれたばかりか、お迎えのイーグルまで寄越すんだ。すごいなあ。
しかも、シャマラン本人演じる選ばれた若者は、使命のために命を縮めることになっているぞ。なんだなんだ。この過剰な自負心の表れは。
ということで、シャマラン君の崇める神様の行動はどんどんエスカレートしていく。次はどうなる。
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