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アイ・アム・レジェンド - はたらきばちさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 アイ・アム・レジェンド
レビュワー はたらきばちさん
点数 8点
投稿日時 2007-12-13 04:59:29
変更日時 2007-12-13 04:59:29
レビュー内容
「動」を紡ぎだすべきCGで、完全な「静」を描くという発想の転換が面白いが、その匙加減がまた秀逸。文明の崩壊から3年しか経過していないという設定にもよるが、ビルが大袈裟に倒壊しているわけでもなく、まだそこかしこに人間の生活感が残されている描写が、文明の恩恵をうけて育った観客の背中をうすら寒くさせる。文明崩壊の詳しい経緯は描かれないが、それはネヴィルという男の行動を観察すれば必要ないことに気付く。相棒を追って暗闇のビルに飛び込んだ主人公の呼吸の乱れは、人類がどういう終末を辿り、その過程で彼が何を見てきたのか、そして様変わりした街で生き抜いた3年がいかに困難なものであったのかを如実に感じさせる。また彼は、もう一つの敵と戦わなくてはならない。孤独と絶望という、自分との戦いである。精神的にも肉体的にも、常人よりかは格段にタフと思われる彼でさえ、自らの狂気に蝕まれるまいと、規則正しい生活をおくり、録画ではあるがニュースを見ながら食事を取り、無人のビデオ店へ律儀に返却に行く。以前の日常を絶やさないことで、ぎりぎりの精神を保っている。漂流映画ではないが、現代人が突然孤独な空間に叩き落されれば、錯乱するなと言うほうが無理がある。取り乱せば自滅し、待つものは死である。ネヴィルにしても、たった一度の錯乱が普段の用心を消し去り、敵の幼稚な罠を見落としてしまう。そしてそれが致命的な結果を招き、彼を支えていた最後の柱が折れてしまう。相棒との絆、主人公の孤独な戦いを緻密に描いた本作の最大の見せどころである。また、世界が崩壊の兆しを見せ始めた時に、妻に誓った言葉を後半に繰り返すシーンも印象的である。目の前で家族を奪い、自分に人類の終焉を見せた「神の意志」とやらに強い疑問を抱く男が自殺を選ばなかった理由は、空虚な「生」の中で無意識に何百万回も呟いたであろうその言葉であり、その言葉が現実となったことこそが「神の意志」だったことに気付くのである。彼はそれを未来に託し救済される。すこし駆け足だったようにも思えるが、実に巧いラストだったように思う。ノベライズをじっくり読みたい気分。ウィル・スミス、いい仕事しました。
はたらきばち さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-04-13エンジェル ウォーズ75.70点
2007-12-13アイ・アム・レジェンド85.28点
2004-11-26バイオハザードII アポカリプス66.14点
2004-07-02ファインディング・ニモ96.89点
2004-06-28ドーン・オブ・ザ・デッド76.66点
2004-06-28デイ・アフター・トゥモロー75.69点
2004-05-08ティアーズ・オブ・ザ・サン35.25点
2004-05-08プッシーキャッツ86.53点
2004-05-08マトリックス レボリューションズ55.03点
2004-02-06ディープ・インパクト(1998)106.07点
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