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タイトル名 |
ノーカントリー |
レビュワー |
一般人さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-10-10 16:45:15 |
変更日時 |
2011-10-10 16:45:15 |
レビュー内容 |
先ほど見終わりました。
友人から勧められて見たんですが 確かにこの映画は一見すると麻薬取引に絡む金を横取りした事で 冷酷無比な殺し屋に追われる人間と、逆にその殺し屋を追う人間の物語ですが
中身は全然違う所に視点が置かれています。 また人に纏わる背景の殆どがぼやかされている。
この映画の最大の特徴は「こうやったらこうなる」と言う 人の運命における物理的作用とでも言うのでしょうか?
坂を転がるボールの前に壁を置けばそこでボールは止まる。 しかしその壁を少し斜めにすればまたボールは坂を転がり始める。
つまり人の運命を物理的作用として人間に当て嵌め 人間その物を物理的作用の1つの触媒として考えて プロットを編み出したとも言えるぐらいに この作品は起承転結に向けた演出が一切有りません。
まあ、それが逆に演出とも言えるかもですが その物理的運命を描く事の無味乾燥さと、この無慈悲さに感動せよ
と、言われても私は考え込んでしまいます。
確かにこれは1つの哲学なのでしょう。 より深く推理すれば作者の意図した解釈も出来るのでしょうが 題材が題材だけに私は出来ませんでした。それはいや過ぎます。
なので、嵌れる人は嵌れるのでしょうが、私はイマイチ嵌れませんでした。 しかし、全体的な構成やアクションはしっかりしている意欲作なので 見て損したレベルでは無いと思います。
しかし、ラストの解釈もあれですが、色々と難しい作品では有ります。
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