|
タイトル名 |
ぐるりのこと。 |
レビュワー |
フライボーイさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-03-04 23:55:32 |
変更日時 |
2009-03-04 23:55:32 |
レビュー内容 |
この監督が描く「救済」の感覚が好きだ。前作『ハッシュ!』ほどの爽快感はないものの、90年代の日本を舞台にどっしりと腰を据えた作りは、他作品にはない安定感がある。人と人はぶつかり合ったりすれ違ったりするが、磨り減った心を回復させるのは人しかないというメッセージが快い。宮崎勤事件をはじめとする日本の暗部を「法廷画家」という立場から見据えたリリー・フランキー扮する主人公の優しい目は、そのまま監督の視線と重なる。木村多江という「女優」を発見した功績も大きい。 |
|
フライボーイ さんの 最近のクチコミ・感想
ぐるりのこと。のレビュー一覧を見る
|